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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2015年03月31日

2015.J2第4節 長崎vs.東京Vのこと ~3月の試合を終えて~

快晴の日曜に行われた東京V戦は3月最後の試合。
過小評価されがちだが、日本サッカー界の大名門の底力というのは凄まじく、
ヴェルディアカデミー出身者たちの持つ個々の技術はとても高く、どの選手も上手さを持っている。
開幕してからここまで調子の波こそあるが、嫌な相手だなと思っていた。



 長崎は前節と同じメンバー。試合前に高木監督は、
8日3連戦の中ではトレーニングはコンディション調整が主な分、
普段取り組んでいることどれだけ浸透しているかが特にハッキリ出やすいと語っており、
だからこそ、勢いを得るために初戦の重要性を認識していた。
一方で、最近ボールを奪ってからの守備に行く時の厳しさが落ちていることも懸念していた。
そして、この懸念がまさに的中する。

 東京VはU-22代表で左SBの安在和が不在。守備の安定へ貢献したDFコが累積で欠場。
試合の立ち上がりからハードプレスやロングボールを多用するなど、過去の東京Vとは違う姿。
長崎は12分にセットプレイから失点。27分にヨンジェのPKで追いつくが、
全体的にミスや東京Vのファウルの多さとジャッジの不安定さに振り回され、
ワイドからチャンスは作るがシュートまで持っていけず前半を終了。

 後半、長崎、東京Vそれぞれ修正をかけてきたが、
試合前から「自由を与えない」と警戒していたブルーノに自由を与えるシーンが増えてしまう。
前半から飛び出しと突破が厄介な平本との縦の関係は今後の東京Vの大きな武器だろう。
長崎は交代策で流れを変え、両チーム共にDFの裏を狙い合う展開となるがスコア動かず1-1で終了。

 試合後、高木監督は、互いに紙一重のゲームと試合を評し、
東京Vのプレスに少し受け身になったことなどを語った。
東京Vの冨樫監督は、PKを与えたシーンはミスなので悔いが残る・・
とした上で、アウェー勝ち点を取れたことを評価していた。

 長崎にとって東京V戦までの3試合は前からプレスにくるチームでは無かったので、
試合前からその辺は選手も監督もやや警戒していた。
その中でやれたこと、やれなかったことが出た試合なので今後に生かして欲しいと思う。

 ただ、東京Vは長崎戦前の時点でカードが11枚とリーグ最多。
この日も前半だけで4枚。これはあんまりだと思う。
スピードのあるプレスのために、ハマり損なうとファイルになりやすいのは充分に理解できるが、
春休みに入り、家族連れが増える中の試合として考えると、Jリーグ全体の印象にも影響を与える。
前半のブルーノの花井へのファウルはレッドカードが妥当なほど厳しいものだった。
勿論、真剣勝負であり、長崎のプレイでもファウルになることはある。
それでも4試合でカード15枚は異常事態だ。ここはかなり気になった。

 この試合で3月も終わり、勝ち点7の5位タイ。
現時点では順位は意味がないものの、開幕前の下馬評を考えれば、上々のスタート切れた。
勝ち点8なら優勝狙えるペースなので充分にプレーオフ圏を狙えるペースだ。
 3月の総シュート数は34本で1試合平均8.5。
シュートの決定率は11.7%で8.5本シュートを放って1得点する計算だ。
一方の被シュート数は25本で1試合平均6.25。
シュートの被決定率は8%で、約13本打たれて1失点する計算だ。

シュート数、得点数共にやや低く、守備はリーグ内でも高いレベルにある。
今後、シュート数の増加は一つのテーマだし、決定力もその中で上げていけば、もっと良くなると思う。

などと今回はひたすら真面目に書いて終わることにする。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:00Comments(0)V・V長崎

2015年03月23日

2015年J2第3節 長崎vs.北九州のこと~快勝でホッと・・~

 諫早市民応援デーとなったこの日は今シーズン最初のバトル・オブ・九州。
昨年5位に入った北九州だが、攻守で昨年の主軸が他クラブへ移籍。
開幕2試合の印象は「第1節:守備バタバタ。カウンター鋭さ落ちてる」「第2節:守備やや改善」という感じ。
体を張ってボールを奪い風間からの展開と速攻カウンター、渡や大島を後半投入というスタイルはそのまま。

 この日は天候にも恵まれて連休初日・・なのに観客4,043人はやはり寂しい。
試合前は北九州のサポーターも少なめだったので、九州リーグの頃を思い出す。
九州リーグの頃はBGMも何もないので、選手が入場してくる時に、生声で
「パーン、パパパーンパー、パー、パパパパーン」とアンセムを歌ったりしたものだ。
ある意味アナーキーだが、Jリーグの目指すエンターテイメントとはかけ離れた姿だ。
まぁ、九州リーグ自体が我々が参入する前から、
ピッチ横で幼い子を連れて発煙筒を焚き、退場を命じられるサポーターが
「子連れで退場を食らったスゴイ奴」と意味不明な評価を受けたりするアバンギャルドなリーグだったのだが・・。

そんな、酢豚におけるパイナップルみたいな、
どうでも良い話は置いておいて試合のことを・・。



 長崎は3-4-2-1、北九州は昨年同様に4-4-2の布陣で試合開始。
互いにコンパクトな布陣で、裏を狙う展開が続くが、シュートを打って終わる意識が高い長崎がペースを握る。
北九州に変な位置でボールを奪われるとピンチだが、それ以外は内藤のセットプレー以外では危うさはない。
37分、花井が右サイドをドリブルで持ち上がってサイドの栄直にパス。
栄直はクロスを上げるのにやや手間取ったが・・
これをヨンジェが「自分でも予想していなかった(笑)」と言うヘディングシュートで先制。

 後半に入ると北九州のプレスはやや激しくなるが、余裕を持ってプレーする長崎。
50分に北九州の小松がカウンターで裏へ抜け出しGK植草と1対1になるが
「動きを見て抜きに来ると判った」の言葉通り、植草が読み勝ちして止める。
そして、68分に黒木がゴール前まで持ち上がり、
梶川が走りこんできた花井に「さぁ、どうぞ」と言わんばかりの丁寧なパスで・・花井がズドン。
試合後の話では北九州はこのシーンのようにゴール前が薄くなる時があり、そこを狙っての一撃だと言う。

 この得点で勝負は決まり長崎が今シーズンホーム初勝利をモノにした。
快勝と言うしかない展開だ。
刀根のコントロールするDFは90分を通じて統率されており、攻撃陣以上に充実していたと言っていい。
梶川、花井、ヨンジェ、黒木、刀根、植草・・選手個々も良い動きで安心して見れた試合だった。

 この試合では、普段の練習でやってきたことが試合である程度出せたのも大きいと思う。
まだまだリーグ序盤ではあるが、オフに取り組んできたことが間違っていないこと、
充分に機能することが証明できた。何とも気持ちの良い連休初日の夜だった。

 個人的にはJ2マガジンの3月号予想でV・VARENの上位進出を予想
(しかも、実はあれでも控えめに厳し目に予想したつもりなのだ)した身として、
別に安心して、自信があったのでホッとなどしていないがホッとした。
本当に自信はあったから全然心配していなかったけどホッとした。

そんな週末。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 20:40Comments(0)V・V長崎

2015年03月09日

2015年J2第1節 長崎vs.千葉~開幕戦の難しさ~

 試合を終わっての感想はタイトルの通り、「開幕戦は本当に難しい」だ。



 開幕戦で晴天であり、色んな意味で良いスタートがきれそうな感じがしたこの日。
試合は立ち上がりから互いに裏を狙い中々ボールが落ち着かない展開となった。
それでも前へ向かって攻める速さは長崎の方が鋭く早い。
千葉をグッと押し込んでチャンスを作っていき、早い時間帯での得点も充分可能だった。
ここで1点決めていればこの後の展開は大きく変わったのだろうが、そうはいかなかった。

 千葉は4-2-3-1の布陣で2列目中央にいる井手が上下によく動き攻守を支える。
この動きは試合が終わるまで非常に嫌らしく千葉のポイントだったと思う。
16分にクロスから森本がヘディング、一度は植草が弾いたが、井手が素早く押し込み千葉が先制。
FKの精度、ヘディングに合わせる森本の動き、植草が弾いたボールの行方を追い、
一瞬、選手の足が止まった中で、素早い井出の動き出し・・。
一種のラッキーパンチ的とも言える展開だが、やはりジェフの選手個々の上手さは出ていた。
最悪勝点1でもというプランの千葉にとって、先制点を得たのは実に大きい。

 この後も長崎は良い動きを見せる一方でミスも出てあと一歩ゴールを決めきれない。
後半は特に、ワイドが上がり目になり、より攻撃的に出てペースを掴み、
木村投入で前線に変化をつけて黒木や梶川が積極的に攻め上がるものの・・
ついに千葉の守備をこじあけられず終了。

 やはりポイントは先制点だったと思う。
立ち上がりのチャンスを決めていれば、選手たちの固さも早く取れて展開も大きく変わったろう。
ただ、主導権を握って攻めたことや、試合を通じて走り勝ったこと、
選手同士が試合中に声を出して修正する姿勢をみせたことは良かった。

 ここ最近のチーム力を考えれば、長崎はまだまだこんなものじゃない。
本来の力の片鱗を今日は見せたに過ぎない。
試合後に梶川が「やることは変えなくて良い」とコメントしたように焦る必要は無い。
このチームが普段見せている攻めのスピードや鋭さ、
積極的な守備と攻守の切り替えが出れば充分に戦える。

 この後、記者会見。
練習や新体制発表やクラブ定例記者会見や、他の取材はあったが、
J公式戦の記者会見やぶら下り取材は去年の最終節以来だ。
そのためか、準備もそれなりにしっかりしていたのに、
上手く出来た所があった一方で、空回りしたり、ミスしたり、勘違いしたりすして、
何かガチャガチャした取材になってしまったような気がする。
(あぁ、開幕戦独特の感じってこんな風なのかもな・・)と考えた。

選手ではないが、駄目だった点ばかり考えてネガティブなってもしょうがないし、
次の試合までに問題を改善しながら、またしっかり準備するしか今出来る事はないのだな・・と。
何となく、ようやく開幕の難しさを実感できる領域に来たな・・と思うと同時に
「こいつは、実に難敵だ」と実感しながら帰宅の途についた。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 22:33Comments(0)V・V長崎

2015年03月07日

当たり前の11度目の開幕戦

 鬼スローペースがすっかり板についてしまった最近のKLMブログ。
決してドまぐれて更新しないとか、何かに抗議してストライキとかではない。
単に、正々堂々と色々他にやることを優先しちゃったり、ウッカリしていただけなのだ。
漫画「ガラスの仮面」の愛読者のように、穏やかな目線で見守っていただきたい。

 さて、この開幕までの間にやっていたことに色んな媒体に記事を書かせてもらったというものがある。
・月間J2マガジン
 (V・ファーレン関連記事全部)
・2015 V・ファーレン長崎公式イヤーブック
 (高木監督/丹治強化部長/寺峰アカデミーダイレクターインタビュー、所属全選手紹介文)
・V・ファーレン長崎後援会会報誌
 (リーグプレビュー、服部GM/李栄直インタビュー)
・あぴっ!04号
 (V・ファーレン関連記事全部、杵の川 瀬頭社長インタビュー、各コラム)
・V・ファーレン長崎公式ホームページ
 (インタビューコーナー「SPIRITS of V・VAREN」)
・2015 V・ファーレン長崎公式マッチデイプログラム
 (リーグプレビュー、対戦相手紹介、表紙コラム、選手コメントなど)
V・ファーレン長崎関連はこんな感じで、それ以外にもあるのだけど、それはここでは省く。
どれか良かったら読んでいただけるとありがたい。

いよいよ明日は開幕だ。
幸い、今年も無事に開幕を迎えられそうで、11年連続でクラブの開幕戦を見ることになる。
1度も欠かさず開幕戦と最終戦を観戦するのは何年続けられるだろう?
2005年に青年監督だった岩本さんは専務取締役になり、
14番を背負って絶大な存在感を発揮した武男さんはクラブでトップチームコーチとU-18の監督。
22番だった渉はクラブの広報を経て、今年から運営の責任者となった。
2番を背負ったCBの堀川と19番でドリブルで左サイドを制圧していた栄二は国見高校で監督だ。
何とまぁ・・人も環境も時代も変ることか。

10年前の僕が今の僕を見たら何と言うだろうか?
「まだやってんの?」か「凄いな、お前」か??
多分・・10年前の僕はこう言うだろう?
「で、そっちのV・ファーレンどうよ?」
そして、今の僕はこう答える「今年も凄いよ、俺の長崎は(笑)」

そのあと、僕は10年後の僕にこう聞くのだ。
「で、そっちのV・ファーレンどうよ?」
10年後の僕は笑いながら「今年も凄いよ」と答えるだろう。

当たり前のように・・当然のように・・。
それが僕の人生なのだから。

明日は当たり前に開幕戦だ。




  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 20:16Comments(0)V・V長崎