2010年09月30日
STRONG WORLD
さて、明日は町田戦だ。
この試合に勝っては昇格断念問題とかは一切言い訳にならない。
「J昇格断念の余波」とか「スタジアム問題が・・」とかはこの試合に限っては一切関係ない。
町田も同じ状況だ。
いや、俺が知ってる限りでは町田は長崎の数倍深刻だ。単なるJリーグ入りという事で言えば町田は長崎より展望は暗く、希望も現時点では小さい。同じ準加盟チーム、同じ昇格断念・・別に不幸自慢をしようと言うのではない。この試合の両チームが対等条件だと言いたいだけだ。
J昇格へ向けて準備し、色んな物を犠牲にしてやってきて手が届く所にきての昇格断念だ。納得なんぞ出来る訳はない。時間が経つにつれて怒り、葛藤は大きくなるだろう。気持ちが切り換えられる問題じゃない。不信もあるし、醒めもするだろう。
当たり前だ。
だが、同じ条件の町田に勝てなければ・・その瞬間にチームは負けだ。今、不信を持ち、怒りを感じる対象と同じレベルだ。
スタジアムが無くて昇格出来ない。
4位以内に入れなくて昇格出来ない。
結果は一緒だ。
同じ条件で戦う町田を敗れずに、スタジアム問題を負けた理由には出来ない筈だ。
だから、勝て!
勝って、チームは正々堂々と、フロントに、俺らに、長崎に胸を張れ。
怒ってくれて構わない。
町田の意地を敗れぬ程度の意地ならば・・それは弱さからの逃避だ。
自分らの弱さを棚にあげて、スタジアムのせいで昇格出来ないとは言ってほしくない。負けてしまえば、弱いから上がれないんだ!弱いから世論が起こらないんだ!
俺が見てきた今年のチームは本当に強く楽しい。
サイド攻撃のスイッチが入った時の前線の動きのキレはゾクゾクする。
元気が一瞬溜めたスルーパスでFWが抜け出す時の感覚、有光がサイドに流れながらペナルティエリアに切れ込むスピード、杉山の突破、神崎の超攻撃的なドリブルからのキープ、いつ見ても全力疾走してる山本、右に左に流れながら動きの落ちない山城、豪快に前に出る熊谷、体を張りながらシュートを狙う宮尾、体を張りながら相手を弾き返す加藤と藤井。絶対的な信頼を持って見ていられる近藤のセービング。
由紀彦のクロスの美しさ、竹さんの献身的なチェック、阿部ちゃんの弾丸みたいな突破、ずっと変わらない原田武男のポイントを押さえた動き、コーチングエリア最前列で声を切らさない佐野達・・。
セットプレイの度に「次はどんなプレイで来る?」と思った。
ロスタイムでも「絶対取れる!土壇場にウチは強い」と信じた。
だから、俺たちのチームが強い事を・・もう1度見せてくれ!
だから・・勝て!
2010年09月28日
漢な製品ポメラを買ってみた
何年か前にテレビをデジタル化した。
チャンネル数は増えたし、画質も綺麗なんだろう、双方向も出来るんだと言う。だが、天気が悪いと衛星受信出来なかったり、見たいチャンネル探せなかったり、双方向なんて何の役にも立たなかったり・・
デジタル化して得した事なんてありゃしねぇ。
特に扱いが複雑化して何がなんだか状態のお袋達を見ると怒りすら覚える。
携帯を10年以上前から使っているが・・これまで手にした機種で全機能を使った事は1度もない。携帯というのは販売価格の倍~4倍じゃないと本来は開発コストを回収出来ないのだそうだ。その値段では誰も機種変とかを手控えるので、開発コストに見合わない値段で売られているのだと言う。代わりに通信料金を高くしてコストを回収し利益を出す事で対応している。だから2年契約とかなのだ。
だが、こういう収支無視の機種開発を続けているから、携帯は開発コスト意識が希薄でワンサと無駄機能が満載になり、そのコストを通話料でボッタくるという邪道経営が行われている。
こんな馬鹿なビジネスモデルで成り立っている業界もあったもんじゃない。
そんな馬鹿電化製品時代にあって”漢”な製品が存在する。
ポメラだ!!
モバイルPCではない。通信機能もついてない。スマートフォンではない。時代の寵児iphoneが「あらゆる機能を手の平に」というのとは真逆!出来る事はたった一つ!
「文章を打つ!」
テキスト作成のみに特化どころか、それ以外に何も出来ない。裏を返せば文章作成をやる必要がない人間にとって1mmも役に立たない。
剣で言えば、初太刀に全てを懸ける居合、初合を烈迫の気合だけで押し切る薩摩示現流のようなものだ。何と潔い。男の香りプンプンの男家電!そう呼べる奴だ。
「ぬふぅ!」
とでも言いたくなる男臭さ満点の無骨なポメラ。
ここで書いてるようにQWERTYキーボードのWillcomが絶不調で現在、出先での原稿書きやメルマガ発信に苦労していた。ポメラが通信関係と連携が取れずメルマガ発信が外出先で出来ない。だから・・今まで論外だった。
だが・・DM20という最上位機種はQRコード作成機能がついた。
文章をQRコード化、それを携帯のカメラで読み取ればテキストデータが携帯に転送、あとはそれをメール本文に貼り付けて送信可能。そこで買ってみた。
PCでも何でもないのでスイッチ入れて1秒で起動。終わりも1秒。
QRコードの読み取りもしっかり出来る。
テキストデータのQRコードはこんな感じ。
QRコード1つで200字程度。それ以上の場合は分割して表示され、それを携帯で連続認識させる事で長文にも対応出来る。
折りたためばコンパクトに持ち運べる。これから使って行って見るとしよう。
2010年09月27日
2010JFL後期9節 長崎vs秋田のこと
試合内容は例によって期間限定をどうぞ。
結構久々の柿泊の試合だ。今回は急遽、嫁が仕事なので足がないが、これまた久々に試合に来る晋が拾ってくれると言うので晋の車で柿泊に向かう。
着。
今回の試合はリンガーデイだ。しかし、リンガーハットだけでなく、チョープロさんやJALなど色んな企業が協力した試合。
チョープロさんのV・ファーレン仕様エネライフ長崎バルクローリー車の展示は非常にイベントっぽくてとても華やかな感じがする。売店も通常より多くとても良かった。
ちなみにリンガーデイでの大抽選会は最強に楽しみにしていた。お食事券や航空券を本気で狙っていた。燃えに燃えた!!
俺の抽選券番号は
・・000001番。
抽選前に撃沈確定!!当たるわけねぇ!!!
この日は実は多くの幼稚園や中学校などで運動会が催されており動員的にはかなり厳しい実際、クラブが想定していた動員の半分強の人数だった。それは確かに苦しい事実だが、それでも2700の観客を動員した事はまだ少しは色んな活動の貢献があったのかと思う。多分・・以前の活動だけなら2000を割ったと思う。さて、この日はメインで少し時間を貰って柿泊の改修について話をし、そのまま移動して試合開始。
さて、試合だ。
色んな意味で苦しい中での試合だった。選手層、システム、起用、モチベーション・・それでも押して引き分けたとも言えるが、見ていた人は勝点3を取り損ねたと感じたのではないだろうか?
選手がそれぞれ必死にやっているのは見ていて充分に判る。好調で目を見張るような選手もいるし、この試合でも最後の最後まで勝ちに全力を尽くしていたし、それは充分伝わった。
凄く伝わり難いかもしれないが・・単純に個人的な主観で感じたままを言うと、
チームから笑顔を、楽しさを感じない。
このチームは今季、本当に楽しそうにフットボールをしていた。アップする機会を逃してお蔵入りになったが、結果がついてこない時期に書いたブログ記事に「こんなフットボールをゆっくり楽しめないなんて」と題の記事がある。
~一部抜粋~
本当に今のフットボールは見ていて楽しい。だが、Jに行かない限り潰れていく可能性が高い日本フットボール界の中ではJ昇格を目標に失敗の許されないクラブと長崎の街は・・俺らも含めてこのフットボールをゆっくり楽しむ事が出来ない。どうしても結果を気にしていかざるえない。それはとても勿体無い。フットボールの楽しさを充分に楽しめないなんて・・
~一部抜粋おわり~
今、チームはこの記事を書いた頃よりずっと連携も取れているし強い。結果もしっかり出しつつある。だが、そこに俺が見ていてワクワクしていたフットボールを感じない。
前回、アウェイで秋田と戦った時の長崎はまだ結果も内容もまだまだ未完成だった。それでもスイッチが入った時のサイドの仕掛けは見ていて本当に楽しかった。心が躍った。スコアレスドローでも、馬鹿みたいに遠い秋田日帰り遠征でも、あの鋭い攻撃と一体となって勝ちに行くチームを見た満足感で一杯だった。
仕掛ける時の選手の顔はギラギラして歯を食い縛っていても、体中からフットボールの楽しさがこぼれていた。まだ、機能しないながらも選手の気持ちを代弁しよう、理解してもらおうと佐野監督もスタンドまで来て話をしてくれた。
それを今のチームに感じない事が増えているのは昇格断念で俺の目にマイナスのフィルターがかかっているせいか・・それとも・・。
あのフットボールをもう一度見たい。
あのチームをもう一度みたい。
そして、そのフットボールとチームに影を落とした現在の状況に自戒と反省を決して忘れないようにしたい。彼らから、ピッチから笑顔を奪ったのは誰でもない自分達なのだから。
試合後にサッカー教室があっていた。これまでこの種の催しは事前申し込み制で当日参加は出来なかった。その為に告知が不十分で参加出来ない子も多くいた。それをV・ファーレン支援会長崎支部長の大山さんの強い提案で「当日参加可」とした。
いつもよりずっと参加した子供の数も多く、この試みは大成功だったと思う。
試合後、片づけをして皆で雄二さんのバースデーを祝いにはち蔵へいく。
俺からのプレゼントは雄二さん愛飲のタバコ「エコー」1カートン。
前回、モロハラさんにやったプレゼントと同様にメッセージ付だ。
「ヒアルロン酸200%増量中」「お肌に優しい弱酸性」「いつまでもはち蔵ってね!はあと」
美由紀さんは徹夜で夜なべして作った雄二マン人形。和樹さん、亜由美、キリちゃんは昭和世代のアイスクリームと言えばコレ「レディボーデン」。段々、みんなプレゼントに凝ってきた。うえきさんも「ハードルが高くなりつつある」と呟く。
それぞれ買って持ち寄ったモノを食べ、龍馬伝をまったり見つつ解散。
さぁ、木曜の夜からまたアウェイだ。町田と意地の張り合いをやってくる。
2010年09月24日
プレミアカップ!V・V長崎U-15
さて、昨日の話。
9月23日は、V・VAREN長崎U-15の参加するプレミアカップが多良見で開催。
なので、朝から百花台にトップチームの練習を見に行って、昼からプレミアカップを観にいこうと思ってたら・・トップチームの練習スケジュール変更。
プレミアカップ 13:00キックオフ。
トップチーム練習 14:00から遊学。
悩んだ末にプレミアカップを選択。
普段、中々応援できないV・VAREN長崎の未来を観にいく。
ところが13:00に行ってみると別チームの試合中。
長崎FCの試合だ。
たまたまやってきたクラブの運営部長も「13:00って話だったんですけど・・」と。
ど~も既に一旦、試合は終わってるようだ。
V・VARENU-15の次の試合は14:00からキックオフ!
ナベさんが写真を撮りに来ており合流。アレコレ話しながら観戦。
クラブのU-15に関しての情報の扱いがまだ未定なので個人名などは極力避ける。
個人的な事を言えば、U-15の子達には一切、ブーイングや批判はもとより、「もっと○○しろ」「そこ○○だぞ」的な応援しないと決めている。名門広島ユースではブーイングや叱咤はおろか野次を飛ばしただけでも練習場から摘みだされる。
子共は萎縮しやすいし、メンタルのムラも激しい。それにユース年代ではあえて厳しい条件を課して試合に臨む事もある。例えばコーチングの重要性を認識させる為に「GKは一切コーチング無しで試合しろ」とか、動きの重要性、ロングパスの効果的な使い方を身をもって知る為にあえて試合では全てグランダーのパス以外禁止とか・・これらは実際にある。
そんな指示の元で試合をやっているのに「GKもっと声出してやれ」と言われれば子供は混乱する。大きな大会の大切な試合では例外だが、普段のゲームではトップチームと同じ応援をしない配慮も必要だったりする。
この辺を踏まえて是非、クラブには下部に対する情報公開や応援のガイドラインを検討してもらいたいもんだ。
話が横道にそれた。
V・VAREN長崎U-15だが、U-13九州選抜候補に選ばれた小川、宮本、津留君(この3人はクラブもオフィシャルで名前出したので名前だけ掲載する)だけでなく、小学校年代からトレセンや大会優秀選手に選ばれた優秀な子が多い。
足元がしっかりしていて将来が非常に楽しみだ。
前田監督の采配も2-2-4-2とでも表現すべき布陣の採用など育成をしっかり見据えていて、見て楽しいフットボールをやっていた。13歳という選手達の年齢を考えると『考える力』みたいなモノがしっかり育ってる。見ていて実に楽しい!!
気付くと、クラブの事業部長、運営部長、地域振興部長、諫早市議まで観戦していた。
これからはU-15を積極的に取り上げていきたい。
2010年09月23日
FLY DAY WONDER3のはなし
長崎全県のマスメディアで長崎新聞と並んで最も頻繁にV・VARENの話題を取り上げているのFM長崎ではないかと思ったりする。
以前はNIBも熱心だったのだが、担当さんが変わって少しテンション落ちた気がしないでもない。まぁ、とりあえずこれまで滅多に取り上げなかったFM長崎をとりあげる。
FM長崎と言えば『FLY DAY WONDER3』だ!!!
パーソナリティがYUYAとたかじゅんの2名なのに、何故”3”と胸を張って言い張るのか?という気はするが、番組中の「ワンダー・ゴ~ル!!!」のコーナーはV・VAREN長崎を扱うレギュラーで放送されている物の中では最長寿レベルだったりする。何気に物凄くサポーターや選手から愛されている番組だ。
特に印象深いのが06年の地域決勝直後に当時引退か現役続行かで注目されていた、現在の黄色いチームの10番をつけていた人から「忘れ物を取りに行きたい」という発言を引き出した一件だろう。
現在黄色い10番をつけている人と番組の信頼関係を示したシーンだと思う。
惜しむべきはパーソナリティの1人であるYUYAがサガン鳥栖で絶大な支持を集めるDJで、V・VAREN長崎を応援する身としては軽くジェラシーを感じる事だ。
とは言え、YUYA氏は”牟田”というローカル色全開の本名からも判る通り、佐賀県の出身でサガン鳥栖結成前からサポートに関わっており、「どっちか選べ!」と言ってしまうと、あちらに行きそうなので皆黙っている。NGワードだ。
なお、たかじゅんは、変装上手な怪盗みたいな表現だが・・声は有名だけど顔を知らない人が多いらしく、普通にV・VAREN長崎の試合でスタンドにいたりする。是非、スタジアムでたまに後を振り向いて欲しい、あなたの後にたかじゅんがいるかもしれない。
そんな訳で是非、2人には番組を頑張ってもらって、V・VAREN長崎を支えていってもらいたい。
ちなみに・・V・V長崎がJFL昇格が決定して連絡の入る日、各マスコミが事務局に押しかけて、「昇格の電話を受ける小嶺社長」と言う絵を取ろうと待ち構えているまさにその時・・電話をかけてきて、全マスコミがフラッシュ焚きまくり、カメラ回しまくったら・・FM長崎からの普通の電話だったというエピソードもある。
そんな少し空気を読み違える天然のFM長崎を俺も暖かく支えていきたい。
2010年09月21日
日常に潜む脅威とモロハラバースデー
さて、明日は、僕の腎臓造影検査の日ULTRAでよくスネアを叩いているモロハラさんの誕生日だ。
去年のモロハラさんの誕生日の話題はココ。
勿論、今年もプレゼントは用意している。
こないだの島原の試合でモロハラさんに
「誕生日っしょ、プレゼントありますよ!」と親しげに満面の笑顔で言うと、モロハラさんは、会社に借金取りが来た時に破産寸前社員が(もうウンザリだよ、勘弁してくれよ)と言うような感じの目をして、「えぇ、はぁ。」と反応した。
俗に言う「死んだ魚の目」と言うのだろう。
去年は釣具のポイントで貰った帽子に「いつまでも一緒に釣ろうね」「スネア頑張ってね」とマジックでメッセージを書いてプレゼントしたが・・今年は違う。モロハラさんの事を真に大切に思えばこその心を込めた贈り物だ。シャディは一冊の百貨店♪だ。
6月頃、モロハラさんは仕事にかこつけて女の子に会いに行っている、頑張って働いている時に蜂に刺されてしまった。激痛でその時はうずくまり、倒れこんでしまったと言う。蜂に2度刺されたら死ぬと聞いた。以来、モロハラさんは蜂に対して異様なまでの憎悪と嫌悪、そして恐怖心を抱いており、蜂らしき飛行隊を見つけると過剰に反応する。
そんなモロハラさんの心の重荷を解いてあげたい。救ってあげたい。
守ってあげたい・・そうだ。
So, you don't have to worry, worry. 守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから 'Cause I love you, 'Cause I love you.
そこでプレゼントは「ハチ・アブダブルジェット!!」
7m先まで噴射可能な頼もしさ。巣ごと退治もOK!廃棄楽々エコキャップを採用しており、地球環境に優しい元シーシェパードのモロハラさんもニッコリ満足。
これしかない!
せっかくなのでモロハラさんへバースデーメッセージとして自作ポエム付きで贈る。
「恋の弓矢に刺されても、ハチに刺されちゃいけないよ!」
島原でモロハラさんにプレゼントするととても喜んでくれた。「これでビービーズだって怖くない!」とブツブツ呟いていた。大切に使って欲しい。
ところが、この後試合が始まり、いつものように俺がバスドラを叩いていると、急に田中さんが俺を指差し、聖子さんが俺の頭を下げさせて、肩のあたりを何度もはたいた。肩から飛んでいった物を速攻で前にいたうえきさんが踏み潰した。
強大な蜂だった。
洒落にならないぜ。
聖子さんは命の恩人だ。蜂は仲間を殺す大量破壊兵器のハチ・アブダブルジェットを持ち込んだ俺に対する敵意を示したのか?ハチを叩き落されながらもリズムは一切崩さなかったので、誰も応援の影でそんな命のやりとりが行われている事に気付かなかっただろう。
モロハラさんはハーフタイムになってから「殺虫剤貸しましょうか?」と言ってきた。
激しく遅い。
裏切られた気分だ。
2010年09月20日
2010JFL後期8節 長崎vs琉球のこと
試合内容については期間限定をどうぞ。
さて、琉球戦だ。前日に色々用事があったので前夜入り出来ず朝から島原へ向かう。
会場では「国体成年男子vsV・V長崎」の強化試合があっている。
しかし、告知の仕方、観戦のさせ方含めて、観客の為になっているやり方とは思えず、単に練習化している。運営上の大変さはあるだろうが、観戦のさせ方を考えないと集客面では一切価値がない。国体にはV・V長崎OBも大勢おり、集客ツールとなる筈なのに・・。これの延長線上が盛り上げきれなかった佐世保での元日本代表戦ではないだろうか?もっとエンターテイメントビジネスである事を考えて欲しいなぁ。
試合前にダンマクを書く。
「大丈夫、全てはこれから、支えよう、共に歩こう」とかそんな文だったと思う。
とても優しいダンマクだ。人によっては甘いとか甘やかしてるとか、馴れ合いとか言うだろう。だが、抗議のダンマクを書けば書いたで「こんな時こそ支えないと」「今、必要なのは攻撃より一体感」と言う人もいるだろう。メッセージと言うのは常に賛否両論。どちらも正しくどちらも正しくない。それに対して感謝、批判含めて色々言われてもねって感じだ。なので自分らの中で色んな考えの下に発信するだけだ。異論のある方は各自で述べたり、自覚して頑張って欲しいなと思う。
さて、会場だが結構入ってるようで実際は厳しかった。島原・雲仙地区の少年チームがかなり協力してくれてキックオフ前に大挙来襲してくれなければヤヴァかったと思う。
そして、それ以上に半端無くヤヴァかったのがこの日の運営だった。
今回、クラブは駐車場の位置から考えて「より快適なホームの観客の為に」と本来のスタジアムのホームとバックスタンドの位置を逆にした。
しかし、駐車場から受付・売店、そしてメインまでの導線は考えていたが・・バックスタンドやゴール裏を一切考えていなかった。赤がメインの観客の導線。青がバックスタンド・ゴール裏への導線。
別にバックスタンドやゴール裏の利便性がメインより犠牲になるのは一切構わない。現在の長崎では料金区別がないが、バックスタンドやゴール裏の料金が低いのは利便性がメインより劣るからだ。
だが、封鎖している2箇所のホーム側入り口を開放するだけで利便性が確保出来るのに行わないのは「より快適なホームの観客のため」という改善理由を自己否定している。見て判る通り、メインの人はホームとアウェイの位置が正常でも移動距離も利便性も変わらない。
もっと言うならば、長崎の有料入場者数は入場者の1割程度だ。これに対してバックスタンド・ゴール裏の観客の有料入場者数での割合は5割~7割に上る。こういう真似をしている限り、有料入場者は絶対に増えないだろうなと思った。実際、この日後援会入会準備をしてきていた人が、この日の運営に呆れて更新手続きをしなかったのを知っている。
試合だが期間限定に書いた通りどうしても淡白さが見えた。よく走ってるし、体も張ってる。でもどこか虚ろな感じがした。選手も指揮官もみんなが大人の対応と言うか・・判ってるから我慢して気丈に戦ってる感じがした。前はどこか不安定だけど、爆発力と伸びシロがあった。でも、それを感じない・・。
ダンマクに書く言葉で最初に俺の中で浮かんだのは
「お前達が好きなのはJリーグか?フットボールか?長崎か?何の為に戦うのか!」
みたいな言葉だった。だが、チームにこれを問い、選手が胸を張って応えるにはフロントも長崎もしっかりしてないと無理だ。長崎は少なくともJリーグ準加盟チームだ。FC琉球もツエーゲンも秋田もまだ準加盟すらクリアしていない。町田はスタジアムについて今後の展望がない。少なくとも最悪でも長崎には県総が待っている。
これから勝てない言い訳に出来ない事もある。
頭の中でそんな事をグルグル考えた。
試合後に琉球の顔見知り達から土産と、今回は長崎に琉球の応援仕切りに来なかったドンからメッセージをもらう。
ここのおっさんは相変わらずのようだ。
沖縄かりゆしに振り回され続けた人間の言う「何くるないさー」は説得力が洒落にならない。「あんたにそう言われたら、納得せんとしょうがないだろ!」と言わざるをえない。
琉球はこんな事もやってるんで週末にはULTRAから盛大に署名用紙の束を贈ろう。ついでに迷惑がられるようなモノも送ろう。次に沖縄に行く時は久々に日帰りじゃなく泊まりで寄ってやろう。吐くまで飲んで営業妨害をしてやろう。
試合後はみんなで力寿司へ行く。この話やこの話で何度か取り上げた店だ。畳は楽で良い。ノンビリ~まったり~とすごして解散。
島原から長崎市へ向かっていると結構時間がかかり小腹がすいたのではち蔵へ向かう。
一人で飯を食べてると、「ウチの大黒柱は樹齢4億年の屋久杉を使用してます」と言い張る大村に超巨大豪邸を建設中の門さんファミリー、仕事終わりで飯食いにきた亜由美、更にV・VAREN長崎のサポーターの数より多い親戚がいる福島ファミリーやチカちゃんも来てごった返す。あれこれ話しながら・・日付が変わる頃に解散。
翌日が休日でたまにノンビリ出来る試合後はいいもんだ。
2010年09月16日
2度目の断念とか
「大切なことは問題を見つける能力、
それをあきらめずに解決する能力、
それ自体を楽しめる能力、そして、柔軟性。」
by 利根川進 生物学者、ノーベル生理学・医学賞受賞
受け止め方、感情は人それぞれだと思う。俺も俺なりに色々と思う所はある。
今日、クラブは会見を開き「2年連続でのJリーグ加盟断念」を発表した。
クラブにも話せる事と話せない事がある。
例えば資本金・・。去年の段階でも資本金問題は対策が立てられており、その辺はJも了解済だったと聞く。J断念でその対策は軌道修正があったが、今年は去年以上にしっかりした対策が既に用意されていた。だが、昇格がNGな以上、その対策を実行しない、出来ないだけの話だ。
集客についてだが、残り試合で大き目のイベントを2つ準備しており、その試合で約5,000人動員を狙っていた。最終的に平均3,000人をクリア出切るよう準備がされていたのだ。
経営については楽ではない。それはもう判りきっているし苦しい。
地方から、大企業の傘下にないクラブが大きな借金をせずにやっていくには避けられない部分はある。ただし、夏前のフロントのゴタゴタでしっかり営業に集中出来なかった事はクラブの過失だと付け加えておく。
スタジアムについてであるが、発表がここまで遅れた事から推察して欲しいが、町田ゼルビアよりは希望があった。元々、現在のJのスタジアム基準厳格化の流れは「Jに昇格したらスタジアム改修」という方針が「前向きに検討」「~の方針で話を進めて行きたい」という便利な言葉で誤魔化され、実際は昇格しても履行しないJ昇格チームが続出した事が最大理由だ。スタジアム改修に関しては悪しき前例を大量生産してしまった反動で、改修が厳格化された。
去年の長崎も今年の町田もその悪しき前例を踏まえて対応していた。
ただ、長崎とそういった前例・・そして今年の町田との最大の違いは2年後には諫早に基準を完全に満たす競技場が完成する事が決定しており、既に工事に入っている事である。
この部分で、長崎と町田は置かれた環境が大きく異なった。Jのスタジアム規定厳格化の理由が「しっかりしたスタジアムの確保」である以上、2年後に完成する事が確定している長崎と、それまでの前例とは同列ではない。
ここから先は色々な関係団体や行政が関わってくるので詳しくは書けない。
だが、少しだけ言わせて貰うならば”言質”はとっていた。
その言質を聞いた身からすると「話が違う!!」と言いたくもある。
だが、その言質を受けてクラブが活動し、その後に再度「この方向でOKか?」という確約を引き出す事がなく活動に一段落つけたのは甘さだ。
これについてクラブに活動継続の訴えは行ったが、JFL開幕が近づく中でクラブとしても手が回りきらなかったり、シーズン中も問題が起こったりで中々対処出来なかったようだ。
クラブは昨年のJ断念後、すぐに対策グループを社内に設置し、かなり力を入れて活動した。だが2月の陳情を最後に急速に外部団体を巻き込んだ運動は縮小化・・もっと言うなら1月の時点でクラブは単独での交渉路線に転換した印象を受けた。事実、ここまでである程度の言質も得て目処もついていた。昇格への流れが出来ていたのは間違いない。
その後の3月~7月。この期間に水面下でどのように動いていたのかは知らない。
だが、ここで確約を取るに至らなかったから、今J断念をしている訳で、活動の縮小は完全に裏目だったし拙考だったと言わざる得ない。
1月の段階でかなり前向きな言質を得ながら・・町田がとっていなかった”言質”を引き出しておきながら、その後しっかり活動を行わなかったと言う詰めの甘さで言質をフイにしたと言えると思う。
この当たりの事は9月26日にスタジアムで発行するファンマガジン「ViSta」に書ける範囲ではあるが出来るだけしっかり掲載する予定だ。
2年連続でフロント陣の大失態である。どのように素晴らしい活動をしても、締めをしっかりと行わなければ全ては水泡に帰すこともある。
・・
・・
そういう事だ。
個人的、感情的には色々あるが、別にJやら行政やらを恨むつもりは毛頭無い。
無論、悪しき前例を作ったクラブにも何もない。今年、加盟審査が順調な松本や鳥取を気にする気も比較する気もない。フロントには体質と風土改善、組織改善など苦言はあるが、それは今まで通り直接やり取りする事でここで書くつもりはない。
これが地方からJを目指す事の現実だし、06年に自滅みたいなやり方で昇格チャンスを潰し時期を逃した結果のタイミングだ。そういう現実やタイミングは知った上で俺らはJを目指している。2年以内のJFL昇格というノルマに5年かけたクラブだ。他所では一発で上手く行く事も何度もやりなおさないとならない事を知っている。
何を今更な話だ。
次の1手はどうするか?
俺にはそれしかない。
ベーブ・ルースは言った、
「あきらめない奴には、勝てないよ。」
俺は週末も叫ぶんだ、選手にスタッフに。
「走れ!」「諦めんな!」「下向くな!」
そう言う以上、やる事ぁ変わんねぇよ。
今後のクラブについては、その内に書いていければと思う。
2010年09月15日
判り易い構図
『ボウリング・フォー・コロンバイン』(Bowling for Columbine)
2002年製作 米 監督:マイケル・ムーア
1999年、アメリカのコロンバイン高校銃乱射事件を題材としたドキュメンタリー。関係者へのインタビュー等で構成される。
犯人が熱烈なファンであったが為に、事件後にその影響力を指摘されて批判された歌手マリリン・マンソンへのインタビューシーン。
マンソン
「ガキの頃 音楽は逃げ場だった。音楽だけは決めつけをしない。服装が悪いとか言ってレコードは怒鳴らない。逆に肯定してくれる。なぜ俺が攻撃されるのかわかるよ、俺を犯人にすれば簡単だからだ。つまり俺は”恐怖”のシンボルってことさ。皆が恐れるものの象徴なんだ。言いたいことも言うしな。」
「あの悲惨な事件には副産物が2つある。娯楽における暴力と銃規制の問題だ。この2つは秋の大統領選挙の争点とうまく重なる。しかも人は忘れている・・大統領のスキャンダル(当時の大統領の不倫問題)やよその国を爆撃していることを。」
「そりゃ 俺は悪者さ ロックを歌っているからな。でも影響力はどっちが強い?俺は大統領と比べ物にならない。」
ムーア
「あの事件と同じ日、米軍がコソボで最大規模の爆撃を行ったのは?」
マンソン
「ああ、知ってる。まったく皮肉だよ。大統領のせいで事件が起きたとは誰も言わない。メディアの望む恐怖の生産法と違うからだ。」
「人は毎日テレビのニュースを見て恐怖を詰め込まれる。エイズに洪水に殺人事件、パッっとCMに切り替わって”コルゲートを買え 息が臭いと嫌われる”、”ニキビ面だと女の子とモテない”・・まるで恐怖と消費の一大キャンペーンだ。」
「経済の基盤はそれだと思う。恐怖を抱かせて物を買わせる・・突き詰めればそういうことさ。」
ムーア
「コロンバインの生徒や、あの町の人々に話すとしたら何という?」
マンソン
「何もだ。黙って彼らの話をきく。それが大事だ」
2010年09月14日
2010JFL後期7節 松本vs長崎のこと
例によって試合内容は期間限定をどうぞ。
さて、松本戦だ。
何気に遠方アウェイ2連発だ。
ここにちょっと書いている通り、10月の「意地でも日曜に開催なんてしてやるもんか!お前ら来るな」という感じの嫌がらせ・・ 過酷な日曜日以外開催連発に対応すべく、会社は休めない、休まない。
必然的に日程が馬鹿だからどこかで無理をしないといけない。
っと言うわけで土曜の夜、23:00。
ベースキャンプ”はち蔵”に集まった俺、和樹さん、福島ファミリー、山頭さんはハイエースに乗り込み一路松本へ向う。思えばこのハイエースは先代はち蔵号の引退に伴い急遽シーズン中の補強となった訳だが、加入以来、はち蔵の仕入、日々の生活といった地域密着活動から、先週の町田遠征といった公式戦までフル稼働。強化部長の雄二さんも満足げな日々だ。
出発。
途中で雄二さんとかつての魚市場の賑わいや、部活における頭の悪い苛めをする先輩への傾向と対策の話などを話題を共有する。
途中でドライバーをチェンジしながら松本着。
ここが避暑地の信州なのか?と疑いたくなる蒸し暑さだ。
現地で山頭さんのナビによりアルウィン着。
金曜から出発し土曜に松本観光を楽しんだ旅行好きな、うえきさん・モロさん・坂井君さん・エリの仲良し4人組、関東組ら顔馴染みと合流。
アルウィンこんな感じ。
デジカメを忘れたので携帯で撮ったのだが絶望的に使えないアングルだ。地球人口ワースト2000くらいに俺は多分、写真の才能がない。
松本の応援はアドリブのヤッホーに少し弱かった。しっかり芸を磨いて即興で返せるようになっていただきたい。次はもう1回はない。芸の道は厳しいのだ。あと、松本ではクラブが率先してウルトラスマツモトと連携している姿勢があった。クラブがしっかりとGIVEとTAKEを踏まえており、随分融通をしてたりして、癒着とは違う、正しい両者並立が成り立っている。まぁ、それに対しては判らない人には判らないし、良い所だけ見てその原因を見ないのだろうし・・反対する人もいるのだろうが、そういった声を押さえ込むだけの勢いがクラブにはあるなと。ただし、運営はちょい不得手な所もあったけどね。
試合は・・まぁ期間限定にも書いたが、今季の長崎の対極みたいな試合だった。佐野長崎と吉澤山雅。双方フットボールの方向性では大まかには似通っている。勿論、色々違いは多いのだけどね。でも、現時点での完成度では長崎の方が確実に1ランク上だ。今季最低の状態でも立ち上がりに押し込んだ事や、アウェイでドローに持っていった事からもそれは証明されている。しかし・・この日に限っては気持ち、意地という土台で長崎は山雅の1ランク下だった。
フットボールをわざわざボクシングで例えるのもなんだが・・
力が上の選手が高をくくって序盤リードしながらタフな相手にラウンドを重ねる事に「こんな筈では」となって、自分で自分のリズムを壊した挙句、最終ラウンドはほぼ互角に打ち合いながら試合終了の瞬間に「あぁ、終わった」と安堵感を感じている・・そんな感じ。
色々理由はあるだろう。
疲労一つにしても松本で天皇杯一回戦を戦い、2回戦も比較的近場の小瀬で戦った相手に対して、どれほど、コンディショニングを調整しても神奈川での試合の1週間後に長野という移動は辛さがあったろう。負けを気にせずチャレンジャーだった天皇杯から、大混戦で1敗は大きく物を言うJFLに切り替えるのも大変だったろうし、勘も戻りにくいだろう。
だが、それでもチームの連動性と一体感の乱れは言い訳が効かないものだ。
それでも次はクラブ発祥の地である島原が待っているし、ホームが2試合続く。しっかりホーム2連戦で修正してもらいたい。
琉球、秋田と順位で並ぶ相手が続く。大事な試合だし、その次の相手は3位の町田だ。
町田との試合は順位以上に大事な意地の試合だが、
金曜の夜という馬鹿を通り越して5周くらいして結局馬鹿だと言える日程だ。
マジありえない。町田の嫌がらせか?誰が行けると言うのか!!!
・・
・・
だが、俺らは行く!
金曜に休みを貰った。町田の試合へ行く。
そんで試合後速攻でまた羽田へ行き・・午前1時の北九州着だ。
そんで長崎帰ってそのまま仕事だ。
何でもかんでもひっくるめてこっちはやっている。
今更何をグラグラ揺れる必要がある?
2010年09月06日
2010天皇杯2回戦 長崎vsマリノスのこととか
例によって試合の内容は期間限定をどうぞ。
さて、土曜日。
22:00頃にはち蔵着。はち蔵の閉店作業手伝って出発準備開始。
この日は、本来モロハラ号も出る予定だったのが当日朝に中止せざる得なくなり、レンタカーを手配する案まで出ていた中で、はち蔵号のカバーとフォローでモロハラ号の人員を回収。ゆうさん、聖子さん、和樹さん、うえきさん、福島ファミリー、モロさん、俺と10人乗りの車に大人8人、幼児1人、ダンマク多数積んで出発。
これだけ人数が多いとドライバーも楽で早め早めの交代で東へ向かう。
刈谷で朝飯を食べ、ミフゥに英語を教えたり、うえきさんの新曲を却下したり、モロさんの『何か言いさえすれば誰かが笑ってくれるだろう』的考えの見え隠れするテンションの高さだけで笑わせようとする会話など・・。普段なら必ず渋滞する関西やら東海でもまったく渋滞に遭わずに休日の外出を控える日本経済に不安を感じた我々だが・・神奈川に入った頃から渋滞に捕まる。
開門時間前に現地の関東組から連絡。
おーえん準備をアレコレ打ち合わせ。ちなみに今回の主催者側は日本代表の練習や試合があった為かてんてこ舞いで、前日にV・V長崎側が連絡を取ってもロクに対応していなかったらしい。その為にV・V長崎側も情報が殆どなく、俺らにも何も通告がなかった。
電話でやりとりしながら、うえきさんも与えられた条件を生かす方法を考える。
どうやれば楽しいかなっと。
着!!
準備済んだあと・・フと三ツ沢だと再確認する。売店方向の古いトイレとか、昔の記憶の残ってる方へ行って見たりする。
変わってる物、変わらない物がある。それはスタンドの中も一緒で、青とオレンジ色の空気中にスカイブルーの思い出や匂いや痕や影が見える。サンバ隊やダービー、そんな言葉が聞こえてくる。「それぞれの三ツ沢」がそこにはあって、それぞれが懐かしんだりしていた。
ただ、その誰もが昔を懐古するだけじゃなくて、現在や未来といった方へ昇華させようとしていて、その昇華先の一つに長崎が、原田武男があるんだなと。
関東の方では参加意識も高いのでいつも応援がやりやすい。
この日のスタンドは一番人が入っていたのはバックスタンド、次がゴール裏。一番人が少なかったのはメインだった。この辺にイベントとしてのフットボールの見方の基礎が現れている。
久々に開始40分前からコールを始める。選手も良い顔をしている。
良い感じのテンションだ。
開始と同時にオラショを掲げ試合開始。
すると開始2発目でタムが破れる。
ちょい前から少し凹んだ所があって「変え時かな」と思っていたのだが・・まさかここでの不覚。良い感じを切らせたくないのでそのまま叩く位置を変えながら前半だけでも乗り切ろうとする。でもヒビが広がり始め5分も持ちそうにない。
限界を感じたのでタムを叩きながら関東支部の三宅君にバスドラを取り替えるよう言って、コールの合間に一気にバスドラにチェンジ。大事に至らずに済んだ。
試合は・・去年と同じで動いた点数は「4」
でも、その4点の内の1点・・最初の1点を長崎が奪った。次の1点を奪えるとも期待された。
この試合のマリノスはまだまだフルではない。昨日のメンバーもフルではない。まだまだ差はある。でも、去年の長崎から1歩進んでいる事は見せられたんじゃないかと思う。まだ進めるんだと思事が出来たんだと思う。
そして、三ツ沢で90分長崎の事をずっと考えた。
「あとは原田武男とJに行くだけ」
そう感じた。
そう感じて、俺と三ツ沢の最後のページは終った。
そういう事だ。
さて、試合後は片付けをして駐車場へ移動後・・はち蔵特製さらうどんが振舞われる。
美味い。やはり長崎の味だ。本来ならこれをスタジアムで試合前に長崎を応援する全ての人に味わってほしかった。ソースは無論、金蝶ソースだ。その後、皆で少しダベって・・帰りは飛行機で当日帰りする俺は、鳥山さんらの車で送ってもらい羽田から北九州へ。
そして、博多へ向かうが・・この頃にはもう眠くてきつくて起きているのか寝ているのか自分でも判らない有様だった。デジカメを携帯と間違えて、必死にプッシュボタンを探して見つからず「壊れた。スライド部分の千切れたとばい」とか考える。
博多駅は暗く、雨が降ってきた為にストリートミュージシャンもいない。大学生らしきのやTAXIがあるだけでとても寂しい。博多駅を中心に生息しておられる「家消失」の方と話でもしようとするが雨のせいか皆さん見当たらない。やっと見つけた人も寝ていて、話し相手になりそうにない。止む無く自販機でアクエリアスを買って、雨に濡れないようベンチに寝る。固い。痛い。座りなおして腕を組んで寝る。
途中、警察官に2度ゆり起こされる。
「どこから来たの?」と聞かれ、「長崎からだけど神奈川から来ました」と答え不審がられる。汗と雨に濡れて、応援の疲労を感じていると自分が中南米のゲリラになったような気がする。
(革命を始めるのはエリートだ。そしてオーディエンスのムーブメントへ発展する)
(闘争とは継続するものではない!決するものだ!)
などウツラウツラ考える。・・とは言え、別に革命を起こして幕府を作りたい訳ではない。
朝、寝たのか寝てないのか自分でも判らないまま起床。JRの始発に乗って長崎へ帰った。仕事をして昼は桃太呂のぶたまんを食べる。
いいアウェイの後はいつも美味い長崎を食べたくなる。
2010年09月04日
三ツ沢
このブログがアップされる頃、俺はこの馬鹿遠征の真っ最中な訳だけど・・
まぁ、またまたカミングアウトすると、俺はず~っと昔、フリューゲルスというクラブを追っかけてた訳だ。ホームラストの三ツ沢が俺がフリエと一緒に過ごしたラストだった訳だ。色々ちゃんと自分の中で整理もしてるし、過ぎ去った事ではあるのだけれども・・
今回の遠征場所が三ツ沢で、そこに原田武男が現役でいる。
何というか・・幸運であり、俺にとってのプチ奇跡であり、
とっくにつけたつもりだった区切りを改めてつける事が出来るような気がするんだ。
最後の三ツ沢で選手達が座った円は・・長崎につながって、そこに新しい円を作って。
俺の中で頃合なんだろうなと。
・・・
っという訳で三ツ沢にケリをつけてきます。
新しい円の中で。長崎の人間として。
その円の中に原田武男が今もいる。
こんなに嬉しい事はない。
2010年09月03日
馬鹿遠征計画
さて、お上のボンクラ日程にも負けず、V・VAREN長崎は天皇杯初戦を突破した。
どれだけ力の差があろうとトーナメントの一発勝負は怖いものだ。1回戦を見事切り開いた選手達を大いに讃えたい。
そういう訳で日曜は試合だ。天皇杯2回戦だ。
会場は神奈川だ。だが、キックオフが19:00だ。
厳しい暑さの心強い味方であり、過ぎ去っていく夏の思い出のメモリアルだ。
だが、お上はここでも根本を間違っている。
19時開始で21時試合終了じゃぁ長崎県に日曜中に帰れねぇじゃねぇか!!!!
先日のブログに書いた通り、会社にお願いしまくって10月のアウェイ連戦、土曜開催連戦を乗り切ろうとする矢先に・・
月曜日休ましてくれなんて言えるかぁ!!
とは言え、ここに俺がいないなんて考えたくない。そこで頑張って手立てを考えたさー!
天皇杯2回戦の俺のスケジュール。
9月4日、土曜夜。
はち蔵へ行き、夜中に長崎を10人乗りのはち蔵号で楽々快適出発。
9月5日、日曜
神奈川着
19:00 三ツ沢で天皇杯2回戦をおーえんする。
21:00 試合終了。
そこから俺ははち蔵号と別れ、羽田空港へ向かう。
しかし、当然羽田から長崎の便はおろか福岡便ももう終っている。
そこで唯一残っている・・羽田→北九州の便で飛ぶ。
北九州着が午前1時過ぎ。そこから無料送迎で1時間かけて博多駅へ移動。
そして朝6時の博多駅のJR始発に乗り・・長崎に朝8:00に着。そのまま出社。働く。
どうだ、馬鹿だろ!
目には目を。
歯には歯を。
馬鹿日程には馬鹿遠征計画を!
もしかしたら2回戦終了後に速攻で車で皆と帰っても間に合うのかもしれない。
だが、10月に休みを出来るだけもらいたい俺には「万が一、月曜間に合わない」と言う事は許されない。その為にここ数日は仕事も出来るだけしっかり、多めに片付けてる(つもり)なのだから。
それに、これから先も北九州帰りは何かあると増えるかもしれない。
しっかり把握しておくのも悪くないだろう。
色んな人が俺のスケジュールを聞いて「無理はせんごと」と忠告してくれる。
本当に心配してくれての忠告でありがたいかぎりだ。
だが、本当に強がりでも何でもなく無理してないし、逆に楽しくて仕方ないのだ。
この辺の感覚は同じようにいつも無茶する和樹さんや福嶋ファミリーも同様で、俺らはちっとも辛くないし、苦しくはない。
確かに少し眠いし、疲れはあるけれど・・行かないと心が確実に弱る。俺の場合、特に^^。
なので今回も楽しく旅をする。
とりあえず、
木村和司をちゃぶりに行く。
どんだけやり返されようが構わない。
2010年09月02日
明日は天皇杯1回戦
さて、明日は
第90回天皇杯1回戦『V・VAREN長崎vs環太平洋大学』との試合だ。
長崎県と岡山県の代表が試合するのに会場は茨城の笠松だ。
しかも平日金曜だ。
意味が判らない。
これは何か目に見えない圧力か?毎年、天皇杯の度にマリノスを長崎に呼びつけて・・3年くらい前の天皇杯には「川崎フロンターレvs横浜Fマリノス」なんてご近所対決を長崎でやらせたリベンジか?JFAさんは地域密着とか言う癖にこれか?これがお上のやり方か?
等と多数の怨嗟の声が渦巻いているスケジューリングだ。
沢山の人に会う毎に「行くんですか?」と笑顔で尋ねられる一般社会人の会社員の俺だが・・
行けるもんかぁ!
自家用ジェット持ってる訳じゃねぇんだぞ。出来る事と出来ない事がある。
特に10月はJFL公式戦が4試合もあるのにアウェイが日曜開催が1試合しかない上にアウェイが3試合と言う告訴も検討したくなる日程だ。挙句、町田とか言う神奈川・・自称東京のチームは金曜開催という天皇杯1回戦に負けず劣らずの鬼日程。そんな10月が控えている。幾ら会社が理解があろうが、家族がOKだろうが限度がある。
地域密着とか言いながらこれが上士の仕打ちか?シーズン移行とかの前に足元見ろ!
そういう訳で明日は長崎で仕事をしている。
しかし、随分前から関東組にはこの件をしっかり頼んでいたので心配はしていない。きっと三ツ沢までの道を開けてくれるだろう。
ただし、この日程を許した訳ではない。
Jリーグでは諸条件を入力し極力負担のかからない日程を組んでくれる通称「日程くん」と呼ばれる日程作成ソフトがあり、毎年、神のごとき燃える日程をたたき出す。
JFAが天皇杯の日程作成に何を使っているかしらないがJFAに出入りできるお友達は「このシステム、バグ(エラー)あるよ」と教えてやってほしい。
さて、明日勝てば三ツ沢でFマリノスだ。天皇杯の度にマリノスを見てる気がする長崎人にすれば
「何度目だマリノス!」
と言いたいが、素直にワクワクする。1回戦でコケたらパーになるが10月に沢山休みが貰える様に人様が聞いたら「はぁ!?」と言われるような遠征計画を準備している。
仕事に穴を開けずに三ツ沢へ行く方法・・。
問題は、2回戦でトリコロールとかいうパンみたいな名前のカラーのJ1チームを敗れば、次も三ツ沢だ。対戦相手の本命はサガン鳥栖・・。
神奈川で戦う長崎のクラブvs佐賀県のクラブ・・。
激しく「お前らどうせ負けるとやろ」的匂いのする日程だ。
是非、PCに詳しいお友達はJFAの『天皇杯用日程くん』にウイルス・・叱咤激励をしてほしい。