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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2014年10月30日

~災い転じて福となされる~2014 J2第38節 長崎vs.熊本のこと

 10月は国体もあって原稿仕事が多かったので、
手が回りきらずブログも放置気味だったのだけれど、今更ながらJ2第38節の熊本戦について・・。

 熊本戦の行われた日曜は明け方から雨。
会場の柿泊はゴール裏が芝生という会場なので、
雨が酷いと田んぼのぬかるみ状態となり、ガタリンピックや泥レスみたいになる。
(こりゃあ、大変だ)と思っていたら試合開始4時間くらい前からは晴れだして、
試合1時間前には「暑い」という声も聞かれる状態に。

 さて、試合。
この日のゲームで特に大きなポイントとなったのは2つ、熊本の先制点と片山君の退場と言えるだろう。

 立ち上がりから長崎は前へ積極的に出てペースを熊本を押し込む事に成功した。
トップのヨンジェ君に当てたボールを後が広い押し上げる。
これは良い感じの試合の入りをしたなと思っていたのだが・・
10分に左のショートコーナーから最後、園田君が合わせたものだが前半に熊本のシュートはこの1本のみ。
守備に安定感があるチームに先制点を与えてのは痛い。色んな余裕を与えてしまったと思う。
何より試合2日前の取材で高木監督は熊本の特徴を踏まえて、
前半の早い時間を気をつけないと言っていただけに悔しさはひとしおだと思う。

 また、直後に熊本の左SB片山君が負傷交代するのだが、
小野監督はサイドの専門職でなく本来はCBで1対1に強い篠原君を入れてきた。
試合後、小野監督が思った以上に長崎のサイドが早い展開なのであえて篠原君を選んだと語り、
高木監督も片山君に変わって篠原君が入ったのが展開に影響したと言及していたが、
この交代は3つの点で節目となった。
一つは、片山君の裏を突く縦の突破で攻勢に立っていた古部君への対処。
二つ目は守備を優先的に固めながらチャンスがあれば狙うという意思統一が出来た事。

 三つ目は前半の早い時間帯で長崎への対策が打ててしまったことだ。
試合後の会見で小野監督が「予想以上にサイドに早く入れて縦に来た」と語っている通り、
高木監督のサイドへの早い展開という戦略は熊本の裏をかき、長崎が攻勢に立つ要因の一つとなっていた。
小野監督とすればしてやられた感もあったと思う。
しかし、SBを交代して対処するには前半の半分も終わらない時間帯では早過ぎる。
しかし、片山君の負傷退場というアクシデントで早く交代=対処せざる得なくなった。
また、この時点で0-0なら篠原君を迷うことなく送り込めたか判らない。
この日の大きなポイントを結果的に上手く利用された・・災い転じて福となすな形になってしまった。

 この後、長崎はチャンスを作るまではいったが最後の決定力を欠き、
どうしても得点を奪えないまま試合を終え・・
最低でも引き分けに持っていけた筈の展開を熊本に守り勝たれてしまった。
非常に残念なゲームだっと思う。特に攻撃のエースである佐藤洸一君のらしくない球際の弱さが気になった。
佐藤洸一君は弱そうに見えて強く、強そうに見えてしなやかという、
捉えどころのない上手さを持つ選手なのだが・・。次戦での復活に期待したい。

 熊本は順位こそ低迷しているがこの日は非常にまとまっている。
来季以降は段々と厄介な相手となっていくだろう。

・・っと今回は大してネタも盛り込まずにブログを終える。
ダチョウ倶楽部ではあるまいし、そんなに毎回ネタを仕込んでいる訳ではない。
あと、この日はクラブのクラブライセンスに関する定例会見があったのだが、それについては後日。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:26Comments(0)V・V長崎