2005年11月13日

選手権決勝 日大-国見 長崎新聞風国見寄り

前半18分、日大ゴール前で国見高校のFW中筋は右足を振りぬいた。
このシュートが日大の県高校三冠を事実上打ち砕く決定打となる。

最多19回の高校選手権出場を誇る国見高校。
県内に止まらず全国に知られる青と黄色の王者も今年は苦しんだ。
新人戦、インターハイで遅れをとり国見主体で臨んだ国体少年の部でも九州プリンスリーグでもJのユースチームに敗れ「国見の時代は終わった」そう噂する人もいた。

今年の国見は飛びぬけたエースがいない。
そういった意味では過去のチームに比べれば力強さには欠けると言えるだろう。決勝までの道も決して平坦ではない。
しかし各ポジションにしっかりとした地力のある選手を配し、勝ち上がるにつれてチームバランスは着実に安定していった。

この日は試合開始から積極的に動き回り、運動量で日大の出足をくじく。前半6分にオウンゴールで先制点を奪うと18分には中筋が2点目、その1分後にはPKから3点目を奪った。

主将の中川が右サイドから早めにボールを入れる事でここまで無失点の日大DF陣をゴール前に釘付けにし、DF江島は日大のFW坂本を押さえ込んで前線にクサビを作らせなかった。

後半、建て直してきた日大の攻撃陣に付入る隙を与えずに国見は余裕を持ったまま全国への切符を手に入れた。

全国制覇を狙うには課題も多い。
しかし勝負強さに欠けると言われたチームは最も厳しい試合で抜群の力強さを見せた。

前人未到の20年連続出場は連続出場としては史上最多。
6度の全国制覇は名門帝京高校と並んで戦後最多タイ。
単独最多記録となる7度目の優勝へ向かって国見はようやくスタート地点へと立った。



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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 21:30 │Comments(0)高校・ユース

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