2014年11月26日
2014年J2最終節 長崎vs.栃木のこと
日曜は朝から栃木へ向かう。関東の空気は冷たいが天気は良い。
昇格プレーオフもJ3降格もない中で迎える最終戦。
選手、ファン、関係者それぞれが試合に賭けたものがあったろう。
結果を言うと、勝つために打てるあらゆる種類の手を打って・・敗れた。
敗れ方も含めて、今期が凝縮されたような試合でもあったと思う。
長崎は3-4-2-1の布陣。故障の黒木君に変わって井上君が三原君とボランチを組む。
一方の栃木は4-4-2。攻撃の起点の一人である近藤が累積で出場停止。
代わって左サイドには本来は左SBの荒堀君が入る。
立ち上がりは静かな探り合いのような展開。
シーズンの栃木は守備ブロックを作って守るスタイルに切り替えている。
低めの守備ブロックで守る栃木相手に長崎がボールを持って攻める展開が続いた。
だが、31分に左サイドから小野寺君が入れたクロスを杉本君にピンポイントヘッドで合わせられて失点。
クロスが入った瞬間に大型FW西川君に注意が行ってしまったのか・・杉本君に完璧な所に入られてしまった。
ペースを握りながら相手にファーストシュートを決められての失点はチームに動揺を産んだ。
この後の長崎は、焦りからミスが増えていき・・0-1のまま前半終了。
流れを変えるべく長崎はハーフタイムに小松君を下げてヨンジェ君を投入。
布陣も京都戦で見せた3-1-4-2とするが、前がかりになる長崎に対して
栃木の守備ブロックがハマり、中盤でもプレスをかけてペースを握る。
そこで長崎は73分に井上君を下げて山口君を投入し、
山口君に前線で競らせて、こぼれ球を狙うという力技へ。だが、栃木は割り切って守りを徹底。
終盤にはチームの流れ、メンタルを高める事を狙い最後には由紀彦君を投入。
何度かチャンスを迎えたが・・0-1で試合終了。今シーズン苦しめられた「得点を奪い切る力」が足りず敗れた。
正直、前半の方が展開した内容は良かったと思う。
だが、押し込みながらの失点で焦りが生まれてしまった。
それを打開しようと、布陣を変えて変化をつける理の交代だったヨンジェ君投入。
パワープレイの山口君投入。メンタルや流れを変えようとした由紀彦君投入。
ベンチは勝つために考えられるあらゆる手を打ったと思う。
昇格も降格も関係のない消化試合を消化試合にせず、
試合後に泣くほど悔しい気持ちで戦っていた事は見ていたファンに何かを感じさせたのではないか?
個人的にもチームが現在のやり方を継続していけば、この悔しさは必ず次の強さにつながるとも思う。
2005年にチームが出来て以来、これまで10回の最終戦全てに立ち会ってきた。
10回の内に歓喜ややりきった感だけで終れたのは、チーム初年度の2005年、JFL昇格を達成した2008年、
JFL昇格を達成した2012年、初のJ2を6位で終えた2013年の4度だけだ。
残り5回は心が壊れそうなものや、うずくまって泣き続けたものばかりだった。
ちなみに4度の歓喜の中で、2012年、2013年もその数日後に激動が起こったりした。
昔、長崎は選手との付き合い方や別れ方が下手でOB達がクラブと上手くつながれない時期もあったりした。
誰が悪い訳じゃなく、単純に不器用なのがその原因だった。
今、クラブではV・ファーレンのOB選手4人が働いていて、別のOBがボールボーイの高校生を引率して来て、
別の3人のOBが自分のサッカースクールの子供達を連れてスタジアムツアーへ来たりする。
昔の不器用な時代を知っているので「良い眺めだな」としみじみと思った。
去年から応援し始めた人が多い長崎の街にとって、2年目は少し不満はあるかもしれない。
それは当然だし、勝ち負けというのもとても大事だ。自分が好きな選手が出たかどうかも大事だろう。
でも、あとでこの10度目のシーズンを振り返った時、僕らはどう思うだろう?
楽しいと思うだろか?悔しいと思うだろうか?どれであったとしても欠かせないクラブの歴史であり、
次のクラブの力だ。シーズンは終わった。でも、クラブの歴史は終わらない。
もう既にクラブの新しい物語は始まっているし、僕らは今日もそこに立ち会っている。
さぁ、次のページをめくろう。

昇格プレーオフもJ3降格もない中で迎える最終戦。
選手、ファン、関係者それぞれが試合に賭けたものがあったろう。
結果を言うと、勝つために打てるあらゆる種類の手を打って・・敗れた。
敗れ方も含めて、今期が凝縮されたような試合でもあったと思う。
長崎は3-4-2-1の布陣。故障の黒木君に変わって井上君が三原君とボランチを組む。
一方の栃木は4-4-2。攻撃の起点の一人である近藤が累積で出場停止。
代わって左サイドには本来は左SBの荒堀君が入る。
立ち上がりは静かな探り合いのような展開。
シーズンの栃木は守備ブロックを作って守るスタイルに切り替えている。
低めの守備ブロックで守る栃木相手に長崎がボールを持って攻める展開が続いた。
だが、31分に左サイドから小野寺君が入れたクロスを杉本君にピンポイントヘッドで合わせられて失点。
クロスが入った瞬間に大型FW西川君に注意が行ってしまったのか・・杉本君に完璧な所に入られてしまった。
ペースを握りながら相手にファーストシュートを決められての失点はチームに動揺を産んだ。
この後の長崎は、焦りからミスが増えていき・・0-1のまま前半終了。
流れを変えるべく長崎はハーフタイムに小松君を下げてヨンジェ君を投入。
布陣も京都戦で見せた3-1-4-2とするが、前がかりになる長崎に対して
栃木の守備ブロックがハマり、中盤でもプレスをかけてペースを握る。
そこで長崎は73分に井上君を下げて山口君を投入し、
山口君に前線で競らせて、こぼれ球を狙うという力技へ。だが、栃木は割り切って守りを徹底。
終盤にはチームの流れ、メンタルを高める事を狙い最後には由紀彦君を投入。
何度かチャンスを迎えたが・・0-1で試合終了。今シーズン苦しめられた「得点を奪い切る力」が足りず敗れた。
正直、前半の方が展開した内容は良かったと思う。
だが、押し込みながらの失点で焦りが生まれてしまった。
それを打開しようと、布陣を変えて変化をつける理の交代だったヨンジェ君投入。
パワープレイの山口君投入。メンタルや流れを変えようとした由紀彦君投入。
ベンチは勝つために考えられるあらゆる手を打ったと思う。
昇格も降格も関係のない消化試合を消化試合にせず、
試合後に泣くほど悔しい気持ちで戦っていた事は見ていたファンに何かを感じさせたのではないか?
個人的にもチームが現在のやり方を継続していけば、この悔しさは必ず次の強さにつながるとも思う。
2005年にチームが出来て以来、これまで10回の最終戦全てに立ち会ってきた。
10回の内に歓喜ややりきった感だけで終れたのは、チーム初年度の2005年、JFL昇格を達成した2008年、
JFL昇格を達成した2012年、初のJ2を6位で終えた2013年の4度だけだ。
残り5回は心が壊れそうなものや、うずくまって泣き続けたものばかりだった。
ちなみに4度の歓喜の中で、2012年、2013年もその数日後に激動が起こったりした。
昔、長崎は選手との付き合い方や別れ方が下手でOB達がクラブと上手くつながれない時期もあったりした。
誰が悪い訳じゃなく、単純に不器用なのがその原因だった。
今、クラブではV・ファーレンのOB選手4人が働いていて、別のOBがボールボーイの高校生を引率して来て、
別の3人のOBが自分のサッカースクールの子供達を連れてスタジアムツアーへ来たりする。
昔の不器用な時代を知っているので「良い眺めだな」としみじみと思った。
去年から応援し始めた人が多い長崎の街にとって、2年目は少し不満はあるかもしれない。
それは当然だし、勝ち負けというのもとても大事だ。自分が好きな選手が出たかどうかも大事だろう。
でも、あとでこの10度目のシーズンを振り返った時、僕らはどう思うだろう?
楽しいと思うだろか?悔しいと思うだろうか?どれであったとしても欠かせないクラブの歴史であり、
次のクラブの力だ。シーズンは終わった。でも、クラブの歴史は終わらない。
もう既にクラブの新しい物語は始まっているし、僕らは今日もそこに立ち会っている。
さぁ、次のページをめくろう。

2014年11月19日
第92回全国高校サッカー選手権長崎県大会決勝戦のこと
っという訳で昨日の続き。タイトルが昨日と同じと思うかもしれないが、
ちゃんと今回は”決勝戦”が入っている。カン違いしないで貰えるとありがたい。
さて、長崎総科大附と海星の決勝戦。
方や新人戦九州大会準優勝。方やインターハイ全国ベスト8。
ちなみに新人戦県大会の決勝も同カードで、この時は長崎総科大附が勝利している。
長崎総科大附には2年時から主軸を務める安藤翼、
海星高校には昨年の国体や今年のインターハイで活躍した平野皓巴という確固たるエースがおり、
同時にこの試合では海星が永峯慎也、長崎総科大附は井原虎之介と、
それぞれ1年生を中盤に配している点も興味深い。
海星は4-2-3-1。長崎総科大附は選手権から採用している4-1-4-1。
しかし、大会中に負傷した海星の平野はベンチスタート。
長崎総科大附は素早いプレスで球際厳しく迫り、安藤、高倉らがゴールを狙うが
シュート精度が今一つなことと海星の集中した守備に中々ゴールを割れない。
海星は永峯が長崎総科大附の知念を振り切れず苦戦。
左ワイドの森岡君が何度か鋭いボールを入れるが単発で崩せず。
この左ワイドの森岡ーFW平野のラインが海星最大の武器なのだが・・。
海星の濱口監督は0-0で前半を終えて後半勝負を考えていたようだが、
40分に安藤がゴール前の密集地帯を1タッチで抜けて左足一閃で先制!
海星は後半開始時に平野を投入し試合は膠着戦へ。
長崎総科大附は前への圧力が疲労などで弱まると、
選手を投入し再び圧力を強めるというシンプルながら早めの仕掛けで逃げ切りを狙う。
だが、70分、2列目から左ワイドへ展開し森岡がクロスを入れて11番森田がゴール。
海星本来の攻めの形で同点に追いつく。この後は互いに勝ち越しを狙うが
共に決定機を決めきれずに延長戦へ。
どちらに転んでもおかしくないゲームは、
最後に長崎総科大附がFKから11番の森崎が決勝ゴールを決めて決着。
海星からすれば、
「平野が怪我でなければ」「前半を0-0で終えていれば」「終盤の決定機を決めていれば」
というどれかあと一歩あれば・・という試合で悔しさがあるだろう。
長崎総科大附からすれば、クロス、シュート精度さえ改善出来ていれば、
盤石の勝ちが出来たという想いがあるだろう。
ただ、ここ数年で最も面白い決勝戦であったのは確かだ。
見ていて昔の国見ー海星を思い出した。
かつて国見が平山相太を擁して圧倒的な力で全国制覇を成し遂げた時、
1番国見にとって嫌な相手が実は・・県予選であたる海星高校だった。
やはり県内のレベルが上がってこそ全国は見えてくる。とても嬉しい試合だった。
ここで高かった彼らがこれからも素晴らしいサッカー人生を送ってほしいし、
いつか高みに立って戦う彼らを見たい。
まずは長崎王者である長崎総合科学大学附属高校の選手権本大会だ!

ちゃんと今回は”決勝戦”が入っている。カン違いしないで貰えるとありがたい。
さて、長崎総科大附と海星の決勝戦。
方や新人戦九州大会準優勝。方やインターハイ全国ベスト8。
ちなみに新人戦県大会の決勝も同カードで、この時は長崎総科大附が勝利している。
長崎総科大附には2年時から主軸を務める安藤翼、
海星高校には昨年の国体や今年のインターハイで活躍した平野皓巴という確固たるエースがおり、
同時にこの試合では海星が永峯慎也、長崎総科大附は井原虎之介と、
それぞれ1年生を中盤に配している点も興味深い。
海星は4-2-3-1。長崎総科大附は選手権から採用している4-1-4-1。
しかし、大会中に負傷した海星の平野はベンチスタート。
長崎総科大附は素早いプレスで球際厳しく迫り、安藤、高倉らがゴールを狙うが
シュート精度が今一つなことと海星の集中した守備に中々ゴールを割れない。
海星は永峯が長崎総科大附の知念を振り切れず苦戦。
左ワイドの森岡君が何度か鋭いボールを入れるが単発で崩せず。
この左ワイドの森岡ーFW平野のラインが海星最大の武器なのだが・・。
海星の濱口監督は0-0で前半を終えて後半勝負を考えていたようだが、
40分に安藤がゴール前の密集地帯を1タッチで抜けて左足一閃で先制!
海星は後半開始時に平野を投入し試合は膠着戦へ。
長崎総科大附は前への圧力が疲労などで弱まると、
選手を投入し再び圧力を強めるというシンプルながら早めの仕掛けで逃げ切りを狙う。
だが、70分、2列目から左ワイドへ展開し森岡がクロスを入れて11番森田がゴール。
海星本来の攻めの形で同点に追いつく。この後は互いに勝ち越しを狙うが
共に決定機を決めきれずに延長戦へ。
どちらに転んでもおかしくないゲームは、
最後に長崎総科大附がFKから11番の森崎が決勝ゴールを決めて決着。
海星からすれば、
「平野が怪我でなければ」「前半を0-0で終えていれば」「終盤の決定機を決めていれば」
というどれかあと一歩あれば・・という試合で悔しさがあるだろう。
長崎総科大附からすれば、クロス、シュート精度さえ改善出来ていれば、
盤石の勝ちが出来たという想いがあるだろう。
ただ、ここ数年で最も面白い決勝戦であったのは確かだ。
見ていて昔の国見ー海星を思い出した。
かつて国見が平山相太を擁して圧倒的な力で全国制覇を成し遂げた時、
1番国見にとって嫌な相手が実は・・県予選であたる海星高校だった。
やはり県内のレベルが上がってこそ全国は見えてくる。とても嬉しい試合だった。
ここで高かった彼らがこれからも素晴らしいサッカー人生を送ってほしいし、
いつか高みに立って戦う彼らを見たい。
まずは長崎王者である長崎総合科学大学附属高校の選手権本大会だ!
2014年11月18日
第92回全国高校サッカー選手権長崎県大会のこと
V・VARENの話題に追われて中々最近は書くことの少なくなっていた高校サッカーの話題を。
まずは、県大会全体の流れから・・。
ここ数年の長崎県は県内トップレベルの子たちが次々と県外のJや有力校に流出しており、
地盤低下が懸念されていたのだが、長崎国体の強化世代にあたるため、
現在の県内高校サッカーのレベルは非常に高い。
新人戦覇者の長崎総科大附は九州新人大会で準優勝しており、
高総体覇者の海星高校はインターハイでベスト8。久々に全国レベルの話題が多かった。
その中での選手権予選・・大会前は
長崎総科大附と海星高校を軸に、プリンス2部に所属し国体の主力勢を多数擁する長崎日大、
名門の島商、諫商、国見、攻撃力の南山、
そして県地域リーグ所属ながら実力的には県内10指に入る新鋭の創成館が続くという図式。
そして、実際にベスト8に進んだのは、
長崎総科大附、海星、日大、鎮西、島商、南山、諫商、国見で、決勝進出は長崎総科大附と海星。
長崎総科大附は、3回戦で新鋭の強豪である創成館と激突し2-1で振り切って勝利。
創成館は2年生エースの城臺君が最終学年となる来年がとても楽しみだ。来年の注目だろう。
その創成館を破った長崎総科大附は続けて国見高校と対戦。
国見高校の堀川監督、小嶺栄二コーチはV・VAREN長崎OBであり、
長崎総科大附の小嶺総監督の教え子だ。
試合は長崎総科大附が先制して、国見が追いつき、
延長戦で更に長崎総科大附がリードするも国見が更に追いつくという展開の末、
PK戦で長崎総科学附が勝利。
国見は堀川-小嶺栄二コンビの許で丁寧なスタイルを身につけており今後に期待が持てる。
準決勝の長崎総科大附-日大は4-0と予想外の長崎総科大附が大勝。
個人的に日大が優勝するのではと踏んでいたのだが、
2点目を奪われた時にガクッときて崩れてしまったらしい。
若いチームである事が裏目に出たようだ。
ただ、県内の関係者が口を揃えて「来年の日大は強い!」と言う選手が
1~2年生に揃っている。来年が本番か?
一方の海星は3回戦で大村工業を5-0と圧勝。続く名門島商との対戦でも3-0。
準決勝でも鎮西を1-0で破って無失点で決勝戦に進出。
こちらのブロックで注目だったのは鎮西で、
今年は新人戦を初戦敗退、高総体でも2回戦敗退だったのだが今大会では準々決勝で南山を破る健闘。
鎮西の山口先生も「このメンバーで頑張ってるでしょ」と笑っていたが、
戦力的には長崎総科大附、日大、海星に落ちるものの、
ベンチワークの修正力が高く選手を上手く活かしているチームだ。
松尾亮汰君など力のある選手がまだ1年生で、こちらも来年以降が勝負時だろう。
そうして迎えた決勝戦。
これがまた久々に見応えのある良いゲームになった・・ところで続きは明日。

まずは、県大会全体の流れから・・。
ここ数年の長崎県は県内トップレベルの子たちが次々と県外のJや有力校に流出しており、
地盤低下が懸念されていたのだが、長崎国体の強化世代にあたるため、
現在の県内高校サッカーのレベルは非常に高い。
新人戦覇者の長崎総科大附は九州新人大会で準優勝しており、
高総体覇者の海星高校はインターハイでベスト8。久々に全国レベルの話題が多かった。
その中での選手権予選・・大会前は
長崎総科大附と海星高校を軸に、プリンス2部に所属し国体の主力勢を多数擁する長崎日大、
名門の島商、諫商、国見、攻撃力の南山、
そして県地域リーグ所属ながら実力的には県内10指に入る新鋭の創成館が続くという図式。
そして、実際にベスト8に進んだのは、
長崎総科大附、海星、日大、鎮西、島商、南山、諫商、国見で、決勝進出は長崎総科大附と海星。
長崎総科大附は、3回戦で新鋭の強豪である創成館と激突し2-1で振り切って勝利。
創成館は2年生エースの城臺君が最終学年となる来年がとても楽しみだ。来年の注目だろう。
その創成館を破った長崎総科大附は続けて国見高校と対戦。
国見高校の堀川監督、小嶺栄二コーチはV・VAREN長崎OBであり、
長崎総科大附の小嶺総監督の教え子だ。
試合は長崎総科大附が先制して、国見が追いつき、
延長戦で更に長崎総科大附がリードするも国見が更に追いつくという展開の末、
PK戦で長崎総科学附が勝利。
国見は堀川-小嶺栄二コンビの許で丁寧なスタイルを身につけており今後に期待が持てる。
準決勝の長崎総科大附-日大は4-0と予想外の長崎総科大附が大勝。
個人的に日大が優勝するのではと踏んでいたのだが、
2点目を奪われた時にガクッときて崩れてしまったらしい。
若いチームである事が裏目に出たようだ。
ただ、県内の関係者が口を揃えて「来年の日大は強い!」と言う選手が
1~2年生に揃っている。来年が本番か?
一方の海星は3回戦で大村工業を5-0と圧勝。続く名門島商との対戦でも3-0。
準決勝でも鎮西を1-0で破って無失点で決勝戦に進出。
こちらのブロックで注目だったのは鎮西で、
今年は新人戦を初戦敗退、高総体でも2回戦敗退だったのだが今大会では準々決勝で南山を破る健闘。
鎮西の山口先生も「このメンバーで頑張ってるでしょ」と笑っていたが、
戦力的には長崎総科大附、日大、海星に落ちるものの、
ベンチワークの修正力が高く選手を上手く活かしているチームだ。
松尾亮汰君など力のある選手がまだ1年生で、こちらも来年以降が勝負時だろう。
そうして迎えた決勝戦。
これがまた久々に見応えのある良いゲームになった・・ところで続きは明日。

2014年11月17日
2014年J2第41節『長崎vs.京都』のこと
土曜日は今シーズンホーム最終戦。更に佐藤由紀彦君の引退セレモニーも行われる特別な日。
由紀彦君に関しては未だにシーズンが残っているので、シーズン終了後にあらためて書きたい。
対戦相手の京都は昨年から4度戦い無得点未勝利の難敵。
5月の対戦時もチャンスを作りながら後半に大黒君ら強烈な個の能力にやられ0-2で敗れている。
ホーム最終戦、相手は京都、故障者・・状況を踏まえて高木監督が選んだのは3-1-4-2の布陣。
試合後の高木監督の言葉を借りれば、「個vs.組織」を強く意識したものだった。
試合の大きなテーマは3つ。
①京都の起点となる工藤のポジションを後に下げること。
②エース大黒に得意な形を作らせないようブロックを作り挟み込む。
③奪ったボールを前線へ素早く展開して2トップの攻撃につなげる。
①に関しては工藤が低く・・苦しい位置でのプレイが増えたのは試合で見た通りだし、
②についても大黒君がPKでのシュート1本のみという事からも機能したことが判ると思う。
ちなみに5月の対戦時、大黒君は4本のシュートを放っているし、
1試合平均10本のシュートを打つ京都がこの日は半分の5本であった事も付け加えておく。
③に関しては、2トップの軸として計算されたヨンジェ君の出られないのは残念だった。
それでも、洸一君、小松君の2トップは悪くない動きを見せてチャンスを作ったのだが・・。
この日の長崎を少しいつもと違うと感じた人は多かったと思う。
球際の粘りはそのままだが、前からのハイプレスでガンガンと言うよりも、
中盤ではボールがずっと空中という状態が目についたはずだ。
だが、それは京都を長崎がハメていた証拠のようなもので、
それしか京都が長崎を崩す方法が見つからなかった為だ。
ただ・・そのロングボールに大黒君が抜群のポジショニングを見せてPKを奪われてしまった。
大ブーイングの長崎ゴール裏目掛けて冷静に決める精神力も含めて・・大黒君の凄まじさというしかない。
前半12分の失点は痛かった。中々得点出来なければ京都に焦りも生まれたろうが・・。
後半に長崎は布陣を3-4-2-1にして、更に終盤には髙杉君を上げて再び2トップにしたがそのまま終了。
戦術的な部分では充分に機能して攻勢だっただけに、何度かあった決定機を決めたかったところだ。
アウェイでの最終節に来れない多くのファンは由紀彦君を見たかったと思うが、結局試合出場はなかった。
この辺、同じチームで戦ったサッカー人として配慮したい気持ちはベンチにも強くあった事だろう。
でも、プロとして勝敗には最後までこだわらないといけない。
戦力と判断したから由紀彦君はベンチに入った訳で、同じように由紀彦君登場で、
スタジアムが盛り上がる事なども含めた数多くの策から最善手と判断して打つのもプロの仕事だ。
由紀彦君が出場しなかったのはある意味で、
彼がまだ「功労者」ではなく「現役のプロ」として扱われている証拠で個人的には納得出来た。
恐らく、水曜からの練習で由紀彦君はまたベンチ入りやスタメンを狙って必死に戦っていくのだろう。
それがみんなが尊敬する佐藤由紀彦だし、
そんなプロの判断が出来るのは今のV・VAREN長崎というチームなのだから。
さぁ、週末は最終節だ!

由紀彦君に関しては未だにシーズンが残っているので、シーズン終了後にあらためて書きたい。
対戦相手の京都は昨年から4度戦い無得点未勝利の難敵。
5月の対戦時もチャンスを作りながら後半に大黒君ら強烈な個の能力にやられ0-2で敗れている。
ホーム最終戦、相手は京都、故障者・・状況を踏まえて高木監督が選んだのは3-1-4-2の布陣。
試合後の高木監督の言葉を借りれば、「個vs.組織」を強く意識したものだった。
試合の大きなテーマは3つ。
①京都の起点となる工藤のポジションを後に下げること。
②エース大黒に得意な形を作らせないようブロックを作り挟み込む。
③奪ったボールを前線へ素早く展開して2トップの攻撃につなげる。
①に関しては工藤が低く・・苦しい位置でのプレイが増えたのは試合で見た通りだし、
②についても大黒君がPKでのシュート1本のみという事からも機能したことが判ると思う。
ちなみに5月の対戦時、大黒君は4本のシュートを放っているし、
1試合平均10本のシュートを打つ京都がこの日は半分の5本であった事も付け加えておく。
③に関しては、2トップの軸として計算されたヨンジェ君の出られないのは残念だった。
それでも、洸一君、小松君の2トップは悪くない動きを見せてチャンスを作ったのだが・・。
この日の長崎を少しいつもと違うと感じた人は多かったと思う。
球際の粘りはそのままだが、前からのハイプレスでガンガンと言うよりも、
中盤ではボールがずっと空中という状態が目についたはずだ。
だが、それは京都を長崎がハメていた証拠のようなもので、
それしか京都が長崎を崩す方法が見つからなかった為だ。
ただ・・そのロングボールに大黒君が抜群のポジショニングを見せてPKを奪われてしまった。
大ブーイングの長崎ゴール裏目掛けて冷静に決める精神力も含めて・・大黒君の凄まじさというしかない。
前半12分の失点は痛かった。中々得点出来なければ京都に焦りも生まれたろうが・・。
後半に長崎は布陣を3-4-2-1にして、更に終盤には髙杉君を上げて再び2トップにしたがそのまま終了。
戦術的な部分では充分に機能して攻勢だっただけに、何度かあった決定機を決めたかったところだ。
アウェイでの最終節に来れない多くのファンは由紀彦君を見たかったと思うが、結局試合出場はなかった。
この辺、同じチームで戦ったサッカー人として配慮したい気持ちはベンチにも強くあった事だろう。
でも、プロとして勝敗には最後までこだわらないといけない。
戦力と判断したから由紀彦君はベンチに入った訳で、同じように由紀彦君登場で、
スタジアムが盛り上がる事なども含めた数多くの策から最善手と判断して打つのもプロの仕事だ。
由紀彦君が出場しなかったのはある意味で、
彼がまだ「功労者」ではなく「現役のプロ」として扱われている証拠で個人的には納得出来た。
恐らく、水曜からの練習で由紀彦君はまたベンチ入りやスタメンを狙って必死に戦っていくのだろう。
それがみんなが尊敬する佐藤由紀彦だし、
そんなプロの判断が出来るのは今のV・VAREN長崎というチームなのだから。
さぁ、週末は最終節だ!
2014年11月14日
発行物とか印刷物のお知らせ
明日、11月15日(土)の今季ホーム最終戦、
J2第41節「V・VAREN長崎vs.京都サンガF.C.」に向けて発行物・広報物系のアレコレを・・。
まず、前回のホームゲーム時に発行した諫早市ビタミンプロジェクトの
V・ファーレン長崎&諫早ガイド冊子「あぴっ」の第3号。

今号もV・ファーレン長崎の情報コーナー「V-Review」や
地元の諫早人がおススメの食・物を紹介する諫早の逸品たち「諫流逸品」、諫早のイベント情報などを掲載。
V・ファーレンコーナーでは今季限りでの現役引退を発表した佐藤由紀彦選手から
「Jリーグがある街の幸運」・・としてサッカーと街のことを思い入れたっぷりに語ってくれています。
「あぴっ003号」は先週のスタジアムで配布されましたが、京都戦でも若干数配布予定です。
それ以外にも下記の場所で無料配布中。(数に限りがあります)是非、どうぞ。
・諫早コンベンション協会(JR諫早駅)
・長崎空港
・諫早市役所 (商工観光課 / 東京事務所)
・諫早図書館、多良見図書館
・その他店舗
(Kanchiro、スプーンフルカフェ、太白楼、たがわ、チャイナハウスあるか、長崎屋、海坊主、グリルド聖ちゃん、カフェICHI、鶴川米店、古賀饅頭、IRON、むらた、ミカール、戸隠、中原とらき商店、福吉、マイスペース、村川かまぼこ、杵の川、アエル町研、グローバルホテルグループ、ステーションホテル、センリュウ、Roojee、cucina など)
そして、出来たてホヤホヤの明日発行がスタジアムフリーペーパー、「ナガサカ!」

今回も自腹を切ってtotoを買い続け、外れ続けのコーナー「dodo2」、
V・ファーレンの情報を掲載した「V・ファーレントピックス」、
サッカー映画特集「ナガサカ!ロードショー」、その他コラムやアンケートなど無意味なほどに情報満載。
こちらも完全無料。小部数のみ製作ですので、欲しい方はお早めにどうぞ。
あと、長崎でも発売中のJ2マガジン12月号。
今号は「2014 J2完全読本 25の真相」としてリーグやクラブの核心に迫る特集があります。
個人的に前サッカーマガジン編集長である北條さんの「3バック流行の真相」は
非常に読み応えがあり良い記事だと思います。
V・ファーレン長崎コーナーでは「選手に聞いてみた」、「月間MIP」には人気の高い3選手が載ってます。
こちらも是非、どうぞ。
さらにサッカーではありませんが・・
近日発売の週間ベースボール11.24号でプロ野球選手のセカンドキャリアについてレポートする
「セカンドキャリアの球人力」について書いてますので、こちらも好きな方はどうぞ。
J2第41節「V・VAREN長崎vs.京都サンガF.C.」に向けて発行物・広報物系のアレコレを・・。
まず、前回のホームゲーム時に発行した諫早市ビタミンプロジェクトの
V・ファーレン長崎&諫早ガイド冊子「あぴっ」の第3号。

今号もV・ファーレン長崎の情報コーナー「V-Review」や
地元の諫早人がおススメの食・物を紹介する諫早の逸品たち「諫流逸品」、諫早のイベント情報などを掲載。
V・ファーレンコーナーでは今季限りでの現役引退を発表した佐藤由紀彦選手から
「Jリーグがある街の幸運」・・としてサッカーと街のことを思い入れたっぷりに語ってくれています。
「あぴっ003号」は先週のスタジアムで配布されましたが、京都戦でも若干数配布予定です。
それ以外にも下記の場所で無料配布中。(数に限りがあります)是非、どうぞ。
・諫早コンベンション協会(JR諫早駅)
・長崎空港
・諫早市役所 (商工観光課 / 東京事務所)
・諫早図書館、多良見図書館
・その他店舗
(Kanchiro、スプーンフルカフェ、太白楼、たがわ、チャイナハウスあるか、長崎屋、海坊主、グリルド聖ちゃん、カフェICHI、鶴川米店、古賀饅頭、IRON、むらた、ミカール、戸隠、中原とらき商店、福吉、マイスペース、村川かまぼこ、杵の川、アエル町研、グローバルホテルグループ、ステーションホテル、センリュウ、Roojee、cucina など)
そして、出来たてホヤホヤの明日発行がスタジアムフリーペーパー、「ナガサカ!」

今回も自腹を切ってtotoを買い続け、外れ続けのコーナー「dodo2」、
V・ファーレンの情報を掲載した「V・ファーレントピックス」、
サッカー映画特集「ナガサカ!ロードショー」、その他コラムやアンケートなど無意味なほどに情報満載。
こちらも完全無料。小部数のみ製作ですので、欲しい方はお早めにどうぞ。
あと、長崎でも発売中のJ2マガジン12月号。
今号は「2014 J2完全読本 25の真相」としてリーグやクラブの核心に迫る特集があります。
個人的に前サッカーマガジン編集長である北條さんの「3バック流行の真相」は
非常に読み応えがあり良い記事だと思います。
V・ファーレン長崎コーナーでは「選手に聞いてみた」、「月間MIP」には人気の高い3選手が載ってます。
こちらも是非、どうぞ。
さらにサッカーではありませんが・・
近日発売の週間ベースボール11.24号でプロ野球選手のセカンドキャリアについてレポートする
「セカンドキャリアの球人力」について書いてますので、こちらも好きな方はどうぞ。
2014年11月12日
2014年11月V・V長崎定例会見のこと 後編
昨日続き。
2014年シーズン総括に続いてクラブから行われ今後の強化方針を大雑把に箇条書きすると以下。
A:2年続けてプレーオフ昇格のチームが1年で降格した。特にあの徳島が通用しなかった。J1とJ2に間に差が確実に出ており甘くない。J1に上がってもすぐ落ちてはクラブとして得られるはずだったプラス面を多く得られない。
B:J1で戦えるサッカーをじっくり作りこんでいくべきだと考える。勝ちだけを目指さない。長崎ではそれが出来る環境があり・・だからこそ長崎はこれをやるべきである。
C:90分の試合をもっと魅力的なものにしていく努力を継続して90分の商品価値を高めたい。
D:今期の強化予算は2億円台で、来季も今期並ベースの予算になると思われる。
E:契約の中身や来季の計画も詰めていかねばならないが、継続路線の中、監督へはオファーを出している。
F:(GM自身の来季去就を問われ)自分が必要とされているのかも含めて色々検討すべき点も多いが、自分自身、やりたいという気持ちがある。
A・B・Fについては、色んなクラブや街で仕事をしたGMが、責任や結果を短絡的に問わず、企業やスポンサー含めて長く応援・支援しようという長崎の土地柄は稀有な例であり、そんな長い目でクラブを見る事の出来る長崎だからこそJ2でしっかりとチーム作りが出来ると思うと説明している。
ここでもあえて書かせて貰うならば・・当初、服部GMは2013年に1年限りの強化部の予定だった。
2013年はサッカーに関する別の仕事を準備していた。それが急遽、長崎に来て、1年限りの強化部のはずが、翌年もGMを務め、来年も「やりたい気持ちがある」と発言している。
いかに、可能性を感じているか判ると思う。
C・Dについては、今後、選手の複数年契約や情報収集、あらゆる事態を想定した契約内容、選手、サッカー界を取り巻く関係先との緊密な連携なども対応しながら、選手の育成についても充実させていきたい事が説明された。
ちなみにユースについては、先日行われたセレクションの参加者が7名に留まった点を指摘して「クラブチームとしてのイメージを広め、同時に寮や学校との連携、練習設備も整備したい。特にスカウティングについては予想以上に早めたい」ということだった。また、12月には人工芝と照明設備を持った育成拠点となる練習場が長崎市内に完成予定である事も報告された。
Jに上がって3年経てば、Jクラブとしてのクラブカラーや個性は出来てくる。
V・VAREN長崎は間もなく2年目を終える。
2年の間、一度も降格の危機を感じずに済み、プレーオフにも1度出場した。
チームの評価も以前より高まった。10年の悲願だった自前の専用練習場を確保し、
年末にはもう一つユースの拠点を確保する。
他クラブの関係者をして「トントン拍子」と言わせた実績だ。
クラブ創設10周年目を迎える来年へ向けて継続路線は至極当然の帰結だと思う。
以上、簡単ながら11月の定例会見について書いてみました。
・・堅苦しい話だったので小粋なアメリカンジョーク一つも出せなかった。
そろそろ物凄くバカバカしいのでも書きたいな・・と。
2014年11月11日
2014年11月V・V長崎定例会見のこと 前編
J2第40節が行われた同日にクラブ定例会見が行われ服部GMから
「2014年シーズン総括」、「今後の強化方針」、「その他」
の説明がされたので、その辺を少し書いてみる。

まず、2014シーズン総括について。
クラブ側の説明を箇条書きにすると以下の通り
①
昨年は昇格1年目で長崎に関する情報が他チームに少なく、また警戒も厳しくなかった。
その中で予想以上の戦いぶりで勢いを得て6位に入ることが出来た。
今年は情報も多く出ており、警戒も予想以上に激しかった。
②
昇格プレーオフ制度の前例が少なく昨年の徳島などを参考に第25節あたりからの駆け上がりを想定した。
その中で夏の途中補強が鍵になることは想定していた。
③
志向し取り組んだサッカーは強化部として異論はなく、
現有のチーム力で最も効果的な戦い方をして内容面については異論はない。
順位や勝ち点の結果は残念ながらあと一歩ということで残念だったが、
内容面のデータを見ると昨年よりほぼ全てで向上している。
物凄く大雑把に要約するとこんな感じ。
①については、今年、アウェイや他チームのメディア、関係者と話した時に僕も強く感じたことだ。
昨年、予算も戦力も経験も乏しい筈の新参チームにやられた事は他チームにとって、相当にショッキングなことで、
アウェイで「えっ!こんなに長崎警戒されてるの?!」と驚くほどの今年の警戒は確実に存在した。
②については、今年に限らず昨年もこれに沿っていた。
通常、補強というとシーズン前に一通り終えて、あとは足りない部分を加えるイメージだと思うが、
現強化部はここをもっと細かく考えている。
シーズン前に補強を終えて、半年後にもう1度チーム作りを行うイメージだ。
だから、秋の補強期間に選手の放出も行う。そこには予算規模の小さいチームだからこそ、
フットワーク軽く動くことで少しでも効果的に補強が行えるという考えがある。
1年の戦いを想定しつつ・・チーム作りを2期に分けて考えるスタイルだ。
これは細かい作業は増えるが、これによってどんな効果が出るかは
昨年の奥埜、小松、今年の植草、ヨンジェを見れば判るだろう。
③については具体的な数字の発表があったが
・攻撃回数:6位(2013年)→2位(2014年)
・被攻撃回数:20位(2013年)→17位(2014年)
・シュート数:10位(2013年)→5位(2014年)
・被シュート数:2位(2013年)→1位(2014年)
・ゴール:15位(2013年)→15位(2014年)
・被ゴール:1位(2013年)→4位(2014年)
(*2014シーズン 第39節終了時点)
軒並み向上しているのが判ると思う。また、唯一数字が落ちた被ゴール数も
あと2試合を無失点で抑えれば昨年と同じ失点数であり悪化したとは言い難い。
勿論、予想外の他クラブの警戒や想定した通りにいかなかった部分、
更に怪我人が出たことなどもあって最も大事な勝ち点の数字は落ちてしまったし、
昨年の活躍に胸を躍らせたサポーターはプレーオフ進出が無くなったことで失望感を味わったかもしれない。
そこはプロである以上、強く反省すべき点だろう。
ただ、誤解を恐れずに言えば、今年のチームはまだ伸びしろを強く感じさせる。
昨年のチームは凄かった。ほぼ全ての試合で120%を発揮する・・チームの一つの理想形だった。
だからこそ、昨年の京都や神戸などに敗れた時は「どうすれば次は勝てるか」を考えるのが難しかった。
120%出して負けたのだから・・。
その昨年を踏まえて、与えられた予算や環境の中で勝つために、
更に先を目指したのが今年だったと解釈している。
で・・ここを踏まえて、クラブから説明があった今後の強化方針については明日。
「2014年シーズン総括」、「今後の強化方針」、「その他」
の説明がされたので、その辺を少し書いてみる。

まず、2014シーズン総括について。
クラブ側の説明を箇条書きにすると以下の通り
①
昨年は昇格1年目で長崎に関する情報が他チームに少なく、また警戒も厳しくなかった。
その中で予想以上の戦いぶりで勢いを得て6位に入ることが出来た。
今年は情報も多く出ており、警戒も予想以上に激しかった。
②
昇格プレーオフ制度の前例が少なく昨年の徳島などを参考に第25節あたりからの駆け上がりを想定した。
その中で夏の途中補強が鍵になることは想定していた。
③
志向し取り組んだサッカーは強化部として異論はなく、
現有のチーム力で最も効果的な戦い方をして内容面については異論はない。
順位や勝ち点の結果は残念ながらあと一歩ということで残念だったが、
内容面のデータを見ると昨年よりほぼ全てで向上している。
物凄く大雑把に要約するとこんな感じ。
①については、今年、アウェイや他チームのメディア、関係者と話した時に僕も強く感じたことだ。
昨年、予算も戦力も経験も乏しい筈の新参チームにやられた事は他チームにとって、相当にショッキングなことで、
アウェイで「えっ!こんなに長崎警戒されてるの?!」と驚くほどの今年の警戒は確実に存在した。
②については、今年に限らず昨年もこれに沿っていた。
通常、補強というとシーズン前に一通り終えて、あとは足りない部分を加えるイメージだと思うが、
現強化部はここをもっと細かく考えている。
シーズン前に補強を終えて、半年後にもう1度チーム作りを行うイメージだ。
だから、秋の補強期間に選手の放出も行う。そこには予算規模の小さいチームだからこそ、
フットワーク軽く動くことで少しでも効果的に補強が行えるという考えがある。
1年の戦いを想定しつつ・・チーム作りを2期に分けて考えるスタイルだ。
これは細かい作業は増えるが、これによってどんな効果が出るかは
昨年の奥埜、小松、今年の植草、ヨンジェを見れば判るだろう。
③については具体的な数字の発表があったが
・攻撃回数:6位(2013年)→2位(2014年)
・被攻撃回数:20位(2013年)→17位(2014年)
・シュート数:10位(2013年)→5位(2014年)
・被シュート数:2位(2013年)→1位(2014年)
・ゴール:15位(2013年)→15位(2014年)
・被ゴール:1位(2013年)→4位(2014年)
(*2014シーズン 第39節終了時点)
軒並み向上しているのが判ると思う。また、唯一数字が落ちた被ゴール数も
あと2試合を無失点で抑えれば昨年と同じ失点数であり悪化したとは言い難い。
勿論、予想外の他クラブの警戒や想定した通りにいかなかった部分、
更に怪我人が出たことなどもあって最も大事な勝ち点の数字は落ちてしまったし、
昨年の活躍に胸を躍らせたサポーターはプレーオフ進出が無くなったことで失望感を味わったかもしれない。
そこはプロである以上、強く反省すべき点だろう。
ただ、誤解を恐れずに言えば、今年のチームはまだ伸びしろを強く感じさせる。
昨年のチームは凄かった。ほぼ全ての試合で120%を発揮する・・チームの一つの理想形だった。
だからこそ、昨年の京都や神戸などに敗れた時は「どうすれば次は勝てるか」を考えるのが難しかった。
120%出して負けたのだから・・。
その昨年を踏まえて、与えられた予算や環境の中で勝つために、
更に先を目指したのが今年だったと解釈している。
で・・ここを踏まえて、クラブから説明があった今後の強化方針については明日。
2014年11月10日
2014 J2第40節 長崎vs.ヴェルディのこと
長崎国体も終了し実に1か月ぶり以上となった県総でのホームゲーム。
前夜まで雨が降っていて天気が心配されたが試合の時は曇ってはいるが悪くない天気。
由紀彦君引退発表後最初のゲームだし、ジャパネットデーだし、残り2試合しかないホームだし・・と
大黒摩季の「ら・ら・ら」の歌詞、「こんな年だし、親も年だし、あなたしかいないし・・」みたいな感じだ。
前節の愛媛FCとの試合で素晴らしい試合を見せていたこともあり期待は高かった。
試合は三歩進んで2歩下がる的な評価の難しい試合となった。
降格圏がチラつくヴェルディは球際が非常に激しく、開始から予想外のハイスパートで走ってきた。
これに主審のジャッジが不安定なことも加わって長崎はヴェルディにペースを取られる。
ヴェルディの左SBの安在和君や中盤の二ウドが積極的に攻め上がり、
右からは澤井君がクロスを入れ、前線の平本・前田君にドンドン仕掛けさせる。
元々ヴェルディはテクニックのある選手が揃っており、それに運動量と積極性が出ると怖い。
長崎もヴェルディDFの裏を狙って何度かチャンスを作り、
一方的にやられなかったものの、ヴェルディのペースで前半を終了。
後半、長崎は前線のターゲットを増やして前でボールを持てる事を狙い奥埜君を下げて佐藤洸君を投入。
また、前半はDFラインが下がってしまい、前後に布陣が間延びしてしまうシーンも見られたが
三原君が前に出て前と後のスペースをつないでいく。
更にヴェルディがハイスパートのツケで動きが落ちてきたこともあり長崎がペースを握る。
終盤には猛攻を仕掛けたものの・・得点を奪えずにドローとなった。
共にチャンスは作っていたのでどちらかに決定力があれば試合は決まっていたと思う。
さて、これでプレーオフの可能性は数字上、完全に消えた訳だが、
得点数は昨年が48で現在は45。
リーグ随一の堅守と言われた去年の失点は40で現時点での今季失点と変わっていない。
得失点の数字上は6位の昨年と殆ど同じであり、
昨年以上に他チームに警戒されていることを考えれば悲観すべきものはないと個人的に思っている。
今年、V・ファーレン長崎のリーグ通算攻撃回数は1試合平均148.7でリーグ2位。
逆にリーグ通算被シュート数は1試合平均7.67でリーグ首位。
チームとしてチャンスを作りピンチは防げていることが判る。
あとは、細部をつき詰めていくことが出来れば・・な状態だ。
この細部になると選手個々のレベルも関わってくるし、強化費も関わってくるので大変だが
あと幾つかのパーツガチッっとはまるはずだ。
そこを焦って短絡的な方法をとれば目先の結果は出るだろうが・・そんなのは望まない。
その辺をしっかり見極めて、見守るべき部分は見守っていきたいものだ。
試合後はライター仕事を終えて帰宅の途へつく。
だって月曜は仕事だし、しっかり働いて土曜日に休みを貰わないとなのだ。
そんな週末。
前夜まで雨が降っていて天気が心配されたが試合の時は曇ってはいるが悪くない天気。
由紀彦君引退発表後最初のゲームだし、ジャパネットデーだし、残り2試合しかないホームだし・・と
大黒摩季の「ら・ら・ら」の歌詞、「こんな年だし、親も年だし、あなたしかいないし・・」みたいな感じだ。
前節の愛媛FCとの試合で素晴らしい試合を見せていたこともあり期待は高かった。
試合は三歩進んで2歩下がる的な評価の難しい試合となった。
降格圏がチラつくヴェルディは球際が非常に激しく、開始から予想外のハイスパートで走ってきた。
これに主審のジャッジが不安定なことも加わって長崎はヴェルディにペースを取られる。
ヴェルディの左SBの安在和君や中盤の二ウドが積極的に攻め上がり、
右からは澤井君がクロスを入れ、前線の平本・前田君にドンドン仕掛けさせる。
元々ヴェルディはテクニックのある選手が揃っており、それに運動量と積極性が出ると怖い。
長崎もヴェルディDFの裏を狙って何度かチャンスを作り、
一方的にやられなかったものの、ヴェルディのペースで前半を終了。
後半、長崎は前線のターゲットを増やして前でボールを持てる事を狙い奥埜君を下げて佐藤洸君を投入。
また、前半はDFラインが下がってしまい、前後に布陣が間延びしてしまうシーンも見られたが
三原君が前に出て前と後のスペースをつないでいく。
更にヴェルディがハイスパートのツケで動きが落ちてきたこともあり長崎がペースを握る。
終盤には猛攻を仕掛けたものの・・得点を奪えずにドローとなった。
共にチャンスは作っていたのでどちらかに決定力があれば試合は決まっていたと思う。
さて、これでプレーオフの可能性は数字上、完全に消えた訳だが、
得点数は昨年が48で現在は45。
リーグ随一の堅守と言われた去年の失点は40で現時点での今季失点と変わっていない。
得失点の数字上は6位の昨年と殆ど同じであり、
昨年以上に他チームに警戒されていることを考えれば悲観すべきものはないと個人的に思っている。
今年、V・ファーレン長崎のリーグ通算攻撃回数は1試合平均148.7でリーグ2位。
逆にリーグ通算被シュート数は1試合平均7.67でリーグ首位。
チームとしてチャンスを作りピンチは防げていることが判る。
あとは、細部をつき詰めていくことが出来れば・・な状態だ。
この細部になると選手個々のレベルも関わってくるし、強化費も関わってくるので大変だが
あと幾つかのパーツガチッっとはまるはずだ。
そこを焦って短絡的な方法をとれば目先の結果は出るだろうが・・そんなのは望まない。
その辺をしっかり見極めて、見守るべき部分は見守っていきたいものだ。
試合後はライター仕事を終えて帰宅の途へつく。
だって月曜は仕事だし、しっかり働いて土曜日に休みを貰わないとなのだ。
そんな週末。
2014年11月04日
長崎国体成年男子のことで書きたいことがあって
遅ればせながら、長崎国体サッカー競技成年男子のことを書こうと思ったのは色々思う所があったためだ。
過去ブログを見て貰えれば判るだろうが、ここ数年、成年男子チームについては最も熱心に見てきたつもりだ。
今回の成年男子は3位という素晴らしい成績を納めた。3位という成績は胸を張って誇るべき快挙だと思う。
指揮を執った木藤健太君は相当なプレッシャーの中で結果を出し、
大会前に故障し出場すら危ぶまれた小森田友明君も見事な活躍を見せた。
その戦いぶりは後にWeb版ナガサカに書くとして・・こちらではその裏で支えた人のことを書く。
ここ数年の国体成年男子サッカーチームを支えたのは間違いなく竹村栄哉さんと根橋和文さんだ。
この2人の名前は是非、長崎国体のサッカーと共に胸に刻んでもらいたい。
竹さんがV・VAREN長崎を引退した翌年から選手兼監督として国体成年男子でプレイした。
クラブで働きながら夜は練習という中で、初めての指揮に悩む事も多く、中々に大変な日々だったろう。
福岡大学や鹿屋体育大などサッカー強豪大学がいる為に九州国体は突破するのが非常に難しい。
本大会に出れない年もあったし、練習場、選手集め、仕事、選手・・苦労だらけの数年だったと思う。

また、根橋さんの名前は国体成年男子のメンバー表や書類に名前は無い。
だが、ずっと国体成年男子チームで部長的、総監督的、監督的、事務方的な役割を担ってきた。
三菱重工長崎で監督、総監督を務めながら山口国男さん(重工コーチ)とフォローしていた。
特に2011年~2013年までの成年男子は根橋さんに助けられていたチームだと思う。
長崎国体の今年、指揮は木藤君が執ることになり、竹さんは選手専念の形になった。
だが、登録上は監督なので、色んな場所に引っ張りだされ、色んな事を言われたりしていた・・
竹さんも木藤君も、何も言わないが苦しさはあったと思う。
この国体の登録制度や監督決定の経緯に関する部分はこれから改善していって欲しいと思う。
今回3位の成年男子・・・その裏には他にも色んなドラマがあった。他にも沢山、観たい選手たちは居た。
ここ数年活躍していた浜本拓哉君や品川育寛君・・ミスター重工の安部真一君など本大会でも見たかった。
2011年から国体、重工で守備の要を務めた加藤寿一君は本大会でも充分に活躍出来た選手だろう。
今大会は一つの区切りで、竹さんや加藤君は現役を退くし、小森田君も長崎を去ると聞く。
まだまだプレイ出来るレベルだが仕事の都合などで国体を最後にチームを離れる選手もいる。

2005年から数年はV・VARENの選手が成年男子の主体だった頃は夜練習の見学者も結構いた。
それから時間も経ち、ここ数年は選手の家族や関係者以外に会ったことはなかった。
お蔭で練習に行くと独占状態で気分は良かったのだけど(笑)。
そんな環境でコツコツと、試行錯誤し、時に悩む姿を・・間近で見てこれたのは財産だと思っている。
僕にとっての長崎国体サッカー競技成年男子の記憶は・・華々しい明るい絵ではなく、
暗い土の練習場で砂まみれになりながらボールを蹴っている絵だ。
それは、かつてのV・VAREN長崎を思い出させるから好きだったのかもしれない。

過去ブログを見て貰えれば判るだろうが、ここ数年、成年男子チームについては最も熱心に見てきたつもりだ。
今回の成年男子は3位という素晴らしい成績を納めた。3位という成績は胸を張って誇るべき快挙だと思う。
指揮を執った木藤健太君は相当なプレッシャーの中で結果を出し、
大会前に故障し出場すら危ぶまれた小森田友明君も見事な活躍を見せた。
その戦いぶりは後にWeb版ナガサカに書くとして・・こちらではその裏で支えた人のことを書く。
ここ数年の国体成年男子サッカーチームを支えたのは間違いなく竹村栄哉さんと根橋和文さんだ。
この2人の名前は是非、長崎国体のサッカーと共に胸に刻んでもらいたい。
竹さんがV・VAREN長崎を引退した翌年から選手兼監督として国体成年男子でプレイした。
クラブで働きながら夜は練習という中で、初めての指揮に悩む事も多く、中々に大変な日々だったろう。
福岡大学や鹿屋体育大などサッカー強豪大学がいる為に九州国体は突破するのが非常に難しい。
本大会に出れない年もあったし、練習場、選手集め、仕事、選手・・苦労だらけの数年だったと思う。

また、根橋さんの名前は国体成年男子のメンバー表や書類に名前は無い。
だが、ずっと国体成年男子チームで部長的、総監督的、監督的、事務方的な役割を担ってきた。
三菱重工長崎で監督、総監督を務めながら山口国男さん(重工コーチ)とフォローしていた。
特に2011年~2013年までの成年男子は根橋さんに助けられていたチームだと思う。
長崎国体の今年、指揮は木藤君が執ることになり、竹さんは選手専念の形になった。
だが、登録上は監督なので、色んな場所に引っ張りだされ、色んな事を言われたりしていた・・
竹さんも木藤君も、何も言わないが苦しさはあったと思う。
この国体の登録制度や監督決定の経緯に関する部分はこれから改善していって欲しいと思う。
今回3位の成年男子・・・その裏には他にも色んなドラマがあった。他にも沢山、観たい選手たちは居た。
ここ数年活躍していた浜本拓哉君や品川育寛君・・ミスター重工の安部真一君など本大会でも見たかった。
2011年から国体、重工で守備の要を務めた加藤寿一君は本大会でも充分に活躍出来た選手だろう。
今大会は一つの区切りで、竹さんや加藤君は現役を退くし、小森田君も長崎を去ると聞く。
まだまだプレイ出来るレベルだが仕事の都合などで国体を最後にチームを離れる選手もいる。

2005年から数年はV・VARENの選手が成年男子の主体だった頃は夜練習の見学者も結構いた。
それから時間も経ち、ここ数年は選手の家族や関係者以外に会ったことはなかった。
お蔭で練習に行くと独占状態で気分は良かったのだけど(笑)。
そんな環境でコツコツと、試行錯誤し、時に悩む姿を・・間近で見てこれたのは財産だと思っている。
僕にとっての長崎国体サッカー競技成年男子の記憶は・・華々しい明るい絵ではなく、
暗い土の練習場で砂まみれになりながらボールを蹴っている絵だ。
それは、かつてのV・VAREN長崎を思い出させるから好きだったのかもしれない。
