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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2014年08月31日

2014年 J2第29節 長崎vs.富山のこと

 日曜の富山戦は朝から晴れており、会場入りした時は既に鬼のような暑さ。風が無く大変に辛い。
この日は夏休み最終日と言う事で、宿題を片付けきれなかった子供+保護者数だけ来場者が減る(笑)。

ちなみにULTRAで太鼓を叩いているSenji君は、先週から坊主になっており、
会う人、会う人・・みんなに「何か悪い事したんですか?」と言われているが、
別に悪い事はしていないことは名誉の為に付け加えておく。
ただ、本人は
「もうメンドくさいので、そうです、悪い事しましたと言ってしまおうか・・」
と言っていた。こうして冤罪は作られていくのだろうが・・本人の意向は無視できない。
なので、是非みんなは
「Senji君は悪い事をしたので坊主になった」と思ってほしい。
本当は違うが本人の意向である以上、僕はSenji君を止める術を知らない。

まぁ、そんなこんなで・・夕方になり涼しくなる頃に試合開始。

 試合は立ち上がりから長崎がペースを握る。
富山は白崎、木本、宮吉君の3人に裏を狙わせるものの、V・VARENの前からの守備が
しっかりと機能してピンチらしいピンチを作らせずに富山が前半放ったシュートは1本のみ。
とは言え、初のセットとなる長崎の前3人も連携やパスでミスがあり中々噛み合わず、
攻めるものの前半のシュートは3本に終わる。

 後半になっても大まかな流れは変わらぬままで、長崎が攻めるも得点が生まれない。
70分過ぎからは互いの運動量が落ちてきた事でスペースが生まれる展開へ。
富山はリーグ16得点の内、13得点が後半・・特に10点が60分過ぎを占める。
スピードのある苔口君もベンチに控えており・・非常に嫌な流れだと感じたのだが・・。
長崎は交代で入った選手たちがことごとく良い働きをした。
深井君は積極的な仕掛けで流れを作り、神崎君は87分に素晴らしいクロスで先制点をアシスト。
そして、小松君は先制点に加えてATにはドリブル突破からシュートを決める。

 膠着した試合展開で交代が大きな明暗を分けたと思う。
共に攻撃の選手の投入所に関しては、試合後の会見で富山の安間監督が言う
「V・ファーレンの神崎君はその勝負所でしっかりとボールを挙げる」
「同じ時間帯に投入しても仕事をさせてあげられた方、出来なかった方の差が出た」
のコメントが端的に表していたと思う。

 こうして長崎は、天皇杯を除くと4月20日以来のホーム勝利をあげたのだが、
9月は1か月で6試合の連戦で磐田、岡山など上位との対戦もあり厳しさを増す。
ヨンジェ君もアジア競技大会に合流する為にしばらくはチームを離れる。
この9月に踏ん張りがどれだけ出来るかを・・注視したい。

 あと、最後に付け加えておくが、あくまで坊主になったのはSenji君です。
よく似ていると言われる僕が時々、勘違いされますが、俺は坊主になっていません。
逆にキャラの違いを際立たせるためにワンレングスにして、ティモテのCMみたいに
「髪、しっとりしてるのにスベスベ!」と言いたいくらいだ。
なので類似品にご注意ください・・そんな勝利の日曜日。

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 23:00Comments(0)V・V長崎

2014年08月25日

一息ついて北九州戦とか諸々のこと・・

 盆の家庭サービスや抱えていた原稿の締め切りが重なったことでブログも休んでいたのだけど、
どうにかこうにか目途がついたので久々にブログを更新。

ブログを休んでいる間にJ2第27節のアビスパ戦、天皇杯3回戦のアルビレックス新潟戦、
そして昨日のギラヴァンツ北九州戦と公式戦だで3つあったり、諫早でビアガーデンに行ったり、
「きばらし」に焼肉を食べに行ったりと色々あったのだけれど、取り上げているとキリがないので
幾つかだけに絞って短く書いてみる。

「アビスパ戦」
 ドローで終わったゲームなのだけど共に前からハイプレスをガツガツ掛け合う好ゲームだった。
アビスパのGK神山君が好セーブ連発で長崎が得点出来なかった点は余り言う気にはならない。
それよりも集中を切らさなかった守備や試合内容を評価したい試合だったと思う。

「アルビレックス新潟戦」
 Twitterでも書いた通り、クラブ史初のベスト16入りであること、
長崎県のチームとしても60年以上前に天皇杯が16チームで行われていた頃の
島原クラブの記録と並んだ点は素晴らしいと思う。
布陣を変えて挑んだ新潟対策が上手く功を奏したことも素直に称えたい。

「北九州戦」
 北九州に競り負けたものの良いゲームだった。
試合後の会見で柱谷幸一監督が「ウチにはカウンターもある」と胸を張ったが、
北九州のカウンターのスピードは圧巻で、試合中につい「早っ!」と呟いたほどだ。
池元君、原君、小手川君、渡君、大島君と速攻向きの選手も揃っており、今の北九州はこれがハマっている格好だ。
2列の守備ブロックを作る北九州を破るには、セットプレイか素早い攻撃しかないと戦前から思っていたが、
長崎は想像以上にボールを動かして攻撃を出来ていたと思う。あと一歩で・・という感じだった。
試合の流れを変えたのは後半立ち上がりの時間帯で、リードしていたためか長崎はやや受け身に回り
結果、北九州に同点ゴールを許してしまった。実に惜しい失点だったと思う。
とは言え、最後まで真っ向勝負出来た所にチームを感じる事も出来た試合だった。

 ちなみに今回の北九州との試合は会場は本城なのもあって
「九州リーグの頃と同じ対戦なのに、注目度が変わる・・Jって凄いネ」と色んな人と話をした。
同点ゴールを挙げた池元君は2005年は九州リーグに居たわけだし・・。

 っと、3試合分をまとめて書いてみたが、
他にも友人のLINE乗っ取りだとか、国体サッカー競技だとか諸々あるのだけれど、先週は原稿書きに集中な日々。
でも、久々の大好きなストーリー系の原稿依頼だったので実に楽しく書けたかなと。
・・そんな毎日です。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 21:16Comments(0)V・V長崎

2014年08月11日

諸々のサッカー界の動き

しばらくあれやこれや忙しくしている間に色々あったのまとめてちょっと書いてみる。

まず高総体サッカー。
長崎代表の海星高校は見事にベスト8まで進出した。
正直ここまでの活躍を予想していなかったので驚きだった。
エースの平野君はナガサキアシストから海星に進んだ子で
小柄ながら速さがあり、県内大会でも優秀選手などに何度も選ばれている。
特に昨年の国体少年では一気に全国の注目を集める活躍を見せて名を挙げた。
それ以外にも突破力のある森岡君やバランスの良い寺井君など良い選手が揃っている。
選手権県予選でどんな活躍を見せてくれるか期待が集まる。

続いてはゴシアカップで原田武男監督率いるJリーグアンダー14選抜の優勝だ。
定例会見で優勝報告があった時、会見後に原田監督が開会式の様子を携帯の動画で見せてくれたのだけど・・、
ワールドカップや五輪の決勝で使われるようなスタジアムが満員で本当に鳥肌レベルの光景だった。
決勝戦では国歌斉唱なども行われたと言う。
さらに優勝チームは市内を車でパレードするというチャンピオンズリーグ優勝チームのような特権が与えられる。
Jリーグアンダー14の選手も2名ばかり欧州ビッククラブのスカウトから話しかけたりしたそうだ。

原田監督は天皇杯優勝や五輪代表候補などの実績を誇り、クラブ設立時に加入した元Jリーガーだ。
2010年に現役を引退した後、三菱重工で1年プレイし、現在も登録を重工に残したまま指導者の道を歩んでいる。
今年はトップチームのコーチをやりながらS級ライセンスを受講中。
このクラブのレジェンドがそのクラブから指導者ライセンス取りに行くのは素晴らしい事だと思う。
このクラブを経由してたくさんの指導者が生まれることもサッカーで長崎を盛り上げる大きな力になる。
原田監督のゴシアカップ優勝はそういう意味でもとてもうれしいことだ。

そして総理大臣杯。
大学サッカー界のビッグタイトルだ。
V・VAREN長崎の強化指定選手である武内君が所属する福岡大学が参加している。
が・・今日、流通経済大学に敗れた。実に悔しい。
ちなみにこのカードは昨年の準決勝の再現で、
その時は流通経済大が制してそのまま大会を優勝している。
更にいうなら福大はJの強化指定が武内君入れて5人おり・・どちらもオバケだ。
鹿屋体育大学も専修大学に敗れたので九州勢は全て敗退してしまった。
 
 

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 22:44Comments(0)その他フットボール高校・ユース

2014年08月06日

戸石グラウンドの近況

 8月に入り、長崎国体まであと3ヶ月を切った。
夏休みにはったことで色んな大会や練習なども盛んになり、
V・ファーレンの練習場確保も中々大変になってきている。

そんな中で、練習場問題解決の一歩として大きく期待されているのが
7月のクラブ定例会見で発表になり9月に完成予定の戸石グラウンドだ。

最新の戸石グラウンドの状況がこれ。





現在は芝生が根付くのを待っている状態だ。



7月に見に行った時はまだこんな状態だったので、いかに早いペースか判るだろう。
芝生技術の進歩に驚くばかりだ。

草が鬼のように生い茂っていた場所も綺麗になっており、映画「フィールド・オブ・ドリームス」並のスピード展開だ。
着々と整う練習場を見ていると胸が高鳴ってくる。



練習場のすぐ裏手には海が広がっており釣り好きの胸はもう高まるどころか張り裂けんばかりだ。

クラブ初の専用練習場・・・最高に楽しみだ。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:00Comments(0)V・V長崎

2014年08月04日

2014 J2第25節 長崎vs.岐阜のこと・・そして伝えたいこと

 日曜日の岐阜戦。
前半から長崎は高いDFラインと前からの激しいプレスでボールを奪いって攻撃し岐阜を押し込んだ。
だが、FC岐阜GKの川口君は一旦調子を掴むと恐ろしいほどの集中力を発揮するタイプで、
この日がまさにそれにあたりタイミング良く飛び出してはゴールを守り続ける。
これにPKで先制点を与えたことで岐阜に落ち着きを与えてしまい、
ATには前がかりになった裏を取られ・・2失点目を喫し試合終了。

 試合後、ゴール裏へチームが挨拶に行った時、高木監督がゴール裏に何かを話していた。
話した内容を間接的に聞きはしたが、直接聞いた訳ではないのでここに掲載は控える。
ただ、その後、ゴール裏はこの日一番と言って良いほどの高木琢也コールを送った。
試合後の会見で、監督に一連のゴール裏のやりとりを踏まえてどんな気持ちでコールを聞いていたか質問した。
監督の答えを要約すると、
「サポーターを喜ばせる事が出来なくて申し訳ない。その中でも声援を送ってくれるのは本当に有難い。
でも、自分らはプロなのだから、サポーターのそういう気持ちに甘えては申し訳ない。」(要約 了)

 プロには色んな物が求められる。結果、内容、魅せる・・その中にはファンを元気にするというものもある。
そのプロである自分たちがファンを励ませずに励まされるのは申し訳ないし、
プロなのだからサポーターを元気付けるような結果をださないと・・という気持ちがあるのだろう。

 取材の中で、チームがどれほど勝つために色んなものを賭けて集中して激しくせめぎ合っているか見ている。
そしてプロであるからこそ、誰よりも厳しくストイックに結果にこだわっている事も、
結果を厳しく問われる事を覚悟している事も・・そんな強いプロであろうとしている事も知っている。

 一方でゴール裏にはゴール裏なりの理念や考えがある。彼らは応援屋ではないので、
ある意味でアマチュア(ここで言うアマチュアとは金銭授受が無いという意味で意識などのことではない)だ。
具体的な対価を受け取らないアマチュアだからこそ、対価は自分の中の抽象的なものとなる。
それは「やり甲斐」や「勝利の満足感」や「周囲の仲間との連帯」などで・・。
その為にプロとは考え方で若干の差が生まれる事もあり、
クラブが求める応援と、サポーターがやりたい応援には若干の違いが生まれる事も多い。
その違いを認識して互いが自分の信じるものを高いレベルで成そうとするのが互恵であり互助だと思う。

 ゴール裏で応援を主導するウルトラナガサキは原則的に自チームにブーイングをしない。
応援としてのブーイングは高度な方法で、やり方一つ間違えれば色んなものを壊す事もある。
ブーイングが応援として成立するには強固な両者の信頼関係や高いプロ意識などが条件としてあり、
「金を払っているから言って良い」的なものでは成り立たない。
ウルトラは今年で10年目だが、ブーイングについては過去に何度も団体内で議論した。
当時のチーム事情などもあり、その時に出した結論は
自分のチームにブーイングするエネルギーがあるなら、もっと応援のクオリティを上げる事に使おう」だった。
その代わりに試合後、個人が自分の気持ちをチームにぶつけるのは自由とした。
団体としてではなく。個人として面と向かって言えということだ。

 勿論、この結論は当時のチーム事情やウルトラの歴史の中で出来上がったものなので、
スタンドにいる長崎のサポーター全員に強いるようなものでもないし、
ブーイングをやりたいなら必要と思った人がやればいい。
いつか、ウルトラも団体としてブーイングが当たり前に出来るような時代も来るかもしれない。

 ゴール裏に居た頃に何度も言ってきたことだが、サッカーの応援なんて90分死ぬ気で声出しても、
ピッチ上では選手に半歩足を出させるかどうか・・それが1試合に1回あるかないか程度の影響しかない。
「俺が勝たせる」・・当時はいつもそううそぶいていたが、それは心意気の話で、
ベンチからのコーチングの声なんかの方が遥かに影響力を持っている。

 でも、もしかしたらその数試合に1回選手の出す半歩が得点につながる・・失点を止めるかもしれない。
全力尽くしてそれだけの影響力と低確率だから、手を抜けば何の効果も無くなるし、
物凄くちっぽけな希望だからこそ、それに全力でしがみついた。全力じゃないとすぐ無くなる程度のものだから・・
それがゴール裏に居た頃に持った自分のプライドであり、誇りだった。
それは今も強くウルトラ内に残っていると思う。
だから、ゴール裏は万雷の高木琢也コールだったのだと思う。
チームもスタンドも悔しくない訳はない。みんな本当に悔しくて仕方ないだろう。

 この日はクラブが毎月1回必ずやっている定例会見の日で、原田武男U-18監督/トップチームコーチ
が率いたJリーグU-14選抜のゴシアカップの報告とアカデミーのついての会見があった。
原田監督はチーム創設の時に加入して以来、クラブの絶対的な柱であり続ける人だ。
2010年にプロを引退するが、フリューゲルス解散や長崎での昇格断念など通常では無い経験をしてきた。
「片足でも良いからもう一度だけJリーグに立ちたかった」
「今、Jリーグでプレイしている選手たちを・・羨ましいと思う気持ちがある」
引退後に話を聞くとそう答えている。

 原田監督が率いたU-18は昨年、選手が10名もおらず、出場する大会では大敗の連続。
だが、今年は、全国へあと一歩まで迫り、昨年大敗した相手も破ってみせた。
U-18県地域リーグBでも無敗で首位を走っている。
原田監督は「自分のサッカー人生でも初めてと言うほどの大敗もしたけれど、
その経験が自分たちにも選手たちにもあるから・・今があるのだと思います」と語った。

 会見で寺峰ユースダイレクターは「東京五輪の代表に一人は選手を送り出したい」と夢を語った。
3度JFL昇格に失敗した4年目のKYUリーグだった2008年、天皇杯予選の県選手権で三菱重工に敗れた時に、
「このチーム・・今年昇格しなきゃ潰れるかもしれないんだよ。潰さんように精一杯やるからさ、
腹立たしいやろうけど・・俺がそんな事言っちゃいけのやろうけど、あなた達の力が必要なんだよ。」
と言った岩本専務はその夢を・・会見場の後で静かに聞いていた。

 長崎は今日も雨が降っている。先週もずっと天気が良くない。今週も雨ばかりだと言う。
止まない雨は無いなんて書く気はない。でも、虹だとか肥沃な土だとか雨が作る物もある。
土から芽を出す花がとても美しく咲く事がある事や虹がかかるかもしれない事を僕らは知っている。
勿論、誤った道を通っているなら幾らでも声をあげる。抗議もする。批判もする。
だが、勝てない中でも展開してきたサッカーやチームの姿勢に対する評価が試合後の大声援を作ったし、
ゴール裏の10年の歴史が試合後に大声援をあげる道を選ばせたと思う。
苦しい時代が今ある希望を作った。

 ライターになろうが、観客になろうが、僕は今もそのちっぽけな希望を信じている。
人からバカにされようが、罵られようが、全力で自分が信じた希望にしがみつく。
それはクラブが出来た時からのプライドであり、誇りなのだ。
喜怒哀楽・・全てがクラブと共にある。悔しくて幸せで、悲しくて楽しくて、
寝ても覚めてもフットボールは僕らを夢中にさせる。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:50Comments(0)V・V長崎応援とか日記・コラム・つぶやき