2008年07月19日
国体その①
国体長崎代表が始動したのは7月に入ってからだった。
監督を岩本文昭現V・VAREN長崎事業部長がやる事は早くから決まっていたし、基本的にV・VAREN長崎のアマチュア契約選手は全員国体出場も念頭に置くように契約時に通達されている。実際にはスケジュール的な兼ね合いもありV・VAREN長崎のアマチュア契約選手でも出場が見合わされた選手もいた。
招集メンバーは
吉本(哲)、出口、堀川、税所、加藤、八戸、小田、鶉野、幸野屋、阿部(V・V長崎)
安部、佐藤、桑井、平田(三菱重工)
西尾(MD長崎)、高橋(国見高校)
主将は加藤、副将は小田。
練習は火曜から金曜の夜20:00から諫早の県総サッカー場。木曜は陸上競技場。一度だけ真城中学でも練習はあった。
国見の高橋君はプリンスリーグの兼ね合いもあり合流するのは国体1週間前だった。
重工の選手が参加するのは火曜と木曜。その為に水曜と金曜は堀川、税所、八戸らを中心に徹底的な走り込みでフィジカルと上げる事に専念していた。
「あいつ等を徹底的に上げてトップチームの選手に負けないくらいにして見せます」
岩本さんはそう語っていた。怪我で1年以上戦列を離れていた税所は勘もフィジカルも戻っておらず、練習当初は苦しそうだった。
徹底的に勝ちに行っていた。ロックとの対戦を本気で倒す気で燃えていた。
ちなみに木曜の陸上競技場の練習には東川監督も見に来ていた。
阿部はこの練習で動きの良さをアピールしメンバー入りを考えていた東川さんにメンバー入りが間違って無い事を確信させた。試合に出ていない選手達にとって格好のアピールの場でもあった。
フォーメーションは3-4-3。
岩本さんの好みと選手の顔ぶれを見ると最適に近いフォーメーションだった。
いつ頃から考えていたのかと見た瞬間に感心した。
重工の平田、安部を軸に据えつつ、小田、阿部、幸野屋、桑井の良さを引き出す事を狙っていた。特に今季苦しんでいる平田には国体を復活の起爆剤にする事を狙ってエースとして徹頭徹尾信頼を置いていた。同じく、守備では加藤に復活の起爆剤を与えようとしていた。
元々、優れたモチベーターである岩本さんの元でシンプルだが、かなり攻撃的な意識をもったチームになった。