スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2010年09月16日

2度目の断念とか

「大切なことは問題を見つける能力、
 それをあきらめずに解決する能力、
 それ自体を楽しめる能力、そして、柔軟性。」
  by 利根川進 生物学者、ノーベル生理学・医学賞受賞



受け止め方、感情は人それぞれだと思う。俺も俺なりに色々と思う所はある。



今日、クラブは会見を開き「2年連続でのJリーグ加盟断念」を発表した。
クラブにも話せる事と話せない事がある。



例えば資本金・・。去年の段階でも資本金問題は対策が立てられており、その辺はJも了解済だったと聞く。J断念でその対策は軌道修正があったが、今年は去年以上にしっかりした対策が既に用意されていた。だが、昇格がNGな以上、その対策を実行しない、出来ないだけの話だ。



集客についてだが、残り試合で大き目のイベントを2つ準備しており、その試合で約5,000人動員を狙っていた。最終的に平均3,000人をクリア出切るよう準備がされていたのだ。



経営については楽ではない。それはもう判りきっているし苦しい。
地方から、大企業の傘下にないクラブが大きな借金をせずにやっていくには避けられない部分はある。ただし、夏前のフロントのゴタゴタでしっかり営業に集中出来なかった事はクラブの過失だと付け加えておく。



スタジアムについてであるが、発表がここまで遅れた事から推察して欲しいが、町田ゼルビアよりは希望があった。元々、現在のJのスタジアム基準厳格化の流れは「Jに昇格したらスタジアム改修」という方針が「前向きに検討」「~の方針で話を進めて行きたい」という便利な言葉で誤魔化され、実際は昇格しても履行しないJ昇格チームが続出した事が最大理由だ。スタジアム改修に関しては悪しき前例を大量生産してしまった反動で、改修が厳格化された。



去年の長崎も今年の町田もその悪しき前例を踏まえて対応していた。
ただ、長崎とそういった前例・・そして今年の町田との最大の違いは2年後には諫早に基準を完全に満たす競技場が完成する事が決定しており、既に工事に入っている事である。



この部分で、長崎と町田は置かれた環境が大きく異なった。Jのスタジアム規定厳格化の理由が「しっかりしたスタジアムの確保」である以上、2年後に完成する事が確定している長崎と、それまでの前例とは同列ではない。



ここから先は色々な関係団体や行政が関わってくるので詳しくは書けない。



だが、少しだけ言わせて貰うならば”言質”はとっていた。
その言質を聞いた身からすると「話が違う!!」と言いたくもある。
だが、その言質を受けてクラブが活動し、その後に再度「この方向でOKか?」という確約を引き出す事がなく活動に一段落つけたのは甘さだ。



これについてクラブに活動継続の訴えは行ったが、JFL開幕が近づく中でクラブとしても手が回りきらなかったり、シーズン中も問題が起こったりで中々対処出来なかったようだ。



クラブは昨年のJ断念後、すぐに対策グループを社内に設置し、かなり力を入れて活動した。だが2月の陳情を最後に急速に外部団体を巻き込んだ運動は縮小化・・もっと言うなら1月の時点でクラブは単独での交渉路線に転換した印象を受けた。事実、ここまでである程度の言質も得て目処もついていた。昇格への流れが出来ていたのは間違いない。



その後の3月~7月。この期間に水面下でどのように動いていたのかは知らない。
だが、ここで確約を取るに至らなかったから、今J断念をしている訳で、活動の縮小は完全に裏目だったし拙考だったと言わざる得ない。



1月の段階でかなり前向きな言質を得ながら・・町田がとっていなかった”言質”を引き出しておきながら、その後しっかり活動を行わなかったと言う詰めの甘さで言質をフイにしたと言えると思う。



この当たりの事は9月26日にスタジアムで発行するファンマガジン「ViSta」に書ける範囲ではあるが出来るだけしっかり掲載する予定だ。



2年連続でフロント陣の大失態である。どのように素晴らしい活動をしても、締めをしっかりと行わなければ全ては水泡に帰すこともある。



・・



・・



そういう事だ。



個人的、感情的には色々あるが、別にJやら行政やらを恨むつもりは毛頭無い。
無論、悪しき前例を作ったクラブにも何もない。今年、加盟審査が順調な松本や鳥取を気にする気も比較する気もない。フロントには体質と風土改善、組織改善など苦言はあるが、それは今まで通り直接やり取りする事でここで書くつもりはない。



これが地方からJを目指す事の現実だし、06年に自滅みたいなやり方で昇格チャンスを潰し時期を逃した結果のタイミングだ。そういう現実やタイミングは知った上で俺らはJを目指している。2年以内のJFL昇格というノルマに5年かけたクラブだ。他所では一発で上手く行く事も何度もやりなおさないとならない事を知っている。



何を今更な話だ。



次の1手はどうするか?



俺にはそれしかない。



ベーブ・ルースは言った、
「あきらめない奴には、勝てないよ。」



俺は週末も叫ぶんだ、選手にスタッフに。
「走れ!」「諦めんな!」「下向くな!」



そう言う以上、やる事ぁ変わんねぇよ。



今後のクラブについては、その内に書いていければと思う。

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 12:57Comments(2)応援とか