2013年08月23日
2013九州国体サッカー 成年男子 長崎vs.福岡のこと
先週の8月17日・・J2第29節のアビスパ戦の前日、
取材を兼ねて国体成年男子サッカー九州ブロック大会を観戦する。
会場は福岡大学。カードは長崎県成年男子vs.福岡県成年男子。
国体は登録が監督を含めて僅か16名。その為に監督は選手兼任をするケースが殆どだ。
成年男子の監督はV・ファーレンOBの竹村栄哉。
他にも熊谷智哉、加藤寿一、田上渉らOBに加え小森田、木藤ら元Jリーガーを擁している。
この2年ほどは来年の長崎国体へ向けて強化を続けており、
一昨年は九州国体を突破、昨年は重工として上位に進出と上手く結果を出してきた。
だが、追う側から追われる側となった今年はKYUでも苦戦している。
対戦相手の福岡大は次期Jリーガーをズラリと揃える全国屈指の強豪校だ。
メンバーと設備(専用練習場)など、クラブとしてみれば九州ではビッグクラブの域に入る。
しかも圧倒的に運動量で上回る大学生は厄介この上ない。
総大臣杯とのの兼ね合いで2軍中心のメンバーだが、それでも錚々たる顔ぶれが並んでいいる。
立ち上がりから運動量と攻守の切り替えの早さで攻め込む福岡。
長崎は立ち上がりに2失点する。前後半70分の国体でこの点差はデカイ。
ハーフタイムに竹村監督はベンチで声を荒らげた。
「これで終わって良いのか? 何回言ってきた事だよ、何回やって来た事だよ。
今までやってきた事が出来てないよ。やれるだろ!自分らでやらなきゃだろ!」
後半、福岡の運動量が落ちたこともあって長崎は反撃を開始した。
ボールがつながる。チャンスも作る。でもあと一歩得点が入らない。
最近の重工の試合を観ている人は判るだろうが、調子の上がらない重工にあって
竹村はよく声を出し体を張ってチャンスを作る。確実に主力の一人だ。
だが、最後まで竹村はピッチに立たなかった。自分が選んだ選手に試合を託し続けた。
同じく長崎ベンチでもう一人ピッチに立たなかったのが重工の安部選手だった。
ミスター重工と呼ばれる彼は昨年、国体代表から漏れた。
今年それが選ばれたのは精神的支柱としての期待が大きかったのではと思う。
試合の終盤に福大は背番号10を投入した。監督を兼任するV・ファーレンOBの福嶋洋だった。
時間はアディショナルタイム。時間稼ぎも兼ねた交代で洋はしっかり勝ちにきた。
自らシュートを1本放ち、長崎を最後まで仕留めにきた。
0−2で試合が終わり長崎の選手たちが打ちひしがれていた。
試合後に洋に話を聞くと長崎の選手名を見た時に「やばい」と思ったそうだ。
「走り勝ちました。そこだけは若い学生が絶対有利だから。」
ピッチに目を移すと撤収作業の中で一人ベンチに座っている竹さん、
そして黙々とピッチの周りをランニングする安倍さん。
2人は何を考えているだろう?
皆、俺が長崎やV・ファーレンやフットボールを追いかけて出会った物。
30名に満たない観客が観戦した試合にもそれぞれのドラマがある。
ついつい忘れそうになるものを色々と思い出させてくれる。
そして、翌日に俺は博多の森で有光の凱旋を目の当たりにし、
懐かしい友人達に久々に再会したりする。
取材を兼ねて国体成年男子サッカー九州ブロック大会を観戦する。
会場は福岡大学。カードは長崎県成年男子vs.福岡県成年男子。
国体は登録が監督を含めて僅か16名。その為に監督は選手兼任をするケースが殆どだ。
成年男子の監督はV・ファーレンOBの竹村栄哉。
他にも熊谷智哉、加藤寿一、田上渉らOBに加え小森田、木藤ら元Jリーガーを擁している。
この2年ほどは来年の長崎国体へ向けて強化を続けており、
一昨年は九州国体を突破、昨年は重工として上位に進出と上手く結果を出してきた。
だが、追う側から追われる側となった今年はKYUでも苦戦している。
対戦相手の福岡大は次期Jリーガーをズラリと揃える全国屈指の強豪校だ。
メンバーと設備(専用練習場)など、クラブとしてみれば九州ではビッグクラブの域に入る。
しかも圧倒的に運動量で上回る大学生は厄介この上ない。
総大臣杯とのの兼ね合いで2軍中心のメンバーだが、それでも錚々たる顔ぶれが並んでいいる。
立ち上がりから運動量と攻守の切り替えの早さで攻め込む福岡。
長崎は立ち上がりに2失点する。前後半70分の国体でこの点差はデカイ。
ハーフタイムに竹村監督はベンチで声を荒らげた。
「これで終わって良いのか? 何回言ってきた事だよ、何回やって来た事だよ。
今までやってきた事が出来てないよ。やれるだろ!自分らでやらなきゃだろ!」
後半、福岡の運動量が落ちたこともあって長崎は反撃を開始した。
ボールがつながる。チャンスも作る。でもあと一歩得点が入らない。
最近の重工の試合を観ている人は判るだろうが、調子の上がらない重工にあって
竹村はよく声を出し体を張ってチャンスを作る。確実に主力の一人だ。
だが、最後まで竹村はピッチに立たなかった。自分が選んだ選手に試合を託し続けた。
同じく長崎ベンチでもう一人ピッチに立たなかったのが重工の安部選手だった。
ミスター重工と呼ばれる彼は昨年、国体代表から漏れた。
今年それが選ばれたのは精神的支柱としての期待が大きかったのではと思う。
試合の終盤に福大は背番号10を投入した。監督を兼任するV・ファーレンOBの福嶋洋だった。
時間はアディショナルタイム。時間稼ぎも兼ねた交代で洋はしっかり勝ちにきた。
自らシュートを1本放ち、長崎を最後まで仕留めにきた。
0−2で試合が終わり長崎の選手たちが打ちひしがれていた。
試合後に洋に話を聞くと長崎の選手名を見た時に「やばい」と思ったそうだ。
「走り勝ちました。そこだけは若い学生が絶対有利だから。」
ピッチに目を移すと撤収作業の中で一人ベンチに座っている竹さん、
そして黙々とピッチの周りをランニングする安倍さん。
2人は何を考えているだろう?
皆、俺が長崎やV・ファーレンやフットボールを追いかけて出会った物。
30名に満たない観客が観戦した試合にもそれぞれのドラマがある。
ついつい忘れそうになるものを色々と思い出させてくれる。
そして、翌日に俺は博多の森で有光の凱旋を目の当たりにし、
懐かしい友人達に久々に再会したりする。