2010年12月02日
15名退団の報に寄せて
彼は俺に言った。
「フロントもサポーターも俺ら選手も皆が変わらなきゃいけないようになったんだと思う。いつまでも同じでは上には行けない。これから、みんなが変わって行かなきゃならんと思うんですよ。上に行きたいのなら、変わっていくべき時なんだと思う。」
個人的にはこれに関して心情的に何もないと言えば嘘になる。
だが、彼の言う事が正論でありその通りだ。
さすがに15人というのは中々にアレではあるが、05年は20名くらい退団したし、エースが抜けるのも何度も経験した。原田武男に対して特別な思い入れはあるし、強く思う事はあるが、それは俺の個人的な事でチームの判断が”悪”なんて思わない。
これからも退団騒ぎはあったし、これから先もずっとある。
その辺に関しては馴れている。だが、痛みを耐えていても痛いものは痛かったりする訳ではあるが、それもひっくるめてフットボールクラブを応援するという事だ。
(このままじゃ駄目だ)
そう誰もが思った。変わる事が求められている。
変わると言うのはこういう事だ。
楽しい変革、楽な改革なんてありはしない。
その覚悟もないまま「変わらなきゃ」なんて言っても、それは改革ゴッコだ。
クラブは変わろうと一歩を踏み出した。
それが正しい変化がどうかは未来が決める。今じゃない。
そして、その変化は当然、フロント自身にも行われるはずだ。
クラブが責任を持って、来期以降のチームを作り出す判断をした。
あとは結果で考えてやれば良い。
怒るのも褒めるのもその時にすれば良い事だ。
ただ、去っていく選手には
本当にお疲れ様!
と言いたい。
彼らが退団する事に言いようのないショックを受ける・・それ位に好きな選手・・そんな彼らと遭えた事、そんな彼らが長崎のチームに居た事に本当に幸せを感じる。
俺を幸せにしてくれて、ありがとう。
特に原田武男と竹村栄哉の2人には言いようがない程の気持ちがある。
俺をとびきり幸せにしてくれて、ありがとう!
彼らの今後について希望する事は多々あるが・・まずは彼ら自身がどうしたいのかを尊重したい。
正直、これだけ選手が退団したり、原田武男のいないV・VAREN長崎が想像出来なくて、先を中々、考える事は出来ないが・・今、俺の目の前には最終節で回収した観戦者アンケートが数百枚ある。来期の運営の効率化や合理化をすすめ、地域密着を言葉じゃなくて実践する為のアンケート・・。
だから、俺はそれを集計する。ただ、ただ、集計しまくる。
それが今、俺に出来る事だから。
俺がクラブの側にいれば・・
今まで去って行った71人の選手、そして今日の15人の選手・・彼らを語り継いでいける。
だから・・俺は彼ら86人の気持ちと一緒にJリーグを目指す