2014年10月31日
クラブライセンスのこと~10月のクラブ定例会見~
J2第38節の熊本戦が行われた日、月に1回、クラブの状況を説明する定例会見が行われた。
今回は先月発表されたクラブライセンス制度に関することだったので、今回はそれについて。

とは言え、クラブライセンス制度は判り易そうで実は判りにくい。
特に会計の基礎知識とサッカークラブ経営に関する基礎知識、
そしてクラブライセンス制度自体に関する知識の3つは最低条件で
営業赤字と債務超過の違いや停止条件付交付とかB等級基準とか・・
このあたりが良くわかない場合は誤解とカン違いが出やすい。
会計に関しては基礎中の基礎をうろ覚えでも良いので知っていたり
クラブライセンスに関する使用をJリーグ公式サイトからDLして、
用語の説明を参照しておくだけでも理解はグンと楽になるので是非、どうぞ。
さて、それを踏まえて書いてみる。
先月のクラブライセンスで長崎はJ1ライセンスを交付されたが、
2つの点で通達を受けている。
①経営上の是正通達
②練習場に関する特記事項
①については一緒に経営の是正通達を受けたクラブが東京V、ガイナーレ鳥取と言った
経営危機が危ぶまれたことのあるクラブだったことで多くの人に悪い印象を持たれたらしい。
これは定例会見でも指摘されたのだが「是正通達」という言葉が強すぎるような気がする。
是正通達とは、クラブライセンス不交付となる債務超過や3期連続赤字にならないように、
クラブ自ら経営改善を推し進めるようにという指導であり、
・2014年の損益見通しをJリーグに定期的に報告すること
・2015年の予算編成時にJリーグに事前に説明すること
を求められた。
定例会見でのクラブの説明によると、今回、V・VAREN長崎が指摘されたのは、
今季の当初予算案をもっと緻密なものにするようにという事だという。
また、Jに昇格したばかりのクラブは、当初の数年は、
それまでよりも予想外に経費がかかる事も多いのでややシビアに見たと思われる。
特に長崎の場合は今季練習設備を戸石に整備し、また別設備の整備計画もある為に
比較的大きな予算が必要になる・・という事も無関係ではないだろう。
ちなみに今季のクラブ予算は約8億7000万円を予定しており、
まだ収入が予定に達していない項目もあるが最終的には黒字で終わる予定である。
・・っと言うか何が何でも赤字にしない為に今もフロントスタッフは飛びまわっており大丈夫だと信じている。
②については是正通達ではなく特記事項である。
クラブライセンス制度における特記事項とはJがクラブに注意喚起をしておく事項ということで
実は財務に関してはここでJ1の3クラブを含めて13クラブもが注意喚起をされている。
この中で長崎が注意されたのは練習場についてのものだ。
っと言うのも来年6月のJリーグ理事会で2016年・・つまり再来年のクラブライセンス制度で
練習場に関して厳格化されることが予定されているからだ。
つまり、再来年のクラブライセンスは練習場に関して厳しくなるから注意を呼びかける類のものである。
これに関しては今後、諫早市に整備予定の練習場などで対応が協議されていく予定だ。
実はあと一つ長崎はスタジアムに関してB級等充足
(収容人数の60%で計算したらクリアしているのでOKとするけれど、本来、厳格に言うとNG)
があるのだけれども、これは60%ルールをクリアしているし、
自前のスタジアムでなければ簡単に改善出来ないので今回は取り上げない。
今回は先月発表されたクラブライセンス制度に関することだったので、今回はそれについて。
とは言え、クラブライセンス制度は判り易そうで実は判りにくい。
特に会計の基礎知識とサッカークラブ経営に関する基礎知識、
そしてクラブライセンス制度自体に関する知識の3つは最低条件で
営業赤字と債務超過の違いや停止条件付交付とかB等級基準とか・・
このあたりが良くわかない場合は誤解とカン違いが出やすい。
会計に関しては基礎中の基礎をうろ覚えでも良いので知っていたり
クラブライセンスに関する使用をJリーグ公式サイトからDLして、
用語の説明を参照しておくだけでも理解はグンと楽になるので是非、どうぞ。
さて、それを踏まえて書いてみる。
先月のクラブライセンスで長崎はJ1ライセンスを交付されたが、
2つの点で通達を受けている。
①経営上の是正通達
②練習場に関する特記事項
①については一緒に経営の是正通達を受けたクラブが東京V、ガイナーレ鳥取と言った
経営危機が危ぶまれたことのあるクラブだったことで多くの人に悪い印象を持たれたらしい。
これは定例会見でも指摘されたのだが「是正通達」という言葉が強すぎるような気がする。
是正通達とは、クラブライセンス不交付となる債務超過や3期連続赤字にならないように、
クラブ自ら経営改善を推し進めるようにという指導であり、
・2014年の損益見通しをJリーグに定期的に報告すること
・2015年の予算編成時にJリーグに事前に説明すること
を求められた。
定例会見でのクラブの説明によると、今回、V・VAREN長崎が指摘されたのは、
今季の当初予算案をもっと緻密なものにするようにという事だという。
また、Jに昇格したばかりのクラブは、当初の数年は、
それまでよりも予想外に経費がかかる事も多いのでややシビアに見たと思われる。
特に長崎の場合は今季練習設備を戸石に整備し、また別設備の整備計画もある為に
比較的大きな予算が必要になる・・という事も無関係ではないだろう。
ちなみに今季のクラブ予算は約8億7000万円を予定しており、
まだ収入が予定に達していない項目もあるが最終的には黒字で終わる予定である。
・・っと言うか何が何でも赤字にしない為に今もフロントスタッフは飛びまわっており大丈夫だと信じている。
②については是正通達ではなく特記事項である。
クラブライセンス制度における特記事項とはJがクラブに注意喚起をしておく事項ということで
実は財務に関してはここでJ1の3クラブを含めて13クラブもが注意喚起をされている。
この中で長崎が注意されたのは練習場についてのものだ。
っと言うのも来年6月のJリーグ理事会で2016年・・つまり再来年のクラブライセンス制度で
練習場に関して厳格化されることが予定されているからだ。
つまり、再来年のクラブライセンスは練習場に関して厳しくなるから注意を呼びかける類のものである。
これに関しては今後、諫早市に整備予定の練習場などで対応が協議されていく予定だ。
実はあと一つ長崎はスタジアムに関してB級等充足
(収容人数の60%で計算したらクリアしているのでOKとするけれど、本来、厳格に言うとNG)
があるのだけれども、これは60%ルールをクリアしているし、
自前のスタジアムでなければ簡単に改善出来ないので今回は取り上げない。
2014年10月30日
~災い転じて福となされる~2014 J2第38節 長崎vs.熊本のこと
10月は国体もあって原稿仕事が多かったので、
手が回りきらずブログも放置気味だったのだけれど、今更ながらJ2第38節の熊本戦について・・。
熊本戦の行われた日曜は明け方から雨。
会場の柿泊はゴール裏が芝生という会場なので、
雨が酷いと田んぼのぬかるみ状態となり、ガタリンピックや泥レスみたいになる。
(こりゃあ、大変だ)と思っていたら試合開始4時間くらい前からは晴れだして、
試合1時間前には「暑い」という声も聞かれる状態に。
さて、試合。
この日のゲームで特に大きなポイントとなったのは2つ、熊本の先制点と片山君の退場と言えるだろう。
立ち上がりから長崎は前へ積極的に出てペースを熊本を押し込む事に成功した。
トップのヨンジェ君に当てたボールを後が広い押し上げる。
これは良い感じの試合の入りをしたなと思っていたのだが・・
10分に左のショートコーナーから最後、園田君が合わせたものだが前半に熊本のシュートはこの1本のみ。
守備に安定感があるチームに先制点を与えてのは痛い。色んな余裕を与えてしまったと思う。
何より試合2日前の取材で高木監督は熊本の特徴を踏まえて、
前半の早い時間を気をつけないと言っていただけに悔しさはひとしおだと思う。
また、直後に熊本の左SB片山君が負傷交代するのだが、
小野監督はサイドの専門職でなく本来はCBで1対1に強い篠原君を入れてきた。
試合後、小野監督が思った以上に長崎のサイドが早い展開なのであえて篠原君を選んだと語り、
高木監督も片山君に変わって篠原君が入ったのが展開に影響したと言及していたが、
この交代は3つの点で節目となった。
一つは、片山君の裏を突く縦の突破で攻勢に立っていた古部君への対処。
二つ目は守備を優先的に固めながらチャンスがあれば狙うという意思統一が出来た事。
三つ目は前半の早い時間帯で長崎への対策が打ててしまったことだ。
試合後の会見で小野監督が「予想以上にサイドに早く入れて縦に来た」と語っている通り、
高木監督のサイドへの早い展開という戦略は熊本の裏をかき、長崎が攻勢に立つ要因の一つとなっていた。
小野監督とすればしてやられた感もあったと思う。
しかし、SBを交代して対処するには前半の半分も終わらない時間帯では早過ぎる。
しかし、片山君の負傷退場というアクシデントで早く交代=対処せざる得なくなった。
また、この時点で0-0なら篠原君を迷うことなく送り込めたか判らない。
この日の大きなポイントを結果的に上手く利用された・・災い転じて福となすな形になってしまった。
この後、長崎はチャンスを作るまではいったが最後の決定力を欠き、
どうしても得点を奪えないまま試合を終え・・
最低でも引き分けに持っていけた筈の展開を熊本に守り勝たれてしまった。
非常に残念なゲームだっと思う。特に攻撃のエースである佐藤洸一君のらしくない球際の弱さが気になった。
佐藤洸一君は弱そうに見えて強く、強そうに見えてしなやかという、
捉えどころのない上手さを持つ選手なのだが・・。次戦での復活に期待したい。
熊本は順位こそ低迷しているがこの日は非常にまとまっている。
来季以降は段々と厄介な相手となっていくだろう。
・・っと今回は大してネタも盛り込まずにブログを終える。
ダチョウ倶楽部ではあるまいし、そんなに毎回ネタを仕込んでいる訳ではない。
あと、この日はクラブのクラブライセンスに関する定例会見があったのだが、それについては後日。
手が回りきらずブログも放置気味だったのだけれど、今更ながらJ2第38節の熊本戦について・・。
熊本戦の行われた日曜は明け方から雨。
会場の柿泊はゴール裏が芝生という会場なので、
雨が酷いと田んぼのぬかるみ状態となり、ガタリンピックや泥レスみたいになる。
(こりゃあ、大変だ)と思っていたら試合開始4時間くらい前からは晴れだして、
試合1時間前には「暑い」という声も聞かれる状態に。
さて、試合。
この日のゲームで特に大きなポイントとなったのは2つ、熊本の先制点と片山君の退場と言えるだろう。
立ち上がりから長崎は前へ積極的に出てペースを熊本を押し込む事に成功した。
トップのヨンジェ君に当てたボールを後が広い押し上げる。
これは良い感じの試合の入りをしたなと思っていたのだが・・
10分に左のショートコーナーから最後、園田君が合わせたものだが前半に熊本のシュートはこの1本のみ。
守備に安定感があるチームに先制点を与えてのは痛い。色んな余裕を与えてしまったと思う。
何より試合2日前の取材で高木監督は熊本の特徴を踏まえて、
前半の早い時間を気をつけないと言っていただけに悔しさはひとしおだと思う。
また、直後に熊本の左SB片山君が負傷交代するのだが、
小野監督はサイドの専門職でなく本来はCBで1対1に強い篠原君を入れてきた。
試合後、小野監督が思った以上に長崎のサイドが早い展開なのであえて篠原君を選んだと語り、
高木監督も片山君に変わって篠原君が入ったのが展開に影響したと言及していたが、
この交代は3つの点で節目となった。
一つは、片山君の裏を突く縦の突破で攻勢に立っていた古部君への対処。
二つ目は守備を優先的に固めながらチャンスがあれば狙うという意思統一が出来た事。
三つ目は前半の早い時間帯で長崎への対策が打ててしまったことだ。
試合後の会見で小野監督が「予想以上にサイドに早く入れて縦に来た」と語っている通り、
高木監督のサイドへの早い展開という戦略は熊本の裏をかき、長崎が攻勢に立つ要因の一つとなっていた。
小野監督とすればしてやられた感もあったと思う。
しかし、SBを交代して対処するには前半の半分も終わらない時間帯では早過ぎる。
しかし、片山君の負傷退場というアクシデントで早く交代=対処せざる得なくなった。
また、この時点で0-0なら篠原君を迷うことなく送り込めたか判らない。
この日の大きなポイントを結果的に上手く利用された・・災い転じて福となすな形になってしまった。
この後、長崎はチャンスを作るまではいったが最後の決定力を欠き、
どうしても得点を奪えないまま試合を終え・・
最低でも引き分けに持っていけた筈の展開を熊本に守り勝たれてしまった。
非常に残念なゲームだっと思う。特に攻撃のエースである佐藤洸一君のらしくない球際の弱さが気になった。
佐藤洸一君は弱そうに見えて強く、強そうに見えてしなやかという、
捉えどころのない上手さを持つ選手なのだが・・。次戦での復活に期待したい。
熊本は順位こそ低迷しているがこの日は非常にまとまっている。
来季以降は段々と厄介な相手となっていくだろう。
・・っと今回は大してネタも盛り込まずにブログを終える。
ダチョウ倶楽部ではあるまいし、そんなに毎回ネタを仕込んでいる訳ではない。
あと、この日はクラブのクラブライセンスに関する定例会見があったのだが、それについては後日。
2014年10月21日
~組み合わせで勝利を寄せる~2014年J2 第37節 湘南vs.長崎のこと
日曜は朝から空港へ行き羽田まで浪漫飛行へin the skyの予定が、土曜の朝から割れるように頭が痛い。
普段なら「何か・・大切な事を思い出せそうな気がする・・犯人は・・」
などと小粋なアメリカンジョークをかます余裕もある僕だが、翌日を考えるとそうはいかない。
土曜の夜は全身全霊をかけて解熱に集中し、その代償として体力を消耗し、ちょいテンション低目で羽田着。
羽田では顔見知りを見つけたのでテンションを高めて到着口で「ようこそ、東京へ!」と
ディズニーランドの職員並の明るさで迎えてみたら「・・同じ飛行機ですか?」と
資金繰りの相談を断られた個人事業主みたいなテンション激低顔で応えられる。
話を聞けば長崎国体の取材で連日、馬車馬のように働き身も心も疲労困憊だと言う、
(働けど、働けど、我が暮らし楽にならざり・・ぢっと手を見る)と石川啄木の一節が頭に浮かぶ。
ちなみに啄木は、高給取りな上に借金の大半は芸者遊びだそうで、とんだ、ブルジョワのわがままである。
そんな事を考えながらJRを乗継いで平塚へ。
車窓から景色を見ていると銀河鉄道999みたいな気分になり、
「僕は999号に乗って勝点3をくれるという競技場へ行くんだ」
「2007年の天皇杯や3月のホームではヒラツ化伯爵に倒されたんだ」
と星野鉄郎気分のまま競技場へ着。
さて、試合については少し真面目に(笑)
この試合のポイントは互いにまずはスタメン構成。
長崎は守備の要である山口君が契約の関係上出場出来ず、他にもコンディション面などからCBが懸念された。
結局、9月に不調だった岡本君がCBの左、水曜に合流した武内君が右、髙杉君がCB中央と初の組み合わせ。
また、前線はヨンジェ君、小松君、佐藤洸君というこれも今季初の組み合わせで攻守共に未知の形。
一方の湘南もCBの軸である丸山君が出場停止。これに攻撃の軸であるウエリントンも欠場で、
樋口君や亀川君など最近出場の無かったメンバーを起用。
恐らく、J1昇格と優勝を決めたことでのメンタル面の引き締めというかリフレッシュを図ることと
来季を見据えての起用が重なっての判断だったと思われる。
結果的にこの最初のポイントが大きかった。
湘南は立ち上がりからチーム全体の前に出るスピードが遅く速さがない。
そこへ落ち着く間もなく石神君のFKを小松君が押し込んで長崎が先制したことで流れが決まった。
湘南はトップの位置に入った武富君を走らせて攻めに入るがCB陣が集中して守り得点を与えない。
その後、36分に石神君が左サイドからクロスを入れると今度は古部君が押し込み2対0。
ここ3試合で4アシストの石神君だが今の彼は
(空けば(フリーになれば)打つ!打てば決める!)という居合の達人のような感じで圧巻だ。
左サイドのクロスの位置は長崎ではもう”石神ゾーン”と呼んで良いと思う。
後半に湘南は相次いで選手を入れ替えて本来の形を取り戻そうとし攻勢を強めるが
長崎は攻守を徹底させて対抗。73分に1点を返されたが2-1で試合終了。
試合内容でも選手起用でも両監督の読み合い、探り合い、手の打ち合いが非常に面白く楽しかった。
特に水曜に合流して好パフォーマンスを見せた武内君は特筆すべきだろう。
試合後は監督会見とミックスゾーンでの取材を終えて再び空港へ向かう。
JRを乗り継ぎながら再び銀河鉄道999気分だ。
鉄郎役の僕(以下:鉄)が、”僕の中のリトルメーテル役(以下:メ)”に話しかける。
鉄「ねぇ、メーテル。どうしてセレモニーがある時に限って勝てないチームが多いんだろう?」
メ「それはね、鉄郎。その時が目立つだけで確率的には勝率は普段と変わらないらしいわ。
どこのチームのサポーターも必ず自分の街の県民性を「熱しやすく冷めやすい」と言うけれど、
自分の街の県民性を「熱しにくく冷めにくい」と言うサポーターに会ったことはないでしょう?
今が特別、ここは特別・・人はそう思いたいのね。」
鉄「そうか・・どの時代でも「最近の若い者は・・」と言うようなものなんだね」
メ「そうよ、平安時代の文献にも最近の若い者は・・と書かれていたそうよ」
と会話しながら帰る。きっと周囲から見たら危ない人だったろう。
そんな週末。
普段なら「何か・・大切な事を思い出せそうな気がする・・犯人は・・」
などと小粋なアメリカンジョークをかます余裕もある僕だが、翌日を考えるとそうはいかない。
土曜の夜は全身全霊をかけて解熱に集中し、その代償として体力を消耗し、ちょいテンション低目で羽田着。
羽田では顔見知りを見つけたのでテンションを高めて到着口で「ようこそ、東京へ!」と
ディズニーランドの職員並の明るさで迎えてみたら「・・同じ飛行機ですか?」と
資金繰りの相談を断られた個人事業主みたいなテンション激低顔で応えられる。
話を聞けば長崎国体の取材で連日、馬車馬のように働き身も心も疲労困憊だと言う、
(働けど、働けど、我が暮らし楽にならざり・・ぢっと手を見る)と石川啄木の一節が頭に浮かぶ。
ちなみに啄木は、高給取りな上に借金の大半は芸者遊びだそうで、とんだ、ブルジョワのわがままである。
そんな事を考えながらJRを乗継いで平塚へ。
車窓から景色を見ていると銀河鉄道999みたいな気分になり、
「僕は999号に乗って勝点3をくれるという競技場へ行くんだ」
「2007年の天皇杯や3月のホームではヒラツ化伯爵に倒されたんだ」
と星野鉄郎気分のまま競技場へ着。
さて、試合については少し真面目に(笑)
この試合のポイントは互いにまずはスタメン構成。
長崎は守備の要である山口君が契約の関係上出場出来ず、他にもコンディション面などからCBが懸念された。
結局、9月に不調だった岡本君がCBの左、水曜に合流した武内君が右、髙杉君がCB中央と初の組み合わせ。
また、前線はヨンジェ君、小松君、佐藤洸君というこれも今季初の組み合わせで攻守共に未知の形。
一方の湘南もCBの軸である丸山君が出場停止。これに攻撃の軸であるウエリントンも欠場で、
樋口君や亀川君など最近出場の無かったメンバーを起用。
恐らく、J1昇格と優勝を決めたことでのメンタル面の引き締めというかリフレッシュを図ることと
来季を見据えての起用が重なっての判断だったと思われる。
結果的にこの最初のポイントが大きかった。
湘南は立ち上がりからチーム全体の前に出るスピードが遅く速さがない。
そこへ落ち着く間もなく石神君のFKを小松君が押し込んで長崎が先制したことで流れが決まった。
湘南はトップの位置に入った武富君を走らせて攻めに入るがCB陣が集中して守り得点を与えない。
その後、36分に石神君が左サイドからクロスを入れると今度は古部君が押し込み2対0。
ここ3試合で4アシストの石神君だが今の彼は
(空けば(フリーになれば)打つ!打てば決める!)という居合の達人のような感じで圧巻だ。
左サイドのクロスの位置は長崎ではもう”石神ゾーン”と呼んで良いと思う。
後半に湘南は相次いで選手を入れ替えて本来の形を取り戻そうとし攻勢を強めるが
長崎は攻守を徹底させて対抗。73分に1点を返されたが2-1で試合終了。
試合内容でも選手起用でも両監督の読み合い、探り合い、手の打ち合いが非常に面白く楽しかった。
特に水曜に合流して好パフォーマンスを見せた武内君は特筆すべきだろう。
試合後は監督会見とミックスゾーンでの取材を終えて再び空港へ向かう。
JRを乗り継ぎながら再び銀河鉄道999気分だ。
鉄郎役の僕(以下:鉄)が、”僕の中のリトルメーテル役(以下:メ)”に話しかける。
鉄「ねぇ、メーテル。どうしてセレモニーがある時に限って勝てないチームが多いんだろう?」
メ「それはね、鉄郎。その時が目立つだけで確率的には勝率は普段と変わらないらしいわ。
どこのチームのサポーターも必ず自分の街の県民性を「熱しやすく冷めやすい」と言うけれど、
自分の街の県民性を「熱しにくく冷めにくい」と言うサポーターに会ったことはないでしょう?
今が特別、ここは特別・・人はそう思いたいのね。」
鉄「そうか・・どの時代でも「最近の若い者は・・」と言うようなものなんだね」
メ「そうよ、平安時代の文献にも最近の若い者は・・と書かれていたそうよ」
と会話しながら帰る。きっと周囲から見たら危ない人だったろう。
そんな週末。
2014年10月07日
冬の選手権長崎県予選2回戦とJユースカップ
岡山戦の翌日は朝から平成町のフットボールセンターへ
「第93回全国高等学校サッカー選手権大会 長崎県大会」の2回戦を観にいく。
カードは「創成館vs.佐世保商業」。
2011年から強化が進んできた創成館は、
今年高総体県予選で初となるベスト16入りしており、
選手権長崎県予選地区大会でも
島原翔南に23-0、小浜に27-0、口之津海上に30-0と圧勝。
練習試合でも県内強豪校と互角の戦いを繰り広げており、
県内で過去のチーム成績と現在の実力差が最も大きいチームで、
個人的には県内トップ10は間違いない学校だと思っている。
対戦相手の佐世保商業は高総体県大会を2回戦で敗退しており、
選手権県大会地区予選の2位リーグも2位通過。
今大会の登録メンバーも14名と客観的に見て力差はかなり大きい。
実際、試合は創成館が攻めまくる一方的なものとなった。
佐世保商業はそれでも一発を狙い
181cmの長身DF アドキンズ・トレヴァン・那帆夢 君を最前線に置くが、
そこまでボールが回ることも少ない。
強風であったことも影響して得点を重ねた創成館が9-0で圧勝した。
創成館は次戦で優勝候補の一角である長崎総科大附と対戦。3回戦最大の目玉カードだ。
高校サッカーファンは時間があれば、観戦に行って損はないと思う。
創成館-佐世保商業を観戦した後は、戸石のV・ファーレン十八銀行フィールドへ移動。
2014 Jユースカップ V・VAREN長崎U-18vs.ロアッソ熊本ユースを取材。
Jユースカップはこの年代の大会中、非常に権威のある大会だ。
何よりJリーグのアカデミーチームしか参加出来ない・・
つまりJクラブのある街だけが参加出来る大会。
それを自前のグランドで開催出来ることが本当に嬉しい。
対戦相手のロアッソ熊本ユースにはクラブユーズ大会で勝っており期待がかかる。
だが、立ち上がりから緊張のためか全体的に受身に回ってしまった長崎は
熊本にペースを許し、前半だけで2失点。
右サイドの山崎君の突破や中盤からの池田のパスで、
エースの吉川君の突破力を活かしたかったのだが、
逆に熊本のボランチ森川君の攻め上がりに上手く対応出来ず・・後半も2失点。
0-4で敗れ、悔しいスタートとなった。
同じ予選グループには熊本以外に愛媛と神戸がおり、
特にグループ最強と目される神戸相手にどんな戦いを見せるか注目したい。
久々にこの年代の試合をゆっくり観たが、やはり良いなと思う。
特に来年の今頃にU-18の選手がトップ昇格したとか、
練習参加なんて話題がでるかもしれない・・
自前の練習場、アカデミー育ちの選手・・先はまだまだ無限に広がっている。
「第93回全国高等学校サッカー選手権大会 長崎県大会」の2回戦を観にいく。
カードは「創成館vs.佐世保商業」。
2011年から強化が進んできた創成館は、
今年高総体県予選で初となるベスト16入りしており、
選手権長崎県予選地区大会でも
島原翔南に23-0、小浜に27-0、口之津海上に30-0と圧勝。
練習試合でも県内強豪校と互角の戦いを繰り広げており、
県内で過去のチーム成績と現在の実力差が最も大きいチームで、
個人的には県内トップ10は間違いない学校だと思っている。
対戦相手の佐世保商業は高総体県大会を2回戦で敗退しており、
選手権県大会地区予選の2位リーグも2位通過。
今大会の登録メンバーも14名と客観的に見て力差はかなり大きい。
実際、試合は創成館が攻めまくる一方的なものとなった。
佐世保商業はそれでも一発を狙い
181cmの長身DF アドキンズ・トレヴァン・那帆夢 君を最前線に置くが、
そこまでボールが回ることも少ない。
強風であったことも影響して得点を重ねた創成館が9-0で圧勝した。
創成館は次戦で優勝候補の一角である長崎総科大附と対戦。3回戦最大の目玉カードだ。
高校サッカーファンは時間があれば、観戦に行って損はないと思う。
創成館-佐世保商業を観戦した後は、戸石のV・ファーレン十八銀行フィールドへ移動。
2014 Jユースカップ V・VAREN長崎U-18vs.ロアッソ熊本ユースを取材。
Jユースカップはこの年代の大会中、非常に権威のある大会だ。
何よりJリーグのアカデミーチームしか参加出来ない・・
つまりJクラブのある街だけが参加出来る大会。
それを自前のグランドで開催出来ることが本当に嬉しい。
対戦相手のロアッソ熊本ユースにはクラブユーズ大会で勝っており期待がかかる。
だが、立ち上がりから緊張のためか全体的に受身に回ってしまった長崎は
熊本にペースを許し、前半だけで2失点。
右サイドの山崎君の突破や中盤からの池田のパスで、
エースの吉川君の突破力を活かしたかったのだが、
逆に熊本のボランチ森川君の攻め上がりに上手く対応出来ず・・後半も2失点。
0-4で敗れ、悔しいスタートとなった。
同じ予選グループには熊本以外に愛媛と神戸がおり、
特にグループ最強と目される神戸相手にどんな戦いを見せるか注目したい。
久々にこの年代の試合をゆっくり観たが、やはり良いなと思う。
特に来年の今頃にU-18の選手がトップ昇格したとか、
練習参加なんて話題がでるかもしれない・・
自前の練習場、アカデミー育ちの選手・・先はまだまだ無限に広がっている。
2014年10月05日
~強風が崩すプラン~2014年 J2第35節 長崎vs.岡山のこと
ファジアーノ岡山とのJ2第35節は1年半ぶりとなる長崎市でのホームゲームだが、
長崎にとって集客上、鬼門の土曜開催。しかも昼。地味に効く往復ビンタみたいなものだ。
いつかJ1に昇格する日を夢見続ける長崎ではあるが、J1の土曜開催だけは怖いのである。
そんな中で行われた試合だが、色んな意味で想定外のゲームとなった。
台風接近の影響なのか?晴れているのに強烈極まりない突風吹きまくる。
余りの突風にT.M.Revolutionゴッコでもやって、
「♪凍えそうな 季節に君は 愛を どーこー云うの?
そんなん どーだっていいから 冬のせいにして 暖め合おう♪」
とでも歌いたくなるが、それこそ
そんなん どーだっていいから試合観ろよ
と言われそうなのでやめておいた。僕も大人になったものだ。
しかし、実際にはその突風が双方のプランを大きく狂わせる。
この試合に向けてチームはしっかり準備していたのだけど・・。
6分、強風でクリアが戻され変なコースになった所を、
岡山の片山君にカットされ打たれたシュートは久保君に当たって失点。0-1。
試合後、髙杉君が「強風ということを考えてしっかり切る所まで集中すべきだった」と振り返ったが、
予想を上回る強風に対して感覚を修正し終わる前にやられてしまった。
この想定外の失点で、高木監督の表現を借りれば、
ゼロからのスタートではなく、マイナスのスタートとなってしまった長崎。
岡山はコイントスでピッチを入れ替えてまで風上を選んできた訳で・・してやったりな展開だったろう。
これで楽になった岡山は素早い攻守切り替えで守備を固める。
最近の試合で長崎の素早い攻守の切り替えを前に、
讃岐や大分が攻めあぐねるシーンを見ていたが、それを長崎がやられた感じだ。
前半はシュートの積極性を欠いたシーンもあって、長崎が攻めあぐねる形となり0-1で前半終了。
後半、風上に立った長崎は奥埜君を下げてスティッペ君を投入。
前線で起点が出来たことで長崎の攻撃は徐々に活性化。
だが、やはり強風の影響で大事な場面でボールがつながらなかったり、クロス精度を欠き得点出来ない。
長崎ベンチはその後も洸一君に変えて小松君、東君に変えて黒木君を投入し、
前線3人をガラリと変え、攻撃の形を徹底させる。
それでも届かないか・・と思われた88分に右サイドから石神君の送ったボールに髙杉君が合わせ1-1。
強引に同点に追いついて1-1で試合を終了した。
風と立ち上がりの失点で苦しくなった中、力技で同点に追いついた点はチーム力を感じさせる。
何より守備がしっかり整った相手に、前線に起点を作って
2列目、3列目がドンドン飛び出していくという攻めが出来たのも良かった。
しかし、シュート精度、クロスの精度を大きく欠いたことで勝ち点3には出来なかった。
この部分は個の問題でもあるので一朝一夕で解決は出来ないが・・。
試合後は取材やら何やらを終えて”はち蔵”へ行きペーニャに参加。
その後は大き目の原稿の締め切りが火曜の昼までなのて、軽く食事を取って早めに帰宅。
僕の中では「そんなん どーだっていいから体調のせいにして、酒でも飲もう」と
リトル藤原が激しくT.M.Revolutionゴッコをやっていたが、所詮リトルなので影響は無かった。
問題は僕の中のビッグ藤原が
「そんなん どーだっていいから 年のせいにして眠りにおちよう」と本当に寝てしまったことだ。
なので原稿は・・まだ出来てません。やばいぜ、俺!
長崎にとって集客上、鬼門の土曜開催。しかも昼。地味に効く往復ビンタみたいなものだ。
いつかJ1に昇格する日を夢見続ける長崎ではあるが、J1の土曜開催だけは怖いのである。
そんな中で行われた試合だが、色んな意味で想定外のゲームとなった。
台風接近の影響なのか?晴れているのに強烈極まりない突風吹きまくる。
余りの突風にT.M.Revolutionゴッコでもやって、
「♪凍えそうな 季節に君は 愛を どーこー云うの?
そんなん どーだっていいから 冬のせいにして 暖め合おう♪」
とでも歌いたくなるが、それこそ
そんなん どーだっていいから試合観ろよ
と言われそうなのでやめておいた。僕も大人になったものだ。
しかし、実際にはその突風が双方のプランを大きく狂わせる。
この試合に向けてチームはしっかり準備していたのだけど・・。
6分、強風でクリアが戻され変なコースになった所を、
岡山の片山君にカットされ打たれたシュートは久保君に当たって失点。0-1。
試合後、髙杉君が「強風ということを考えてしっかり切る所まで集中すべきだった」と振り返ったが、
予想を上回る強風に対して感覚を修正し終わる前にやられてしまった。
この想定外の失点で、高木監督の表現を借りれば、
ゼロからのスタートではなく、マイナスのスタートとなってしまった長崎。
岡山はコイントスでピッチを入れ替えてまで風上を選んできた訳で・・してやったりな展開だったろう。
これで楽になった岡山は素早い攻守切り替えで守備を固める。
最近の試合で長崎の素早い攻守の切り替えを前に、
讃岐や大分が攻めあぐねるシーンを見ていたが、それを長崎がやられた感じだ。
前半はシュートの積極性を欠いたシーンもあって、長崎が攻めあぐねる形となり0-1で前半終了。
後半、風上に立った長崎は奥埜君を下げてスティッペ君を投入。
前線で起点が出来たことで長崎の攻撃は徐々に活性化。
だが、やはり強風の影響で大事な場面でボールがつながらなかったり、クロス精度を欠き得点出来ない。
長崎ベンチはその後も洸一君に変えて小松君、東君に変えて黒木君を投入し、
前線3人をガラリと変え、攻撃の形を徹底させる。
それでも届かないか・・と思われた88分に右サイドから石神君の送ったボールに髙杉君が合わせ1-1。
強引に同点に追いついて1-1で試合を終了した。
風と立ち上がりの失点で苦しくなった中、力技で同点に追いついた点はチーム力を感じさせる。
何より守備がしっかり整った相手に、前線に起点を作って
2列目、3列目がドンドン飛び出していくという攻めが出来たのも良かった。
しかし、シュート精度、クロスの精度を大きく欠いたことで勝ち点3には出来なかった。
この部分は個の問題でもあるので一朝一夕で解決は出来ないが・・。
試合後は取材やら何やらを終えて”はち蔵”へ行きペーニャに参加。
その後は大き目の原稿の締め切りが火曜の昼までなのて、軽く食事を取って早めに帰宅。
僕の中では「そんなん どーだっていいから体調のせいにして、酒でも飲もう」と
リトル藤原が激しくT.M.Revolutionゴッコをやっていたが、所詮リトルなので影響は無かった。
問題は僕の中のビッグ藤原が
「そんなん どーだっていいから 年のせいにして眠りにおちよう」と本当に寝てしまったことだ。
なので原稿は・・まだ出来てません。やばいぜ、俺!