2010年07月29日
世界の書評から ~猪突猛進編~
っという訳で読んだ本系を紹介するコーナーだ。
もう何回目かサッパリ判らないので毎回「乱世群雄編」とか「輪廻転生編」とか適当なサブタイトルをつけている。今回も適当に「猪突猛進編」だ。
まずは・・
「サッカーの敵」
フットボールに関するっと言うよりフットボールをアンダーグランドから取り巻く人々を扱った本。東西冷戦時代の「東ドイツ在住の西ドイツクラブサポーター」やら「権力者の関与するフットボールクラブ」やらが次から次と紹介されている。明るく、楽しいフットボールではなく、表に出ない・・暗く、理不尽なフットボールにまつわる本だ。
読んでると何となく暗い気分になるが・・著者のサイモン・クーパーはこういったちょっと変わった視点でフットボールを語る人だ。癖はあるけど、好きな人はどうぞ。
「J'sGOALの熱き挑戦」
Jリーグ公式ファンサイトJ'sGOALに関する本。今年の頭頃に、あるプロジェクトの資料として買った。本の帯の自画自賛的煽り文句はちょっとアレだし、それほど「オオッ!」とか「なるほど」という事は書いてないが、こういったファンサイトに関する本は少ないので稀少と言えば稀少。公式サイトと公式ファンサイトのコンセプトの違いなんかも書いてる。一般向けじゃないなぁ。
「蹴りたい言葉」&「蹴球神髄」
どちらもフットボールにまつわる名言を集めた本。蹴りたい言葉はコメントの横に注釈が入る事が多く丁寧に解説してくれる。逆に蹴球神髄は出来るだけ注釈は少なくしている。名言は基本的にその名言を言った人物や背景などを理解している方がより楽しめるので、そういったのに明るくない人は蹴りたい言葉。そうでない人は蹴球神髄をどうぞ。じっ~っと読むより、思いついた時やちょっと暇な時に手をとってパラパラっと読むのが良さげ。
「サッカーの見方は1日で変えられる」
プロ観戦術と書いてはあるものの、戦術本系を1度でも読んだ人なら知ってる事が大半。正直、目新しいものは何もないのだが、この本は編成の仕方が上手いと思う。
字を大きめに、
基本的な事だけを押さえ、
HOWTO本っぽいデザイン
にしており、戦術には興味あるけれど、文読むの好きくありませんって人に向いてるんじゃないかと。そんな感じの本。
そして・・今回のトリを飾るのが・・これ!
「メキシコの青い空」
もう3年も前に出版された本なのだけど・・最近、読み返して
再号泣!
日本が誇る最高のフットボールアナウンサー山本浩さん。恐らく日本のフットボールファンで彼をリスペクトしていない人はいないだろう。彼の20年の実況を振り返った名著。
メキシコワールドカップ予選、本選。イタリアワールドカップ予選、本選。広島アジアカップ、ドーハの悲劇、アメリカワールドカップ、アトランタ五輪、ジョホールバル、フランスワールドカップ・・。もうこれらを見てきた人のハートは確実に鷲づかみにされる。
ポイントでその試合での実況が再現されるのだが・・ジョホールバルの所で泣いた。久々に本で泣いた。本の中の実況文が当時の絵と一緒に頭の中で蘇る。実況文がちゃんと頭の中で山本浩氏の声で再生される。この素晴らしいアナウンサーの実況をダイレクトで何度も聴けた自分らの世代は本当に幸せだったと噛み締める。
V・ファーレンの試合を見ていても脳内実況したくなる。
「曲げてきた!」
聞きたいなぁ・・。
2010年07月26日
2010JFL後期4節 長崎対SAGAWAのこと
試合内容は例によって期間限定をどうぞ。
朝から倉庫に寄ってパラソルとバスドラを積んで佐世保に出発。会場はかなり混雑していて車が入りきれずズラ~っと並ぶ状態。
駐車場付きシーズンパスなのでスル~っと通してもらえたし、競技場真ん前に駐車出来た。駐車場付きシーズンパスのアイデアは秀逸だったなと感心すると同時に、臨時駐車場まで車が満杯な状況は何とかしていかなきゃなぁっと思う。
J-DREAMSの試合は10:00キックオフ。俺が会場着いたのが9:00。
この時点でハッキリ言うと・・
大混乱だった。
正規以外の場所を開けてしまったり、シーズンパス保持者はメインとバックを2往復しなければならない手続きだったり、・・告知、指示、見通し・・全てが追いつかず大変な有様になっていた。また運営の不手際も多かったのは事実だし、イベントとしては余りに問題が多かったと思う。
特に以前から何度も改善をお願いしているがバックスタンドとゴール裏の環境差は凄い事になってきた。
メインスタンド両側自由席とバクスタ・ゴール裏は同じ値段だ。
しかし、メイン側は屋根があり、スピーカーがあり、段差もあり、売店も近い。選手インタビューもイベントも全てメイン向けだ。それは構わない。ならば値段格差がつくべきだった。
この日はJ-DREAMSの試合開始前時点で
「メイン側自由席は満席なのでバックスタンド側へお願いします」
とアナウンスがあった。結果、多くの人が流れてきた。
メイン自由席と同じ値段のバクスタ・ゴール裏だが・・
・売店0(運営が飲物を販売してるのみ)
・屋根なし
・スピーカーなく、選手のコメントもスタジアムアナウンスもまったく聞こえない。
・試合前後の挨拶時以外、ピッチ内の人間のイベントは全て背中向き。
・駐車場や正規入口から遠く歩かねばならない。
・当然、V・VARENパークからも遠い。
左がメイン側、右はバクスタ側の通路風景。これで同じ金額。
別に俺らは構わない。好きで行ってる場所だから。全部理解して行ってるから。
だが、この差は初めて来た人達にとって「メイン以外は損」と思わせる時点で色んな足枷となる。
こういった点に象徴されるように、この日の運営は「何人集客するか!」に意識を割く余り、集客した人が快適に観戦出来るか?という観戦環境という基本をないがしろにしていた面はあると思う。これまでもこの傾向はあったがJ-DREAMSのお陰でそれが露骨に出ていた。
そういった意味で、今回多くの問題があった事は素直に大きな経験になると思う。
あと・・こういう試合の場合、公式戦と違うのだからスタジアム内でもっと音楽などを使うべきだったとも思う。設備面で難しいのだろうが、陸上トラックを挟んだ位置からの観戦では選手はとても小さく見える。公式戦ではないのだからもっとアナウンスが声を出して良かった。五輪のスケート競技とアイスショーの違いなどを考えると判りやすいだろう。
場所によってはこんなだよ。
これを見て「あっ、名波が上手いトラップ」とかよく見えない。
さて、J-DREAMSの試合では最初こそ少し歌ったが、あとは黙って見た。静寂で見る・・と言うのがどういう事か少し考えてみたかったから。あの光景はみんなどう見えたろう?
J-DREAMSの試合・・さすがに往年の代表選手達も暑さと動きの重さは如何ともし難かった。だが、やっぱり時折「おぉ!」っと言うようなアイデアや切れ味は凄かったし、何人か静寂を盛り上げようと走りぬいていていた。
さて、長崎の試合だ。
色々あったが長崎、SAGAWA共に良い試合だったと思う。
ややSAGAWAが重かった感じはあったけれど、長崎の内容が良かったのも事実だ。前にも少し書いたが、長崎の強みはベテランが気持ちを切らさない事かもなと思った。気持ち切らさないと、昨日の由紀彦みたいにココ1番が来るし、それを逃がさないんだろう。
最後、挨拶来た時の由紀彦が本当に良い笑顔をしていた。
J-DREAMSの選手に知り合いも多いから余計、結果を見せられてホッとしたんだろう。この日の試合は勝った事で全てが丸く収まった。
J-DREAMSのイベントはイベントとして不手際が多かったが、結果的にJ-DREAMSの名前で多くの人を呼び、その人達に長崎の良いフットボールを見せるキッカケとなった。
結果的に得たものは大きくなったと思う。
ただ、SAGAWAとの試合真っ最中にスタジアム内にバスが入るのは辞めて欲しい。スタジアムすぐの所に駐車場作ってでも、入れない方が良い。運営の利便は判るが、さっきまで親善試合やれてたんだから10mくらい歩けるっしょ。
更に、試合真っ最中にJ-DREAMSと関係者の記念撮影をピッチ真横でやらないで欲しい。狭い競技場だ目立つ。上演真っ最中に客から見える舞台袖で俳優とスタッフが記念撮影してる演劇を見たことない。せめて隠れてやってくれ。一応、有料試合なのだから。
そんな日曜日。
2010年07月23日
J-DREAMSとか森田とかSAGAWAとか
予定外に色んな作業系、請負系の事が次々と舞い込み、ブログを書く余裕がなかった今週。頼まれ事や依頼事があるのは有難い事でもあり大変な割りに余裕を持って過ごせた。さて、日曜はSAGAWAとのゲームなのだが、他にも元日本代表戦が行われるし、森田浩史がチームに加入やV・VARENのJ予備審査申請があったりで話題は豊富だ。
まず、森田浩史。
大宮にいた頃の活躍を覚えている人も多いかな?甲府を退団後、タイプレミアリーグへ移籍。タイは2年か3年前にAFCからすっごい怒られたりして、急激にリーグ整備や再編が進んで、現在は活況を呈している。東南アジア諸国も同様でJリーガーがインドネシアやタイでプレイするというのは今年あたりから移籍の選択肢となりつつある。んで、森田もタイ屈指の名門の1つチョンブリーに移籍して、そこからそのままポートFCに期限付き移籍となった。確か・・5月か6月にリーグ戦で得点したとかニュースがあった気がする。それが今回、長崎に来たのは本人が「やはり日本でやりたい」という思いが強いんだろう。
森田は高さがあってポストも出来るし、土壇場で得点を量産するタイプだ。
いわゆる放り込みのターゲットマンになりやすい。
一見、佐野さんが提唱してきたトータルフットボールという理想とズレてると誤解する事も多いかもしれない。だが、正直、補強としてはチームの決意と佐野さんの自信が見えて良い補強だと思う。
ベテランと呼ばれる実績ある選手の獲得は、この補強が目に見える結果を求めている事を意味する。それは4位以内を目指す長崎の目的と合致する。
そして、「放り込みはしない」という佐野さんがターゲットマンである森田を獲得したという事は・・今のチームなら森田が来てもブレない程、目指すサッカーが浸透しているという自信だと思う。もっと早い時期の加入なら森田の高さに頼った放り込みが横行したかもしれない。そういう意味で目指すサッカーに新しいオプションを加える補強だと思う。それに、ギリギリに相手の裏をかいて放り込みを使うかも??と思わせる時点で相手にとっては厄介この上ない補強だ。
さて、元日本代表戦だ。
サッカー批評に掲載されていたファジアーノ岡山の社長達の言葉を借りるなら「地方にはお金を払ってプロを見るという習慣が日常化していない」という状態にあって、是非、長崎に「お金を払ってプロを見て楽しむ」という判りやすさを提供してほしい。
フランスW杯アジア最終予選ホーム韓国戦での山口の伝説のループ。
現代表の遠藤で有名だが、元祖として林健太郎にはコロコロPKをお願いしたい。
奥には勿論ルーズソックスでプレイして、中西永輔にはゴール後はバック中。
福西と名波は”Nシステム”っぽい動き見せて欲しい。
小村徳男はセットプレイであのヘディングを見せて欲しい。
現役時代の名シーンを思い出させてくれれば最高だ。
個人的にはこれに元NHKアナウンサーで、誰もが認める日本最高の実況だった山本浩氏が実況やらやってくれれば涙が止まらない。つか、一度で良い、フットボールの試合で山本浩氏が「V・VAREN長崎」という実況を聞きたい。
最近、著作「メキシコの青い空」読んで改めてそう思う。
とりあえず、佐世保でもJ-DREAMSの試合前に98フランスワールドカップ開幕戦の時の山本浩氏の言葉をもじってこう言って欲しいな。
「2010年、佐世保。日本中から引退しても夢を諦めなかった子供たちがやってきた。」
そして、V・VARENの試合前に
「夏の日差しに映えた佐世保のピッチの上にJリーグへの扉を開ける1本の鍵が隠されています。佐世保市営陸上競技場のこの芝の上で、V・VAREN長崎はその鍵を必ず見つけてくれる筈です。」
あぁ・・お願いだから山本浩さんにV・VARENの実況をして欲しい。
2010年07月20日
連休しうまつの出来事
前に書いた通り、土曜のアウェイ横河戦は今季初めて試合に行かない日。
土曜はまじめに仕事に取り組む。とは言え、やはり試合時間前後は落ち着かず意味なくウロウロ歩き回ったりする。試合後は現地と少し電話したり、メールもらったり。
翌日は朝から福島ファミリーと空港へ選手を出迎えへ。
元気は明らかに飛行機の中で寝ていた顔をしていた。美桜ちゃんは出てくる選手の写真を撮る予定がすっかり忘れて、たーと話していた。試合で厳しい出来と聞いていた宮尾はさすがに凹んだ顔。SAGAWA戦で挽回して欲しい。
その後、かきどまりへ県選手権の準決勝を見に行く。
国見FCにはV・VARENOBが多数。V・VARENの前身である有明SCのOBまで含めると十数名。FWに税所、右サイドに小田幸司、CBに八戸、GKに福田。ボランチに宮崎真吾など
が先発。この日はフットサルや仕事の都合で選手が集まりにくかったそうで人員的に苦しそうだった。だが、連戦で重工の動きも重く、戦術的な動きも乏しい事でピッチでは個人技大戦が繰り広げられる状態。
前半は何とか踏ん張った国見FCだが、後半はスタミナも切れて重工にねじ伏せられる。西尾の先制点、栗山の追加点は綺麗に崩したと言うより個人技が目立った。重工は後半にDFラインの高さを修正したのも大きかったようだ。総じて、年間9試合の公式戦。しかも時には11人選手が揃っていない相手との試合もある・・県リーグと、年間18試合、それなりにしっかりした運営で行われる地域リーグ。2つのカテゴリ差が出たなぁと。帰宅しながら、そんな事を考えた。
ちなみにココに書いた例の恐怖写真の検証をした。
やはり、裸の大将はいない!
やはり・・裸の大将が愛してるのはV・VARENか・・。
帰りに福島ファミリーが八戸の家族に気づく。はぐみちゃんが大きくなっていた。2人目は男の子だそうだ。
翌日は8月21、22にみんなで行く予定のキャンプ地「尻くさり浜」の視察へ行く。
驚異的な風光明媚さ。
泳いで、釣って、バーベキューして・・素敵な予定だ。
帰り道はダラダラと釣りを楽しむ。基本、小物ばっかしで全リリース。
特にアラカブの小ささは特筆物で小指大だった。
こうして長崎人らしく1日中海と戯れ連休を終えた。さぁ、週末はSAGAWA戦だ。
2010年07月16日
今季初の欠場
明日はJFL後期第3節「vs横河武蔵野」戦が東京だ。
長渕剛曰く「死にたいくらいに憧れた花の都大東京だ」。だが、個人的に東京に憧れた事は1度もなくて逆にいく度に「でか過ぎて血が回ってない」という感覚に襲われる町だ。
そんなのはどーでも良いとして、
今年、初めてV・VAREN長崎の試合を観にいけない。
7月は何の嫌がらせか全アウェイが土曜!!!!
毎週土曜は仕事です。
V・VAREN長崎を応援すべく、
沖縄日帰り、仙台日帰り、秋田日帰り、関東日帰りなぞ当たり前、
土曜の夜に車で出発して不眠不休で静岡に行き、試合後不眠不休で長崎に戻って1時間後には月曜の仕事に取り掛かってる暮らしをやってるので、色んな人から
「職業は何ですか?」
「働いてますか?」
「納税してますか?」
「年金払ってますか?」
と尋ねられる事が非常に多いのだけれども・・・
私は会社員です。
健全な納税者です。
3日の鳥取戦の時に休みもらったのに2週間後にまた休みは取れない。でも、関東組もいるし、久々にうえきさんが行くので現地でドッカンやってくるんだろうなと。
関東での試合は(ホームよりノリ良いかも?)と思う事がある程、良いムードで迎えてくれる。関東の試合で長崎を応援している関東在住者の顔見知りが今季だけで10人以上出来たくらいなので、きっと明日の試合も良い感じではなかろうか?吉報を待ちたい。
良いか、ボール持ったら2秒でシュートだ!
2010年07月13日
V・V長崎の試合で恐怖写真が!!の巻
心霊写真。
それは霊(地縛霊、浮遊霊場合によっては生霊(いきりょう)など)や、エクトプラズム、死神、神仏などが写りこんでいるとされる写真のことである。
科学が高度に発達しまくりやがった現代においても神秘は多い。試合によってヴィヴィ君の身長が伸びたり縮んだりしている。というのは既にお馴染みの怪談だが・・先日のJFL後期第2節「V・VAREN長崎vsSony仙台戦」でも身の毛のよだつ写真が偶然撮られていた!!!
この写真を見て欲しい。
これは先日(7月11日)の試合をホーム側のゴール裏から何気なく撮った1枚だ!試合前のいたって普通の風景である。ピッチの状態を入念に確認しながらコーチとアップをする近藤、哲の雄姿だ。だが!この写真に既に信じられないものが写りこんでいる!!!
拡大してみよう。
もう気付いた方もおられるのではないだろうか!!戦慄の恐怖写真だ!!
そう!
赤丸内に何かが映りこんでいるのである!!
柿泊まりに行った人は判るだろうが、柿泊まり裏の山は人がいるような場所ではない!だいたい、雷雨と予報される中であんな高い所に人がいる筈はない!!
あぁ!!!
こっ、この人は!!!!まさか!でも・・
裸の大将だ!!!!
なぜ、日本のゴッホが??
巷ではNHKの龍馬伝とのタイアップや便乗で龍馬の何ちゃらという商品で溢れている。V・VAREN長崎も是非便乗したいが「龍馬の愛したV・VAREN」というのはちょっと無理がある。だが・・これなら大丈夫だ!
裸の大将が愛したV・VAREN長崎!
これで売り出せば良い!!
無理やりこじつけ?強引?歪曲?
これは大人のエンターテイメントというのです。ファンタジーって素晴らしいネ。
♪そんな風に~僕達も~♪生きてゆけたら素晴らしい~♪
2010年07月12日
2010JFL後期2節 長崎vsソニー仙台のこと
今回も例によって例のごとく試合内容は期間限定の方をどうぞ。
さて、今日は試合が15:00時からなので家族サービスなどもしやすく、ゆったり目に柿泊まりへ向かう。
天気は大雨の予報だが、今年は気象兵器の開発に成功したに違いないと噂されるほど天気に恵まれるホームゲームなので・・曇り空。生ぬるい風が吹き荒れる。
会場で南ア帰りのデュカから土産をもらう。
サンキュ!デュカ。
少し痩せてたので「何かアクシデントあった?」と聞くと「デジカメ水に落として壊れた」との事。はるばる南アまで行ってスケールの小さいトラブルだろう、もっとダイナミックにいけよと話す。
さて・・この試合はクラブの素の営業力が出たと思う。
天気や選挙、ペーロンなどのイベントが多かった事は事実だ。しかし後期一発目、しかも「今年は力を入れる」と宣言した長崎市でのゲームにおける姿勢で・・甘さがあったと思う。
ワールドカップの盛り上がりをV・ファーレンへつなげる事、長崎市内への営業、広報、意識・・全てにおいて残念ながらもどかしさだけが残った。クラブの意識がJ加盟申請、佐世保の元代表戦に集中していなかったか?
柿泊まりをないがしろにしていなかったか?
イベントとして売店すらロクに出店しない状況をどう考えるのか?
それに対してなぜ手を打てなかったのか?いや、打たなかったのか?
出店予定が天候の為に出店を見合わせるケースは予想できる筈だ。出店予定の出店が取りやめたら・・それはイベントの質を出店に委ねている部分があるという事だ。
クラブには猛省と改革をお願いしたい。
いつまでも誰もが善意だけで力を貸してくれる訳ではない。
少なくともJリーグ入りの為に署名で多くの方に協力を求めながら、J加盟申請の段階になって未だに一切の報告がなされない異様さを意識して欲しい。
このクラブと接して常に感じるのは、
言われるまで「報告・連絡・相談」がなされない事。
言えない事は言わなくて構わない。言える部分は公表して欲しい。
ファンや県民が知りたいのは、どこの学校を訪問してふれあいました以上に、J入りは可能なのか?現状をクラブはどう認識しているのか?クラブの課題解決はどうなってるのか?だ。
クラブとして正しい意識はあるが姿勢がズレている事を認識して欲しい。
そんな状態なので客の入りは激しく寂しかった。
更にピッチはもの凄い有り様で、芝生マスター化しつつあるうえきさんは芝を愛する自然人として「ずさんな芝管理」に激しい遺憾の意を示していた。
さて、段幕を張ってまったりと過ごしていた我々だったが、強烈な突風は固定していた段幕を破く。挙げ句に裏がえったり、ビュンビュンはためいて危険性が!!
我々は別に「カメラがとらえた決定的瞬間」とかの番組に出る気はないので安全性を考慮する。更にこの試合に対する考えもあり、ULTRAS以外の段幕を撤収してシンプル1枚のみの応援に特化した。
試合は竹復帰のご祝儀だと言うことでOKだ。
色々いやな事が多い中で竹復帰は本当に明るいニュースでムードを良い方向へ変えてくれた。まだ実戦のカンを取り戻せてない所もあるが、スタートラインに帰ってこれただけで凄い事だ。試合後、意識もせずに「おかえりー」と叫んだ。その位に嬉しかった。
竹も何度も拳を挙げて応えた。
あと福嶋洋にとって今日の得点は印象深いゴールになると思う。九州リーグで得点王を獲得した事もある洋だが、今はアリ、宮尾、阿部に次ぐ第4のFWとなりかけていた。その中でチャンスを逃さず決めた事は洋にとって大きいと思う。
あと・・このクラブに強みはベテランが軒並み良い事だと思った。
試合後は片づけをして自販機前へ。破れた段幕補修の話や次節の話、不良債権化する前に円借款を償却しようという話、8月に予定しているキャンプの話などをする。
帰ろうと車に向かう途中にモモキさん夫妻やあゆむんさんやらと立ち話。
更に試合中寝ててこの日はまだ会っていなかったミフゥと戯れる。
その時出てきたヴィヴィ君人形を見て
「うぉ!もう作ったのか?ウチのフロント仕事早!売れるぞ!」
と思ったらボランティア自作だった。
着実に愛されているぞ、ヴィヴィ君。
こういうマスコット系は男性はあまり重視しないので気にしないが女性や子供には絶対に欠かせない大切な要素なのだと身に染みた。マスコットキャラをを強力に提案、推進したのはクラブの女性スタッフなのだが、素晴らしい仕事だ。
その後、帰宅し再びフラリと出かけ、参院戦の選挙事務所をチェックしてみたり、釣り具屋に行ったり、びっくりドンキーで飯食べたりして帰る。
2010年07月08日
世界の書評から ~輪廻転生編~
第何弾か数えるのが判らなくなってから乱世群雄編とか電光石火編とか適当にネーミングしてきた俺が読んだフットボール本を書くだけの「世界の書評から」シリーズ!
今回のタイトルも適当に・・輪廻転生編!とする。
サッカー スカウティングリポート
アトランタ五輪や98年W杯でスカウティングを担当した小野剛さんの著作。戦術本ブームも一段落した中での変化球本か?タイトル通り、試合における相手チームの分析を解説。と言っても全5章中、分析のノウハウは1章にまとまっている。観戦のお供とするのは不向きな見方なので興味のある人向け。終わり2章はアトランタ五輪、フランスW杯をスカウティングした時の話になってるんで、当時の回顧本としてもどうぞ。
前にここで取り上げた奴の第2弾。王道、時代を代表した戦術が中心だった前作に続いて、今回はそれらの対とも言えるややマイノリティ系戦術を取り上げている。とは言え、引いてからのカウンターといった普遍的な戦術も取り上げられているので前作より実用的?かも。ややむりやりこじつけだろう的な解説もあるし、マイナー系戦術は膨大過ぎて取り上げきれないし、ナカナカ難しい。完全な好事家向けだけど、カウンター、ロングボールといった戦術って一番身近だなぁっと感じる。
かなり前の本。中古で安くなってので何の気無しに買った。ワールドカップ招致とそれにまつわるビジネスと政治を書いた本。初な人の美しいフットボールの幻影は壊れるかもしれないが、これが現実で、こういった清濁合わせ飲むのも現実。電通、日本サッカー協会寄り目線は気になるが、ビジネス系の娯楽小説好きな人は好きだろう。1冊読めば充分だと思う。こんな利権と欲すら実際のワールドカップの試合を見るとどうでも良くなる。
スポーツ凄いネ。
そして毎度お馴染みサッカー批評だ。
前号で「ワールドカップベスト4なんて無理!このままだと負けてサッカー冬の時代がきちゃうよ」的な特集を組んだからか、ワールドカップ直前に発売されながら「Jリーグ特集」。
でも、それがかえって腰の落ち着いた良い企画となっている。
各クラブの経営や取り組みを取り上げて、「地域密着」を真剣に考えよう、クラブの個性を作ろうという本になってる。ウチのフロント必読すべし!
そして、今回のトリを飾るのは・・「長崎県スポーツ史」
長崎新聞で昭和57年から連載された「長崎県スポーツ史」という連載を連載終了後にまとめて再編纂されて刊行された「こんな無茶な企画はさすが長崎新聞!」「ローカルメディアの鏡」とでも呼ぶべき一冊。昭和63年に発行された本の厚さが5cmを超える・・ほとんどブリタニア百科事典な感じの厚さだ。競技関係者でもないのにこんなの持ってる奴はほとんどいないだろう。
内容はそのまま長崎の全スポーツ史を紐解いている。フットボールについても詳しく、長崎のフットボールの歴史についてViなどに書かせてもらった際に参考にさせてもらった。
ちなみに写真も抱負で
前回の長崎国体の写真などを見ると・・「あっ、あなたは!!」という知り合いの人達が沢山掲載されている。前に写真の当事者達とこの話をして盛り上がった事も・・。
最近、忙しくて本を読むペースが落ちている。
なのに、昨日10冊新しく注文した。がんばれ俺。
2010年07月06日
もう1つの日本代表
もう一つのワールドカップと言われている「INAS-FIDサッカー世界選手権大会」に出場する知的障害者サッカー日本代表チームのチーム派遣が危ぶまれている。
メンバーには長崎県からも
『FW 坂野 達也』君が選ばれており、活躍が期待されている。
知的障害者サッカー日本代表の南アフリカへの必要な派遣費用は39,661,520円なのでそうだ。現在、4分の1程度しか資金が集まってないという。
基本的に合宿や国内の試合の費用も自己負担なのだそうで、前回の大会では参加者が自費で参加したそうだが、今回は前回以上に負担となりそうなのだとか。
【サポーター会員募集】南アフリカへの選手派遣費用の寄付のお願い
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【サポーター会員/寄付のお願い】
■サポーター会員
1口3000円となっております、何口でも構いません、
下記のいずれかの口座にお振り込みください。
■お振込口座
三菱東京UFJ銀行 市ヶ谷支店 普通 1452393
ゆうちょ銀行 記号10060 番号61897831
■口座名義
トクヒ)ニホンチテキショウガイシャサッカーシエンキコウ
※ お振り込み頂いた方はお手数ですが、事務局宛に
氏名、住所、連絡先、口数など差し支えない範囲でE-mailにてご連絡下さい。
今後、会員特典として会報誌や壮行会へのご招待をお送り致します。
注:壮行会の開催は予定です。
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本来、こういう金銭絡みの呼びかけは嫌いなのだが、みんなの出来る範囲の支援で坂野君を南アフリカへ気持ちよく送り出せればと思う。
2010年07月04日
2010JFL後期1節 長崎vs鳥取のこと
例によって試合内容は期間限定をどうぞ。
今回は土曜開催なので会社にありがたい事に休みを貰って福島ファミリーと共に向かう。
中国道を走り続ける。いろいろ話しながら・・会場着。
会場は畑と墓園に囲まれた広々としている所。だが、駐車場は全てVIP会員用なので我々は車を止められない。荷物だけ下ろして駅の方へ移動。駅に車を止めて10分かけてシャトルバスに乗らないとならないのだそうだ。その後、食事を取って会場へ入る。
入り口。FC琉球もそうだが、やはりホームゲームのテントが借り物でなく、自チームのクラブカラーであるというのは大事だと思う。早く長崎のテントも全て青とオレンジになってほしいものだ。
会場内では鳥取のスポーツショップげ出店してフットボール関連系を販売中。長崎で言うとKINさん所がやってるようなもんだろうか??
会場はこんな感じ。中国地方唯一のサッカー専用スタジアムだそうだ。でも屋根は小さすぎて役たたなそうで要らない気がする。屋根の金で駐車場を近所に作れば良いのに。
競技場の一歩外はこんな。当然・・照明の光に寄せられるのは・・
蛾!
試合中もダンマクや体にたかってくるという強烈無比なアウェイの洗礼だ。みんなで「風の谷のナウシカの腐海みたいだ」と囁きあう。10人ほどが自然と集まって応援開始。
試合はどちらに転んでもおかしくない試合だった。
重いピッチコンディションを長崎はサイド攻撃に、鳥取は縦への攻めに使い、長崎がリードした前半。長崎SBの裏を狙って斜めの攻めに切り替え鳥取が挽回した後半。順位関係のない両チームの正面からの勝負だった。
応援場所はピッチから3m。選手の顔も息遣いも、指示も全部見えた。言葉や文字に出来ないものを90分感じながら応援した。ずっとタムを叩いているが・・久々に筋肉痛になる程・・1人で10人分以上を目指して叫んだ。
試合後に
「こんだけしか連れてこれんで・・。俺らもっともっと力にならんばやったとに、足りんやったよな。次はもっと連れてくるけんな。そいで勝とうぜ。」
とだけ言った。
俺は戦いを見た。
そうとしか言いようがない。他に上手く伝えるには何百文字も必要になる。
それだけに主審については残念極まった。
残念ながらこのゲームについてこれる技量も素養も感じられなかった。選手と一緒にゲームを作ろうとする意思も感じられなかった。選手を当初から「おい」と呼ぶ態度の時点で少し冷静さが無かったのかもしれない・・。猛省してほしい。彼の出したカードは取り返しのつかない事なのだから・・。
みんな悔しさを噛み潰すしかなかった。
帰りに関東から来てる方を高速バスの乗り場まで送り、ワールドカップを見て長崎へ向かった。車中で色々話した。見た物、見た場所が同じだから上手く言葉に出来ない事が互いに理解出来る。
試合後に挨拶にきた佐野さんの「まだだ!まだだよ!」の言葉もその言葉の先や、込められた気持ちが痛い程判る。
それを広く伝えてあげたいが・・俺はそんな素晴らしい方法を知らない。
俺達の前に来て涙を堪えていつまでも顔を上げない近藤や阿部ちゃんや、最後まで拍手で俺達に応えた元気や、フラフラになったアリや、怒りのおさまらない藤井や神崎や、倒れこみそうに疲労している宮尾や・・彼らに伝えたい事が沢山あるが、それを上手く伝える方法を俺は知らない。
だから、独りよがりでも、無意味でも・・歌うんだ。叫ぶんだ。
今までも、来週も、これからも。
2010年07月01日
ラスト県総練習とウッカリ
V・VAREN長崎の恐らく・・最後の現県総での練習。
どうしても見たかったし、上手い具合の仕事の都合もついたので昼から県総へ。既に雄二さんと聖子さん、エミ・チカちゃんがいる。
練習は九州サッカースポーツカレッジとのTM。
公式戦出場の少ない選手達を中心に行われていた。見ていると・・ミフゥと美由紀さんとキリちゃん着。皆、はち蔵で「日本vsパラグアイ」のパブリックビューイングを見ているので・・半日しか離れていない。練習を見てる間中、ミフゥは石を運んだりして遊んでいた。
TMでは選手をドンドン入れ替えながら戦い、ほとんど圧倒したが、1失点だけを喫した。公式戦に出ているメンバーと遜色のない選手もいたし、やや厳しい選手もいた。どの選手も正念場だ。しっかり頑張ってほしい。
練習後に哲たちが守備の話し合いをしている。こういう場面が大好きだ。ちなみにKSSCには去年まで海星高校にいた飛石君がいた。同じ年の田中将平と少し話したりしていた。
2005年のホーム開幕戦の前の晩、ここでうえきさん達と一晩中、紙吹雪切ったんだよなぁ。
練習見学後、ミフゥ・美由紀さん・キリちゃんの車に同乗して送ってもらう。
その前に、今日締め切りの県総のフォトコンテストに応募する福島ファミリーの写真をプリントしに県総近くのカメラ屋へ。その後、プリントが上がるまでの時間、石窯人でパンでも買おうとなった。
俺は諫早の道はそこそこ判るが石窯人の位置が判らない。
キリちゃんは石窯人の位置が判るが道が判らない。
美由紀さんは石窯人には詳しいが、方向が判らない。
昔の人は3人寄れば文殊の知恵と言ったが、知恵だけでは解決出来ない事もある。
キリちゃんの曖昧な記憶を頼りに進むが迷う。キリちゃんのアイフォンで位置検索するが、最近アップデートしたら処理が遅くなったらしく中々反応しない。福島号に搭載されているナビも残念ながら位置を把握出来ない。ようやく反応のあったアイフォンに従い進む・・あと一歩だ!だがここでキリちゃんのアイフォンにメールが!!!こんな時に限って・・
「You got a mail!」じゃねぇよ!!
迷ったので「あの小学生に場所を聞こう」と近づいたら・・そこが石窯人の前だった。
パンを買おうと財布を捜す美由紀さん・・見つからない。
カメラ屋に忘れていた。車の中に散乱したお金をかき集めパンを買いカメラ屋へ。
財布と写真を受け取りに勇んでカメラ屋に入った美由紀さんだが3秒で出てきた。
「写真の引換証を忘れた」
リアルサザエさんだ。
その後、県総へ行き緑地会に写真を提出し長崎市へ向かう。その間中、美由紀さんはバックをあさって「携帯がないと思ってアセった」とか自分のウッカリさに苦しめられていた。
やっぱりW杯だ、子供の世話だ、V・VARENの試合だ、練習だ・・で寝てないのが辛いのだろう。みんなぐっすり寝て欲しい。
とりあえず、美由紀さんがお魚くわえたドラ猫を追っかけない事を祈りたい。