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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2014年10月21日

~組み合わせで勝利を寄せる~2014年J2 第37節 湘南vs.長崎のこと

 日曜は朝から空港へ行き羽田まで浪漫飛行へin the skyの予定が、土曜の朝から割れるように頭が痛い。
普段なら「何か・・大切な事を思い出せそうな気がする・・犯人は・・」
などと小粋なアメリカンジョークをかます余裕もある僕だが、翌日を考えるとそうはいかない。
土曜の夜は全身全霊をかけて解熱に集中し、その代償として体力を消耗し、ちょいテンション低目で羽田着。

 羽田では顔見知りを見つけたのでテンションを高めて到着口で「ようこそ、東京へ!」と
ディズニーランドの職員並の明るさで迎えてみたら「・・同じ飛行機ですか?」と
資金繰りの相談を断られた個人事業主みたいなテンション激低顔で応えられる。
話を聞けば長崎国体の取材で連日、馬車馬のように働き身も心も疲労困憊だと言う、
(働けど、働けど、我が暮らし楽にならざり・・ぢっと手を見る)と石川啄木の一節が頭に浮かぶ。
ちなみに啄木は、高給取りな上に借金の大半は芸者遊びだそうで、とんだ、ブルジョワのわがままである。
そんな事を考えながらJRを乗継いで平塚へ。

 車窓から景色を見ていると銀河鉄道999みたいな気分になり、
「僕は999号に乗って勝点3をくれるという競技場へ行くんだ」
「2007年の天皇杯や3月のホームではヒラツ化伯爵に倒されたんだ」

と星野鉄郎気分のまま競技場へ着。

 さて、試合については少し真面目に(笑)
この試合のポイントは互いにまずはスタメン構成。
長崎は守備の要である山口君が契約の関係上出場出来ず、他にもコンディション面などからCBが懸念された。
結局、9月に不調だった岡本君がCBの左、水曜に合流した武内君が右、髙杉君がCB中央と初の組み合わせ。
また、前線はヨンジェ君、小松君、佐藤洸君というこれも今季初の組み合わせで攻守共に未知の形。

 一方の湘南もCBの軸である丸山君が出場停止。これに攻撃の軸であるウエリントンも欠場で、
樋口君や亀川君など最近出場の無かったメンバーを起用。
恐らく、J1昇格と優勝を決めたことでのメンタル面の引き締めというかリフレッシュを図ることと
来季を見据えての起用が重なっての判断だったと思われる。

 結果的にこの最初のポイントが大きかった。
湘南は立ち上がりからチーム全体の前に出るスピードが遅く速さがない。
そこへ落ち着く間もなく石神君のFKを小松君が押し込んで長崎が先制したことで流れが決まった。
湘南はトップの位置に入った武富君を走らせて攻めに入るがCB陣が集中して守り得点を与えない。
その後、36分に石神君が左サイドからクロスを入れると今度は古部君が押し込み2対0。

 ここ3試合で4アシストの石神君だが今の彼は
(空けば(フリーになれば)打つ!打てば決める!)という居合の達人のような感じで圧巻だ。
左サイドのクロスの位置は長崎ではもう”石神ゾーン”と呼んで良いと思う。

 後半に湘南は相次いで選手を入れ替えて本来の形を取り戻そうとし攻勢を強めるが
長崎は攻守を徹底させて対抗。73分に1点を返されたが2-1で試合終了。
試合内容でも選手起用でも両監督の読み合い、探り合い、手の打ち合いが非常に面白く楽しかった。
特に水曜に合流して好パフォーマンスを見せた武内君は特筆すべきだろう。

 試合後は監督会見とミックスゾーンでの取材を終えて再び空港へ向かう。
JRを乗り継ぎながら再び銀河鉄道999気分だ。
鉄郎役の僕(以下:鉄)が、”僕の中のリトルメーテル役(以下:メ)”に話しかける。
鉄「ねぇ、メーテル。どうしてセレモニーがある時に限って勝てないチームが多いんだろう?」

メ「それはね、鉄郎。その時が目立つだけで確率的には勝率は普段と変わらないらしいわ。
  どこのチームのサポーターも必ず自分の街の県民性を「熱しやすく冷めやすい」と言うけれど、
  自分の街の県民性を「熱しにくく冷めにくい」と言うサポーターに会ったことはないでしょう?
  今が特別、ここは特別・・人はそう思いたいのね。」

鉄「そうか・・どの時代でも「最近の若い者は・・」と言うようなものなんだね」
メ「そうよ、平安時代の文献にも最近の若い者は・・と書かれていたそうよ」
と会話しながら帰る。きっと周囲から見たら危ない人だったろう。

そんな週末。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 19:11Comments(0)V・V長崎