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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2013年02月05日

長崎、スタイル転換中

 現在、V・VAREN長崎は急速にチーム作りを進めている。
昨季まで攻撃スタイルでJFLを制した長崎ではあるが、
このスタイルはリーグ随一だった選手レベルに支えられていた点は無視出来ない。
だが、今年はJ2で戦いという事で当然レベルは格段に上がる。
”リーグで傑出した戦力に支えられる”という前提が無くなる訳で、
長崎はスタイルを修正してリーグへ臨まなければならない。

 高木監督という人は非常にリアリストでデータや理論を大事にする。
当然、当面のノルマである「J2残留」の目処が立つまでは
”自分がやりたい事”よりも”自分がやらねばならない事”を重視する。
つまり当面、高木監督は「勝点を稼ぐ手堅いスタイル」を重視するという事だ。
「良い監督の条件は?」と問われて、
「勝つ監督」と公言する高木監督ならそう考えるのが当然だろう。

 実際、高木監督はV・VARENの戦力がリーグ中で高くない事を充分に認識している。
そのチームで「残留」と「12位以内」をクリアする為には、
他チームがまだ完全にチームが出来上がっていないリーグ序盤・・開幕戦迄には
チームをある程度の域に押し上げておかねばならない。
そのために1月19日を皮切りに高木長崎は積極的にTMをこなしている。

 ちなみに2011年時のTMは2月7日が最初でJFL開幕戦までに7試合をこなしている。
2012年時は1月28日のTMを皮切りに開幕戦までに14試合。
今年は今日、2月5日までの段階で既に5試合。優勝が義務であった昨年並かそれ以上のペースである。
それはそのまま高木監督のチームを早く仕上げようとする早さだろう。

 このペースでチーム作りを進めるには選手には相当の負荷がかかる。
コンディション維持は相当に難しいに違いない。
昨年までは「自分らがボールを持って回す試合展開を前提にした練習メニュー」だったのに対して、
今年はいかに動くか?いかに守るか?いかにシンプルに攻めるか?を重視したメニューになっている。
ボールを扱う事が好きな選手達にとっては、つい昨季と比べてしまうだろう。
そんな中で練習試合で結果が出なければ
「どうせなら昨年のスタイルでやれば・・」と頭を過ぎる事だってあるだろう。
それはきっとファンも一緒で、開幕して数試合勝てないと
「優勝したんだから、去年のままで良かった」などと言いだす人も出てくるものだ。
・・例え、それが的外れでも。

 そんな中で監督やチームにかかるプレッシャーは大変な物だろうと思う。
そんな中で幸いなのは、選手らから「Jでプレイ出来る喜び」が漲っている事だ。
希望や夢があれば人は頑張れる。
夢や希望が移ろわない内に・・
勝点という事実を手に入れて夢を実現して”現実”にしていきたいものだ。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 15:04Comments(0)V・V長崎