2011年08月29日
2011長崎県選手権決勝 V・V長崎vs重工 のこと
試合内容は期間限定をどうぞ。こっちは基本、観戦記だから。
さて、第22回長崎県選手権だ。天皇杯長崎県代表を賭けた戦う長崎県最高峰だ。当日は久々のガンガン晴れで強力な暑さだった。公式記録で38度。尋常ではない。
さて、この日のV・VARENはJFLとガラリとメンバーを変えた。ベンチ登録含めて17名中、ここまで試合出場が5試合以下が7名を占め、「ベストメンバー規定がナンボのもんじゃい!」的起用。だが、会場のファン含めて納得の起用でベストメンバー規定というお上の押し付けがいかにくだらない事であるかをあらためて納得する。
この試合で最も注目したのが久々の試合出場でキャプテンを務めた吉本哲ちゃんと
松岡康暢だ!
我が心のハートフルストライカー神崎大輔不在の間、毎試合、神崎に変わる選手を選び「得点したら俺の所へ走って来い!」と叫んでいるのだが・・今回は久々復帰のヤスだ!
松岡の反応がとても良いのでテンションが上がってしまい・・「お前が得点して俺の所へ走ってくるまで、俺は正座を辞めない!」と叫び意味無く正座を始めてしまう。これが予想以上の苦行になると俺は思っていなかった。
試合はちょっと苦戦し、暑さで疲労しながらも色んな物を得た。
出場機会の少ない選手主体だから連携があと一歩合わないのは承知の上。久々の実戦で硬さの見られる選手がいたのも想定内。重工のモチベーションが高いのも判りきっていた。それでも今のV・V長崎は振り切れる力があって、それをそのまま証明した。
今年は震災の影響で試合日程が厳しい。今の時点でもかなり選手は疲労している。その上、秋からのスケジュールは過密さを増す。チーム強化以上にチーム回復も重要となる。佐野さんはそれを見越して、批判の可能性を承知で大幅にメンバーを休ませた。それは素晴らしい決断だ。去年の異様な天皇杯スケジュールでも上手い起用を見せたが、こういうスケジューリングが佐野さんはとても上手い。
そして、哲ちゃんがキャプテンなのも素晴らしい。哲ちゃんの練習熱心さは有名で、その真面目さからファンの間でも人気がある。その哲ちゃんにキャプテンを託す指揮官の心使い。この日の佐野さんの起用、交代、指示は文句のつけようがなかった。そして哲ちゃんも期待に応えて、積極的に前へ出る守備で無失点に貢献した。いや~、良い感じだ。
そして、ヤスも得点こそならなかったが最後までよく動いていた。ツライ怪我を乗り越えて楽しそうなのが嬉しかった。今後はフットボールで楽しんで欲しい。
だが、結果的に、俺は90分、吐き気すら感じる苦しさに耐えて正座となった。
地味にツラかった。
何度もヤスに「ヤスゥゥゥゥゥゥ」と叫んだ。多分、世間一般的に蒲田行進曲の銀ちゃんの次くらいにヤスと叫んだ男だと思う。暑さと足の痺れで意識を朦朧とさせながら
(ヤスゥ・・・俺をキッチンママのママと思って飛び込んで来い・・)と考えたりした。
ちなみに俺が選手に「得点したら俺の所に走ってきてくれぇ」と叫んでいるのは単なるオフザケでなく深遠な配慮があるのだが、その秘密はシーズン後にでも明かそうと思う。
あと、ハーフタイムの間だけ正座を休んでいたら、福島家に一家総出で足をつつかれ、もだえる。その模様がハーフタイムの映像としてお茶の間に流れた。普段、試合を見ない人に、これがスタンダードな長崎のフットボール観戦風景だと思われていないか心配だ。
とりあえず、長崎は天皇杯代表となった。
速攻で琉球のサポーターから「お待ちしてます」と連絡が来たが「ぜってぇ行かねぇ。だって琉球が1回戦シードだからって絶対、お前らが上から目線で見に来るだろう。それは国辱だ。」と返事をしたら「あれぇ?1回戦来ないのぉ?」なぞとのたまいやがった。
11月の沖縄まで首を洗って待っていろ。この似非シードめ。
さて、今回の県選手権では他にちょっと思った事なぞあったので、その件は明日か明後日にでも。
2011年08月27日
武男達とか県選手権の事とか・・
さて、既に色々触れられているが武男と竹村と加藤は週末の長崎県選手権に出ない。
とても残念に感じる人は多いだろう。俺もとても残念だし、彼らに、そして三菱重工に存分にフットボールをやってほしかったと思っている。しかし、この件を「V・VARENの度量が小さい」だの「選手が可愛そう」だのの短絡的な結論にして欲しくはないなと思う。
今季からV・VARENの社員として働く事となった武男ら3人は、国体強化と言う事もあり、三菱重工入りする事となった。そして、この加入の時点で「県選手権でV・VARENと当たる時だけは出場させない」と申し入れてあった。
クラブ側は彼らがプレイする事に全面協力している。週3回、長崎市である練習には常に参加出来るように計らい、V・VARENの公式戦とKYUの試合がかぶった際も殆どKYUの試合に優先させた。「何でV・VARENの社員が公式戦にいないんだ!」と批判する人もいたが、宮田社長はそれが長崎や国体への協力だと派遣を続けてきた。
なぜ、県選手権でV・VARENの試合と当たる時は出場させられないのか?
天皇杯は一般には余り知られていないが1回戦、2回戦を勝利するとそれぞれ50万の賞金が支払われる。JFLの勝利給の10倍だ。更に練習場、遠征費、宿泊先の援助も受けられる。県リーグレベルで運営費に苦労するチームでも天皇杯を辞退するチームがない事からもいかに手厚い大会か判るだろう。更に2回戦まで行けばJチームと対戦しPR効果も大きい。天皇杯はリーグ昇格を別格とすればJ以下のチームにとって格段に美味しい大会と言う事が出来る。
特にJFLレベルでは胸スポンサーになっても滅多に全国区で露出がないので広告効果は低い。そんな中、全国に露出する可能性が高い天皇杯はスポンサーに対してチームの広告価値を示せる数少ない機会でもある。
V・VARENはフットボールをやってさえいればお金が入ってくる訳ではない。フットボールの広告価値や娯楽価値を売ったお金で運営をしている。営利だけを求める会社ではないが営利抜きに経営は出来ない。その企業において自社利益につながる天皇杯という大会へ出場する事をV・VAREN長崎の社員がさまたげる事はありえない。
テレビタレントですら、レギュラー番組の裏番組を宣伝して回れば降板させられるご時勢なのだ。
例えば、県選手権で武男らがV・VARENと対峙している様を見てスポンサーはどう考えるだろう?その3日後に武男が営業で「応援お願いします」と回ってきたらどう思うだろう?
同じ町のフットボールファミリーの中の話ではあっても、その為にビジネスを疎かには出来ない。そのビジネスで社員も選手もその家族も飯を食べているのだ。
正々堂々と倒せば良いという論調もあるだろうが、勝つ、負けるとかの次元ではなく、V・VAREN長崎の社員が程度に関わらずV・VAREN長崎の利益を妨げる可能性のある行為を行うという事自体が社会的に難しいのだ。通常、Jでもレンタルされた選手はレンタル元との試合には出れない契約になっている。それが社会的な常識だ。
今回の問題はただ一つ、県選手権についてしっかり明文化がされていなかったのではないか?という点だ。後の混乱を招かないよう、出来るだけ文書化しておくのは鉄則だ。今後は契約や覚書の重要性を噛み締めてしっかり明文化していってほしい。
個人的には。彼らが出場してV・VARENと戦うというのは一種、お祭り的なムードがあって楽しみにしていたし、是非出場して欲しかったと思う。だが、それはファンの思い入れであって、希望でしかない。クラブの経営戦略にまで関わる事にアレコレと口を挟む気はない。
もっと言うなら、×◎が出ないとかの話題より、俺的には県選手権でどういう戦術のぶつかり合いがありそうだとか、誰々の起用はあるか?だとか、重工の誰々のプレイは通用するかとかそっちの方で盛り上がりたい。
週末は何か色々あったけど良い試合やったねと言える試合であってほしい。
2011年08月27日
ピッチの外では与えたい、だからピッチの中では奪え!
8月26日、オフィシャルサイトでコバルトーレ女川の中島礼司のV・VAREN長崎加入が発表された。JFL、地域リーグを主に活動してきた選手で2009年からは監督兼選手としてプレイしている。このコバルトーレ女川は過疎化が進む女川の町でスポーツによる町の活性化を構想に掲げ、ソシオ制度の導入など地域の中で一際、目を引く存在のチームだ。
3月11日の大震災で女川は大被害を受け、コバルトーレもクラブハウスや寮が被害を受けた。コバルトーレ女川はその未曾有の大災厄の中で女川と共に歩む道を選択し、クラブ一丸となって再建へ向かって歩みだしている。その模様は「報道ステーション」などでも取り上げられ知っている人も多いだろう。俺もその様子を見て衝撃を受けた1人だ。
そして中島礼司はコバルトーレの未来の為により研鑽をつむべく全国を巡り長崎へ辿り着いた。彼とコバルトーレの決断・想い・行動は余りに劇的で見る者の心を揺さぶらずにはいられない。心の底から彼らの応援をしたいとおもうし、彼の掲げるコバルトーレ中島プロジェクトへも全面的に協力したい。
しかし、ピッチ内の事に関しては別だ。
ピッチの中では中島礼司はフットボーラーとしてでのみ評価される。いやそうでなければ中島選手に対して余りに失礼だ。美談や秘話で彼のフットボールへの情熱に色をつける事は許されない。
彼とコバルトーレの劇的なあり方は沢山の人が注目するだろう。その注目が被災復興への第一歩となる。だが、クラブにはその注目に溺れる事がないように気をつけてもらいたい。世間は美談を求める。やもすればとにかく中島選手をピッチに立たせたいと思う。これが東日本義援試合である佐世保のSony仙台戦などなら問題もないだろうが・・JFL公式戦の中でなら話は違う。
今年は優勝を狙うと公言して戦っている真っ最中なのだ。
昨年、殆どの試合に出場した加藤寿一は今季戦力外とされた。多くのファンに愛された阿部博一も解雇となった。十数名の選手が「更に上を目指す為」に解雇となった。上を目指す為に非情と言われても決断は下された。今年、V・VAREN長崎は昇格出来ないが、全ては来年へ通じる為の試合であり、今の選手はその為に集められた選手達のはずだ。美談に溺れて、今年非情に徹してでも貫いた方針を都合よく捻じ曲げる事がないようにしてもらいたい。
中島礼司選手が競争の中で正当に評価されて出場してこそ価値があると思うし、中島選手には実力で出場を奪いとって貰いたい。デンソー時代の彼しか知らないが、動き回ってボールに食らいついていたあの貪欲さで勝負をして欲しい。
変な色や演出は要らない。
フットボールのへ情熱と女川への想いをもったフットボーラーを、長崎は暖かく迎え入れて、一緒にギリギリの勝負をしていくだけだ。ピッチの外では協力したい。だけど、
ピッチの中では最高のフットボール馬鹿「中島礼司」だけを見たいんだ。
2011年08月23日
2011 8/21 九州国体 長崎vs鹿児島のこと
JFL第5節と同日、佐賀では九州国体が行われていた。
日曜は朝から佐賀へ向かう。途中ピンポイントゲリラ豪雨で前見れねぇよな感じ。前日の「長崎vs福岡」はayumiやももきさんが観戦しており、4年生を除く福大相手に快勝との事。
佐賀総合に着。3、4年位前にうえきさんや晋や洋嗣さん達と各県決勝大会を見に来た時以来だ。会場ではゲリラ豪雨に備えて頭上に樹がある場所を確保。久留やコーチで重工監督の根橋さんや堀川やらと軽く挨拶したりしていると目の前でGKの涼が練習開始。
GKコーチを元サガン鳥栖の山口哲治さんがやっており、そのキックの質の高さに驚く。やっぱ上手い人はいつまでたっても上手いわな。
長崎vs鹿児島開始。
鹿児島は鹿屋体育大学主体。九州屈指の強豪大学との2連戦だ。
開始早々から、武男がサイドに散らし連携を使って竹が一気にサイドを突破しクロスを入れる。相手DFに弾かれるがこの1ヶ月徹底して練習で叩き込んできた形だ。早く、鋭い!AYUMIの話では前日もこの形で一気に攻め込んだらしい。ももきさんの「守備では加藤-久留のコンビが凄く良かった」の言葉通り2人も踏ん張る。しかし、鹿児島は好チームで、連携も早く上手い。ペースはやや鹿児島に傾く。
26分失点。相手のシュートがポストに当たり、跳ね返りが相手の足下に転がり逆方向にシュート打たれ失点した。その後も攻められながら何度かチャンスを作る長崎なんだけど・・どうしても最後のフィニッシュで決めきれない。そして48分にゴール前で与えたFKを綺麗にダイレクトで決められ0-2とされ試合は終わった。
鹿児島の快勝と言って良い内容だったが差は小さいものだったと思う。
でもその積み重ねで敗れた。チャンスは作った。でも鹿児島のDFが中央厚く、固い点を差し引いてもフィニッシュに一歩及ばなかった。1点目のシーンではコーチングの有無が案外大きく、2失点目は壁の位置や位置取り次第で防げた気もする。
良いチームだっただけにここで負けてしまったのは本当に残念だ。毎週火曜夜にベンチ3m先を竹村がドリブルで突破していくのを見たり、武男のパスがグインと迫ってくるのを見たり、久留の首を振る仕草を見たり、加藤がパスコースを切りにスーっと迫っていくのを見たりするのが楽しかったのに。
また、次の機会のこのチームを見たいものだ。
みんな、お疲れ様。
2011年08月22日
2011 JFL前期5節 長崎vs横河のこと
国体成年男子については明日。そして試合の解説は期間限定をどうぞ。
この日は朝から国体九州ブロック大会のを佐賀まで見に行き、終了後に佐世保へ向かって移動。この日もv-istのカード販売をやるので売店へGo!!!
ULTRA NASAGSAKIという低所得者層 友人達とダベってるとブラジルから一時帰国中のうえきさんがまで来ていないと。帰国中はゆっくりさせたい、自由と言う名の翼を与えてあげたいと我々は15日の晩に朝まで呑んだ以外は会っていないのだ。そこでうえきさんに電話すると・・寝てた。試合までには着くと言う。
ちなみに佐世保のピッチも幾分改善されていたが、デコボコで穴もあり根本的には変わってない。この日は試合後に県北指導者対象の研修会があるので県北の人が多い。あと支援会で来場者アンケートを実施した。協力してくれた方、ありがとうございました。
試合は互いに決めるべき時に決めていれば3-2とか4-3とかの試合だったと思う。それでも90分を無失点に抑え、1点をもぎ取った長崎が競り勝った。きっと今季の横河はどこともこういう風に互角に戦いながら決定力で競り負けているんだろうなぁ。
あと、この試合の主審は反則を余り取らず当たりが強くなりがちで不必要に試合が荒れたような気がする。
さて、俺が夢と気持ちを託している未来のエース神崎が欠場しているので神崎が出ていない試合ではいつも期待の選手へ声をかける。この日は山内だ。今の山内はゴリゴリ感と玉際の粘りで急速に俺ランキングで順位を上げている。
「祐一ー!点取ったら俺の所に走ってこーい!信じて待ってるぞー!」
と声をかけたら・・親指立てて「任せろポーズ」!!ヤヴァい!カッコ良すぎるぜ。
そして37分!!祐一が得点!!!
前へ飛び出す俺!祐一は・・来るの忘れてやがったぁ!
祐一はPOSに戻る時に思い出したのか俺の方を向いて「ゴメン」と手を合わせた。
許す!!
先取点だ。頭空っぽになるのは仕方ない。大丈夫だ、祐一、俺は逃げない。待ってるぞ。こんなピッチの中と外で会話出来るのが好きだ。そして、神崎も一刻も早く復帰して俺の所に走ってきて欲しい。何なら祐一とセットで走ってきても良いぜ。
ウェルカム!カモーンだ。
試合後はこの日のゲストSEXYBABYの2人と写真を撮る。サインも貰う。ハーフタイム中は曲に合わせてパラソルも回しまくった!好感度バッチリだ!だが、SEXY BABYの萌ちゃんと瞳ちゃんはナベさん所の娘のカノン(3歳)に夢中だった。子供にはかなわねぇや。そう言えば・・この日あった神崎もカノンに夢中だった。
次回はカノンを抱っこして応援すれば選手は来るだろうか???
試合後、うえきさんはスタジアムの至る所で話しかけられていた。
「中には、さっきうえきさんに似た人を見たんですが・・」とも言われたが本人だし。うえきさんは今日まで長崎で、その後東京で仕事して25日にブラジルへ戻る。「次はちょっと長く帰ってこない」のだそうな。と言っても感性で生きてる人なので先は誰にも読めないけどね。
達者でやって行って欲しい。そんで互いにまた胸張って会いたい。
2011年08月20日
2011年国体成年男子長崎代表
国体の九州ブロック大会が始まったので参加メンバーやらの都合もありようやく書くのを少し遠慮していた国体の話でも。
さて、国体成年男子だが、今年は例年以上、強化に力点が置かれている。
監督に昨年に続き、元V・VAREN長崎コーチの植木総司さん、コーチには重工の根橋監督、山口コーチとオール長崎体制。無論、名目上だけでなく根橋さんも山口さんも毎回練習に参加していて、ミニゲームのメンバーが足りない時は根橋さんがプレイし往年の重工時代を彷彿とさせたりした。
練習は毎週火曜に県総のサッカー場。20:00開始で22:00終了。
参加メンバーは当初は30名くらいは呼んでいたと思う。7月に入ってから参加してくるメンバーもいたし、総勢では30名超えていたろうな。最終練習となった16日の練習では国体メンバー16名+バックアップ3名の19名程度に。
ちなみに6月以来毎週あっていた練習の6割以上は見学した。V・VARENの練習が見れない不満を国体の見学にぶつけ、6月くらいは水曜に国体の練習見て、木曜に重工の練習を見るなんてスケジュールがしょっちゅう。大抵は単なる馬鹿・・フットボール馬鹿のAYUMIも居て、他に見学者がいる事は稀なので時にはスタッフと長崎のFootBallについて話しながら見ていた。長大のFW平山君が良いという話を聞いたのもこの時の会話でだ。
堀川や久留や加藤や竹や武男や涼もいて、他にも参加していた元V・VARENの選手もいたし練習場も時間帯も一緒なので2005~2007年くらいのV・VAREN長崎を見ているようで実に楽しかった。
久留なんかが空いてる時間に自主的にダッシュしていたりしているのを見ると、「あぁ、久々の実践系で燃えてきてるんだなぁ」と思ったし、堀川の少しカン高い声のコーチングや挨拶を聞くととても懐かしく嬉しくなったものだ。
県協会が掲げるNAGASAKI FOOTBALLという指針がある。要はしっかりパスつないで意図ある攻撃を長崎全体でやっていこうという目標だ。そのNAGASAKI FOOTBALLに基づき、総司長崎もしっかりボールをつないでサイドに展開していく早く正確な攻撃を志向する。7月の練習ではこの形を徹底して繰り返し練習していたと思う。
サイド突破はV・VAREN長崎でもやっているが、上手さと美しさがあるV・V長崎のそれと比べると国体長崎の方は無骨なゴリゴリ系で島商あたりの流れを彷彿とさせる。選手の意識も高くピッチ内では緊張感が程よくあった。去年は練習の日に限って雨で練習中止が相次いだが、今年はそういう事もなく順調だったと思う。
初戦で福岡代表を破った長崎。次戦をモノにして本大会へ進んで欲しい。
俺を山口へ連れてって!!
2011年08月16日
2011JFL延期分 前期第4節 ロックvs長崎のこと
試合内容は期間限定をどうぞ。こっちは観戦記みたいなものだから。
さて、震災で延期になっていたアウェイのロック戦だ。しかも今回は初めてクラブのオフィシャルツアーに参加だ。去年まではULTRAとして出来るだけ早くアウェイに行きダンマク設置や撤収作業をやらねばならない都合上、ツアーを尻目に常に独自移動をしていた。
現在は、一線を引いたのでツアーで行ける!!
ツアーはバタバタあったりしながらも30名近くが参加。良い感じのムードで進む。
会場着。この会場はもう何度も来ていてるので何から何まで判る。ロックとは色々やりあったが同じ九州だわ、知り合いも互いのチームにいたわで何気にウチとは仲が良い。アウェイ側の入り口には「水永しょうまどうよ」と書いてあるわ、唯一、アウェイでvivi君も遠征してたりする。ちなみに「どうよ?」と言われれば「どがんもこがんも・・頑張っとらす」としか言いようがない。
んで、試合だ。
良い感じで始まった試合だったが暑さによって展開はガラリと変わった。
どっちのチームにとっても凶悪極まる消耗戦で、結局序盤に一気に勝負に出てチャンスをモノにして2点を挙げた長崎と後半に退場者が出たロックとの差が出た。
ただ、スコアほどの快勝ではなく、実際は互角に近い内容だった。
特に残り15分くらの前線2人の消耗は半端なく、アリにいたっては意識朦朧としてるんじゃないかと思うほどで・・それでもチャンスと感じた一瞬だけ瞬発力のみで動きプレイしていた。疲労が痛いほど見て判っていただけに感涙モノのプレイだった。
終了の瞬間にガッツポーズが1人もいない事がいかに消耗戦だったかを物語る。
試合後・・バスツアー参加者の為に近藤が出てきて挨拶とかしてくれた。何気ない事だけど、参加者にとってとても嬉しい事だったりする。
さて、この試合で注目だったのが水永翔馬だ。彼の小学校時代からのツレなど多分、20人くらいが来ていた。色々と話をしたのだが、とても気持ちの良い友人達で、詳細は明かせないが、個人的に信頼出来る人間達だと思ったし、その通り、信頼に応えてくれた。
彼らに愛される水永翔馬という男の良さが伺える。
もう一つ・・今回のバスツアーはとても良かったと思う。
何と言うか・・ホテル業に例えるなら、一流のホテルでも設備でもない・・民宿的なツアーだった。だが、ハートのある民宿だったと思う。
搭乗する時に「今日のツアーは我々フロントもフロントと言うより、一緒に応援しに行くファンっというつもりですので一つになりましょう」と言っていたが、正にその通りだった。
そりゃ、スムースな進行、プレミア感のあるサービスは理想だ。
だが、それは今の長崎ではおいそれと出来はしない。なら、せめてハートで勝負すべきだ。そして、この日のフロントには「ツアー参加者に楽しんでもらおう、一緒に楽しもう」という雰囲気や空気が満ちていた。そのハートがあれば”今は”スムースな進行やプレミア感より大事だと誰もが思う。今の気持ちを忘れないでもらいたい。
さて、帰り道にもう一つ思った事がある。
05年、06年の頃、チームとファンの距離はとてつもなく近かった。だが、年月が流れ、リーグが変わると、互いに自立する為、大きくなる為に少し距離を置くようになった。それが上を目指す事だと互いに思っていた。だが、V・VARENは結局7年たっても上には行けなかった。多分・・まだ距離を置くべきではなかったんだと思う。まだV・VAREN長崎は自立出来るほどじゃなかったんだと思う。
今、色々あって社長も環境も周囲も変わった。
そして、俺達は昔みたいに距離を近くしてやり直しをしてるのかもしれない。
今は一緒で距離が近くて良い。距離が近いなら支える事が出来る。そして、皆が支えている間に・・・今度こそV・VARENは大きくなる為に正しい準備をして行って欲しい。
そんな事を思ったりした。
2011年08月12日
神崎!俺は待ってるぜ!
ウチの選手は得点してもファンに向かってアピールする事が物凄く少ない。
基本、チームメイトか家族などと喜びを分かち合う事が多い。実際、去年のアウェイの町田戦で町田の選手が3点共、ゴール後に一目散にゴール裏に行く様子を見て「ウチの30年分くらいのサービスやね」と皆で話し合ったりした事もあるし、今年、印刷とのホームゲームで大量得点しながら誰もサポーターにアピールせず、逆の意味で感心したりした。
この事は7月くらいに開催された「応援について話す会」かなんかでも取り上げられた。
そこで取り上げられる前から・・
暗いと不平を言うよりも・・すすんで灯りをなんとやらで、ウザイくらいにこっちからPRしようと決めて、6月からずっと
「ゴールして俺の所に走って来い!」
と神崎にアピールしている。
何故、神崎かというと期待値が高いとか、神崎ならやりそうだとか色々あるが1番大きいのは、そう叫んだ時に1番近くにたまたま近くに居たからだ。
しかし、そう叫んで早2ヶ月・・未だに神崎は来ない。つか得点してない。
地味にシュート数も減っており、挙句に負傷のためにピッチで躍動出来ないでいる。
「お前が俺の所に来いと言ったからだ」などと仲間内に言われ、とんだ疫病神ヤロー扱いされて俺も中々にツライ日々を送っている。
だが、俺は諦めない。
神崎は負傷を乗り越えて必ず得点し、
笑顔で俺の所に走ってくる!!
そう信じている!!
きっと俺が信じて応援し続ければシュート数もまた増えるに違いない。
今は神崎も負傷をあせらず、しっかり負傷を癒して欲しい。
俺はどこにも行かず、ずっと待っている。
神崎が得点して走ってくるまで夏場もコートでいようかとか、ずっと正座で待っていようかとか考えたが神崎のプレッシャーになってはいけないと断念した。
もし、神埼が「力になるからやってくれ!」と言えば次の試合からでも90分コート着て、正座して、おでん食いながら願掛けをする覚悟だ。
更に、V・VAREN長崎の選手達が、
「ズルイぞ、神崎ばっかり!!俺達だってKLMさんの為に得点したいんだ!!」
と先を争うように得点を重ね、
俺が「オイオイ、俺を取り合わないでくれよ!」などとニヤニヤ妄想・・困る位になってほしい。
俺は待ってるぜ!神崎!!
わたし、待~つわ♪ いつまでも、待~つわ♪
2011年08月11日
褒めてるのに嫌がられそうな話
我らがクラブのV・VAREN長崎のマスコットキャラと言えば彼だ。
2010年のデビュー以来、周囲の女性や子供のハートを握りつぶさんばかりに鷲掴みで全国のクラブマスコット愛好家達の間でも注目度が高い!いやマジで。
そんな彼について前々から非常に褒めたくて褒めたくてたまらないけれど、褒めるのがはばかられる事がある。だが、今日は勇気を振り絞って褒めよう。
ただ、嫌がられそうなので、出来るだけ大事にならないように穏便な表現で褒めたいと思う。
マスコットキャラであるviviは誰が何と言おうが鹿とオシドリのハーフであり、vivi君という生き物なのだが・・その何と言うのか・・中身などいないし、着ぐるみなどでは無いのだが、着ぐるみのクオリティがとても高いのだ!着ぐるみなどではないのだけど!世間一般の着ぐるみはクオリティがとても大事だ。ウルトラマンの怪獣などを見てみれば良い。(左がウルトラマンに初登場したメフィラス星人。右が数年後に作られた2代目。)
予算が下がれば「これが同じ怪獣か?しかも出来の良いのが昔の方だぞ!」っと言うのほど差が出る。例えば今は出戻った後家さんみたいに名前が変わった北九州の某Jチームのマスコットの着ぐるみのクオリティは半端なく低かった。
見ていて時にモノ哀しささえ感じたものだ。実際、私の知人の息子はこれを北九州で見た瞬間に恐怖の余り咄嗟に蹴りをしてしまったと言う。
だが、断じて着ぐるみではないが、我等のvivi君はどうだ。無論、vivi君と言う生き物なので当然なのだが、安い着ぐるみの感じがまったくない!鹿とオシドリのハーフである事は疑いようもないが、作った業者さんの腕を誇りたくなる。
また当然、生き物なので、クラブも業者に依頼なぞしていないし、何の予算も使ってないのだが、予算をケチらなかったクラブを褒めたくなる。
さらにvivi君の中に断じて人はいないのだが、中の人のvivi君加減がまた絶妙なのだ。それは競技場でも他のイベントでもまったく変わらない。だから常にキュートだ。存在しない中の人へのリスペクトを禁じえない。
是非、みんなも競技場でイベントでそんなvivi君に会ってほしい。
2011年08月08日
2011 JFL後期6節 長崎vsHondaのこと
試合内容については期間限定をどうぞ。こっちは観戦記みたいなものだから。
今回はJRラッピングトレインwith草場道輝があった。以前書いた通り参加したかったが・・
v-ist選手カードを当日は売店で販売するので・・その準備で早めの会場入りをせねばならず、参加できなかった。あと、この日は前回の炎熱地獄対策として
冷たいミストシャワーまで設置していたのに・・当日は蒸すものの曇。しかも強風。 集客は佐世保のビッグイベント「シーサイドフェスタ」の為に苦戦。よく1500集ったもんだ。
ちなみにJRのツアーはキックオフ15分前にギリギリ到着。運行時刻はJRが決める為にクラブではどうしようもないんだけどね。あと、ツアーバスの停車場所が売店やら入場口やらの導線を一切無視しており、殆ど出店に好影響を与えてなかった。現在のV・VARENの出店は利益率が高い訳ではない。にも関わらず、ツアーの有無や成功が出店に何の影響も与えず、Winをもたらさないなら出店業者は余りに報われない。公式戦開催の全てをトータルでプロデュースして欲しい。
当日は松田直樹選手へ哀悼としてフラッグ半旗と黙祷があった。
支援会とULTRAとv-istで当日のグッズ売り場で黒リボンを配布させてもらった。
ちなみにピッチは虎刈り状態。現在、芝のまともな大きめの競技場は県内に島原と佐世保の2箇所しかない。夏休みに入れば各競技場は鬼稼動に入る。荒れ放題なのは当然だ。国体開催のスケジュールは既に判っていながら、2014年の本大会のみの為に”今”のスポーツに犠牲を平然と強いる・・それが俺の街のスポーツ行政だ。
恥だと思う。スポーツ振興課って何だ?何が振興?
ちなみに試合は両チーム共に存分に力を出し合うというより・・劣悪なピッチというマイナス要因を引き算したフットボールで戦い、決めるべき所で決めきれななかった長崎が1発決めるしか出来なかったHondaに追いつかれた。
俺の知っている長崎はもっとガンガンにボールをつないで、サイド、中央を使って翔馬がポストプレイやって、雄大やアリが中央で展開してってフットボールをやる。俺が見てきたHondaはこの日みたいにCBの間めがけてひたすらボールは放り込まない。憎らしいくらいにパスと速攻とドリブルを織り交ぜて攻めてくる。でも、それは見られなかった。少し残念だ。
試合後の選手サイン会には由紀彦も参加した。
あとで聞いた話だが、松田直樹選手の件で由紀彦の元に取材は殺到しているんだと言う。在京のマスコミやライターも含めて、それを全部断っている状態だそうだ。当然だろう。
にも関わらず、由紀彦は佐世保のファンの前に出てきて笑顔でサインをしていた。
俺達はもっと誇って良い。佐藤由紀彦が長崎にいる事を。俺達が恵まれている事を。
JRのツアーはサイン会への参加もそこそこに15分で会場を後にしていた。ツアー参加者に話を聞いた際に、どの参加者も異口同音に口にしたのが「試合に出ていない選手とか1人でも乗ってくれてれば・・」だった。
実は支援会でここ2ヶ月間ほどずっとクラブに訴えている事がある。
サイン会参加選手の事前発表と、その中に怪我をしている選手も含めて欲しいというものだ。Jなどでは怪我でプレイ出来ない選手がサイン会などを特に積極的にこなす例もあげて要望した。回答は「試合に出た選手がするというのが売りの企画」というものだった。また、「怪我をしている選手には治療に専念させたいから余りさせたくない」とも・・。
それが本当に売りになっているんだろうか?無論、試合に出ている選手だからこその価値はある・・でも、試合に出ていない選手もファンには変わらぬ存在だ。この日のツアー参加者の「怪我している選手とか参加出来ないのかな?」との言葉を聞いてそう思った。
以前、佐野監督と話した際に
「地域密着とかやるためなら選手も俺もドンドン参加したい」と言っていた。
俺が話す限り、社長も同じ方針だ。ではどこでボタンは掛け違っているのだろう?
ちなみに・・ツアー参加者の色んな方から少しずつ限定グッズをいただいた。
あぁ・・手厚い社会保障だ。ありがとうみなさん。
2011年08月04日
松田直樹という男
とても好きな選手だった。
彼を良く知る人が少し知り合いで何度か彼の話を聞いた事があった。一直線で短気、我がままなんだけど正直で自信家と思えばやたらとモロい所があったんだと言う。
好きになった理由はよく判らない。強気な発言とか一直線な行動とか諸々の積み重ねなのかもしれない。熱血が服を着ているような選手が俺は大好きだから・・。対戦相手のチームのファンにとって、彼の強い物言いはよく物議を巻き起こし、彼を嫌いと公言する人は多かった。でも、今の反応を見ればどれだけ多くの人が彼を好きだったか理解出来る。
去年、ULTRA NAGASAKIを卒団する時・・たった一つだけ心残りがあった。
当時、V・VAREN長崎は松田獲得も検討していた。
「松田が長崎に来たら応援したい、松田のチャントを歌って、タム叩いて迎えたい」
と思った。もし、本当に松田が青とオレンジのユニフォームを着て立っていたら・・、俺はULTRA卒団を撤回して支援会や諸々の役割を休止していたかもしれないし、卒団していれば松田と向き合って応援出来る今のULTARにジェラシーを感じながら生きていたろう。結局、松田は緑のユニフォームを選び、俺は何のジェラシーもなく、「JFLでの楽しみが増えた」と思うだけで済んだ。
彼と面識がない俺でもかなり衝撃を受けている。
松本山雅で彼と向かい合っていたファン、横浜で彼を愛し愛されたファン・・戦友であり、同志であった由紀彦や安永の衝撃はどれほどだろう。
彼らの心痛が少しでも和らぎますように。
そして、松田直樹という日本を背負って戦った偉大な選手へ静かな哀悼を。
追伸:
練習場で倒れた松田選手に心臓マッサージなどをほどこしてくれた・・おそらく松本山雅ファンであろう看護師の方、あなたが練習場に居てくれた事に深く感謝します。
決して、ご自分を責める事がないように。
残念だ・・ただ、残念極まる。
2011年08月01日
2011年長崎県選手権1回戦のこと
日曜は長野に行かず長崎にいた。
これまでV・VARENのアウェイゲームでは沖縄日帰りなんて当たり前、秋田日帰り、宮城日帰りも難なくこなしてきた身ではあるが、今回のアウェイ長野は無理。何しろ日曜の16:00キックオフ。試合終了が18:00・・。終わってからアチコチの空港に移動しても殆ど飛行機飛んでねぇ。こっちは月曜の朝8:00までに絶対帰ってこないと仕事・・行ける訳ねぇ。
っという訳で日曜は大人しく島原まで足を運び、長崎県選手権の1回戦「長崎大学vs三菱重工長崎」を観戦する。
円陣を組む長大。
試合はまぁ、重工が押し切ったなぁと。
重工は前に見た時と少しサイドの使い方が変わっていて効率よくはなっていた。ただし、要所で約束事が不十分なようで、よくも悪くも武男と竹の影響が強すぎる。このレベルでの2人の力は無双レベルではあるが、チームとしてもうちっと形が欲しいなぁ。
そんな中で、注目したのが長大の得点源「平山(11番)」と元VVNのCB「加藤(31番)」の対峙。平山君は長大では一番注目されている選手の1人で国体選抜にも参加している。一方の加藤が本来は格上なんだけど、怪我あけでまだ少し動きの重い加藤・・。
最終的にスコアは4-0。重工が貫禄勝ちして準決勝で多良見ドランカーズと対戦する事となった。多良見には元VVNの久留貴昭や山口智がいる。
準決勝は土曜なので仕事で見に行けそうにないのが残念だ。