2009年のViが発売されます

藤原 裕久(KLM)

2009年12月23日 21:40

今月の26日に2009年のV・ファーレン長崎本『Vi』が発売される。



今年も原稿を書いたが今年は今までと別の意味で苦戦した。



今期の事を1500字×3本にまとめ、試行錯誤の末に原稿は出来たものの、編集・発行人である山頭さんからの指摘やアドバイス、写真や本の兼ね合いから校正が入り、現在そこを踏まえた対応したり、気を使う部分があったり、物凄く知って欲しい話だけれども、書くことをやめたり・・。



基本、
1書き手が原稿を書く→2編集者がチェックをして修正などを指示→3書き手が再執筆→4編集者再チェック→5本に載る
っというのが物書きの流れ。



つまり、出来上がった本は自費出版等で無い限り、書き手と編集者の共同作業、共著と言える。俺が好きな竹熊健太郎という漫画評論家はこの事を指して「作者と編集者は共犯者」と表現している。



俺は無論、俺の書いている文や表現、オチが最高だとは思う訳だけど、実際に山頭さんから指摘されたり、山頭さんの意見を聞いてすり合せをしていく。そうすると、意外な視点があったり、発見が見えてきたりして納得したり、驚いたりをする訳で・・同じものを見ても角度が違うと本当に色々変わってくるのだなっと。



俺の原稿がそのまま載れば俺は自己満足全開でも、それをやっている限り俺の枠を決して出ない訳で、そういった意味でViの原稿で色んな見方や意見をブレンドさせていくのは俺にとって結構ありがたく、有意義な事だなっと考えたりもする。



勿論、俺にも譲れない点があって、その辺次第では「じゃぁ、俺降ります」となる訳だけど、同じように山頭さんにも「なら降りてください」って点はある訳で、その辺のせめぎ合いみたいなすり合せ作業は好きだったりする。^^
山頭さんだけでなく、うえきさんもそうなんだけど、ダラダラやっているように見えても「譲れない線」を持っていて、その為には引かない感じの人間は一緒にいると刺激を受ける。



俺と山頭さんの捉え方や感じ方で違う部分もある事があっても、重なる部分も多く、何より、1番最後の部分では同じものを見て、感じているのではないかと。
読む人も同じようにオチやら表現を見て、違う部分を感じながらも、最終的な文の裏にある部分・・2009年のV・ファーレン長崎を感じてもらえれば嬉しい。



その時は、多分読んだ人も共犯者となるんではないかと考えたりする夜。


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