2009年10月22日

審判について

昨日は、某定例会に参加。
その後、審判や判定に関するかなり興味深い話を聞けた。



やはり、「審判」についてもっともっと理解していく必要があると思う。
Jリーグが出来て、爆発的にフットボールを取り巻くものは進化した。

まだまだな部分はあるが、フットボール誌を開けば「システム論」や「クロスの質」や「ゲームプラン」などに関する記述で溢れている。海外で現地のサポーターが日本人のサポーターに対して一番驚くのはシステムとか戦術とかに異様に詳しい奴がいるって事だ。勿論、海外にもシステムや戦術を好む者は多いが日本程にメジャーに専門誌で取り上げられていない。



それ位に爆発的に伸びている中で審判に対する議論だけは深まっていないと思う。例えば・・フットボールを余り見た事がない人でも「あのDFは良いね」とか「彼は良いね」とか感想があるが、恐らく審判経験者以外で審判の最も基本的な審判方「対角線審判方」を知っている人はいない。いや、直接FKと間接FKの与えられるファウルの差も知らない人も多いかもしれない。



昨日もそんな話になったのだが・・



名選手、名監督の名前は
幾らでもあげられるのに名審判って知られていない。



勿論、これからまだまだ審判はレベルを上げていかないといけないのだけど、見る側の審判への理解も高めないといけないのではないかと思った。将来的には長崎だけでも試合後の審判のコメントがマスコミに掲載されるようになって欲しい。例えば・・



「この日は因縁のあるチームの試合で、両チーム共にかなりエキサイトして異様なムードだったのでチャージに関してはやや過剰に反則を取った。そうしなければ試合が荒れてコントロール出来なくなる可能性が高いと判断した」



なんてコメントが出れば判定に関して考える人が増えるのではないだろうか?



何にしても非常に目からウロコな話が多かった。
是非、沢山の人に知って欲しい話だった。







さて・・そんな素晴らしい日とは逆に、まったく関係ない事で
個人的にとても残念な事があった。



筋を欠いた行動に対して話をして、解決した問題があったのだが
また自分にだけ甘い、都合の良い理屈で筋を欠こうとしているらしい。
喉元過ぎれば熱さ忘れる。
前の筋を欠いた行動でどれだけ多くの人間に不快な思いをさせ、
どれだけ迷惑をかけたか・・自分の中でだけ解決したと思っているらしい。



信頼は永年にえられない。筋を欠いて生きてはいけない。



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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:44 │Comments(5)その他フットボール

この記事へのコメント

日本ではジャッジのネガティブが先に報道されるばかりで良いジャッジをしてもそれを伝えるライターは皆無ですよね、もう少し審判について語られる機会が増えれば審判の技術向上に繋がると思うのですが。

自分見た主審ではフランスW杯予選や本戦で笛を吹いたアメリカのバハーマストと言う主審のジャッジが今でも心に残っています。冷静かつ公正、公平、完璧なジャッジを見た気がしました。是非日本でも笛を吹いて欲しかったです。
Posted by とり☆かご at 2009年10月23日 09:08

国際大会などで衝撃を与えてくれる審判っていますよね。俺もそれが審判に対して考えを変える契機でした。

2002年のW杯では審判の出身地区のチームの試合を裁けないルールと、韓国、日本がベスト16入りした為に変な審判が決勝大会を裁かざるえませんでしたね。
それが凄く残念だったですよ。
Posted by ひろ@管理人 at 2009年10月23日 22:36

審判している者です。

>「この日は因縁のあるチームの試合で、両チーム共にかなりエキサイトして異様なムードだったのでチャージに関してはやや過剰に反則を取った。そうしなければ試合が荒れてコントロール出来なくなる可能性が高いと判断した」


これは大きな間違いですよ。審判は常に公平公正にです。
ファウルの基準はルールブックに則って以外の何物でもありません。
つまり、見る側に「過剰に取る」という発想がある限り、審判不審は払拭されないでしょう。

「やや過剰に反則を取った」→「どんな試合でも確実に公平公正に反則を取る」です。
Posted by 審判員 at 2009年10月24日 19:45

審判員さん

あくまでも例え話としての例示ですので文面をそのまま捉えないでくださいな。(^^)

ただし、俺の考えを書かせてもらうなら…
「どんな時も公平に冷静に」は確かに大事で理想だと思います。しかし、現実的にはそれが常に最高のジャッジではありません。

欧州では審判は「ルール判定者」ではなく「ゲームコントロール者」と解釈されています。ゲームの流れや展開に応じてルールブック通りにジャッジするだけでは、良い審判ではないと言う考え方です。これは南米でも同様で特に審判のプロフェッショナル制度を採用し審判の質は世界最上クラスとされるアルゼンチンでは教本にも載っている考え方です。

俺は審判の最高のファインプレイは、
攻撃側がファウルをされたが、チャンスが継続していたのでアドバンテージを取って流し、そのまま得点が入るっというジャッジだと思います。

この流れに合わせるっと言う点では先日お話させていただいた現役の審判員の方も賛同し、あるレフェリーの名前を挙げ「ゲームの組立を理解してジャッジする重要性」を指摘されていました。

アドバンテージというジャッジがある事からもそれは明白ですよね?

ただし、審判員さんの仰るとおり、「常に公平で冷静なジャッジ」をしようという事の大事さは理解しています。

俺が行ってるのはその土台となる考えの上の部分です。
Posted by at 2009年10月25日 08:44

アドバンテージも明記されてますよ。

「ルールに則りゲームをコントロールする」ことは、それで間違いないと思いますよ。それが審判の力量でもあります。

ただ、この記事だと「ジャッジコントロール」するとも解釈できますので、あのようなコメントしました。
そこのところのご理解はお願いします。
Posted by 審判員 at 2009年10月25日 16:25
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