2016年03月17日
くだらないネタでも蘇ればフェニックス!
もの凄く久しぶりのブログである。
今回、更新したのに深い意味はない。
週間少年ジャンプでHunter×Hunter再開らしいと聞き「自分も頑張らねば」と思った次第である。
とは言え、ネタはどうしようというわけだ。
いや、ネタ自体はたくさんある。「コンビニにホッカイロを買いに行ったら、店員に素で「フォークとお箸どちらをお付けしますか?」と問われ、普通に真顔で「フォークで」と答えた話題」であるとか、「話のネタにメイド喫茶に行ったらメイドがおらず、店長(40代 男性)に「すいません、インフルエンザでみんな休みです。私で良いですか?」と聞かれて真顔で「じゃあ、出直します」と答えて帰った話」だとかエピソードにはこと欠かない。
だが、そういうスベらない話ネタで良いのか?
そういう話はテレビを点ければ、もっとクオリティ高くやっているではないか?
しかし、V・ファーレン絡みの話題で、他で書いているような内容とかぶるようなのは、大人の事情的に困る。
そこで、考えてたどり着いた。
よし!とりあえず、昔のネタで誤魔化そう!昔のネタを再公開しよう。
それも、余り皆が知らない、覚えていないネタが良い。
2009年くらいにナガサキ プロビンチアというV・ファーレン長崎のフリーペーパーを作っていた。それまでやっていたフリーペーパーが終わったので、1人で好き放題に作ってみた奴だ。1人で作るし、金も自己負担なのだから、好き勝手な企画をやっていた。
例えば
「西方謙三の試みの水平線」
モデルは北方●三先生が、かつてのオサレ雑誌ホットドッグプレスでやっていた、コラム「試みの地平線」だ。このコラムにインスパイアされて作った一言コーナーだった。
他にも没にしたが「星占いコーナー」なども考えた。
占星術「マドモア●ル・愛」さんをモデルにした「マルゲリータ・恋」が占いを行うという設定だ。
「双子座のあなた、今日の試合は絶好調!左サイドでは意外な出会いが待っていそう。6番の猛アタックに注意して!背後から2番の彼がインターセプトを狙っていそう。ラッキーカラーは青。」
みたいな内容を考えていたが、連載2回目くらいでネタが尽きそうなのでやめたりした。
そんな中、1番書いてて楽しかったのが「美しい文」という企画で、1歳児のミフゥーというキャラが、サッカーと関係のない書籍を書評して、強引にV・ファーレンと結びつけるというコーナーだった。取り上げた書籍も「魏志倭人伝」や「古事記」など、アヴァンギャルドなものばかりを選んだ。
今にして思うと、僕はバカだったんじゃないかと思う・・。
とりあえず、次回から、何か書きたいネタがある時以外は、この「美しい文」の昔書いた内容をブログに転載して、書評の感想を書いてみたりしよう。書評の書評みたいなものだ。
手抜きとかではない。リサイクルだ。エコだ。ジオパークだ。
車田正美先生の漫画「聖闘士★聖矢」に出てくるフェニックス一輝さんは「フェニックスは何度倒れても、灰の中から蘇る!」と言っていたが、ネタはまさにフェニックスなのだ。フェニックスである以上は、蘇らないと失礼だ。蘇らないと単なる派手な鳥である。だから、過去のネタも蘇るのに何の不自然もない。そして、再利用されたネタを見たみんなは「飽きた」とかも言ってはいけない。
フェニックスは不死身でも、僕はとてもナイーブだからだ。
そこを理解していただきたい。
フェニックスは何度でも蘇れるが、僕のハートは倒れたら中々起き上がれないのだから・・。
今回、更新したのに深い意味はない。
週間少年ジャンプでHunter×Hunter再開らしいと聞き「自分も頑張らねば」と思った次第である。
とは言え、ネタはどうしようというわけだ。
いや、ネタ自体はたくさんある。「コンビニにホッカイロを買いに行ったら、店員に素で「フォークとお箸どちらをお付けしますか?」と問われ、普通に真顔で「フォークで」と答えた話題」であるとか、「話のネタにメイド喫茶に行ったらメイドがおらず、店長(40代 男性)に「すいません、インフルエンザでみんな休みです。私で良いですか?」と聞かれて真顔で「じゃあ、出直します」と答えて帰った話」だとかエピソードにはこと欠かない。
だが、そういうスベらない話ネタで良いのか?
そういう話はテレビを点ければ、もっとクオリティ高くやっているではないか?
しかし、V・ファーレン絡みの話題で、他で書いているような内容とかぶるようなのは、大人の事情的に困る。
そこで、考えてたどり着いた。
よし!とりあえず、
それも、余り皆が知らない、覚えていないネタが良い。
2009年くらいにナガサキ プロビンチアというV・ファーレン長崎のフリーペーパーを作っていた。それまでやっていたフリーペーパーが終わったので、1人で好き放題に作ってみた奴だ。1人で作るし、金も自己負担なのだから、好き勝手な企画をやっていた。
例えば
「西方謙三の試みの水平線」
モデルは北方●三先生が、かつてのオサレ雑誌ホットドッグプレスでやっていた、コラム「試みの地平線」だ。このコラムにインスパイアされて作った一言コーナーだった。
他にも没にしたが「星占いコーナー」なども考えた。
占星術「マドモア●ル・愛」さんをモデルにした「マルゲリータ・恋」が占いを行うという設定だ。
「双子座のあなた、今日の試合は絶好調!左サイドでは意外な出会いが待っていそう。6番の猛アタックに注意して!背後から2番の彼がインターセプトを狙っていそう。ラッキーカラーは青。」
みたいな内容を考えていたが、連載2回目くらいでネタが尽きそうなのでやめたりした。
そんな中、1番書いてて楽しかったのが「美しい文」という企画で、1歳児のミフゥーというキャラが、サッカーと関係のない書籍を書評して、強引にV・ファーレンと結びつけるというコーナーだった。取り上げた書籍も「魏志倭人伝」や「古事記」など、アヴァンギャルドなものばかりを選んだ。
今にして思うと、僕はバカだったんじゃないかと思う・・。
とりあえず、次回から、何か書きたいネタがある時以外は、この「美しい文」の昔書いた内容をブログに転載して、書評の感想を書いてみたりしよう。書評の書評みたいなものだ。
手抜きとかではない。リサイクルだ。エコだ。ジオパークだ。
車田正美先生の漫画「聖闘士★聖矢」に出てくるフェニックス一輝さんは「フェニックスは何度倒れても、灰の中から蘇る!」と言っていたが、ネタはまさにフェニックスなのだ。フェニックスである以上は、蘇らないと失礼だ。蘇らないと単なる派手な鳥である。だから、過去のネタも蘇るのに何の不自然もない。そして、再利用されたネタを見たみんなは「飽きた」とかも言ってはいけない。
フェニックスは不死身でも、僕はとてもナイーブだからだ。
そこを理解していただきたい。
フェニックスは何度でも蘇れるが、僕のハートは倒れたら中々起き上がれないのだから・・。
2015年12月04日
週末のファン感とかボーリングとか
この時期はライターとして、かき入れ時で「シーズン総括本」などの依頼に加え、年末年始進行で月刊誌なども締切が10日ほど前倒しになるという「前門の虎、後門の狼」・・いや、好きな仕事なので「前門のミケ猫、後門のチワワ」といったところか‥愛おしいばかりである。
一方で、チームからは加入や退団などの発表が出始めており落ち着かない時期だ。クラブと10年以上一緒にいて、過去には一斉20人弱契約満了なども経験しているので、馴れている面もあるし心の準備もできているけれど、心の痛さにはいつまでたっても馴れはしない。それは、強化部をはじめ監督、コーチらスタッフ陣も同様だ。それでも上を目指す以上は必要なことであり、上を目指すからプロというのはとても眩しいのだなと思う。去る選手も、残る選手も、来る選手も‥みんな幸あれというのが正直な心境だ。
さて、週末はファン感だ。ボーリングだ。
今話題のくい打ちデータ流用工事とかそういうことではない。レジャースポーツのボーリングだ。たしか、佐藤洸一君はかなり上手いと聞いたことがある。ミスター中山律子と言って良いだろう。(中山律子さんを知らない良い子はgoogle先生に質問だ!)中山律子さんなのにミスターというのは何だが・・それくらい上手い(らしい)ということだ。ファン感でもストライクを連発するに違いない。そして、色んな人に「シーズン中もこれくらい決めてくれよ」と言われるに、スーパーひとし君を賭けたい。
かくいう僕も学生時代には、たまにボーリングを楽しみ「別に上手いというほどではない」というフワフワした評価を得ていた。当然、10代の男子学生らしく必殺技を駆使していた。ボールを持ったまま、助走を通常の数倍とって投げる「ゴールデンデリシャスボンバー」。相手が投げようという瞬間に、横で激しく動き注意を引きつけてミスを誘う「ティファニーで朝食を」などを開発した。「ティファニーで朝食を」は中学時代に漫画キン肉マンにでてくる「ベルリンの赤い雨」という技にあやかって命名した中2病全開の技名である。
通常の中2病なら「ヘルズダークネス」とか「シャイニングホーリーブレード」などと名付けるのだろうが・・「デリシャス」とか「ティファニーで朝食を」だとか、僕の中2病は何かを間違っていた感がハンパない。だが、ファン感では、みんなも色んな必殺技を見せて欲しい。ちなみに、僕の中学時代の友人には「万里の長城」、「風の谷のナウシカ」という技を使う者もいた。万里の長城はともかく、「風の谷のナウシカ」はどこから間違っているか指摘する気も起きない。
みんなは、このようなことがないように注意していただきたい。
一方で、チームからは加入や退団などの発表が出始めており落ち着かない時期だ。クラブと10年以上一緒にいて、過去には一斉20人弱契約満了なども経験しているので、馴れている面もあるし心の準備もできているけれど、心の痛さにはいつまでたっても馴れはしない。それは、強化部をはじめ監督、コーチらスタッフ陣も同様だ。それでも上を目指す以上は必要なことであり、上を目指すからプロというのはとても眩しいのだなと思う。去る選手も、残る選手も、来る選手も‥みんな幸あれというのが正直な心境だ。
さて、週末はファン感だ。ボーリングだ。
今話題のくい打ちデータ流用工事とかそういうことではない。レジャースポーツのボーリングだ。たしか、佐藤洸一君はかなり上手いと聞いたことがある。ミスター中山律子と言って良いだろう。(中山律子さんを知らない良い子はgoogle先生に質問だ!)中山律子さんなのにミスターというのは何だが・・それくらい上手い(らしい)ということだ。ファン感でもストライクを連発するに違いない。そして、色んな人に「シーズン中もこれくらい決めてくれよ」と言われるに、スーパーひとし君を賭けたい。
かくいう僕も学生時代には、たまにボーリングを楽しみ「別に上手いというほどではない」というフワフワした評価を得ていた。当然、10代の男子学生らしく必殺技を駆使していた。ボールを持ったまま、助走を通常の数倍とって投げる「ゴールデンデリシャスボンバー」。相手が投げようという瞬間に、横で激しく動き注意を引きつけてミスを誘う「ティファニーで朝食を」などを開発した。「ティファニーで朝食を」は中学時代に漫画キン肉マンにでてくる「ベルリンの赤い雨」という技にあやかって命名した中2病全開の技名である。
通常の中2病なら「ヘルズダークネス」とか「シャイニングホーリーブレード」などと名付けるのだろうが・・「デリシャス」とか「ティファニーで朝食を」だとか、僕の中2病は何かを間違っていた感がハンパない。だが、ファン感では、みんなも色んな必殺技を見せて欲しい。ちなみに、僕の中学時代の友人には「万里の長城」、「風の谷のナウシカ」という技を使う者もいた。万里の長城はともかく、「風の谷のナウシカ」はどこから間違っているか指摘する気も起きない。
みんなは、このようなことがないように注意していただきたい。
2015年09月03日
デザインしてみた!~アクセス数が低い話題でも気にしません~
最近は新聞を開いても、テレビを見ても、エンブレム、エンブレム、エンブレム・・。他の話題でも書こうと思っていたのに、これだけエンブレムと言われると一種の洗脳だ。エンブレムについて書きたくなろうというものだ。僕はデザイナーではないし、デザインに造詣が深いわけでもないので基本的にデザインについて色々と考えたりしないタイプだ。なので、的外れなことを書くかもしれないが理解してほしい。
今回のエンブレムの話題は、東京オリンピックものがパクリだと言われているとのこと。TOKYOのTという文字でシンプルに表現しようとすれば、ある程度似てしまうのは避けられない。いや、それにしてもモロパクリ過ぎる・・巷では大騒ぎだ。
ちなみに、僕は2009年にPSPで発売された「サカつく」でV・VARENを登場させたくて、エディット機能でエンブレムの再現を志したことがある。エンブレムのモチーフや冠などの各パーツを選択して作るのだが・・僕の低度のデザインスキルと、薄いデザインへの情熱を傾けまくり・・V・ファーレンのエンブレムを再現しようと、その時に頑張った結果が・・

コレだよ。
オイ、オイ・・
何とかしてくれよ。
世界最高にダサいと自分でも瞬時に理解した。他の追随を許さないダサさだ。本人のスキル次第でパクろうが何しようが似ないものなのだなと思う。そういう意味ではやはり、東京オリンピックのエンブレムはやはり似すぎで問題があるだろう。しかし、僕は今のところはパクリを攻める気にはなれない。我が日本には世界に誇るグルメフードがあり、そのキャラクター・・彼がいるからだ。ここのキャラクターの項にもあるような事情があっても、僕はうまい棒が好きなので何とも言えないのだ。しかし、世論がパクリを許さないという風潮になるならば、幾らでも手の平を返す用意はある。何しろ、そこまで思い入れがあるわけでもないのだから・・。
とりあえず、東京五輪のエンブレムの公募参加が許されるならば、上の画像のエンブレムで応募しよう。何の事情も知らなければ、まさかⅤ・ファーレンのエンブレムを再現しようとした結果とは思うまい。また、どこかの会社がエンブレムのデザインを検討されているならば、コンタクトしてくれてもOKだ。パクリ元のデザインの良さを損ない、悪さを損なうことなく、パクッたとバレないデザインをお目にかけよう!
何か・・こういうネタ系が今は楽しいから書いてるけど、いい加減に怒られそうなので次回くらいはまたサッカーについて書きます、はい。
今回のエンブレムの話題は、東京オリンピックものがパクリだと言われているとのこと。TOKYOのTという文字でシンプルに表現しようとすれば、ある程度似てしまうのは避けられない。いや、それにしてもモロパクリ過ぎる・・巷では大騒ぎだ。
ちなみに、僕は2009年にPSPで発売された「サカつく」でV・VARENを登場させたくて、エディット機能でエンブレムの再現を志したことがある。エンブレムのモチーフや冠などの各パーツを選択して作るのだが・・僕の低度のデザインスキルと、薄いデザインへの情熱を傾けまくり・・V・ファーレンのエンブレムを再現しようと、その時に頑張った結果が・・

コレだよ。
オイ、オイ・・
何とかしてくれよ。
世界最高にダサいと自分でも瞬時に理解した。他の追随を許さないダサさだ。本人のスキル次第でパクろうが何しようが似ないものなのだなと思う。そういう意味ではやはり、東京オリンピックのエンブレムはやはり似すぎで問題があるだろう。しかし、僕は今のところはパクリを攻める気にはなれない。我が日本には世界に誇るグルメフードがあり、そのキャラクター・・彼がいるからだ。ここのキャラクターの項にもあるような事情があっても、僕はうまい棒が好きなので何とも言えないのだ。しかし、世論がパクリを許さないという風潮になるならば、幾らでも手の平を返す用意はある。何しろ、そこまで思い入れがあるわけでもないのだから・・。
とりあえず、東京五輪のエンブレムの公募参加が許されるならば、上の画像のエンブレムで応募しよう。何の事情も知らなければ、まさかⅤ・ファーレンのエンブレムを再現しようとした結果とは思うまい。また、どこかの会社がエンブレムのデザインを検討されているならば、コンタクトしてくれてもOKだ。パクリ元のデザインの良さを損ない、悪さを損なうことなく、パクッたとバレないデザインをお目にかけよう!
何か・・こういうネタ系が今は楽しいから書いてるけど、いい加減に怒られそうなので次回くらいはまたサッカーについて書きます、はい。
2015年09月02日
7・8月のことをアッサリと語る
とりあえず久々に再開したブログ。
ザザザ~っとだけど7,8月のV・VARENの試合を振り返ってみる。
6月は苦しい試合が多かったが、7月、8月はしっかりと立て直してきたと思う。大きな転機となったのは、ザスパ戦からハッキリと打ち出したスタイルの修正。単に昔のやり方に戻すのではなく、原点である「走ること」や「球際」などの部分を再確認して、シンプルに役割を統一したことで選手個々の役割が更に明確になった。そして、この修正が軌道に乗るまでの期間をを支えたのが守備力だ。お陰で接戦を落とさない戦いが7月は特に出ている。8月も、コンディションや故障との戦いも増え、ベストメンバーを組めないゲームが続き、相手に主導権を握られる試合も増えたが、しっかりと乗り切った。
そして、先週の天皇杯1回戦で所属全選手が出場。
この試合は、力差があり、各選手がどういうテーマで試合に臨むかを注目した。「(ペース配分とか考えないで)やれる所までやろうという感じで、最初から全開で行きました」という北川、「トーナメントの初戦は本当に難しいので、そこを気をつけながら、周囲の選手の状態をチェックしてフォローしながら・・」という深井、4得点をあげてリーグ戦の1得点と合わせて8月は5得点となった洸一、ピンポイントでクロスを合わせた石神、安定感がズバぬけていた神崎、今後はボランチ中心の起用も濃厚な栄直などは、良い仕事をしたと思う。
一方の重工は、左SBとして攻撃を作る熊谷が、2ヶ月前の骨折から復帰したばかりな上に、病み上がりで動きが重かったこと、攻撃の核の1人である井福が1週間前の九州国体で腰を痛めていたことなどがあり、力を出し切れずに終わった。得点源であるFW植木もボールに絡めなかったのは悔しかったろう。その中では、サイドの江濱、ボランチの假屋は気を吐いたが・・。
個人的にはミスター重工・・いや、ミスター長崎社会人サッカーとでも言うべき安部真一が登場したのは嬉しかった。それも本職であるボランチ・・。ハイライトの一つだったと思う。
残るリーグ戦は12試合。6位以内を争う混戦は最後まで続くだろう。V・VARENは上位チームと比べると戦力が高いとは決していえない。だからこそ、チーム力がより重要になるし、しっかりと食い下がりながら、勝負所で総力戦に移れるタイミングを図っていきたい。そのタイミングの見極めが、プレーオフ圏内か、そうでないかの境目となるだろう。
ちなみに、補強については9月12日発売のJ2マガジンに少し書いたので、ここで書くと色々大人の事情的に困るので書かない。ビジネスだ、あざとい宣伝だと言われても、ここでは書かないのだ。明日をも知れぬ身のフリーライターにとって、サバイバル術なのだ。往年の人気時代劇「隠密同心」の心得の条的に言えば、
この仕事、来月もあると思わず
(我が命我が物と思わず)
原稿の中身、あくまで未公開にて、己にブログにも秘し、締め切りいかにても果たすべし
(武門の儀、あくまで陰にて、己の器量伏し、ご下命いかにても果すべし)
別に死して屍拾う者なしではないが、これくらいに厳しいのだ。
あと、どうでも良い話だが、僕が亡くなる時には、案内には、毛筆で「死して屍拾うもの無し!」もしくは、秘孔を突かれてもいないのに「俺はもう死んでいる!」と書く予定である。家族はトンだ迷惑だろうが、一生のお願いだと頼むつもりだ・・という本当に読む人のことを考えない、どうでも良い話題で今日は終わる。このような変化を加えることもフリーライターのサバイバルには必要なのだ。
ザザザ~っとだけど7,8月のV・VARENの試合を振り返ってみる。
6月は苦しい試合が多かったが、7月、8月はしっかりと立て直してきたと思う。大きな転機となったのは、ザスパ戦からハッキリと打ち出したスタイルの修正。単に昔のやり方に戻すのではなく、原点である「走ること」や「球際」などの部分を再確認して、シンプルに役割を統一したことで選手個々の役割が更に明確になった。そして、この修正が軌道に乗るまでの期間をを支えたのが守備力だ。お陰で接戦を落とさない戦いが7月は特に出ている。8月も、コンディションや故障との戦いも増え、ベストメンバーを組めないゲームが続き、相手に主導権を握られる試合も増えたが、しっかりと乗り切った。
そして、先週の天皇杯1回戦で所属全選手が出場。
この試合は、力差があり、各選手がどういうテーマで試合に臨むかを注目した。「(ペース配分とか考えないで)やれる所までやろうという感じで、最初から全開で行きました」という北川、「トーナメントの初戦は本当に難しいので、そこを気をつけながら、周囲の選手の状態をチェックしてフォローしながら・・」という深井、4得点をあげてリーグ戦の1得点と合わせて8月は5得点となった洸一、ピンポイントでクロスを合わせた石神、安定感がズバぬけていた神崎、今後はボランチ中心の起用も濃厚な栄直などは、良い仕事をしたと思う。
一方の重工は、左SBとして攻撃を作る熊谷が、2ヶ月前の骨折から復帰したばかりな上に、病み上がりで動きが重かったこと、攻撃の核の1人である井福が1週間前の九州国体で腰を痛めていたことなどがあり、力を出し切れずに終わった。得点源であるFW植木もボールに絡めなかったのは悔しかったろう。その中では、サイドの江濱、ボランチの假屋は気を吐いたが・・。
個人的にはミスター重工・・いや、ミスター長崎社会人サッカーとでも言うべき安部真一が登場したのは嬉しかった。それも本職であるボランチ・・。ハイライトの一つだったと思う。
残るリーグ戦は12試合。6位以内を争う混戦は最後まで続くだろう。V・VARENは上位チームと比べると戦力が高いとは決していえない。だからこそ、チーム力がより重要になるし、しっかりと食い下がりながら、勝負所で総力戦に移れるタイミングを図っていきたい。そのタイミングの見極めが、プレーオフ圏内か、そうでないかの境目となるだろう。
ちなみに、補強については9月12日発売のJ2マガジンに少し書いたので、ここで書くと色々大人の事情的に困るので書かない。ビジネスだ、あざとい宣伝だと言われても、ここでは書かないのだ。明日をも知れぬ身のフリーライターにとって、サバイバル術なのだ。往年の人気時代劇「隠密同心」の心得の条的に言えば、
この仕事、来月もあると思わず
(我が命我が物と思わず)
原稿の中身、あくまで未公開にて、己にブログにも秘し、締め切りいかにても果たすべし
(武門の儀、あくまで陰にて、己の器量伏し、ご下命いかにても果すべし)
別に死して屍拾う者なしではないが、これくらいに厳しいのだ。
あと、どうでも良い話だが、僕が亡くなる時には、案内には、毛筆で「死して屍拾うもの無し!」もしくは、秘孔を突かれてもいないのに「俺はもう死んでいる!」と書く予定である。家族はトンだ迷惑だろうが、一生のお願いだと頼むつもりだ・・という本当に読む人のことを考えない、どうでも良い話題で今日は終わる。このような変化を加えることもフリーライターのサバイバルには必要なのだ。
2015年07月08日
(後編)V・ファーレン長崎メモリアルOB戦~僕が見たかったもの~
7月4日、OB戦のヘルプメンバーは11:00にスタジアムに集合し、それぞれ運営に入る。OB達が次々と集まり、ロッカーの中は一気に賑やかになっていく。「スゲェなぁ」県総を見ながら川崎元気が呟き、スタメンをホワイトボードに書くと、「俺、スタメンで出たいです(笑)」と松橋君が言ってくる。入場時の入り口はキッズエスコートをするOBの子供たちと家族で一杯だ。
V・ファーレン長崎の入場の時に流れるのは「龍馬伝」のテーマなのだが、このOB戦については、川田金太郎さんに頼んでJリーグのアンセムにしてもらった。龍馬伝が入場曲では無かった時代の選手も多いし、Jリーガーを目指しながら、辿り着けなかった選手たちを、一番スタンダードなJリーグのイメージで迎えたかったからだ。
試合が始まりベンチで、少しだけ感慨に浸る。辛いことが多かった筈なのに、この時思い出すのは楽しかったことばかり・・。すぐ横で「藤原さん、俺いけるっすよ!」とアピールする選手がいる。ゼーゼー呼吸しながら「まだ大丈夫です、いけます」と言い張る選手がいる。原田武男はベンチに下がると素早く着替えてユースの選手として出場する・・何もかもが夢のように感じる。
中村祐哉君が「左サイドで出たい」、税所君が「FWでも出たい」、杉山君が「まだまだいけます」、藤井君が「俺出ます」とピッチへ走る。・・気付けばピッチに12人いた。展開は0-1。「よし、もう1人入ろうか?いや、2人同時に。」。それから3分ごとに2人が入り、残り4分になった時、「ベンチ全員行こう!GKも!マネージャーも」。皆がベンチを出てからユースのベンチへ行き、子供たちに「ごめんね」と言いに行くと寺峰アカデミーダイレクターは笑って「いや、これが良いんですよ」と言ってくれた。
試合が終わり、選手と握手やタッチを交わす。皆が口々に「楽しかった」と言ってくれる。写真撮影の時はユースもOBもOBの家族も全員一緒だ。雨で濡れているのにみんなが笑っている。OBと握手し、ハイタッチし・・ぼくらはようやく夢に区切りをつけた。その後、しばしライターに戻ってV・VAREN長崎vs.大宮アルディージャを取材し、試合後は翌日の感謝祭の準備に長崎市へ移動し・・ユニフォームやトロフィー、ポスター設営。
翌日の感謝祭には、昔を知る人、昔を知りたい人が揃っている。
OB戦の準備と平行して集めてきたOBからのメッセージや写真が流れ・・OB同士が談笑している。少しでも昔を知ってもらえれば、好きになってもらえれば・・嬉しい。感謝最後に、近くでOB達と少し食事するので一緒にどうですか?と誘われたが、感謝祭の撤収準備もあるので遠慮する。その内にいつか・・だ。
メモリアルOB戦は、OBとクラブのお陰で開催できたが、もっと自分が大きくなれていれば、もっと多くの選手や家族、色んなこともできたろうが、今の自分のほぼ全部を出し切ったOB戦で、宝物で、後悔はない。大変だったかと問われれば、筆舌に尽くしがたいほどだったと答える(笑)。でも、OB達の顔や感謝祭の雰囲気を見ていると・・「これが見たくてやったんだ」と思えた。やって良かったと心底思った。まだ自分はとても小さい存在で、辿り着きたいレベルへ達していないことも分かって、また上を目指す気持ちが強くなった。
V・ファーレン長崎10周年メモリアルOB戦・・決して有名な選手ばかりじゃないけれど、自分たちにとっては世界一のOB戦。全部が終わって、僕が免罪符だと思って握り締めていたものは、本当は自分の夢だったのかもしれないと思った。誰かに許して欲しかったんじゃなく、単に大好きな物を見たかったんだ。 やっぱり・・V・ファーレン長崎は僕の人生をいつだって燃え立たせて、サッカーはいつも僕を幸せにしてくれる。
V・ファーレン長崎の入場の時に流れるのは「龍馬伝」のテーマなのだが、このOB戦については、川田金太郎さんに頼んでJリーグのアンセムにしてもらった。龍馬伝が入場曲では無かった時代の選手も多いし、Jリーガーを目指しながら、辿り着けなかった選手たちを、一番スタンダードなJリーグのイメージで迎えたかったからだ。
試合が始まりベンチで、少しだけ感慨に浸る。辛いことが多かった筈なのに、この時思い出すのは楽しかったことばかり・・。すぐ横で「藤原さん、俺いけるっすよ!」とアピールする選手がいる。ゼーゼー呼吸しながら「まだ大丈夫です、いけます」と言い張る選手がいる。原田武男はベンチに下がると素早く着替えてユースの選手として出場する・・何もかもが夢のように感じる。
中村祐哉君が「左サイドで出たい」、税所君が「FWでも出たい」、杉山君が「まだまだいけます」、藤井君が「俺出ます」とピッチへ走る。・・気付けばピッチに12人いた。展開は0-1。「よし、もう1人入ろうか?いや、2人同時に。」。それから3分ごとに2人が入り、残り4分になった時、「ベンチ全員行こう!GKも!マネージャーも」。皆がベンチを出てからユースのベンチへ行き、子供たちに「ごめんね」と言いに行くと寺峰アカデミーダイレクターは笑って「いや、これが良いんですよ」と言ってくれた。
試合が終わり、選手と握手やタッチを交わす。皆が口々に「楽しかった」と言ってくれる。写真撮影の時はユースもOBもOBの家族も全員一緒だ。雨で濡れているのにみんなが笑っている。OBと握手し、ハイタッチし・・ぼくらはようやく夢に区切りをつけた。その後、しばしライターに戻ってV・VAREN長崎vs.大宮アルディージャを取材し、試合後は翌日の感謝祭の準備に長崎市へ移動し・・ユニフォームやトロフィー、ポスター設営。
翌日の感謝祭には、昔を知る人、昔を知りたい人が揃っている。
OB戦の準備と平行して集めてきたOBからのメッセージや写真が流れ・・OB同士が談笑している。少しでも昔を知ってもらえれば、好きになってもらえれば・・嬉しい。感謝最後に、近くでOB達と少し食事するので一緒にどうですか?と誘われたが、感謝祭の撤収準備もあるので遠慮する。その内にいつか・・だ。
メモリアルOB戦は、OBとクラブのお陰で開催できたが、もっと自分が大きくなれていれば、もっと多くの選手や家族、色んなこともできたろうが、今の自分のほぼ全部を出し切ったOB戦で、宝物で、後悔はない。大変だったかと問われれば、筆舌に尽くしがたいほどだったと答える(笑)。でも、OB達の顔や感謝祭の雰囲気を見ていると・・「これが見たくてやったんだ」と思えた。やって良かったと心底思った。まだ自分はとても小さい存在で、辿り着きたいレベルへ達していないことも分かって、また上を目指す気持ちが強くなった。
V・ファーレン長崎10周年メモリアルOB戦・・決して有名な選手ばかりじゃないけれど、自分たちにとっては世界一のOB戦。全部が終わって、僕が免罪符だと思って握り締めていたものは、本当は自分の夢だったのかもしれないと思った。誰かに許して欲しかったんじゃなく、単に大好きな物を見たかったんだ。 やっぱり・・V・ファーレン長崎は僕の人生をいつだって燃え立たせて、サッカーはいつも僕を幸せにしてくれる。
2015年07月07日
(前編)V・ファーレン長崎メモリアルOB戦~なぜ、ぼくはOB戦を開催しようとおもったか?~
オフシーズンに入る時はファンにとって憂鬱なものだ。あの選手が去る、この選手が引退する・・幸福に引退できる選手なんて一握りなのはわかっているが、そんなニュースに一喜一憂する。それはV・ファーレン長崎でも同様だ。だが、特にJリーグ昇格するまでは、殊更に悲しい別れが多かった。戦力外ということに選手は確かに傷つくが、それ以上にツライのは誠意を感じない時だと言う。
笑って会いにきたのに、言葉を一言交わした瞬間に号泣した選手もいた。「悔しい、悔しい・・」睨みつけるような顔で、涙をポロポロこぼしながら何度も呟く選手もいた。抱き合って泣いた選手もいた。次の進路を語る最中に言葉を詰まらせる選手もいた。そうやって去って行く選手達に、僕が最初にかける言葉は決まっていた。
「ごめんね、ちゃんと送り出せんで・・」。
今は思う、誰かが悪かったんじゃない。
誰もがクラブを存続させることに必死で、振り返ることも、立ち止まることもできなかっただけなのだと。非常でも進まねばならない時もあったのだと。それでも、謝ることしかできなかった当時の僕は彼らにいつも同じ約束をした。「いつか必ずOB戦を開催するから。その時に必ず呼ぶから。笑って長崎にもう一回来てもらうから・・」そう言わないと、自分の弱さに耐えられなかった。OB戦・・それが僕の免罪符になった。
2010年のシーズン後に行った、退団選手たちが集まって自主的にゲームを体感し、や2011年にクラブが開催した「有明SC vs.国見FC」を見て、2014年に有光君、松橋君の引退ゲームの企画を練り、協力したことで、自分の目指すOB戦のイメージは徐々に出来ていった。
「10周年のOB戦をやりたい。実行委員会を作って、協賛金も集めて、全力で協力して、一銭もいらないから。」
OB戦について考えることが増えた2014年の夏過ぎにある関係者に話をした。「やりましょうよ。実行委員会形式がやりやすいでしょうね。過去のことはあなたが一番詳しいから任せますよ。」やっとOB戦が動き出した。
チームやクラブの負担にならずにOB戦を開催するために、最初は戸石の練習場で2月開催を予定したが、会場や日時は中々確定できず、5月開催やオフの開催も考えねばならなかった。4月にクラブから7月4日を10周年のメモリアルデーにしたいという話をもらい、開催場所が県総に決まった。実行委員会は、選手を集め、連絡を取り、小口協賛金を集め、OB戦当日の運営をボランティアとして手伝う・・その他色んな仕事が決る。基本にしたのはOB選手の旅費交通費だけでも全額負担するというもの。そして、アマチュアもプロもJリーグの経験ある無しも関係なく、満遍なく全ての年代の選手を集めること。そして、他クラブでプレー中の選手はシーズン中のために避ける事。
実行委員会には知り合いの名前が一つでもあれば、OBの安心感は増すと思い、色んな人に入ってもらった。100名を超えるOBへの連絡は基本的にTeam V-istで行い、徐々に7/4の参加OBは決まっていった。タキシードユニフォームの話を聞いたのは5月だったと思う。6月からは時間との戦いで、100名を超えるOBに何度も連絡を取り、OB個々の事情に配慮してクラブとの仲介役を務めたりして、文字通り寝る間もない日々に突入した。また、7月5日の感謝祭の展示物の手配や分類、OB戦に参加できない選手へコメントは写真を出してくれるように各所にお願いしたりする。直前まで参加予定の選手が不参加になったり、急遽参加が決まった選手もいた。前者は梶原公君や福田涼君、後者は森本晃一郎君や佐藤陽介君。声をかけた全ての選手が来たがったことが嬉しかった。

正直、この頃はフラフラで人生史上最高にハードな生活だったと思う。
そして、OB戦はついに当日を迎えた。
(つづく)
笑って会いにきたのに、言葉を一言交わした瞬間に号泣した選手もいた。「悔しい、悔しい・・」睨みつけるような顔で、涙をポロポロこぼしながら何度も呟く選手もいた。抱き合って泣いた選手もいた。次の進路を語る最中に言葉を詰まらせる選手もいた。そうやって去って行く選手達に、僕が最初にかける言葉は決まっていた。
「ごめんね、ちゃんと送り出せんで・・」。
今は思う、誰かが悪かったんじゃない。
誰もがクラブを存続させることに必死で、振り返ることも、立ち止まることもできなかっただけなのだと。非常でも進まねばならない時もあったのだと。それでも、謝ることしかできなかった当時の僕は彼らにいつも同じ約束をした。「いつか必ずOB戦を開催するから。その時に必ず呼ぶから。笑って長崎にもう一回来てもらうから・・」そう言わないと、自分の弱さに耐えられなかった。OB戦・・それが僕の免罪符になった。
2010年のシーズン後に行った、退団選手たちが集まって自主的にゲームを体感し、や2011年にクラブが開催した「有明SC vs.国見FC」を見て、2014年に有光君、松橋君の引退ゲームの企画を練り、協力したことで、自分の目指すOB戦のイメージは徐々に出来ていった。
「10周年のOB戦をやりたい。実行委員会を作って、協賛金も集めて、全力で協力して、一銭もいらないから。」
OB戦について考えることが増えた2014年の夏過ぎにある関係者に話をした。「やりましょうよ。実行委員会形式がやりやすいでしょうね。過去のことはあなたが一番詳しいから任せますよ。」やっとOB戦が動き出した。
チームやクラブの負担にならずにOB戦を開催するために、最初は戸石の練習場で2月開催を予定したが、会場や日時は中々確定できず、5月開催やオフの開催も考えねばならなかった。4月にクラブから7月4日を10周年のメモリアルデーにしたいという話をもらい、開催場所が県総に決まった。実行委員会は、選手を集め、連絡を取り、小口協賛金を集め、OB戦当日の運営をボランティアとして手伝う・・その他色んな仕事が決る。基本にしたのはOB選手の旅費交通費だけでも全額負担するというもの。そして、アマチュアもプロもJリーグの経験ある無しも関係なく、満遍なく全ての年代の選手を集めること。そして、他クラブでプレー中の選手はシーズン中のために避ける事。
実行委員会には知り合いの名前が一つでもあれば、OBの安心感は増すと思い、色んな人に入ってもらった。100名を超えるOBへの連絡は基本的にTeam V-istで行い、徐々に7/4の参加OBは決まっていった。タキシードユニフォームの話を聞いたのは5月だったと思う。6月からは時間との戦いで、100名を超えるOBに何度も連絡を取り、OB個々の事情に配慮してクラブとの仲介役を務めたりして、文字通り寝る間もない日々に突入した。また、7月5日の感謝祭の展示物の手配や分類、OB戦に参加できない選手へコメントは写真を出してくれるように各所にお願いしたりする。直前まで参加予定の選手が不参加になったり、急遽参加が決まった選手もいた。前者は梶原公君や福田涼君、後者は森本晃一郎君や佐藤陽介君。声をかけた全ての選手が来たがったことが嬉しかった。
正直、この頃はフラフラで人生史上最高にハードな生活だったと思う。
そして、OB戦はついに当日を迎えた。
(つづく)
2015年06月15日
2015年 J2第18節 長崎vs.磐田 ~~実を取るか?実はなるか?~
「先制ゴールを奪えましたが、攻守共に主導権を握ることができなかった。長崎の戦い方が徹底していたので、ボールをつなげず、連動してボールを奪いに行けない時間が80分くらい続いてしまった(ジュビロ磐田 名波監督)」。この言葉が試合内容の大半を示していると思う。

前半4分、ゴール斜め左の約30m弱の場所からのゴールに向かってくるFKを、GK大久保がこぼし、そのまま2試合連続得点中の櫻内に決められ失点。第12節の出場以来、無失点こそ無いが大きなミスが無かった大久保にとって痛恨のプレーと言って良い。この後は、試合を通じてビッグセーブで決定機を防ぎ、失点の影響を最小限に留めたが、GKは前に出た以上は絶対にボールを止めなければいけない。本人が最も悔しいことだろう。
この日の長崎はシステムを変更し、2列目の小林を黒木がケア。磐田のベースである宮崎、上田、小林のトライアングルを抑えに行く。攻撃では攻め残るアダイウトンや、前に上がってきたSBの裏をついてペースを掴んでいく。相手の裏を突く攻めは効果的で、磐田は64分にはアダイウトンを、82分には小林が交代。アダイウトンの出場時間64分で交代というのは彼のJリーグ出場時間で最短だ。更に長崎は、前半から何度か決定機を作っており、シュートがバーを叩くシーンも多かった。運不運で勝負事を語りたくはないが、それに左右された面は少なくない。
「普段のミーティングでは試合のキーワードを話すんですが、今日は、選手に、君たちでキーワードを作りなさいと言いました。その中で、何が大事かということを把握しながら、選手たちはよくプレーしたと思います」
「戦術的にもシステムを変えて相手にプレッシャーを与えることができたと思います。柔軟さをみせてくれた」
「今日の試合は、リーグ戦を戦う上で我々にとって得るものが大きい試合だった」
高木監督のコメントと同じように感じたサポーターも多かったのではないだろうか?
「磐田相手でもあれだけやれたことは、今後を戦う自信になるのでは?」
との問いに選手たちは「それだけやれたからこそ、勝てなくて悔しい」と答えた。代表戦で主力クラスが2人欠場しても、しっかりと戦い、試合を終えて選手たちが次々に「また明日、練習があるんで、そこで高めていくしかない」と口にする。J2で負けないチームからJ1昇格を本気で取りにいくチームへ・・まだトレーニングも試合も続く。
名誉や名声などうわべの体裁よりも、実質的な利益を得ることを選ぶほうが、賢明であるということを「名を捨てて実を取る」と言う。この試合で得た経験が実となるか・・その実が力へと変わるかどうか、はこれから次第だ。だが、この実が力になった時、それは実力と呼ばれるはずだ。

前半4分、ゴール斜め左の約30m弱の場所からのゴールに向かってくるFKを、GK大久保がこぼし、そのまま2試合連続得点中の櫻内に決められ失点。第12節の出場以来、無失点こそ無いが大きなミスが無かった大久保にとって痛恨のプレーと言って良い。この後は、試合を通じてビッグセーブで決定機を防ぎ、失点の影響を最小限に留めたが、GKは前に出た以上は絶対にボールを止めなければいけない。本人が最も悔しいことだろう。
この日の長崎はシステムを変更し、2列目の小林を黒木がケア。磐田のベースである宮崎、上田、小林のトライアングルを抑えに行く。攻撃では攻め残るアダイウトンや、前に上がってきたSBの裏をついてペースを掴んでいく。相手の裏を突く攻めは効果的で、磐田は64分にはアダイウトンを、82分には小林が交代。アダイウトンの出場時間64分で交代というのは彼のJリーグ出場時間で最短だ。更に長崎は、前半から何度か決定機を作っており、シュートがバーを叩くシーンも多かった。運不運で勝負事を語りたくはないが、それに左右された面は少なくない。
「普段のミーティングでは試合のキーワードを話すんですが、今日は、選手に、君たちでキーワードを作りなさいと言いました。その中で、何が大事かということを把握しながら、選手たちはよくプレーしたと思います」
「戦術的にもシステムを変えて相手にプレッシャーを与えることができたと思います。柔軟さをみせてくれた」
「今日の試合は、リーグ戦を戦う上で我々にとって得るものが大きい試合だった」
高木監督のコメントと同じように感じたサポーターも多かったのではないだろうか?
「磐田相手でもあれだけやれたことは、今後を戦う自信になるのでは?」
との問いに選手たちは「それだけやれたからこそ、勝てなくて悔しい」と答えた。代表戦で主力クラスが2人欠場しても、しっかりと戦い、試合を終えて選手たちが次々に「また明日、練習があるんで、そこで高めていくしかない」と口にする。J2で負けないチームからJ1昇格を本気で取りにいくチームへ・・まだトレーニングも試合も続く。
名誉や名声などうわべの体裁よりも、実質的な利益を得ることを選ぶほうが、賢明であるということを「名を捨てて実を取る」と言う。この試合で得た経験が実となるか・・その実が力へと変わるかどうか、はこれから次第だ。だが、この実が力になった時、それは実力と呼ばれるはずだ。
2015年06月08日
2015年J2第17節 熊本vs.長崎 ~次へ向かうための1ピース~
土曜に行われた熊本との試合は10年ぶりの水前寺での直接対決。当時の熊本のチーム名はロッソ熊本。現在はクラブの代表取締役である池谷氏が監督を務め、長崎は現取締役の岩本専務が監督を務めていた。当時の主力選手だった熊本の熊谷氏も、長崎の渉もそれぞれがクラブスタッフとなっている。時の流れを感じるものだ。

試合は0-1で敗れた。内容については他も書いているので、僕が今更書く気はない。個人的に敗れた理由は大きな理由が一つというのではなく、沢山の理由が束になって負の流れになったことが大きいと感じる。
例えば、劣悪なピッチに慎重になりすぎたのもその一つで、選手は「シンプルにプレーしようと思った」「(ピッチの悪いところでは)ボールをあまり地面に落とさないようプレーしようと思った」・・という風に各自で考えてプレーしたのだが、それが時にプレーの制約となったり、周囲とのズレになったりした。「いつもならミスしない所でミスがあったが、自分はいつもと同じプレーをしてしまった。自分はそれをフォローするプレーを気掛けていかないといけなかった」と試合後に語った選手の言葉は・・まさにこの試合でやるべきことだったと思う。
「受け身の反対語は捨て身。ホーム未勝利の熊本は捨て身の覚悟で来る。受け身に回ったらやられるぞ」
熊本戦で監督は選手にそう語った通りの展開となってしまった。これまでも下位に敗れた時や勝てる試合を引き分けた時にも、監督はメンタル面を指摘していた。「受けて立つつもりで戦って勝てるほどの強さにはまだ足りない」。もちろん、長崎に奢っている選手や浮かれている選手はいない。受けて立とうなんて最初から思う選手もいない。だが、経験が足りないためか時折、そういうメンタルに追い込まれてしまうことがあるのも事実だ。
今がJ1に昇格できる強さを持ったチームであるがどうかの分岐点の一つなのだと思う。単にチーム力が高くなった、戦術が浸透してきた、選手同士の連携が向上したというだけでなく、J1という更に厳しい世界を戦えるメンタリティーが長崎にあるか?・・そこが問われているのだろう。
ミックスゾーンには、怒りと悔しさと不甲斐なさの混ざった気持ちを、必死に整理しようという選手たちが大勢いた。
「気迫や闘争心・・そういったものをもっと出していかないと(古部健太)」
「チャンスは作れている。あとは何が何でもゴールを取ってやるという気持ちを1ランク上に持っていけるように・・それでも得点できないのなら、もっとチャンスを増やす。取れるまでそれを繰り返してでもやっていく(前田悠佑)」
このメンタルについては、技術、戦術などを高めないままメンタルに全てを押し付ける安易な根性論や精神論を言っているのではない。監督や選手が求めているのはやるべきトレーニングをやって、実力をつけたからこそ、今必要なメンタルの強さだ。肉体的にも精神的にもし理論的に、実践的にしっかりとトレーニングをして、強化してきた今の長崎だからこそ、メンタルの強さが最後のパーツになれる。
チーム作りはジグゾーパズルのようなもので、技術、連携、戦術、体力などのピースを当てはめて絵を作っていく。今、目の前にあと1ピースで完成する絵がある。そこにはめるべき「メンタルの強さ」というピースを見つけて完成させること。それが出来た時に長崎はもう1ランク上のパズルを始めることができるのだろう。

試合は0-1で敗れた。内容については他も書いているので、僕が今更書く気はない。個人的に敗れた理由は大きな理由が一つというのではなく、沢山の理由が束になって負の流れになったことが大きいと感じる。
例えば、劣悪なピッチに慎重になりすぎたのもその一つで、選手は「シンプルにプレーしようと思った」「(ピッチの悪いところでは)ボールをあまり地面に落とさないようプレーしようと思った」・・という風に各自で考えてプレーしたのだが、それが時にプレーの制約となったり、周囲とのズレになったりした。「いつもならミスしない所でミスがあったが、自分はいつもと同じプレーをしてしまった。自分はそれをフォローするプレーを気掛けていかないといけなかった」と試合後に語った選手の言葉は・・まさにこの試合でやるべきことだったと思う。
「受け身の反対語は捨て身。ホーム未勝利の熊本は捨て身の覚悟で来る。受け身に回ったらやられるぞ」
熊本戦で監督は選手にそう語った通りの展開となってしまった。これまでも下位に敗れた時や勝てる試合を引き分けた時にも、監督はメンタル面を指摘していた。「受けて立つつもりで戦って勝てるほどの強さにはまだ足りない」。もちろん、長崎に奢っている選手や浮かれている選手はいない。受けて立とうなんて最初から思う選手もいない。だが、経験が足りないためか時折、そういうメンタルに追い込まれてしまうことがあるのも事実だ。
今がJ1に昇格できる強さを持ったチームであるがどうかの分岐点の一つなのだと思う。単にチーム力が高くなった、戦術が浸透してきた、選手同士の連携が向上したというだけでなく、J1という更に厳しい世界を戦えるメンタリティーが長崎にあるか?・・そこが問われているのだろう。
ミックスゾーンには、怒りと悔しさと不甲斐なさの混ざった気持ちを、必死に整理しようという選手たちが大勢いた。
「気迫や闘争心・・そういったものをもっと出していかないと(古部健太)」
「チャンスは作れている。あとは何が何でもゴールを取ってやるという気持ちを1ランク上に持っていけるように・・それでも得点できないのなら、もっとチャンスを増やす。取れるまでそれを繰り返してでもやっていく(前田悠佑)」
このメンタルについては、技術、戦術などを高めないままメンタルに全てを押し付ける安易な根性論や精神論を言っているのではない。監督や選手が求めているのはやるべきトレーニングをやって、実力をつけたからこそ、今必要なメンタルの強さだ。肉体的にも精神的にもし理論的に、実践的にしっかりとトレーニングをして、強化してきた今の長崎だからこそ、メンタルの強さが最後のパーツになれる。
チーム作りはジグゾーパズルのようなもので、技術、連携、戦術、体力などのピースを当てはめて絵を作っていく。今、目の前にあと1ピースで完成する絵がある。そこにはめるべき「メンタルの強さ」というピースを見つけて完成させること。それが出来た時に長崎はもう1ランク上のパズルを始めることができるのだろう。
2015年05月30日
V-V長崎 5月定例会見~VREDA CUP~
24日の試合前に行われたクラブ定例会見は「VREADA CUP」の記者会見だった。
長崎県サッカー協会、大田広域市サッカー協会、上海市足球協会が協力して行う同大会。クラブ創設10周年としてアジア戦略や国際化を掲げるV・VAREN長崎にとっては戦略の一環でもある。アジア戦略、国際化プランについては、3月頃に発行されたV-VAREN長崎後援会会報誌にも少し書かせてもらったので手元にある方は読んでもらいたい。今後の展開が非常に楽しみな戦略だ。
大会実現には、クラブの国際戦略アドバイザーで元中国代表 呂 氏が大きく寄与したという。呂氏はJSL時代に日本でもプレーしており、現役引退後も日本で東京ガスのコーチを行ってきた人物で、日本も含めた東アジア事情に非常に詳しい。当然、日本語も堪能で2月にお会いした時は、紹介されなければ会話から中国人と気づかないほどだった。
大会概要は以下の通り。
日時:2015年8月15日(土)、16日(日)
場所:長崎県立総合運動公園陸上競技場、補助競技場(少年コート4面)
主催:「VREDA CUP」実行委員会
大会 会長 小嶺忠敏(一般社団法人 長崎県サッカー協会 会長)
大会 副会長 沈雷(上海市足球協会 秘書長)
大会 副会長 ファン ウィギュン(社団法人大田広域市サッカー協会専務理事)
大会 委員長 小川勇二(一般社団法人 長崎県サッカー協会 専務理事)
大会副委員長 服部順一(株式会社V・ファーレン長崎 取締役/GM)
共済:上海市足球協会、社団法人大田広域市サッカー協会、一般社団法人 長崎県サッカー協会
主管:株式会社V・ファーレン長崎、一般社団法人V.V.NAGASAKIスポーツクラブ
参加チーム:日本(長崎)4チーム、中国(上海)2チーム、韓国(大田)2チーム
参加資格:小学校5年生、小学校6年生の早生まれ
大会形式:①予選リーグ=4チーム×2グループ、 ②順位決定トーナメント
大会趣旨:日本・中国・韓国の3都市においてサッカーをつうじ青少年の健全育成と国際交流活動を推進し、強い絆を深めることを目的とする。
日本(長崎)からの参加4チームは現時点で、V-VAREN長崎U-12、長崎県トレセンA、B、諫早市トレセンチームを予定。中国は単独クラブの参加か選抜チームかも含めて検討中とのことで、韓国は単独クラブ2チームの参加を予定しているという。また、大会は持ち回り制で、今後は中国、韓国でも開催していく。前日の食事会や協議も非常に良い雰囲気での開催だったそうで、大会の8人制サッカーの導入に中・韓も非常に好意的だったと聞く。サッカー以外の交流も予定されており、歓迎レセプション、市内観光、指導者の情報交換といった交流プログラムなども予定されている。
8月15日と言えば、爆竹渦巻く長崎精霊流しの日だ。非常にアジア的なあの精霊流しを見て中国や韓国の子供たちがどう思うか・・とても興味深い。楽しみにしたい。
長崎県サッカー協会、大田広域市サッカー協会、上海市足球協会が協力して行う同大会。クラブ創設10周年としてアジア戦略や国際化を掲げるV・VAREN長崎にとっては戦略の一環でもある。アジア戦略、国際化プランについては、3月頃に発行されたV-VAREN長崎後援会会報誌にも少し書かせてもらったので手元にある方は読んでもらいたい。今後の展開が非常に楽しみな戦略だ。
大会実現には、クラブの国際戦略アドバイザーで元中国代表 呂 氏が大きく寄与したという。呂氏はJSL時代に日本でもプレーしており、現役引退後も日本で東京ガスのコーチを行ってきた人物で、日本も含めた東アジア事情に非常に詳しい。当然、日本語も堪能で2月にお会いした時は、紹介されなければ会話から中国人と気づかないほどだった。
大会概要は以下の通り。
日時:2015年8月15日(土)、16日(日)
場所:長崎県立総合運動公園陸上競技場、補助競技場(少年コート4面)
主催:「VREDA CUP」実行委員会
大会 会長 小嶺忠敏(一般社団法人 長崎県サッカー協会 会長)
大会 副会長 沈雷(上海市足球協会 秘書長)
大会 副会長 ファン ウィギュン(社団法人大田広域市サッカー協会専務理事)
大会 委員長 小川勇二(一般社団法人 長崎県サッカー協会 専務理事)
大会副委員長 服部順一(株式会社V・ファーレン長崎 取締役/GM)
共済:上海市足球協会、社団法人大田広域市サッカー協会、一般社団法人 長崎県サッカー協会
主管:株式会社V・ファーレン長崎、一般社団法人V.V.NAGASAKIスポーツクラブ
参加チーム:日本(長崎)4チーム、中国(上海)2チーム、韓国(大田)2チーム
参加資格:小学校5年生、小学校6年生の早生まれ
大会形式:①予選リーグ=4チーム×2グループ、 ②順位決定トーナメント
大会趣旨:日本・中国・韓国の3都市においてサッカーをつうじ青少年の健全育成と国際交流活動を推進し、強い絆を深めることを目的とする。
日本(長崎)からの参加4チームは現時点で、V-VAREN長崎U-12、長崎県トレセンA、B、諫早市トレセンチームを予定。中国は単独クラブの参加か選抜チームかも含めて検討中とのことで、韓国は単独クラブ2チームの参加を予定しているという。また、大会は持ち回り制で、今後は中国、韓国でも開催していく。前日の食事会や協議も非常に良い雰囲気での開催だったそうで、大会の8人制サッカーの導入に中・韓も非常に好意的だったと聞く。サッカー以外の交流も予定されており、歓迎レセプション、市内観光、指導者の情報交換といった交流プログラムなども予定されている。
8月15日と言えば、爆竹渦巻く長崎精霊流しの日だ。非常にアジア的なあの精霊流しを見て中国や韓国の子供たちがどう思うか・・とても興味深い。楽しみにしたい。
2015年05月25日
2015年 J2第15節 長崎vs.愛媛のこと ~逆転の底力~
日曜は長崎のあちこで運動会が行われた。ちなみに明治時代、運動会は「競闘遊戯会」とも呼ばれていたそうた。『きょうとうゆうぎかい』・・少年漫画に出てきそうな名前だ。暗黒拳の使い手が出てきても不思議ではない気がする。面白いのでこの記事では運動会を競闘遊戯会と呼称しよう。
日曜は雨が降ると言われていたが、結局降ることもなく競闘遊戯会は通常開催。その為にお客さんが少な目なのは残念だがやむを得まい。競闘遊戯会がある日の試合はいつもこんなもんだ。この日はクラブが現状報告などを行う定例会見で『VREDA CUP』についての発表があったのだが、これについては後日書くことにする。
この日の時点で長崎は6位。愛媛は9位。両チーム共に3-4-2-1。

連勝を狙うチーム同士の対戦で先制したのは愛媛。左サイドの三原が素早い突破からクロスを上げ、FW西田がピンポイントで飛び込み電光石火のゴールを奪う。「前半を0-0で凌ぎ、後半にできるであろうスペースを突いて1点を奪い勝ちたかった(木山監督)」という愛媛が開始5分でリード。この先制点で生まれた余裕か、攻守の切り替えを早くして守る愛媛に対し、長崎は攻撃が左サイドに隔たり崩しきることができない。そこで37分に岸田に代えて三鬼を投入。より三鬼の投入で右サイドの攻撃に奥行きが生まれ、長崎の攻撃は左右のバランスが取れるようになり縦パスが通るシーンも増える。
後半、より高い位置から攻める長崎は60分に梶川がゴールを決め同点。続く61分には、髙杉の縦へのフィードからの競り合いをモノにしたヨンジェが、ゴール前へ抜け出し逆転。「早過ぎた(木山監督)」、「早かった(高木監督)」と両監督が試合後に振り返るこの2点目が事実上勝負を決定付けた。この後、ワイドの選手を同時に交代し「高さが無いために幅を使った(木山監督)」愛媛だが、運動量が落ちたこともあって長崎の攻勢にさらされ、ATに栄直からダメ押しゴールを決められ3-1で終了。
「前節の価値を上げる内容(高木監督)」という言葉がこの試合を端的にあらわしていると思う。4月以来勝てていないホームゲーム、早い時間帯での失点・・そういった部分を跳ね返しトレーニングで取り組んできたことを出せたことは大きく評価したい。上位陣の多くが苦戦した中、長崎はこの勝利で順位を一つ上げた。もちろん先を語るには早過ぎる時期だ。だが、これからの混戦を戦い抜くために必要なものは、しっかりと磨かれている・・そう感じさせたゲームだった。
そんな事を考えながら帰る。競闘遊戯会に行っていた友人達に今度会ったら、暗黒拳の使い手がいなかったか聞いてみよう・・と思っていたら・・月曜〆切りの原稿があったことを思い出し、夏休み最終日の子供みたいに大慌てでとりかかる。ノンビリ優雅に帰宅していた自分に暗黒拳でも叩き込みたい気分で、朝焼けを眺める羽目になったことは大変遺憾だ。
日曜は雨が降ると言われていたが、結局降ることもなく競闘遊戯会は通常開催。その為にお客さんが少な目なのは残念だがやむを得まい。競闘遊戯会がある日の試合はいつもこんなもんだ。この日はクラブが現状報告などを行う定例会見で『VREDA CUP』についての発表があったのだが、これについては後日書くことにする。
この日の時点で長崎は6位。愛媛は9位。両チーム共に3-4-2-1。

連勝を狙うチーム同士の対戦で先制したのは愛媛。左サイドの三原が素早い突破からクロスを上げ、FW西田がピンポイントで飛び込み電光石火のゴールを奪う。「前半を0-0で凌ぎ、後半にできるであろうスペースを突いて1点を奪い勝ちたかった(木山監督)」という愛媛が開始5分でリード。この先制点で生まれた余裕か、攻守の切り替えを早くして守る愛媛に対し、長崎は攻撃が左サイドに隔たり崩しきることができない。そこで37分に岸田に代えて三鬼を投入。より三鬼の投入で右サイドの攻撃に奥行きが生まれ、長崎の攻撃は左右のバランスが取れるようになり縦パスが通るシーンも増える。
後半、より高い位置から攻める長崎は60分に梶川がゴールを決め同点。続く61分には、髙杉の縦へのフィードからの競り合いをモノにしたヨンジェが、ゴール前へ抜け出し逆転。「早過ぎた(木山監督)」、「早かった(高木監督)」と両監督が試合後に振り返るこの2点目が事実上勝負を決定付けた。この後、ワイドの選手を同時に交代し「高さが無いために幅を使った(木山監督)」愛媛だが、運動量が落ちたこともあって長崎の攻勢にさらされ、ATに栄直からダメ押しゴールを決められ3-1で終了。
「前節の価値を上げる内容(高木監督)」という言葉がこの試合を端的にあらわしていると思う。4月以来勝てていないホームゲーム、早い時間帯での失点・・そういった部分を跳ね返しトレーニングで取り組んできたことを出せたことは大きく評価したい。上位陣の多くが苦戦した中、長崎はこの勝利で順位を一つ上げた。もちろん先を語るには早過ぎる時期だ。だが、これからの混戦を戦い抜くために必要なものは、しっかりと磨かれている・・そう感じさせたゲームだった。
そんな事を考えながら帰る。競闘遊戯会に行っていた友人達に今度会ったら、暗黒拳の使い手がいなかったか聞いてみよう・・と思っていたら・・月曜〆切りの原稿があったことを思い出し、夏休み最終日の子供みたいに大慌てでとりかかる。ノンビリ優雅に帰宅していた自分に暗黒拳でも叩き込みたい気分で、朝焼けを眺める羽目になったことは大変遺憾だ。
2015年05月18日
2015年 J2第14節 C大阪vs.長崎のこと ~名前負けしないようにしよう~
日曜は朝からLCCでC大阪戦へ向かう。安さとスケジュールを優先したので神戸着だ。さすが神戸だ。大都会だ。コンクリートジャンゴォーだ。心なしか行き交う人々もハイセンスで知的に見える。目の前にいる子供すら利発そうだ・・と思ったら、「おかーさん、プリンば買うてて言いよるたい」
九州人でした。
神戸空港でモーニングセットを食べ、(あー、前にここに来た時も同じものを食ったなー)と気付く。人の嗜好は何年たっても変わらないものだ。電車を三宮ー大阪ー天王寺ー鶴ヶ丘と乗り換えて競技場着。想像以上に暑い。

立ち上がりは固さの見える長崎をC大阪が個人技でガンガンに攻める。分かってはいたことだけど、やはりC大阪の選手たちの力は相当に高い。決してチームとして連動性が高い訳でも、プレスが良い訳でもないのに、個で戦えてしまう。それが強みであると同時に弱みだ。最終的にこの差が勝敗を大きく分けるのだが・・。
32分に武内のCKから黒木がヘディングを決めて長崎に先制。黒木に付いていた扇原のマークはズレやすく、1本目のCKの時もこれは狙っていた形だ。先制点をあげたことで長崎の固さが取れ、良い流れのまま前半を終了。
C大阪はハーフタイムにFW玉田を投入。玉田が前でボールを持てることでC大阪の攻撃が徐々に活性化するが、長崎の守備は落ち着いており簡単に付け入らせない。しかし、61分にフォルランがFKを狙い済まして叩き込み同点に。以後は暑さの影響もあって、ミスが出ながらも高いにペースを頻繁に奪い合う展開が続く。
長崎はC大阪のDFとMFの間を突いてせめるべく栄直をシャドーに投入。更に終盤に高橋を投入し高さも生かして攻める。そして最後の最後に試合を決めたのは両チームで最も身長の低い梶川。ATにゴール前に飛び出し決勝ヘディングゴール。これで長崎が2-1で勝利した。試合前の緻密なスカウティングに基づいた戦略と、しっかりと遂行して力を見せた選手の両方が噛み合った良い勝利だったと思う。
飛行機の都合があり、試合終了一時間後に競技場を出て神戸空港へ向かう。行きは九州人を神戸人と思ってしまったので、帰りは落ち着くことを心がける。ポートライナーから窓を見たら神戸の夜景はとても綺麗だなと思った。でも(長崎の方が綺麗だな)と思いながら・・長崎着。
そんな日曜日。
九州人でした。
神戸空港でモーニングセットを食べ、(あー、前にここに来た時も同じものを食ったなー)と気付く。人の嗜好は何年たっても変わらないものだ。電車を三宮ー大阪ー天王寺ー鶴ヶ丘と乗り換えて競技場着。想像以上に暑い。

立ち上がりは固さの見える長崎をC大阪が個人技でガンガンに攻める。分かってはいたことだけど、やはりC大阪の選手たちの力は相当に高い。決してチームとして連動性が高い訳でも、プレスが良い訳でもないのに、個で戦えてしまう。それが強みであると同時に弱みだ。最終的にこの差が勝敗を大きく分けるのだが・・。
32分に武内のCKから黒木がヘディングを決めて長崎に先制。黒木に付いていた扇原のマークはズレやすく、1本目のCKの時もこれは狙っていた形だ。先制点をあげたことで長崎の固さが取れ、良い流れのまま前半を終了。
C大阪はハーフタイムにFW玉田を投入。玉田が前でボールを持てることでC大阪の攻撃が徐々に活性化するが、長崎の守備は落ち着いており簡単に付け入らせない。しかし、61分にフォルランがFKを狙い済まして叩き込み同点に。以後は暑さの影響もあって、ミスが出ながらも高いにペースを頻繁に奪い合う展開が続く。
長崎はC大阪のDFとMFの間を突いてせめるべく栄直をシャドーに投入。更に終盤に高橋を投入し高さも生かして攻める。そして最後の最後に試合を決めたのは両チームで最も身長の低い梶川。ATにゴール前に飛び出し決勝ヘディングゴール。これで長崎が2-1で勝利した。試合前の緻密なスカウティングに基づいた戦略と、しっかりと遂行して力を見せた選手の両方が噛み合った良い勝利だったと思う。
飛行機の都合があり、試合終了一時間後に競技場を出て神戸空港へ向かう。行きは九州人を神戸人と思ってしまったので、帰りは落ち着くことを心がける。ポートライナーから窓を見たら神戸の夜景はとても綺麗だなと思った。でも(長崎の方が綺麗だな)と思いながら・・長崎着。
そんな日曜日。
2015年05月14日
5月頭の長崎vs.岡山・水戸・徳島戦をまとめて ~やっつけ記事とは言わないで~
5月は連休の関係で出版物は、締め切りが1週間ほど前倒しになり、試合はガンガンに集中する。4月下旬からは僕も見事に締め切りに追われまくりで・・5月もすっかり中旬。思い出したように・・って思い出したんだけど・・ブログを書こう。と言っても、V・VARENの公式戦は3試合あってるわ、九州レジェンズの取材には行ったわ、V・VAREN長崎U-18やU-15のリーグ戦も進むわ、友人とバーべQはやったわ、髪は切りにいくわ・・まぁ、別に僕のプライベートに興味なぞないだろうから、V・VARENの3試合をサーッと振り返る。
【5/3 J2第11節 vs.岡山戦(ホーム)】
連戦の中で長崎は前の試合から8名を入れ替え、岡山は6名で入れ替え。この日の試合はU-22日本代表の手倉森監督、韓国代表のシュティーリケ監督が観戦。

前半は長崎がシンプルに素早く裏を狙ってペースを掴む。プレスも連動しておりつけいる隙を与えない。16分にミヌのパスから東が決めて長崎が先制。後半52分にもヨンジェがミドルを決めて2-0。この日のヨンジェは1人で5本もシュートを放っており(毎試合、韓国代表監督を招待してはどうだろう?)と思う積極性だった。
しかし、57分に角度をつけて返すべきバックパスが、ほとんど角度ないまま植草に戻り、植草もシンプルにクリアしなかったために・・岡山の片山に決められ失点。バックパスとその処理・・2つもミスが重なったのだから必然の失点だ。67分に相手が退場者を1人出して優位に立った長崎だが・・ATに岡山の岩政に意地の一発を決められてドローに終わった。物凄く端折って言うと・・最後に岩政の意地に追いつかれた試合だった。内容的には逃げ切れるゲームだったが、この辺が若さということだろう。この経験を強さに取り入れて行きたい
【5/6 J2第12節 vs.水戸戦(アウェー)】
GK大久保、FWスティッペをはじめ、前の試合から6人を入れ替えた長崎と前線3人を入れ替えた水戸。

開始5分で石神のFKから佐藤がヘディングを決めて先制。GKから逃げるボールは石神が得意とするコースで、これにタイミングを熟知している佐藤が綺麗にあわせた想定通りの一発だ。31分にセットプレイから水戸に追いつかれたものの、35分に右サイドで相手DFが空振りをしたボールを東がゴール前へ送り、スティッペが決めて2-1。スティッペは前半終了間際にもゴールを決めて3-1。
スティッペは足元でのキックの技術は非常に高い。練習でコンディションの良さを見せていたのだが・・見事に期待に応えた。心なしか通訳の小野さんも安堵しているように感じた(笑)。試合は追加点こそなかったものの、ソツなく戦い試合終了。4月11日以来の勝利をあげた。
【5/9 J2第13節 vs.徳島(ホーム)】
前半の長崎は、徳島の1アンカー両脇のスペースへ梶川や佐藤が入り込み見事にハメた。

先制点はまさにその形で、梶川が徳島の斉藤の横へ入り込み、スペースを使って攻めたもの。
だが、徳島の小林監督は非常に老獪で、前半途中から2列目のエステバンを斉藤の近くまで下げて、バランスを回復。これで徳島にボールが回りだす。更に後半に前線へクサビのパスを入れることができる木村を投入して58分に同点に追いつくと、終盤には2トップにするなど・・徹底的に長崎へ揺さぶりをかけてきた。
高木監督も対策を打ち出すのだが、こうなると守りをベースに「勝点1でOK、相手が崩れれば勝点3を狙うスタンス」で順位も下の徳島が逃げきりやすい。個人的には上手く撤退戦をやられたような試合だった。
と・・Jリーグハイライト並にザザッと3試合を振り返ってみた。
鬼のような連戦で大変な中、悔しさは残るがノルマはクリアできたと思う。
何より一番の収穫は、梶川が「凄く危機感がある」と言うほど層が厚くなり、選手が変わってもチーム力が落ちないことだ。サブと呼ぶのがはばかられるほど、誰が次のスタメンかが判らないレベルだ。もう俺が彼女(アイツ)で、彼女(アイツ)が俺で・・みたいな。そんな5月。
【5/3 J2第11節 vs.岡山戦(ホーム)】
連戦の中で長崎は前の試合から8名を入れ替え、岡山は6名で入れ替え。この日の試合はU-22日本代表の手倉森監督、韓国代表のシュティーリケ監督が観戦。

前半は長崎がシンプルに素早く裏を狙ってペースを掴む。プレスも連動しておりつけいる隙を与えない。16分にミヌのパスから東が決めて長崎が先制。後半52分にもヨンジェがミドルを決めて2-0。この日のヨンジェは1人で5本もシュートを放っており(毎試合、韓国代表監督を招待してはどうだろう?)と思う積極性だった。
しかし、57分に角度をつけて返すべきバックパスが、ほとんど角度ないまま植草に戻り、植草もシンプルにクリアしなかったために・・岡山の片山に決められ失点。バックパスとその処理・・2つもミスが重なったのだから必然の失点だ。67分に相手が退場者を1人出して優位に立った長崎だが・・ATに岡山の岩政に意地の一発を決められてドローに終わった。物凄く端折って言うと・・最後に岩政の意地に追いつかれた試合だった。内容的には逃げ切れるゲームだったが、この辺が若さということだろう。この経験を強さに取り入れて行きたい
【5/6 J2第12節 vs.水戸戦(アウェー)】
GK大久保、FWスティッペをはじめ、前の試合から6人を入れ替えた長崎と前線3人を入れ替えた水戸。

開始5分で石神のFKから佐藤がヘディングを決めて先制。GKから逃げるボールは石神が得意とするコースで、これにタイミングを熟知している佐藤が綺麗にあわせた想定通りの一発だ。31分にセットプレイから水戸に追いつかれたものの、35分に右サイドで相手DFが空振りをしたボールを東がゴール前へ送り、スティッペが決めて2-1。スティッペは前半終了間際にもゴールを決めて3-1。
スティッペは足元でのキックの技術は非常に高い。練習でコンディションの良さを見せていたのだが・・見事に期待に応えた。心なしか通訳の小野さんも安堵しているように感じた(笑)。試合は追加点こそなかったものの、ソツなく戦い試合終了。4月11日以来の勝利をあげた。
【5/9 J2第13節 vs.徳島(ホーム)】
前半の長崎は、徳島の1アンカー両脇のスペースへ梶川や佐藤が入り込み見事にハメた。

先制点はまさにその形で、梶川が徳島の斉藤の横へ入り込み、スペースを使って攻めたもの。
だが、徳島の小林監督は非常に老獪で、前半途中から2列目のエステバンを斉藤の近くまで下げて、バランスを回復。これで徳島にボールが回りだす。更に後半に前線へクサビのパスを入れることができる木村を投入して58分に同点に追いつくと、終盤には2トップにするなど・・徹底的に長崎へ揺さぶりをかけてきた。
高木監督も対策を打ち出すのだが、こうなると守りをベースに「勝点1でOK、相手が崩れれば勝点3を狙うスタンス」で順位も下の徳島が逃げきりやすい。個人的には上手く撤退戦をやられたような試合だった。
と・・Jリーグハイライト並にザザッと3試合を振り返ってみた。
鬼のような連戦で大変な中、悔しさは残るがノルマはクリアできたと思う。
何より一番の収穫は、梶川が「凄く危機感がある」と言うほど層が厚くなり、選手が変わってもチーム力が落ちないことだ。サブと呼ぶのがはばかられるほど、誰が次のスタメンかが判らないレベルだ。もう俺が彼女(アイツ)で、彼女(アイツ)が俺で・・みたいな。そんな5月。
2015年04月30日
2015年 J2第10節 岐阜vs.長崎のこと ~甘いか辛いか・・~
日曜の3:30に起床して福岡へ移動。福岡から名古屋経由で岐阜へ向かう。福岡-名古屋路線を使えば、長崎-岐阜間は日帰り往復も可能・・便利な世の中だ。JFLの頃は長崎-秋田日帰りや、長崎-仙台日帰りを何度か経験しているので楽に感じる。自由を知らずに育った少年が「休み時間は好きに休んで良い時間なんだよ」と言われて涙を流すようなもので・・長崎-岐阜の日帰りを楽だという時点で自分が明らかにおかしいのだが。かつては軽自動車で福岡-宮城往復とかやったことあるので気にしない。
岐阜は雲は多いものの晴れ。湿度が高くて暑い。長崎は前節からミヌ→武内、東→洸一、花井→井上に変えてのスタメン。布陣は共に3-4-2-1でミラーゲーム。

長崎、岐阜ともに立ち上がりから裏を狙ってボールを入れあう。前節の大分戦もそうだったが、岐阜の人に対してガンガンに当たってくる。長崎のサポーターは第4節の東京V戦を思い出してもらえると分かりやすいと思う。
ただ・・試合後の栄直の言葉を借りれば「相手の当たりをかわしてやろうという考えが、受身につながったんじゃないか・・」という感じだった点は否めない。
岐阜は20分に冨士、43分に苅部が負傷退場となったが、メンバーが変っても激しさは変らず。またジャッジが、特に前半に試合を上手くコントロールできずゲーム全体が荒れてくる。双方の選手、スタンドも神経質になり1プレーごとにどよめきがおこる異様な展開。どちらが有利不利はないが、前半に関しては残念な試合だった。
先制は岐阜。53分に中盤でのセカンドボールを途中出場の小野が上手く奪い前方へパス。これを裏にキレイに抜けていたレオミネイロが決めて1-0。岐阜の小野はJリーグではルーキーながら、試合を通じて落ち着いており、プレーも素晴らしかったと思う。カウンター狙いの相手にリードを許す嫌な展開の中、共に得点奪えず・・長崎は終了間際にゴール前で決定機を作るも決めきれず・・0-1で敗戦。
前節、今節と下位に連敗したのは正直ショックだ。だが、試合後に何人かの選手が口にしたとおり・・甘くみていた訳じゃないけれど、どこかで大丈夫、勝てる・・と思っていた部分はあるかもしれない。少なくとも僕の中にはそういう油断のような気持ちがあった。
次節の相手は岡山だ。岡山も連敗で迎える長崎戦。この試合に負けた方はかなり苦しく、勝った方は流れを変えられる。前期の節目となる試合だと思う。
試合後は旧友とちょっとだけ会ったのだけど・・その話は後日。
2015年04月28日
2015年J2第9節 長崎vs.大分のこと~運と不運と守備固め~
5月の連休の影響もあり、15日で5試合というサッカー選手にとっては
「どこがゴールデンだい?嫌みかい?」言いたくなる鬼日程の初戦である大分トリニータとの一戦。
対戦相手の大分はここまで1勝のみと大苦戦。選手のレベルを見ると考えられない状態で、
しかもこの日は攻守の要であるダニエルが累積で出場停止。
試合前は好調な長崎が有利と思われていた。

長崎の布陣は3-4-2-1。木村に変えて、これまで途中出場の多かった好調な東をスタメン起用。
一方の大分は前節に3バックから変えた4-1-4-1。
試合は予想以上に大分が守備を優先させていた。
大分は次節から2試合続けてホームであり、そこでの連敗は許されない状況になっている。
その辺を考慮して、勝ち点1のドローでOK。
上手くセットプレイから得点を奪って逃げ切れれば御の字という目論見だったと思う。
一方の長崎は大きなサイドチェンジを積極的に使って、
左サイドの古部が裏に抜けてチャンスを作るのだがクロスがやや単調でゴールを奪えない。
攻めながら得点できないまま前半終了。
後半、長崎はゴール前へ1タッチで迫るプレーが増える。
この1タッチは非常に効果的だったが、61分に得たFKを大分のキムが直接ゴールへねじ込む。
FK自体は完璧と言って良いコースで、これを止め切れなかったことを責めるのは酷だ。
あえていうならば、あの位置でファウルを与えてしまったことを注意するしかない。
大分の田坂監督からすれば(こうなれば良いな)という期待の中で、最良の形と言える先制。
長崎からすれば、よりによって何故、こんなシーンであれが出ると言いたくなる不運な失点。
この後も長崎は攻める。70分には大分DFの特徴を突いたベンチの指示通りの形で綺麗に崩し、
花井がフリーでシュートを放つも枠を捉えきれず。
最後には大分は5バックにして5-4-1で逃げ切り体制に入る。
本来の選手レベルを考えると長崎相手に大分がこれをやるのは異様な光景だが、
それだけなりふり構わずに勝点を狙ったということだろう。
ただ、優勝でもかかったシーンでもない限り同じ場面で長崎が、
守備を固めて逃げ切っても、先につながるものは得られない。
こういった守備固めをしてでも勝ち点を得れば、
立て直しができるほど大分にチーム力があるからできる話だ。
結局試合は0-1で長崎は開幕戦以来となる敗戦となった。
だが、この日は上位陣が軒並み苦しんだために、負けたのに3位に長崎は浮上。
運はまだ長崎にも充分あるのだと感じた。
試合後は会見や取材をして、きばらしに友人たちと焼き肉を食べにいく。
勝っても負けても、それを話のタネにして食事してあれこれ話せる。
負けた悔しさがあっても、やっぱりサッカーがある日々は素敵だと思いながら帰宅。
これで翌日も休日ならば、もっと素敵だろうに・・大変残念なことにそうはいかない。
それどころか帰宅して、翌朝からシャワー入ろうと思って、
そのまま寝たために、朝から焼き肉の香りで目が覚めるというアンニュイとほど遠いことになってしまった。
更に、ベッドが香ばしい焼き肉のフレグランスに包まれており、
布団もシーツも枕も洗濯という仕事が増えた上に、
朝から焼き肉の匂いプンプンで近所のコンビニにファブリーズを買いに行くと、
女子高生やOLから(人はこんな目で他人をみることができるんだね)・・
ってくらいのドン引きの目で見られるという経験をした。
エチケットって大事ですネ。・・そんな毎日。
「どこがゴールデンだい?嫌みかい?」言いたくなる鬼日程の初戦である大分トリニータとの一戦。
対戦相手の大分はここまで1勝のみと大苦戦。選手のレベルを見ると考えられない状態で、
しかもこの日は攻守の要であるダニエルが累積で出場停止。
試合前は好調な長崎が有利と思われていた。

長崎の布陣は3-4-2-1。木村に変えて、これまで途中出場の多かった好調な東をスタメン起用。
一方の大分は前節に3バックから変えた4-1-4-1。
試合は予想以上に大分が守備を優先させていた。
大分は次節から2試合続けてホームであり、そこでの連敗は許されない状況になっている。
その辺を考慮して、勝ち点1のドローでOK。
上手くセットプレイから得点を奪って逃げ切れれば御の字という目論見だったと思う。
一方の長崎は大きなサイドチェンジを積極的に使って、
左サイドの古部が裏に抜けてチャンスを作るのだがクロスがやや単調でゴールを奪えない。
攻めながら得点できないまま前半終了。
後半、長崎はゴール前へ1タッチで迫るプレーが増える。
この1タッチは非常に効果的だったが、61分に得たFKを大分のキムが直接ゴールへねじ込む。
FK自体は完璧と言って良いコースで、これを止め切れなかったことを責めるのは酷だ。
あえていうならば、あの位置でファウルを与えてしまったことを注意するしかない。
大分の田坂監督からすれば(こうなれば良いな)という期待の中で、最良の形と言える先制。
長崎からすれば、よりによって何故、こんなシーンであれが出ると言いたくなる不運な失点。
この後も長崎は攻める。70分には大分DFの特徴を突いたベンチの指示通りの形で綺麗に崩し、
花井がフリーでシュートを放つも枠を捉えきれず。
最後には大分は5バックにして5-4-1で逃げ切り体制に入る。
本来の選手レベルを考えると長崎相手に大分がこれをやるのは異様な光景だが、
それだけなりふり構わずに勝点を狙ったということだろう。
ただ、優勝でもかかったシーンでもない限り同じ場面で長崎が、
守備を固めて逃げ切っても、先につながるものは得られない。
こういった守備固めをしてでも勝ち点を得れば、
立て直しができるほど大分にチーム力があるからできる話だ。
結局試合は0-1で長崎は開幕戦以来となる敗戦となった。
だが、この日は上位陣が軒並み苦しんだために、負けたのに3位に長崎は浮上。
運はまだ長崎にも充分あるのだと感じた。
試合後は会見や取材をして、きばらしに友人たちと焼き肉を食べにいく。
勝っても負けても、それを話のタネにして食事してあれこれ話せる。
負けた悔しさがあっても、やっぱりサッカーがある日々は素敵だと思いながら帰宅。
これで翌日も休日ならば、もっと素敵だろうに・・大変残念なことにそうはいかない。
それどころか帰宅して、翌朝からシャワー入ろうと思って、
そのまま寝たために、朝から焼き肉の香りで目が覚めるというアンニュイとほど遠いことになってしまった。
更に、ベッドが香ばしい焼き肉のフレグランスに包まれており、
布団もシーツも枕も洗濯という仕事が増えた上に、
朝から焼き肉の匂いプンプンで近所のコンビニにファブリーズを買いに行くと、
女子高生やOLから(人はこんな目で他人をみることができるんだね)・・
ってくらいのドン引きの目で見られるという経験をした。
エチケットって大事ですネ。・・そんな毎日。
2015年04月21日
2015年J2第8節 横浜FCvs.長崎のこと~三ツ沢で思うこと~
三ツ沢というと今でもフリューゲルスを思い出す。
昨日、言われたことも忘れてしまうのに・・もう15年以上前のことは忘れない。
JFLの頃、V・VARENがここで試合をやったこともあるけれど・・常にアウェー側から入っていた。
今回はメディアとして、ホーム側を通って入ったのだけど何とも不思議な感じがする。
この日の天気は曇。ホームの横浜FCは8位で、長崎は3位。

前節に途中交代した岸田だが問題なくこの日も出場。
横浜FCは起点の1人である寺田が故障で欠場。
試合後の高木監督の言葉のとおり・・
前半は球際で横浜FCにやられるシーンが多く、セカンドボールを取られてペースを握られる。
12分にFKから大久保がヘッドで落としたところをカズが決めて横浜FCが先制。
カズが決めたことでスタジアムの空気が横浜FCに強く流れ・・このペースを崩せないまま前半を終了。
左サイドが横浜の松下、市村に抑えられていたので打開が必要かと考えていたら・・
前半に余り良い動きを見せられなかったミヌに代えて武内投入。
これで、左サイドが安定し、ハーフタイムに指示された選手たちが球際の強さを取り戻す。
しかし、横浜FCの分厚い守備に点が取れない。
それでも、72分に左サイドの古部が入れたクロスを弾き返された所を、
黒木がヘディングで前へ落とし、交代出場していた東が当てたボールに、梶川が走りこんで同点弾。
このシーンは、相手DFが跳ね返した時に、誰よりも早く落下地点に競り合いにいった黒木の動きが光っていた。
梶川は「他の前線がみんな点を取ってたんで焦りもあった」というが、ふかさずにしっかり決めたと思う。
これで勢いにのった長崎は、74分にCKが逆サイドに流れたところを、
ヨンジェがクロスでもう一度入れて、栄直がドンピシャのヘディングで逆転。
ただ・・好事魔多し。76分にファウルでFKを得た横浜FC。
この時に、梶川がカードを貰って主審に意識が向いたこの瞬間に早いリスタート。
長崎は、反応、準備が一瞬遅れ楠本に同点ゴールを許す。
試合後、多くの関係者が「油断」と指摘し、
選手自らも「誰がどうではなく、みんなの意識が一瞬途切れた瞬間だった」というシーン。
試合はこのまま2ー2で終了。試合後の会見で高木監督は、
ビハインドをひっくり返したという点では良いファイトをしたゲームだったとした上で、
前半の内容を反省し、連戦前に教訓になったゲームと振り返った。
カズがカズたる由縁をあらためて感じ、悪いながらも前半を1失点で折り返し、
逆転する地力を確認し、フットボールの難しさを思い出す・・そんなゲームだった。
思い起こすと、三ツ沢はいつも色んなことを教えてくれた場所だ、良いことも悪いことも・・。
「あ~・・やっぱりフットボールって楽しいな・・」と考えながら長崎着。
翌日は仕事だ・・良くも悪くも・・。
「あ~・・やっぱり朝は眠いな・・」と考えながら仕事へ向かうそんな日々。

昨日、言われたことも忘れてしまうのに・・もう15年以上前のことは忘れない。
JFLの頃、V・VARENがここで試合をやったこともあるけれど・・常にアウェー側から入っていた。
今回はメディアとして、ホーム側を通って入ったのだけど何とも不思議な感じがする。
この日の天気は曇。ホームの横浜FCは8位で、長崎は3位。

前節に途中交代した岸田だが問題なくこの日も出場。
横浜FCは起点の1人である寺田が故障で欠場。
試合後の高木監督の言葉のとおり・・
前半は球際で横浜FCにやられるシーンが多く、セカンドボールを取られてペースを握られる。
12分にFKから大久保がヘッドで落としたところをカズが決めて横浜FCが先制。
カズが決めたことでスタジアムの空気が横浜FCに強く流れ・・このペースを崩せないまま前半を終了。
左サイドが横浜の松下、市村に抑えられていたので打開が必要かと考えていたら・・
前半に余り良い動きを見せられなかったミヌに代えて武内投入。
これで、左サイドが安定し、ハーフタイムに指示された選手たちが球際の強さを取り戻す。
しかし、横浜FCの分厚い守備に点が取れない。
それでも、72分に左サイドの古部が入れたクロスを弾き返された所を、
黒木がヘディングで前へ落とし、交代出場していた東が当てたボールに、梶川が走りこんで同点弾。
このシーンは、相手DFが跳ね返した時に、誰よりも早く落下地点に競り合いにいった黒木の動きが光っていた。
梶川は「他の前線がみんな点を取ってたんで焦りもあった」というが、ふかさずにしっかり決めたと思う。
これで勢いにのった長崎は、74分にCKが逆サイドに流れたところを、
ヨンジェがクロスでもう一度入れて、栄直がドンピシャのヘディングで逆転。
ただ・・好事魔多し。76分にファウルでFKを得た横浜FC。
この時に、梶川がカードを貰って主審に意識が向いたこの瞬間に早いリスタート。
長崎は、反応、準備が一瞬遅れ楠本に同点ゴールを許す。
試合後、多くの関係者が「油断」と指摘し、
選手自らも「誰がどうではなく、みんなの意識が一瞬途切れた瞬間だった」というシーン。
試合はこのまま2ー2で終了。試合後の会見で高木監督は、
ビハインドをひっくり返したという点では良いファイトをしたゲームだったとした上で、
前半の内容を反省し、連戦前に教訓になったゲームと振り返った。
カズがカズたる由縁をあらためて感じ、悪いながらも前半を1失点で折り返し、
逆転する地力を確認し、フットボールの難しさを思い出す・・そんなゲームだった。
思い起こすと、三ツ沢はいつも色んなことを教えてくれた場所だ、良いことも悪いことも・・。
「あ~・・やっぱりフットボールって楽しいな・・」と考えながら長崎着。
翌日は仕事だ・・良くも悪くも・・。
「あ~・・やっぱり朝は眠いな・・」と考えながら仕事へ向かうそんな日々。
2015年04月07日
2015 4月 クラブ定例会見~クラブハウスとコミュニティスペース~
4月5日のJ2第6節 長崎vs.栃木の試合前にクラブの4月定例会見が行われた。
定例会見は「クラブ状況の正確で効果的な情報発信」を目的にメディアを対象にクラブが行っているものだ。
4月の会見内容は、「クラブ関連施設の進捗状況」、「その他」。
出席者は服部GMと鈴木事業部長で、具体的にクラブから説明がなされたのは以下の2つ。
一つ目が戸石に整備中の「V・ファーレン長崎戸石クラブハウス」。
クラブハウスについては、クラブリリースが無い中で、裏付け取材も無いまま
先走った報道があり、ファンの間にも一部誤った憶測が出てたりしていたが、
正式なクラブの情報リリースは今回が初なのでフラットな気持ちで理解してほしい。

V・ファーレン長崎戸石クラブハウスは、トップチームのクラブハウスとして以下の設備を備える。
「スタッフルーム」 「選手ロッカー」 「ミーティングルーム」 「ケアルーム」 「シャワー9基」
「浴室」 「ランドリールーム」 「食堂」 「リラックスルーム」 「トイレ」 「エキップメントルーム」
(*4月5日現在も設備工事継続中)
Jリーグの定義では、
「事務所は「クラブオフィス」「クラブ事務所」。トレーニング施設を有する施設は「クラブハウス」ともいう」
としており、戸石の場合は現状のケアルーム、今後のトレーニング器具などでクラブハウスとなるという話だ。
当然、J1のクラブライセンス基準もクリアしている。
外観はクラブハウスには見えない民家2棟だが、
中身は大改装されており、管理等は、支援先とクラブによる関連会社が行う。
個人の民家を借り受けているという噂も出たがそんなことは全く無い。
完成後はサポーターなどにも内覧の機会を作りたいとのことだった。
戸石は今後の周辺事情に合わせるために、駐車場や選手の動線などを変更・整備していく予定。
戸石にクラブハウスを建設すると言うのは、練習場整備直後から進んでいた計画だ。
しかし、より効果的なクラブハウスを整備するために、昨年末にプランを若干変更し今回の形となった。
この辺のネタは、いつか書けたら面白いと思うので、それまで寝かせておきます。
あと・・戸石クラウハウスについて話を聞いた時、関係者に
「愛称はNINJA YASHIKIにしましょう。きっと欧米人が大喜びです!」と提案したが
文字通り完膚なきまでに、一笑に付されたのは止む得まい(笑)・・。
二つ目が長崎市の「みらいながさきココウォーク」5階に、
開設されるコミュニケーションスペース「ココウォークサテライト(仮)」。の件。
通年で運営するもので、クラブの情報発信基地であり、サポーターが絶えず集まり交流する場という位置付け。
ココウォークにV・ファーレン長崎のコミュニティスペースを・・
というのも1年以上前からの構想で、今回ようやく実現する運びとなった。
オープンは4月末を目指しているという。

「ココウォークサテライト(仮)」の設備は
「4面大型モニター」 「オフィシャルグッズショップ」 イベントブース
「オフィシャルデスク(チケット・ファンクラブ・後援会受付)」 ほか。
今回、発表になったこの2つの施設をはじめ、クラブは攻めの姿勢で様々な取り組みを行っている。
そして、これらは全て「長崎の街作り」や「サッカーの力で地域起こし」「文化の創造」など、
しっかりクラブ内にコンセプトやプランがある上での事業だ。
ピッチの中、ピッチの外・・本当に新しいチャレンジが進んでいるだなと思う。
定例会見は「クラブ状況の正確で効果的な情報発信」を目的にメディアを対象にクラブが行っているものだ。
4月の会見内容は、「クラブ関連施設の進捗状況」、「その他」。
出席者は服部GMと鈴木事業部長で、具体的にクラブから説明がなされたのは以下の2つ。
一つ目が戸石に整備中の「V・ファーレン長崎戸石クラブハウス」。
クラブハウスについては、クラブリリースが無い中で、裏付け取材も無いまま
先走った報道があり、ファンの間にも一部誤った憶測が出てたりしていたが、
正式なクラブの情報リリースは今回が初なのでフラットな気持ちで理解してほしい。
V・ファーレン長崎戸石クラブハウスは、トップチームのクラブハウスとして以下の設備を備える。
「スタッフルーム」 「選手ロッカー」 「ミーティングルーム」 「ケアルーム」 「シャワー9基」
「浴室」 「ランドリールーム」 「食堂」 「リラックスルーム」 「トイレ」 「エキップメントルーム」
(*4月5日現在も設備工事継続中)
Jリーグの定義では、
「事務所は「クラブオフィス」「クラブ事務所」。トレーニング施設を有する施設は「クラブハウス」ともいう」
としており、戸石の場合は現状のケアルーム、今後のトレーニング器具などでクラブハウスとなるという話だ。
当然、J1のクラブライセンス基準もクリアしている。
外観はクラブハウスには見えない民家2棟だが、
中身は大改装されており、管理等は、支援先とクラブによる関連会社が行う。
個人の民家を借り受けているという噂も出たがそんなことは全く無い。
完成後はサポーターなどにも内覧の機会を作りたいとのことだった。
戸石は今後の周辺事情に合わせるために、駐車場や選手の動線などを変更・整備していく予定。
戸石にクラブハウスを建設すると言うのは、練習場整備直後から進んでいた計画だ。
しかし、より効果的なクラブハウスを整備するために、昨年末にプランを若干変更し今回の形となった。
この辺のネタは、いつか書けたら面白いと思うので、それまで寝かせておきます。
あと・・戸石クラウハウスについて話を聞いた時、関係者に
「愛称はNINJA YASHIKIにしましょう。きっと欧米人が大喜びです!」と提案したが
文字通り完膚なきまでに、一笑に付されたのは止む得まい(笑)・・。
二つ目が長崎市の「みらいながさきココウォーク」5階に、
開設されるコミュニケーションスペース「ココウォークサテライト(仮)」。の件。
通年で運営するもので、クラブの情報発信基地であり、サポーターが絶えず集まり交流する場という位置付け。
ココウォークにV・ファーレン長崎のコミュニティスペースを・・
というのも1年以上前からの構想で、今回ようやく実現する運びとなった。
オープンは4月末を目指しているという。

「ココウォークサテライト(仮)」の設備は
「4面大型モニター」 「オフィシャルグッズショップ」 イベントブース
「オフィシャルデスク(チケット・ファンクラブ・後援会受付)」 ほか。
今回、発表になったこの2つの施設をはじめ、クラブは攻めの姿勢で様々な取り組みを行っている。
そして、これらは全て「長崎の街作り」や「サッカーの力で地域起こし」「文化の創造」など、
しっかりクラブ内にコンセプトやプランがある上での事業だ。
ピッチの中、ピッチの外・・本当に新しいチャレンジが進んでいるだなと思う。
2015年04月06日
2015年J2第6節 長崎vs.栃木のこと ~勝ちきるしたたかさ~
8日3試合というタイトなスケジュールの3試合目となる栃木戦。
第5節を終わって長崎は勝ち点10の3位。一方の栃木は勝ち点5の17位。
長崎は前節から6人を入れ替え。
出場時間が短い選手達だが、トレーニングで好調さを見せていたし、
今後を考えた上で、彼らを3連戦の中で上手く起用できればと思っていたとは試合後の高木監督の弁。
栃木はこれまでと違い2トップの布陣。
前節、サブにも入ってなかった前V・ファーレン所属のデホンが先発。長崎対策への一環だ。

前半は膠着戦。
タイトなスケジュールの下の疲労もあったろうし、
特に初先発や久々の先発という選手らにとっては開幕戦のような感覚もあったと思う。
そういう意味で特に懸念されたのが、初先発の前田をCB起用したDFラインだったが、
結果的にこれは杞憂に終わり、前田をはじめDF陣は見事な守備を見せてくれたと思う。
試合は、我慢の膠着戦の末に0-0で前半終了。
後半も前半同様の展開が続くが、「後半15分で投入するのを決めていた(高木監督)」と63分にヨンジェ投入。
この投入で長崎の攻撃は一気に変わった。
ヨンジェの速さに栃木栃木DFがズルズル下がり、長崎の選手が前を向いてプレーできていく。
70分に東が左の古部へパス、古部はそのまま持ち上がり切れ込んでシュート。
これがゴールポストに当たって跳ね返ったところを、東が落ち着いて決め長崎先制。

赤矢印が選手の動き。黒矢印がボールの動き。④、⑦など〇数字は相手選手の背番号
この後も梶川、花井を投入して追加点の流れを作り・・そのまま試合終了。
長崎は8日3試合を2勝1分という優勝ペースで乗り切った。
試合後、栃木の阪倉監督は、
思い切りが悪く、今シーズン一番悪いゲームで、攻撃時にボールを持たされているような展開だったと評し、
一方の高木監督は、栃木が2トップで来たのは意外だったが、余り危ないシーンは少なかったと評した。
また、前田に対しては、持てる力を出しており、高さはないが良くラインコントロールをしてくれたと労っている。
連戦の中で我慢すべきところを我慢しながら、選手の働きやベンチワークで勝ったゲーム。
チーム全体に1-0で勝ちきるしたたかさ、しぶとさも最近は感じられる。
昨年ならば終盤に同点に追いつかれる試合があったものだが、今は感じない。
もちろん、まだ強豪チームとの対戦が控えているが、良い状態で戦えていると思う。
ちなみにこの試合、僅か1週間前までクラブスタッフだったM口君がボランティアとしてスタジアムにいた。
スタッフ時代との違いは着ている服がスーツかラフか程度の違いだった。
絶対に今はまだV・ファーレンのことを「弊社の・・」と言うことだろう。
核はやはり中身なのだ。外見では・・スーツではない。
フォーメーションが同じ3-4-2-1でも、出場選手が入れ替わっても、
結局のとことろ核になるのは、チームが普段取り組んでいることなのだと思う。
なんてことをメンクイ系な僕は考える・・。そんな週末。
この日は4月のクラブ定例記者会見などがあったのだが、
その中身については近日中にでも・・。
第5節を終わって長崎は勝ち点10の3位。一方の栃木は勝ち点5の17位。
長崎は前節から6人を入れ替え。
出場時間が短い選手達だが、トレーニングで好調さを見せていたし、
今後を考えた上で、彼らを3連戦の中で上手く起用できればと思っていたとは試合後の高木監督の弁。
栃木はこれまでと違い2トップの布陣。
前節、サブにも入ってなかった前V・ファーレン所属のデホンが先発。長崎対策への一環だ。

前半は膠着戦。
タイトなスケジュールの下の疲労もあったろうし、
特に初先発や久々の先発という選手らにとっては開幕戦のような感覚もあったと思う。
そういう意味で特に懸念されたのが、初先発の前田をCB起用したDFラインだったが、
結果的にこれは杞憂に終わり、前田をはじめDF陣は見事な守備を見せてくれたと思う。
試合は、我慢の膠着戦の末に0-0で前半終了。
後半も前半同様の展開が続くが、「後半15分で投入するのを決めていた(高木監督)」と63分にヨンジェ投入。
この投入で長崎の攻撃は一気に変わった。
ヨンジェの速さに栃木栃木DFがズルズル下がり、長崎の選手が前を向いてプレーできていく。
70分に東が左の古部へパス、古部はそのまま持ち上がり切れ込んでシュート。
これがゴールポストに当たって跳ね返ったところを、東が落ち着いて決め長崎先制。

赤矢印が選手の動き。黒矢印がボールの動き。④、⑦など〇数字は相手選手の背番号
この後も梶川、花井を投入して追加点の流れを作り・・そのまま試合終了。
長崎は8日3試合を2勝1分という優勝ペースで乗り切った。
試合後、栃木の阪倉監督は、
思い切りが悪く、今シーズン一番悪いゲームで、攻撃時にボールを持たされているような展開だったと評し、
一方の高木監督は、栃木が2トップで来たのは意外だったが、余り危ないシーンは少なかったと評した。
また、前田に対しては、持てる力を出しており、高さはないが良くラインコントロールをしてくれたと労っている。
連戦の中で我慢すべきところを我慢しながら、選手の働きやベンチワークで勝ったゲーム。
チーム全体に1-0で勝ちきるしたたかさ、しぶとさも最近は感じられる。
昨年ならば終盤に同点に追いつかれる試合があったものだが、今は感じない。
もちろん、まだ強豪チームとの対戦が控えているが、良い状態で戦えていると思う。
ちなみにこの試合、僅か1週間前までクラブスタッフだったM口君がボランティアとしてスタジアムにいた。
スタッフ時代との違いは着ている服がスーツかラフか程度の違いだった。
絶対に今はまだV・ファーレンのことを「弊社の・・」と言うことだろう。
核はやはり中身なのだ。外見では・・スーツではない。
フォーメーションが同じ3-4-2-1でも、出場選手が入れ替わっても、
結局のとことろ核になるのは、チームが普段取り組んでいることなのだと思う。
なんてことをメンクイ系な僕は考える・・。そんな週末。
この日は4月のクラブ定例記者会見などがあったのだが、
その中身については近日中にでも・・。
2015年03月31日
2015.J2第4節 長崎vs.東京Vのこと ~3月の試合を終えて~
快晴の日曜に行われた東京V戦は3月最後の試合。
過小評価されがちだが、日本サッカー界の大名門の底力というのは凄まじく、
ヴェルディアカデミー出身者たちの持つ個々の技術はとても高く、どの選手も上手さを持っている。
開幕してからここまで調子の波こそあるが、嫌な相手だなと思っていた。

長崎は前節と同じメンバー。試合前に高木監督は、
8日3連戦の中ではトレーニングはコンディション調整が主な分、
普段取り組んでいることどれだけ浸透しているかが特にハッキリ出やすいと語っており、
だからこそ、勢いを得るために初戦の重要性を認識していた。
一方で、最近ボールを奪ってからの守備に行く時の厳しさが落ちていることも懸念していた。
そして、この懸念がまさに的中する。
東京VはU-22代表で左SBの安在和が不在。守備の安定へ貢献したDFコが累積で欠場。
試合の立ち上がりからハードプレスやロングボールを多用するなど、過去の東京Vとは違う姿。
長崎は12分にセットプレイから失点。27分にヨンジェのPKで追いつくが、
全体的にミスや東京Vのファウルの多さとジャッジの不安定さに振り回され、
ワイドからチャンスは作るがシュートまで持っていけず前半を終了。
後半、長崎、東京Vそれぞれ修正をかけてきたが、
試合前から「自由を与えない」と警戒していたブルーノに自由を与えるシーンが増えてしまう。
前半から飛び出しと突破が厄介な平本との縦の関係は今後の東京Vの大きな武器だろう。
長崎は交代策で流れを変え、両チーム共にDFの裏を狙い合う展開となるがスコア動かず1-1で終了。
試合後、高木監督は、互いに紙一重のゲームと試合を評し、
東京Vのプレスに少し受け身になったことなどを語った。
東京Vの冨樫監督は、PKを与えたシーンはミスなので悔いが残る・・
とした上で、アウェー勝ち点を取れたことを評価していた。
長崎にとって東京V戦までの3試合は前からプレスにくるチームでは無かったので、
試合前からその辺は選手も監督もやや警戒していた。
その中でやれたこと、やれなかったことが出た試合なので今後に生かして欲しいと思う。
ただ、東京Vは長崎戦前の時点でカードが11枚とリーグ最多。
この日も前半だけで4枚。これはあんまりだと思う。
スピードのあるプレスのために、ハマり損なうとファイルになりやすいのは充分に理解できるが、
春休みに入り、家族連れが増える中の試合として考えると、Jリーグ全体の印象にも影響を与える。
前半のブルーノの花井へのファウルはレッドカードが妥当なほど厳しいものだった。
勿論、真剣勝負であり、長崎のプレイでもファウルになることはある。
それでも4試合でカード15枚は異常事態だ。ここはかなり気になった。
この試合で3月も終わり、勝ち点7の5位タイ。
現時点では順位は意味がないものの、開幕前の下馬評を考えれば、上々のスタート切れた。
勝ち点8なら優勝狙えるペースなので充分にプレーオフ圏を狙えるペースだ。
3月の総シュート数は34本で1試合平均8.5。
シュートの決定率は11.7%で8.5本シュートを放って1得点する計算だ。
一方の被シュート数は25本で1試合平均6.25。
シュートの被決定率は8%で、約13本打たれて1失点する計算だ。
シュート数、得点数共にやや低く、守備はリーグ内でも高いレベルにある。
今後、シュート数の増加は一つのテーマだし、決定力もその中で上げていけば、もっと良くなると思う。
などと今回はひたすら真面目に書いて終わることにする。
過小評価されがちだが、日本サッカー界の大名門の底力というのは凄まじく、
ヴェルディアカデミー出身者たちの持つ個々の技術はとても高く、どの選手も上手さを持っている。
開幕してからここまで調子の波こそあるが、嫌な相手だなと思っていた。

長崎は前節と同じメンバー。試合前に高木監督は、
8日3連戦の中ではトレーニングはコンディション調整が主な分、
普段取り組んでいることどれだけ浸透しているかが特にハッキリ出やすいと語っており、
だからこそ、勢いを得るために初戦の重要性を認識していた。
一方で、最近ボールを奪ってからの守備に行く時の厳しさが落ちていることも懸念していた。
そして、この懸念がまさに的中する。
東京VはU-22代表で左SBの安在和が不在。守備の安定へ貢献したDFコが累積で欠場。
試合の立ち上がりからハードプレスやロングボールを多用するなど、過去の東京Vとは違う姿。
長崎は12分にセットプレイから失点。27分にヨンジェのPKで追いつくが、
全体的にミスや東京Vのファウルの多さとジャッジの不安定さに振り回され、
ワイドからチャンスは作るがシュートまで持っていけず前半を終了。
後半、長崎、東京Vそれぞれ修正をかけてきたが、
試合前から「自由を与えない」と警戒していたブルーノに自由を与えるシーンが増えてしまう。
前半から飛び出しと突破が厄介な平本との縦の関係は今後の東京Vの大きな武器だろう。
長崎は交代策で流れを変え、両チーム共にDFの裏を狙い合う展開となるがスコア動かず1-1で終了。
試合後、高木監督は、互いに紙一重のゲームと試合を評し、
東京Vのプレスに少し受け身になったことなどを語った。
東京Vの冨樫監督は、PKを与えたシーンはミスなので悔いが残る・・
とした上で、アウェー勝ち点を取れたことを評価していた。
長崎にとって東京V戦までの3試合は前からプレスにくるチームでは無かったので、
試合前からその辺は選手も監督もやや警戒していた。
その中でやれたこと、やれなかったことが出た試合なので今後に生かして欲しいと思う。
ただ、東京Vは長崎戦前の時点でカードが11枚とリーグ最多。
この日も前半だけで4枚。これはあんまりだと思う。
スピードのあるプレスのために、ハマり損なうとファイルになりやすいのは充分に理解できるが、
春休みに入り、家族連れが増える中の試合として考えると、Jリーグ全体の印象にも影響を与える。
前半のブルーノの花井へのファウルはレッドカードが妥当なほど厳しいものだった。
勿論、真剣勝負であり、長崎のプレイでもファウルになることはある。
それでも4試合でカード15枚は異常事態だ。ここはかなり気になった。
この試合で3月も終わり、勝ち点7の5位タイ。
現時点では順位は意味がないものの、開幕前の下馬評を考えれば、上々のスタート切れた。
勝ち点8なら優勝狙えるペースなので充分にプレーオフ圏を狙えるペースだ。
3月の総シュート数は34本で1試合平均8.5。
シュートの決定率は11.7%で8.5本シュートを放って1得点する計算だ。
一方の被シュート数は25本で1試合平均6.25。
シュートの被決定率は8%で、約13本打たれて1失点する計算だ。
シュート数、得点数共にやや低く、守備はリーグ内でも高いレベルにある。
今後、シュート数の増加は一つのテーマだし、決定力もその中で上げていけば、もっと良くなると思う。
などと今回はひたすら真面目に書いて終わることにする。
2015年03月23日
2015年J2第3節 長崎vs.北九州のこと~快勝でホッと・・~
諫早市民応援デーとなったこの日は今シーズン最初のバトル・オブ・九州。
昨年5位に入った北九州だが、攻守で昨年の主軸が他クラブへ移籍。
開幕2試合の印象は「第1節:守備バタバタ。カウンター鋭さ落ちてる」「第2節:守備やや改善」という感じ。
体を張ってボールを奪い風間からの展開と速攻カウンター、渡や大島を後半投入というスタイルはそのまま。
この日は天候にも恵まれて連休初日・・なのに観客4,043人はやはり寂しい。
試合前は北九州のサポーターも少なめだったので、九州リーグの頃を思い出す。
九州リーグの頃はBGMも何もないので、選手が入場してくる時に、生声で
「パーン、パパパーンパー、パー、パパパパーン」とアンセムを歌ったりしたものだ。
ある意味アナーキーだが、Jリーグの目指すエンターテイメントとはかけ離れた姿だ。
まぁ、九州リーグ自体が我々が参入する前から、
ピッチ横で幼い子を連れて発煙筒を焚き、退場を命じられるサポーターが
「子連れで退場を食らったスゴイ奴」と意味不明な評価を受けたりするアバンギャルドなリーグだったのだが・・。
そんな、酢豚におけるパイナップルみたいな、
どうでも良い話は置いておいて試合のことを・・。

長崎は3-4-2-1、北九州は昨年同様に4-4-2の布陣で試合開始。
互いにコンパクトな布陣で、裏を狙う展開が続くが、シュートを打って終わる意識が高い長崎がペースを握る。
北九州に変な位置でボールを奪われるとピンチだが、それ以外は内藤のセットプレー以外では危うさはない。
37分、花井が右サイドをドリブルで持ち上がってサイドの栄直にパス。
栄直はクロスを上げるのにやや手間取ったが・・
これをヨンジェが「自分でも予想していなかった(笑)」と言うヘディングシュートで先制。
後半に入ると北九州のプレスはやや激しくなるが、余裕を持ってプレーする長崎。
50分に北九州の小松がカウンターで裏へ抜け出しGK植草と1対1になるが
「動きを見て抜きに来ると判った」の言葉通り、植草が読み勝ちして止める。
そして、68分に黒木がゴール前まで持ち上がり、
梶川が走りこんできた花井に「さぁ、どうぞ」と言わんばかりの丁寧なパスで・・花井がズドン。
試合後の話では北九州はこのシーンのようにゴール前が薄くなる時があり、そこを狙っての一撃だと言う。
この得点で勝負は決まり長崎が今シーズンホーム初勝利をモノにした。
快勝と言うしかない展開だ。
刀根のコントロールするDFは90分を通じて統率されており、攻撃陣以上に充実していたと言っていい。
梶川、花井、ヨンジェ、黒木、刀根、植草・・選手個々も良い動きで安心して見れた試合だった。
この試合では、普段の練習でやってきたことが試合である程度出せたのも大きいと思う。
まだまだリーグ序盤ではあるが、オフに取り組んできたことが間違っていないこと、
充分に機能することが証明できた。何とも気持ちの良い連休初日の夜だった。
個人的にはJ2マガジンの3月号予想でV・VARENの上位進出を予想
(しかも、実はあれでも控えめに厳し目に予想したつもりなのだ)した身として、
別に安心して、自信があったのでホッとなどしていないがホッとした。
本当に自信はあったから全然心配していなかったけどホッとした。
そんな週末。
昨年5位に入った北九州だが、攻守で昨年の主軸が他クラブへ移籍。
開幕2試合の印象は「第1節:守備バタバタ。カウンター鋭さ落ちてる」「第2節:守備やや改善」という感じ。
体を張ってボールを奪い風間からの展開と速攻カウンター、渡や大島を後半投入というスタイルはそのまま。
この日は天候にも恵まれて連休初日・・なのに観客4,043人はやはり寂しい。
試合前は北九州のサポーターも少なめだったので、九州リーグの頃を思い出す。
九州リーグの頃はBGMも何もないので、選手が入場してくる時に、生声で
「パーン、パパパーンパー、パー、パパパパーン」とアンセムを歌ったりしたものだ。
ある意味アナーキーだが、Jリーグの目指すエンターテイメントとはかけ離れた姿だ。
まぁ、九州リーグ自体が我々が参入する前から、
ピッチ横で幼い子を連れて発煙筒を焚き、退場を命じられるサポーターが
「子連れで退場を食らったスゴイ奴」と意味不明な評価を受けたりするアバンギャルドなリーグだったのだが・・。
そんな、酢豚におけるパイナップルみたいな、
どうでも良い話は置いておいて試合のことを・・。

長崎は3-4-2-1、北九州は昨年同様に4-4-2の布陣で試合開始。
互いにコンパクトな布陣で、裏を狙う展開が続くが、シュートを打って終わる意識が高い長崎がペースを握る。
北九州に変な位置でボールを奪われるとピンチだが、それ以外は内藤のセットプレー以外では危うさはない。
37分、花井が右サイドをドリブルで持ち上がってサイドの栄直にパス。
栄直はクロスを上げるのにやや手間取ったが・・
これをヨンジェが「自分でも予想していなかった(笑)」と言うヘディングシュートで先制。
後半に入ると北九州のプレスはやや激しくなるが、余裕を持ってプレーする長崎。
50分に北九州の小松がカウンターで裏へ抜け出しGK植草と1対1になるが
「動きを見て抜きに来ると判った」の言葉通り、植草が読み勝ちして止める。
そして、68分に黒木がゴール前まで持ち上がり、
梶川が走りこんできた花井に「さぁ、どうぞ」と言わんばかりの丁寧なパスで・・花井がズドン。
試合後の話では北九州はこのシーンのようにゴール前が薄くなる時があり、そこを狙っての一撃だと言う。
この得点で勝負は決まり長崎が今シーズンホーム初勝利をモノにした。
快勝と言うしかない展開だ。
刀根のコントロールするDFは90分を通じて統率されており、攻撃陣以上に充実していたと言っていい。
梶川、花井、ヨンジェ、黒木、刀根、植草・・選手個々も良い動きで安心して見れた試合だった。
この試合では、普段の練習でやってきたことが試合である程度出せたのも大きいと思う。
まだまだリーグ序盤ではあるが、オフに取り組んできたことが間違っていないこと、
充分に機能することが証明できた。何とも気持ちの良い連休初日の夜だった。
個人的にはJ2マガジンの3月号予想でV・VARENの上位進出を予想
(しかも、実はあれでも控えめに厳し目に予想したつもりなのだ)した身として、
別に安心して、自信があったのでホッとなどしていないがホッとした。
本当に自信はあったから全然心配していなかったけどホッとした。
そんな週末。
2015年03月09日
2015年J2第1節 長崎vs.千葉~開幕戦の難しさ~
試合を終わっての感想はタイトルの通り、「開幕戦は本当に難しい」だ。

開幕戦で晴天であり、色んな意味で良いスタートがきれそうな感じがしたこの日。
試合は立ち上がりから互いに裏を狙い中々ボールが落ち着かない展開となった。
それでも前へ向かって攻める速さは長崎の方が鋭く早い。
千葉をグッと押し込んでチャンスを作っていき、早い時間帯での得点も充分可能だった。
ここで1点決めていればこの後の展開は大きく変わったのだろうが、そうはいかなかった。
千葉は4-2-3-1の布陣で2列目中央にいる井手が上下によく動き攻守を支える。
この動きは試合が終わるまで非常に嫌らしく千葉のポイントだったと思う。
16分にクロスから森本がヘディング、一度は植草が弾いたが、井手が素早く押し込み千葉が先制。
FKの精度、ヘディングに合わせる森本の動き、植草が弾いたボールの行方を追い、
一瞬、選手の足が止まった中で、素早い井出の動き出し・・。
一種のラッキーパンチ的とも言える展開だが、やはりジェフの選手個々の上手さは出ていた。
最悪勝点1でもというプランの千葉にとって、先制点を得たのは実に大きい。
この後も長崎は良い動きを見せる一方でミスも出てあと一歩ゴールを決めきれない。
後半は特に、ワイドが上がり目になり、より攻撃的に出てペースを掴み、
木村投入で前線に変化をつけて黒木や梶川が積極的に攻め上がるものの・・
ついに千葉の守備をこじあけられず終了。
やはりポイントは先制点だったと思う。
立ち上がりのチャンスを決めていれば、選手たちの固さも早く取れて展開も大きく変わったろう。
ただ、主導権を握って攻めたことや、試合を通じて走り勝ったこと、
選手同士が試合中に声を出して修正する姿勢をみせたことは良かった。
ここ最近のチーム力を考えれば、長崎はまだまだこんなものじゃない。
本来の力の片鱗を今日は見せたに過ぎない。
試合後に梶川が「やることは変えなくて良い」とコメントしたように焦る必要は無い。
このチームが普段見せている攻めのスピードや鋭さ、
積極的な守備と攻守の切り替えが出れば充分に戦える。
この後、記者会見。
練習や新体制発表やクラブ定例記者会見や、他の取材はあったが、
J公式戦の記者会見やぶら下り取材は去年の最終節以来だ。
そのためか、準備もそれなりにしっかりしていたのに、
上手く出来た所があった一方で、空回りしたり、ミスしたり、勘違いしたりすして、
何かガチャガチャした取材になってしまったような気がする。
(あぁ、開幕戦独特の感じってこんな風なのかもな・・)と考えた。
選手ではないが、駄目だった点ばかり考えてネガティブなってもしょうがないし、
次の試合までに問題を改善しながら、またしっかり準備するしか今出来る事はないのだな・・と。
何となく、ようやく開幕の難しさを実感できる領域に来たな・・と思うと同時に
「こいつは、実に難敵だ」と実感しながら帰宅の途についた。

開幕戦で晴天であり、色んな意味で良いスタートがきれそうな感じがしたこの日。
試合は立ち上がりから互いに裏を狙い中々ボールが落ち着かない展開となった。
それでも前へ向かって攻める速さは長崎の方が鋭く早い。
千葉をグッと押し込んでチャンスを作っていき、早い時間帯での得点も充分可能だった。
ここで1点決めていればこの後の展開は大きく変わったのだろうが、そうはいかなかった。
千葉は4-2-3-1の布陣で2列目中央にいる井手が上下によく動き攻守を支える。
この動きは試合が終わるまで非常に嫌らしく千葉のポイントだったと思う。
16分にクロスから森本がヘディング、一度は植草が弾いたが、井手が素早く押し込み千葉が先制。
FKの精度、ヘディングに合わせる森本の動き、植草が弾いたボールの行方を追い、
一瞬、選手の足が止まった中で、素早い井出の動き出し・・。
一種のラッキーパンチ的とも言える展開だが、やはりジェフの選手個々の上手さは出ていた。
最悪勝点1でもというプランの千葉にとって、先制点を得たのは実に大きい。
この後も長崎は良い動きを見せる一方でミスも出てあと一歩ゴールを決めきれない。
後半は特に、ワイドが上がり目になり、より攻撃的に出てペースを掴み、
木村投入で前線に変化をつけて黒木や梶川が積極的に攻め上がるものの・・
ついに千葉の守備をこじあけられず終了。
やはりポイントは先制点だったと思う。
立ち上がりのチャンスを決めていれば、選手たちの固さも早く取れて展開も大きく変わったろう。
ただ、主導権を握って攻めたことや、試合を通じて走り勝ったこと、
選手同士が試合中に声を出して修正する姿勢をみせたことは良かった。
ここ最近のチーム力を考えれば、長崎はまだまだこんなものじゃない。
本来の力の片鱗を今日は見せたに過ぎない。
試合後に梶川が「やることは変えなくて良い」とコメントしたように焦る必要は無い。
このチームが普段見せている攻めのスピードや鋭さ、
積極的な守備と攻守の切り替えが出れば充分に戦える。
この後、記者会見。
練習や新体制発表やクラブ定例記者会見や、他の取材はあったが、
J公式戦の記者会見やぶら下り取材は去年の最終節以来だ。
そのためか、準備もそれなりにしっかりしていたのに、
上手く出来た所があった一方で、空回りしたり、ミスしたり、勘違いしたりすして、
何かガチャガチャした取材になってしまったような気がする。
(あぁ、開幕戦独特の感じってこんな風なのかもな・・)と考えた。
選手ではないが、駄目だった点ばかり考えてネガティブなってもしょうがないし、
次の試合までに問題を改善しながら、またしっかり準備するしか今出来る事はないのだな・・と。
何となく、ようやく開幕の難しさを実感できる領域に来たな・・と思うと同時に
「こいつは、実に難敵だ」と実感しながら帰宅の途についた。