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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2014年12月30日

佐藤由紀彦と言う名の一振りの刀

 年が変る前に書いておきたいなと思ったので・・

 発売中のJ2マガジン1月で佐藤由紀彦君のインタビューを書かせてもらった。
Twitterで書いた通り、”プロアスリート佐藤由紀彦の引退”については、
僕よりももっと深く書けるライターがいると思うので、
J2マガジンでは僕にしか書けない・・”長崎での佐藤由紀彦の引退”として話を聞かせてもらった。
2時間弱、マンツーマンで聞いておきたかった事を聞く事が出来て本当に良い仕事をさせてもらったと思う。
なので、彼の想いであるとか、辿ってきた道についてはJ2マガジンを読んで貰うとして、
こちらでは僕が見て感じていた長崎での佐藤由紀彦君について・・。

 「由紀彦君のイメージは?」と誰かに問われれば、僕は間を置かず「日本刀」と答えるだろう。
しなやかで、強く、無骨で・・それでいて美しい輝きを放つ白刃が彼だった。
「東京のベッカム」「ハマのプリンス」そんな華美な装飾が施された鞘に納まっていても、
刃そのものはいつもギラギラと輝き続けていた。

 清商、清水、山形、FC東京、横浜Fマリノス、柏、仙台・・そして長崎。
チームや環境が変わるたびに彼は己を磨き研ぎ続けた。
それぞれのチームや街、時代に合わせて、自分が大好きなサッカーでより高みに行く為に、
己と言う刀を、より研ぎ澄まし、刃の反り一つにこだわり、悩み、打ち直し、
一つの正解に辿り着いては、次を求め、そこに辿り着いては、また次へ・・。
刃の厚さ、柄の長さ、刀の抜き方、動かし方・・
他人から見れば「ここまで?!」と思うような細部まで徹底的に追求し続ける。

 プロというものに強いこだわりはあったし、Jリーグへも強い想いもあったろう。
だが、それ以上にサッカーというモノへの気持ちが強すぎたからこそ、
JFLだろうが、昇格断念だろうが・・
自分という刀を高める事に没頭して乗り越えることが出来てのではなかったか?
同時にサッカーへの気持ちが強かったからこそ彼は苦しんだ事も多かったろう。
名誉や金のためなら、ベガルタ仙台を退団したあと、スパっと身を引いて、
解説者や評論家にでもなれば良かったし、指導者の道ももっと早くスタートを切れたろう。
でも、彼はそれを出来ず・・ひたすらサッカーへむき合い続けた。
恐らく、本人は(そんな求道者じゃないよ、俺)と笑うだろう。
彼にとっては好きな事を諦めきれず続けてきただけなのだろうから・・。

 20年以上に渡って研ぎ続けた刀身は、
もうこれ以上ない程に薄く、細くなってしまったに違いない。
そして、今までのように研ぎ続けるには難しいほどになり・・。
そして、ついに彼は刀を置いた。

 長崎には一振りの刀があった。
その刀ははかないほどに薄いがしなやかで、折れそうな程に細いが鋭く強い。
磨き上げられた刀身はとても美しいが、決して消えない歴戦の磨耗の跡がある。
そして、だからこそ、とてつもなく美しく、その輝きは沢山の人を魅了した。
今、その刀は長崎フットボールと言う大地に深く深く突き刺さっている。
それがまた抜かれる時はいつか?どこか?
長崎で王道を歩んだ、かつてプリンスと呼ばれた男・・
君は次はどこで、どんな風にボールを蹴りますか?


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 10:30Comments(0)V・V長崎日記・コラム・つぶやきその他フットボール

2014年12月28日

九州内における長崎サッカーの位置は?

 フットボールへの情熱や理解が高く、
歴史がある土地をサッカー王国だとかサッカー熱が高いとか表現する。
長崎でフットボールファンをやっているとたまに「長崎はサッカー熱が高い」と言われる事がある。
確かに島商や国見高校が高校サッカーで前人未到レベルの偉業を成した歴史があり、
同時に国見以外でも吉田麻也君、梅崎司君などそうそうたる選手を輩出しており、
なるほど、大した街だと納得する。
でも、同時に思うのが本当にそう言い切ってしまって良いのかと言う事だ。

 J1、J2、J3、JFL、地域リーグ、県リーグ・・
日本における社会人サッカーのカテゴリを見てみると
例えば、東京はJ1ではFC東京、J2には東京V、J3には町田、JFLには横河武蔵野、
関東1部リーグにはFC KOREA、東京23、エリースFC東京、日立ビルシステムと
J1から地域リーグまで全ての試合を観戦する事が出来る。
静岡はJ1に清水、J2に磐田、J3に藤枝、JFLにHONDAとアスルクラロ沼津、
地域リーグに藤枝市役所、矢崎バレンテとこちらも全カテゴリを観戦出来る。

 その辺を踏まえて長崎はどのあたりに位置しているのか?
せめて九州内だけでも位置を割り出してみようと思う。
プロであるJ1、J2、J3。社会人のJFL、地域リーグに加えて
九州大学リーグと九州プリンスリースを対象にしてみた。

福岡県
J2:2(アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州)
九州リーグ:2(九州三菱自動車、七隈トンビーズ)*2014シーズンで計算
大学1部:6(福大、九産大、九州共立、福岡教育大、九州国際大、日本経済大)
大学2部:3(西南大、九州大、久留米大)
プリンス九州:4(築陽、アビスパU-18、九州国際大附属、東海大五)
*東福岡高校がプリンスの上位リーグであるプレミアリーグWESTに在籍。

鹿児島県
JFL:1(鹿児島ユナイテッド)
九州リーグ:1(鹿児島ユナイテッドセカンド)
大学1部:1(鹿屋体育大)
大学2部:1(鹿児島大学)
プリンス九州:3(鹿児島城西、神村学園、鹿実)

熊本県
J2:1(ロアッソ熊本)
大学1部:1(東海大熊本)
大学2部:2(熊本学園大、熊本大学)
プリンス九州:1(大津高校)

大分県
J2:1(大分トリニータ)
九州リーグ:2(中津、新日鐵大分)
大学1部:1(日本文理大)
大学2部:1(大分大)
*大分トリニータU-18がプリンスの上位リーグであるプレミアリーグWESTに在籍。

宮崎県
JFL:1(ホンダロック)
九州リーグ:1(MSU)
大学1部:1(宮崎産業大)
大学2部:2(宮崎大、九州保健福祉
プリンス九州:2(日章学園、鵬翔高)

沖縄県
J3:1(FC琉球)
九州リーグ:2(FC那覇、海邦銀行)
大学1部:1(沖縄国際大)
大学2部:2(琉球大、名桜大)

佐賀県
J1:1(サガン鳥栖)
九州リーグ:1(佐賀LIXIL)
大学1部:1(佐賀大)

長崎県
J2:1(V・ファーレン長崎)
九州リーグ:1(三菱重工長崎)
大学2部:1(長崎大学)

長崎、かなりヤバイ。

これでは有望な子供達が他県へ流出するのも無理は無い。
勿論、国見をはじめとした素晴らしい高校サッカーの実績はあるが、
九州内において高校年代から社会人までを見た時には、
長崎県全体の総合と言う点では・・九州で最も貧弱と言っても過言ではない。
逆にこういった状況下で他県のJ下部組織が欲しがる選手を輩出している
長崎の指導者や関係者の手腕に感心してしまう。
以前から県内のサッカー関係者が
「子供達が他県に出て行く状況が悔しい」
「長崎のサッカーを押し上げて子供達が地元でサッカー出来るようにならないと」
と言っていた言葉が身にしみる。
是非、こういった状況でも手腕を発揮している県内関係者達の労に報いる環境を造りたいものだ。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 17:00Comments(2)その他フットボール

2014年12月26日

第93回高校サッカー選手権をザっと見てみる

 到着と同時に「北の国から」のメロディと共に純のナレーションが脳内に流れる北海道、
ゲレンデが溶ける恋どころか野郎と来ているのに滑っているとBGMに広瀬香美が流れるスキー場など、
勝手に脳内されるBGMというのがあるものだが、
放っておいても頭の中で「ふ~り~むくなよ~♪うつむくなよ~♪」が繰り返される季節だ。
そう、第93回全国高校サッカー選手権大会がもうすぐだ。

 長崎県代表は長崎総科大附。三年連続三度目の出場。ザッと今年の成績を振り返ると、
県新人戦優勝、九州新人戦準優勝、県高総体ベスト4、選手権県予選優勝、県1部リーグ優勝。
先頃行われた九州プリンスリーグ参入戦はあと一歩で昇格ならなかったが、
間違いなく長崎県最強のU-18チームと言える成績だろう。
前回大会では優勝した富山第一に初戦で当たり打ち合いの末に敗れたが今大会に期待がかかる。

 初戦の相手は愛知県代表の中京大中京。
監督を務めるのはあの名古屋グランパスで活躍した岡山哲也氏だ。
就任4年目の浅野監督が集めた子達は技術のある上手い子が多く、つなぐサッカーを志向している。
起点である左サイドのエース富田君をどう止めるか・・が大きな鍵になるだろう。
長崎総科大附の左SB出道君がズルズル下がると攻撃力の高い中京大中京に押し切られてしまう。
下がらずに相手の裏を突いて攻めていきたい所。

 2回戦の相手は埼玉代表「昌平」と鳥取代表「米子北」の勝者。
昌平は埼玉の新鋭高で、米子北は鳥取県最強チーム。
昌平には野村君、米子北には定本君と両校共、FWにエースを擁しており打ち合いが予想される。
個人的には米子北が振り切りそうだが、
その場合は、やや守備に脆さを抱える長崎総科大附は打ち合い覚悟で行くか、
守備を分厚くするか選択を迫られるのではないだろうか?

 2回戦を突破して3回戦で待ち受けるのは鹿児島代表「鹿児島城西」と石川県代表「星陵」の勝者。
鹿児島城西にはジュビロ磐田に内定が決まっている大会屈指のストライカー岩元君、
高さがあり対人に強い上夷君がおり攻守で安定している。
一方、昨年準優勝の星陵にはU-16日本代表の2年生エースMF阿部君をはじめとにかく層が厚い。
確実に優勝候補の一角だ。どちらがこようと難敵中の難敵となるだろう。

 っと簡単にベスト8までの道を見てみたが、やはり容易い事ではない。
大会が進めば九州最強の名を欲しいままにする東福岡、高体連最強と言われる流経大柏が待っている。
長崎総科大附にとっては守備の脆さ、FW安藤君が単独での勝負にこだわり過ぎて、
周囲を使いきれなかった時の攻撃の停滞面を大会中にどれだけ改善出来るかが鍵になると思う。
また、昨年からの悪癖である集中が切れた瞬間に不用意な失点を喫する事が出ないように注意もしたい。
ここ数年の選手権は全国の力が拮抗しておりどこが勝っても不思議ではないだけに、
長崎総科大附の活躍を心の底より祈りたい。

 ちなみにV・VAREN長崎の選手出身校では、
群馬県代表「前橋育英」(代田敦資)
山梨県代表「山梨学園」(碓井鉄平)
宮崎県代表「日章学園」(黒木聖仁)
が出場するので注目してはどうだろうか?
中でも碓井君は2009年の同大会の決勝戦で決勝ゴールをあげて
山梨学園の選手権初出場初優勝を達成している。
代田君は選手権よりインターハイの方が手応えがあったそうだ。
そして、黒木君が出場した時の選手権のパンフレットで一番大きく取り上げられて
世代屈指の逸材と紹介されているのが下田光平君。

今年、選手権で見た選手が数年後、長崎にいることだって充分にありえる。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:52Comments(0)高校・ユース

2014年12月24日

強化予算とか期限付き移籍とか

 期限付き移籍中だった水永君の金沢への完全移籍が発表された。
昨年も複数の選手がシーズン途中で期限付き移籍をし、同時に期限付き移籍で選手を獲得するなど、
長崎にとって期限付き移籍は重要な要素だ。なので、今回はこの期限付き移籍について少しばかり書いてみる。

 期限付き移籍について簡単に説明すると、
クラブと選手が締結している契約期間内で、別のクラブへ移籍させるというもの。 
長崎は期限付き移籍が多い事をよく指摘される。所属選手の30%近くが他クラブからの期限付き移籍選手で、
確かに割合は高い。期限付き移籍は、活躍した選手ほど元クラブへ戻るというデメリットがあり、
この部分が「地道で着実、堅実な強化」にそぐわないとして嫌われる面がある。
だが、期限付き移籍はレンタル料の額などクラブ間の合意次第で色々変わる部分があり、
この辺を上手く利用する事で費用を抑えて補強出来る為に、強化予算の乏しいクラブで積極的に活用される。

 この強化予算というのがチーム作りの肝であり、期限付き移籍が活用される最も大きな理由である。
予算の豊富なクラブが基本的に期限付き移籍で選手を獲得しない事からもそれは判るだろう。

ちなみに下は2013シーズンのJ2の順位で( )内がチーム人件費とその順位。

1位:G大阪(15億円(1位))
2位:ヴィッセル神戸(12億円(2位))
3位:京都(7億円(4位))
4位:徳島(6億円(5位))
5位:ジェフ(10億円(3位))
6位:長崎(2億3000万円(20位))
7位:松本(3億7000万円(11位))
8位:札幌(3億6000万円(12位))
9位:栃木(4億円(9位))
10位:山形(4億7000万円(7位))
11位:横浜FC(5億円(6位))
12位:岡山(4億円(8位))
13位:東京V(3億6000万円(13))
14位:福岡(4億円(10位))
15位:水戸(2億3000万円(19位))
16位:北九州(2億5000万円(16位))
17位:愛媛(2億5000万円(17位))
18位:富山(2億7000万円(14位))
19位:熊本(2億6000万円(15位))
20位:ザスパ(1億7000万円(22位))
21位:岐阜(2億4000万円(18位))
22位:鳥取(2億円(21位))

 見てもらえれば判る通り、多少の誤差はあるが、5億以上グループ、4億台、3億台、2億台と
チーム成績と強化費の順番がほぼ同じだ。そして、去年の長崎が凄まじい結果だったことが良く判る。
例えば昨年、徳島の強化費はJ2では上位だが、殆ど変らない予算で挑んだJ1では最低レベルで、
そのまま最下位での自動降格となった。このようにチーム成績と強化費は密接に関連する。

 ちなみに今年の11月に行われたクラブ定例会見によると、長崎の今季強化予算は2億ちょいで、
来季も大きくは変わらないという話であり・・更にU-18が事実上まだ2年目である以上は、
やはり期限付き移籍を活用しないとどうしようもない。

 また、期限付き移籍で選手を出す際にもやはり強化予算や環境はモノを言う。
期限付き移籍で選手を出す側の理由は原則以下の4つ。
1.将来性はあるが現時点では出場機会の少ない選手に他クラブで経験をつませる。
2.チーム方針や戦略が変わった事により出場機会を失った選手が出場機会を求める。
3.シーズン中補強や他の選手が成長した事で選手数が増えた為の放出。
4.他クラブから良い条件でオファーが来た。
の4つが基本パターン。実は他にもクラブが選手のセカンドキャリアを含める今後を考えて、
あえて選手の為になるクラブを見つけてくる・・というのもあるけれど、ここでは除く。

 選手層が薄い長崎の場合、将来性のある選手を他クラブへ出す余裕は殆どないので、
基本的に長崎から期限付き移籍する選手は2~3のケースだ。特に多いのが3のケースと思われる。
練習場やスタッフ、練習時間が有限である以上、指導出来る人数にも限界があり、
特にシーズンが始まると練習の中心は「コンディション調整」と「対戦相手への対策」を重視したものとなる。
怪我人を考えるとチームの人数としては30名ちょいが限界で、長崎の選手数もその辺りで推移している。

 結局の所、予算の問題を解決しない限り、期限付き移籍を活用した補強や、選手の入れ替えは避けられず、
設備や環境やアカデミーが整備されない限り継続的な強化は充分に出来ない。
お金があれば強くなる訳ではないし、お金が全てではないが、
J1に昇格した湘南の曺監督が昇格パレードで「お金下さい」と支援を要請したり、
松本がJ1入会金の寄付を開始したように・・これがないと厳しいのが現実だ。

 お金で幸せは買えないけれど、お金で回避出来る不幸せは沢山あるのだな・・と思う。
特にクリスマスの時期は子供のサンタさんへの願いを見て・・父として強く思う次第です。
とりあえず、今夜はサンタさんに・・デスノート・・もとい、僕にはお金を下さいと祈ろう。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 22:14Comments(2)V・V長崎

2014年12月12日

2014PL九州 県代表決定戦~長崎総科大附属vs.長崎日大

 先週末は九州プリンスリーグU-18参入戦長崎県代表決定戦を追って鬼寒い百花台へ。
Twitterで指摘されて思い出したが、JFAはプリンスリーグの2部廃止方針を打ち出しており、
今後、プリンスリーグは1部のみ10チームで開催される。
その為に今年はプリンスリーグ2部チームやら県代表など入り乱れて、
僅かな枠を賭けてプレーオフを戦う事になる。
この日の試合はその長崎県代表決定戦なのだ。



 カードはプリンスリーグ2部6位の長崎日大と県1部リーグ優勝の長崎総科大附。
日大は今季、新人戦8強、高総体県準優勝、選手権予選4強と
2011年の選手権県予選優勝以来、タイトルから遠ざかっているが、プリンスリーグでは近年最高順位。
長崎総科大附は高総体県予選こそ4強ながら新人戦、選手権県予選を優勝。2011年以来4度目の挑戦。
エース安藤君が欠場で、これまで安藤君抜きでは苦しい展開が多かった点が気にかかる。

 試合は立ち上がりから互いに一気に得点を狙い相手のDF裏を狙う展開。
日大はボランチの藤川君、馬場君が上手くポジションを取りながらボールを奪い、
田原・小出・山田・中村君に展開して攻める形。
この前線の選手が位置を変えながら攻める形は昔から日大ではよく見る形だ。
長崎総科大附は引き気味の1ボランチ知念君が日大のトップ下である中村君をしっかりマーク。
必然的にサイドの攻防になるのだけど、
長崎総科大附の森崎君ら3トップのワイドが徹底して前に仕掛けてくるので日大のSBが上がり切れず、
またプレスが弱く、球際でも押し負けて長崎総科大附のペースへ。

 それでも先制は日大。速攻でサイドを突破して中に折り返した所を田原君がゴール。
しかし、5分後には長崎総科大附がCKからの跳ね返りを再びクロスし高倉君がヘディングを決め同点。
この後も長崎総科大附ペースながら、35分頃からはパスをつなぐ日大らしいスタイルも見られ前半を終了。

 日大は後半から積極的に選手を交代。
また、知念君のマークを避けてサイド勝負を狙い1トップの位置にいた田原君を右サイドへ。
一方の長崎総科大附は高さのない日大の両SBを突くようにフィード。サイドの攻め合いが続く展開となる。
しかし、運動量で上回る長崎総科大附は徐々に押し込み、68分に、中島君が左サイドを突破し、
早いボールを入れた所に途中出場の國場君がしっかり決めて逆転。
この後、日大も果敢に攻めたが、最後は時間をゆっくり使うしたたかさを見せ、長崎総科大附が勝利した。

 非常に見応えのあるゲームだったと思う。
長崎総科大附は選手権予選時の課題であったクロスやシュート精度の改善に進歩が見られたし、
エースの安藤君抜きで日大相手に勝利した事は大きい。
逆転弾となった中島君の早いパスに國場君が飛び込んで合わせる形もとても良かった。
懸念を挙げるとすれば知念君が一人で抑えきれないような相手が来た時にどうするか・・という点あたりか。

 一方の日大は敗れたとは言え、センスと技術の伴った選手が多い好チームだ。
それだけに受けに回って、長崎総科大附に合わせてしまった展開があったことは惜しいし、
球際の厳しさやハードワークという部分での泥臭さがもう少し欲しかった。
このあたりを身につければ来年は非常に楽しみなチームだろう。

 さて、県代表となった長崎総科大附だが、今週の土曜に参入戦1回戦である宮崎日大戦が行われる。
それに勝利すると20日に佐賀県で東海大五と対戦。
更にその先の参入戦3回戦に勝利してようやくプリンスリーグとなる。
長崎県勢として是非とも頑張ってほしいものだ。



*写真は一眼で撮ったのはサイズデカイので掲載しません。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 14:09Comments(0)高校・ユース

2014年12月05日

”ヴィヴィくん”をアニメ化してほしい・・の巻

「どうすればV・VARENの経営を磐石に安定させられるのか?」
来る日も来る日も僕は考え・・一つの手として、
クラブが利ざやの大きい他事業を行い、クラブ経営の負担を減らすというものを考えた。

利ざやが大きいとされるビジネスは何か?最初に思いついたのが・・化粧品販売だ。
早くも最初のアイデアからサッカーと乖離する我ながら爽やかな発想だ。
化粧品販売は原材料費は非常に安価な場合があると言う。
女性はあのMay Jさんでも「あ~、なんでこんなところに(ニキビが)あんの~」と言う位に美容に敏感だ。
これは有望だ!だが・・化粧品は健康被害などが怖い。

 ならば・・キャラクタービジネスだ!サンリオ、ディズニーを考えるとこれは有望だ。
幸いなことに我がクラブにはヴィヴィくんという強烈なコンテンツがある。
これは、もうヴィヴィくんのキャラクタービジネスを徹底するしかない。
具体的にはアニメ化だ!!アニメ化して一気にテッペンとるんだー!!!

そこでアニメ化の肝としてまず声優選びを考えよう。
ヴぃヴぃくんの”元気な男の子”という個性を考えて人選しなければならない。
サザエさんに出てくる穴子さんのように無駄に渋い声などはよろしくない。
日本アニメ界で”元気な男の子”と言えばドラゴンボールの孫悟空などで有名な野沢雅子さんだが、
余りにも他キャラのイメージが強い気もする。
オッス!オラ、ヴぃヴぃくん。磐田のメンバーはスゲェなぁ。オラ、ワクワクしてきたぞ」、
ベガッ太さんのことかー!
などと言う台詞が勝手に脳内製造されてしまいかねない。
声優はアニメの肝なので慎重に選びたい。

 また主題歌をはじめとするBGMも大事だ。
明るく楽しい元気の出るアニメなのに幾ら名曲だからと言って主題歌が
「YouはShock!!愛で空が落ちてくる~♪」といった世紀末救世主伝説的なのだったりすると
ヴィヴィくんが「ニータン・・俺にはあなたが最強の強敵(とも)だった」などと
言わねばならない羽目になり、2000年の歴史を持つ究極の暗殺拳を使いかねない。
視聴者の良い子たちこそ、Shockな話だ。

 ストーリーも大事になるだろう。
基本、人気アニメの話を良い所取りをしても良いが、余りにもやり過ぎて
「妖怪をみることが出来る腕時計を手に入れた「見た目は子供、頭脳は大人で50年に一人と言われる逸材が揃った”キセキの世代”」が、火星で進化したゴキブリや、史上最強の生物である父親らを相手に、立体機動装置を駆使してウォールロゼの壁を守りながら海賊王を目指す物語。」

 最近のアニメは判らないという40代向けで言うならば
「集めると神龍があらわれて、どんな願いでもかなえてくれるという7つの傷を胸に持つ男が電撃を使う鬼の姿をした宇宙人の女の子と共に、甲子園優勝4回で常勝と呼ばれる明訓高校を舞台にキン肉星の王位をかけて、自称天才のリバウンド王やゴールドセイントと戦う物語。」

などと言う物語だと無茶なので注意してほしい。

 ストーリー的には「ナガサキ島に住むヴィヴィくんが、色んな世界を冒険する物語」程度が無難だろう。
その週の対戦相手のマスコットが登場人物として出てくれば宣伝にもなる筈だ。
オオイタウンに遊びに行ったヴィヴィくんがニータンと知り合って遊ぶだとか、
クマモ島からロアッソ君がナガサキ島に遊びに来たとか・・。
イメージ的には「しましまトラのしまじろう」や「アンパンマン」だ。
もう子供のハートは握りつぶさんばかりに鷲掴みなのは間違いない。

 一日でも早くヴィヴィくんをアニメ化して小銭を稼いで・・子供達に夢を与えてもらいたいものだ。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:00Comments(0)V・V長崎日記・コラム・つぶやき

2014年12月02日

ちょっとだけ数字で見るV・VAREN長崎

シーズンが終わったので、各種の数字で軽めに成績を改めて振り返ると・・
今年が12勝16分14敗。45得点42失点。勝点52の14位。
昨年が19勝9分14敗。48得点40失点。勝点66の6位。

 今季は昨年と比較して、勝利数の減少分がそのまま引分の増加分となっており、
誰もが感じたとおり勝ちきれない試合がそのまま明暗を分けた形になった。
意外に感じるかもしれないが、敗戦数は昨年と変わっておらず、沢山負けたという評価は当てはまらない。

 では、ホームとアウェイでの数字を比較してみてはどうか?
昨年のホーム成績は11勝4分6敗。23点16失点(1試合平均獲得勝点1.76)
アウェイ成績は8勝5分8敗。25点24失点(1試合平均獲得勝点1.38)
見て判る通り、昨年の長崎はアウェイの失点数が多く勝率は決して高くない。
つまりアウェイをしぶとく凌いでホームで勝点を稼いで躍進していた訳だ。

 一方、今年のホーム成績は5勝10分6敗。15点18失点(平均獲得勝点1.19)
アウェイ成績は7勝6分8敗。30点24失点。(1試合平均獲得勝点1.28)
今年の長崎はアウェイに強いという人もいたが、数字上はあてはまりそうにない。
ただ、ホームで勝ち試合を落として引分が増えている傾向がハッキリと出ている。
個人的な憶測ではあるが、昨年ホームで強かったことで今年はより警戒されたこと、
他チームも長崎への移動について経験を積んだ事などがあるのではないかと思う。

 他のデータに目を移すて2013年と2014年を比較したのが下図。太字が上昇した数値。


 注 被シュート数一位はシュート打たれた数がリーグで一番少ないということ。
得失点では特にホームで苦しい数字ではあるが、シュート数は増加し、
被シュート数は昨年以上に減っており、攻守の内容の部分は昨年より向上している事が裏付けられる。
また、反則数自体は昨年が728で今年が760と一見増えているが、
反則ポイントでは昨年が97なのに対して、今年は54と約半減。不用意な反則や悪質なプレイは減っている。

 で、続いての数字が各月の1試合平均獲得勝点の推移。

3月が1.7、4月が1.5、5月が0.5、6月が1.25、7月が0.5、8月が1.4、9月が1.6、10月が1、11月も1。

 5月と7月の勝点数がせめて1台であれば・・プレーオフ圏内は可能だったろう。
5月に苦戦したキッカケは磐田戦で負傷した洸一君がそのまま5月は殆ど試合に出ていない事だと思う。
当時の長崎でFW登録で得点を挙げているのは小松君(1得点)と洸一君(5得点)の2名だけ。
この状況で得点源である洸一君が欠場したことが競り負けを多く生んでしまった。

 ちなみにこの時のシュート決定率(得点数÷シュート数)は0.067。3月が0.17、4月が0.13という事を考えると
シュート数も多く決定力が15~20%台の洸一君欠場が予想以上に響いたことが判ると思う。
また、7月は黒木君、三原君、石神君が揃って怪我という状態で今度はボランチの構成で非常に苦戦し、
FW陣の不調もあってシュート決定率も0.03という状態に陥った。

 5・7月が示す通り、主力級が長めの故障が出た際の穴埋めという部分がやはり苦しかった。
1~2試合なら起用の組み合わせでカバーは出来たのだろうが・・。
この辺はクラブの強化予算の面が関わるのでクラブ全体の弱点というところか。

このあたりを考えながら来年へ向けて層という部分にも注目して補強を見守るのも面白いかも??

・・あぁ、こんな数字ばかりの記事は書いてもウケ悪いのになぁ・・(笑)。

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 21:18Comments(0)V・V長崎