2011年12月03日

退団発表にまつわるエトセトラ・・

JFAの規約では、クラブは11/30迄に選手に対して来期契約するかどうかを通知する義務を負う。つまりV・V長崎でも選手に対して通知は行われている。Jでは公式戦がまだ残っているのに「退団選手発表」がよく行われる。これは選手の為であると同時にチームイメージを守る為だ。

選手退団と言うのは選手や関係者は無論、サポーターにも衝撃的な物であったりする。それは去年のV・VARENの大量解雇による混乱をみれば明らかだ。この退団というネガティブニュースは企業の不祥事などと同じで「早く」「正確に」公表するのが最も無難で問題のないやり方だ。

Jチームも伊達にリーグ戦中に退団発表する訳ではない。経験からそれが一番良い方法と辿り着いた結果だ。ガンバは優勝争い中に10年務めた西野監督と来期契約しない事を発表した。長崎も来期契約しない選手を決定し、選手に伝えたのならば一刻も早く発表をすべきだろう。俺達は来年は優勝してJ2に行く筈で「リーグ戦最中だから」「他のJFLチームでは」と言うのなら、プロクラブである事を辞めた方が良い。

退団時の混乱原因は大抵、情報の先漏れだ。かん口令も無意味だ。選手の態度や何気ない一言だけではない。選手にも家族や親友も悩みを相談する人もいる。選手とクラブだけの機密事項なぞ世界中探しても存在しない。

来期契約を更新しない判断を下したのならばプロクラブとして堂々と公表する事を望む。

ファンにとって応援した選手が去るのはキツイ事だ。だが、もっとキツイのはその選手が突然いなくなる事だ。シーズン中は散々「応援お願いします」と言っておいて、フイっといなくなる。そんな時のサポーターの気持ちを考えているだろうか?最後と判っていれば、選手にサインして欲しい者もいたろう。感謝の気持ちを伝えたい者もいたろう。プレゼントを渡したい者もいたろう。

「あと1週間でリーグが終わるから」・・それは苦痛を先延ばしにし、サポーターの気持ちを無視した行為だ。クラブ経営はシビアなビジネスである。多大な貢献をした選手を戦力分析した上で解雇する事があるのもプロクラブの宿命だ。だが、フロントがビジネスライクに割り切ろうとする余り冷酷な印象を周囲に残してしまうケースは多い。

解雇判断が戦力分析をした上で正しい判断だと思うのなら隠す必要など何もない!

選手が「今は動揺が大きいから発表を控えてくれ」「親しい人に話すまで待ってくれ」と言うケースもあるだろう。だが、退団者の発表を先延ばしするのは、クラブイメージを一日ずつ削り取っていく事だと理解して欲しいものだ。


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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 14:15 │Comments(0)V・V長崎

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