2006年06月25日

敗北

ドイツで見てきた。ブラジルゴール裏から日本ゴール裏を見てきた。



負けたのは日本代表というチームではない!
負けたのは日本サッカーを取り巻く全て、
選手、サポーター、マスコミ、スタッフ・・俺達・・それら全て!

試合前からブラジルは余裕だった。
俺がジダにブーイングを飛ばしても、ブラジルコールに首を振っても、
ブラジル人に「ブラジル0!ヤーパン5!」と言っても笑う余裕を持っていた。
玉田が一点取って後ろが少し騒がしくなったが、俺にハイタッチ求めてくる余裕があった。



後半・・走れなくなった。好き放題にやられた。
残り20分頃になるとブラジルのクルヴァ2階席から「ジーコ・ヤーパン」コールが起こった。
ホントの本気を見せないブラジルに選手もサポーターも呑みこまれた。
ブラジルにとって日本は敵にすらなれなかった。
箱型のドルトムントのスタジアムはブラジルの作った異次元。
何も出来ず何もかも呑みこまれて・・それでも黙って呑みこまれる事しか出来なかった。

ブラジルゴール裏に日本コールが聞こえたのは2回だけ。
玉田が点を取る数分前と得点後数分だけ。

個人的に02年はボーナスステージだと思っている。
今大会を98からの8年を見せる大会と捉えてた。悔しかった。
皆思った筈! 「こんなもんじゃないのに・・」。

力を出しきれないのは弱いからと言うのは判っていても
「もっと出来たんじゃ?」って思いは消えない。
サポーターもマスコミも何もかもひっくるめて出来なかった。

力を出し切れないチーム、
ドイツで他国のサポーターと上手く交流出来ないファン、
仲間内だと元気なのにバスの中で静かな日本人、
全てが重なった。負けたのは俺達のサッカーを取り巻く全ての文化。



帰り道、「良い物見れた」的な顔をした人達を見て余計惨めに感じた。
国際大会とか国同士の個性のぶつかり合い。
日本はそれを出せないまま蹂躙された。



柳沢がどうの、高原がどうの、ジーコがどうのじゃない!
俺らはどうしたんだ!!って事。

負けたのが日本のサッカーを取り巻く全てなら・・
その中には、武男さんも、渉も、裕哉も岩本さんも小嶺先生もいるんだよ!!!!
俺も俺の仲間も含まれてるんだよ!



悔しかろ?情けないやろ?
こんなもんじゃないやろ、俺らの力は!!

帰国便の中で笑顔で選手を迎えるファンや
今更「気持ちが足りない」とか言ってるマスコミを見た。
お前等、自分が負けた事にすら気づかないのかよ・・。



このドイツ大会は代表の一つの転機になる大会。
きっと代表チームの応援風景は次の段階へ上がる。
上がらなければ・・落ちるだけ。



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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 23:48 │Comments(0)その他フットボール

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