2013年12月19日

プリンスリーグ九州2部長崎県代表決定戦のこと

日曜は「プリンスリーグ九州2部参入戦 長崎県代表決定戦」を観にいく。
対戦カードは「長崎日本大学高校vs.長崎総合科学大学附属高校」
ちなみに長崎総合科学大学附属高校は地元では「総附」の呼び名が定着しているのだが
学校側が指定する略称は「長崎総科大附」なので一応、メディアの端くれ切れ端化した以上それに倣う。

まず日大。
ここ数年で最も苦戦したシーズンだった。
新人戦はベスト8、高総体はベスト4、選手権予選は3回戦で敗退。
プリンスリーグ九州2部でも最後まで最下位争いの末に10チーム中9位。
国体長崎県少年の部に最多の7人を送りながら・・の状態である。

一方の長崎総科大附も決して順風満帆ではなく、
新人戦こそ制したが高総体では初戦で敗れ、選手権予選を苦しみながら手にした。
県1部でもずっと海星に首位を許していたが最後で逆転して県1部を制した状態。

日大の布陣は4-4-1-1。
木下君や山口君、江崎君など1年を通じて活躍したメンバー。
長崎総科大附は2年生エース安藤君をトップに置いた3-4-2-1。
プリンスリーグ九州2部長崎県代表決定戦のこと


試合は立ち上がりから共に攻守の切替・・特に攻→守の切替が早い。
その為に長いボールを入れあって弾き返しあう展開に。
正直、日大がこれくらいリアリストに徹した戦いをしてきたのは意外だった。
08年頃の前3人が流動的に動いて攻めるスタイルを見てきた身としては信じられないほどだ。
逆に言うと、それほどこの試合に何が何でも勝ちにいっていたのだろう。

試合は互いにしっかりと守備をして長いボールを入れあう為に中盤が共にボランチしかおらず、
ポッカリスペースがある場所で4選手がセカンドを拾いあう展開に。
数的にも互角、能力的にも差がない為にセカンドボールの奪い合いも互角に。

それでも前半30分、長崎総科大附の選手がジャッジに気を取られた隙を
素早くついた日大の山口君が先制点。
更に後半立ち上がりに左サイドを突破した日大が追加点。
この1点目、2点目共に長崎総科大附の集中の切れた瞬間が綺麗に突かれた。

今年の長崎総科大附は接戦の中でこういう失点が多いのが特徴だ。
スロースターターという訳ではないだろうが、全国で戦うには最も気をつけないとならない点だ。
プリンスリーグ九州2部長崎県代表決定戦のこと


しかし、選手権予選準決勝でも海星高校相手に0-2から試合を引っ繰り返した長崎総科大附。
この後、突破で強引に崩して1点を返すと後半23分にロングフィードからのカウンターで同点。
試合はこのまま長崎総科大附かと思われた。

決勝点は日大。
後半31分に速攻のカウンターから裏をDFラインの裏を突かれ
ペナルティエリア内であと一歩体を寄せきれぬままシュートを打たれ3-2。
この後、長崎総科大附は1ボランチにしてラインを上げて徹底的に攻めて行くが、
逆に日大にバイタルエリアを使われカウンターで攻められてしまう。
そのまま試合は終了し・・日大が勝利。日大が合理的に戦って勝った印象だ。

敗れた長崎総科大附だが、球際の寄せの弱さと
集中が切れた時間がそのまま失点につながった感じだ。
ここを改善出来るかが今後に関わるだろう。

さて、勝った日大だが次はプリンスリーグ九州2部参入戦を戦って勝たねばならない。
ここで敗れれば長崎県勢がプリンスリーグから消えるだけでなく、
日大としても来年後輩が戦うべきレベルの高い舞台を一つ失う事になる。
今年苦しんだ最後の最後に・・歓喜を期待したい。


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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 22:21 │Comments(0)高校・ユース

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