2010年02月18日

「こんなこともあろうかと!」

工学実験探査機 はやぶさ
小惑星イトカワの探査の為に地球から打ち上げられたロケットだ。



この「はやぶさ」の凄まじすぎる波乱万丈(っと言っても宇宙探査では結構普通らしい)の航行とそれに対する「はやぶさ」の、そして関わった技術者達のとてつもなさはこの動画が判りやすい。



まずは見て欲しい。





技術大国日本の面目躍如たる、職人気質を思い出させる素晴らしい動画だ。



宇宙探査では一度打ち上げると人間の手は一切届かない。
その為に、「壊れない」事と同じくらい、「壊れても大丈夫」が必要とされる。
更に、宇宙開発は膨大な予算を必要とする為に失敗は許されない。
一度の失敗が予算削減につながる事もあり得る上、予算を掛ける必要上、一度の探査で徹底的に無駄を廃し、幾つもの探査を兼任する。

今年の6月、はやぶさは大気圏に突入し燃え尽きながら帰ってくるが、「はやぶさ」が地球に帰還する時の軌道データは「地球衝突の可能性のある天体の軌道予想システム」に使われる。文字通り、燃え尽きるまで科学のお役に立つのである。



「大丈夫だ!」

「こんなこともあろうかと!」



この発言をする宇宙戦艦ヤマト技術部長の真田さんの頼もしさ!
まさに万全の備えだ。



「はやぶさ」の技術者達はトラブルが起こる事を見通していた予知能力者だったのか?
はやぶさは一切のミスもない完璧な機体だったのか?



答えは否だ。



実際には「はやぶさ」も幾つか設計上の問題点が発覚したし、「はやぶさ」の技術者もエスパーなんぞじゃない。



技術者達は徹底的に「こんなこともあろうかと!!」の「こんなこと」を直視して、徹底的に備えたのだ。
恐らく、トラブルが無かった為に無駄になった「こんなこともあろうかと!!」は無駄にならなかった「こんなこともあろうかと!!」の数倍~数十倍あるだろう。
だが、その無駄になったいくつもの準備があったから「はやぶさ」は地球へ向かう事が出来ている。



今のV・VARENに必要なのはこの「こんなこともあろうかと!!」なのだ。
この
「こんなこともあろうかと!!」の準備が非常に少ない、もしくは見通しが甘い内はクラブは周囲を安心させられない。



負けても、大変な事があっても、「このクラブは大丈夫だ!」
そう思わせなければならない。
「大丈夫だ!」「こんなこともあろうかと!」
クラブからそんな発言がいつでも聞ける・・そんな日を期待したい。



ちなみに・・ことしの1月15日に「はやぶさ」が、地球の引力圏の内側(地上140万キロメートル)を通る軌道に乗った事が確認された。



「はやぶさ」は帰って来た。
あらゆる「こんなこと」を乗り越えて。



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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 16:26 │Comments(0)日記・コラム・つぶやき

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