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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2009年08月12日

審判問題について今すぐ出来る事

さて、昨日書いた通り審判問題を・・。



日曜の町田戦、主審は判定基準が曖昧で、試合をコントロール出来なかった。それは主審の個人的資質もあるんだろうけど、最高の判定を下す為の「判定環境」が整っていなかったのも事実だ。



JFLで笛を吹く彼らは日本審判の最上位「1級」審判だ。
1級審判は2級審判員の中から9地域あわせて十数名が推薦され、更に1年がかりでテストして初めて得られる資格だ。つまり、単なる選抜方式で言えば間違いなくトップレベルだ。



問題は、「トップレベル=相応しい技量」の図式が壊れている事だと思う。



Jリーグチーム数はここ数年飛躍的に増えた。その為に試合数も増えた。
J1、J2合わせて18試合が毎試合行われてる訳だから。



選手はユースの整備などもありそれなりに対応しているが・・それでも「総じて選手の質が落ちた」と言う意見も根強い。選手以上に育成システムの整備の進んでいない審判のレベルが「総じて下がっていない」とは言えない筈だ。



2004年にJFAはレフェリーカレッジを開校した。
2007年には審判トレセンを始めた。
ユースに比べて圧倒的に始動が遅い。つまり結果が出るのはまだ数年先だ。



更に言うならば、現在1級審判は130名程度。多くは40代。
その中からJの為の主審18名と副審36名・・更に第4の審判・・つまり毎週1級主審の半数以上がそちらに回される。130名の審判の中には既に一線を退きつつある人もいる。事実上、残った人数からJFLで主審・副審で30名近くが割り当てられる。



無理のある状態なのはこれで理解出来ると思う。



では、対策は何か?
組織やシステムを見直すのは大掛かり過ぎて「今、我々が出来る事」ではない。V・VAREN長崎はこれまでも何度も審判のミスジャッジに動画や画像付きで意見書を提出しているが、それが常に内々に処理されて具体的に何かが帰ってきた事はない。だから、まず「今出来る事」をザっと羅列してみる。



・夏場のナイター
炎天下では選手も疲労し消耗するように、審判も疲弊する。選手ほどではないが審判も試合中に走り続けている。夏場のナイターは試合を上手くコントロールするのに大きく役に立つ。



・審判にも水筒を回す
更に選手は主審がゲームを止めている間に水分補給が出来るが、審判は出来ない事が多い。選手は水分を補給したあと、審判に水筒を差し出す位の気遣いをしても構わないと思う。



・審判に正当な評価を
選手を観客の声援やブーイングが育てる事があるように、審判も正当な評価で伸びる筈だ。その為には観客も審判のジャッジについて考える必要がある。ブーイングだけでなく正しいジャッジには「ナイスジャッジ!」の声を。



 A:アドバンテージを上手く流して得点に結びつけるのは判定の良さの証明で審判のファインプレイ。



 B:ミスジャッジの最大の原因は審判のポジショニングのミスでプレイが見えない事。対角線式審判法(副審のいないサイドを主審がカバーする。主審と副審がボールを挟んで対角線の位置を取れるように動く審判の基本の動き)等を観客・・少なくとも観客をリードする人間は理解して指摘していく



・チームとして審判をスカウティングする。
対戦相手をスカウティングするように審判に関してもスカウティングをして傾向や注意点をデータベース化するのも手だ。俺の「FUJIHARA'S NOTE」の審判の項目には15名の「問題のある審判」の名前と傾向が記載されている。面白い事に15名の殆どが・・2回以上チェックされている。



等が「今、出来る事」だと思う。



JFA側も審判協会側も問題があるのは認識しているし、その為の対策は打っている。
問題は「対策の効果がまだ当分出ない」っという事だ。だから、その間をどう乗り切るか・・それを考える事の方が建設的だ。しかし、声は挙げ続けていく必要はある。



やる事をやって・・その上で声をあげる。それが大事だ。



  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 20:23Comments(1)その他フットボール