総附の事と1年坊達との思い出

藤原 裕久(KLM)

2013年01月01日 15:00

去年は高校年代とV・VARENの試合やイベントが重なる事が多く、
例年に比べると半分程度しか試合を見れなかったので、
余り書かなかったのだが・・今日は総附の話題でも。

2012年度の総附は県内での高校年代では公式戦無敗。
新人戦、高総体、選手権予選、県リーグ優勝と文字通り無敵状態となった。
一応、布陣は4-1-3-2もしくは4-2-1-3だったりするのだが、守備時は実際には5バック、攻撃時は3バック。
マンマークや前線への長いパス、サイドゴリゴリの攻撃は、
小嶺先生が島商、国見でやってきたスタイルを正当に継承している。

さて、たまに報道などで、
「小嶺先生はかつて自身が声をかけて入学させた生徒が
 国見を卒業するのを待って指導に本腰を入れて云々」
というのを目にするが・・
それは余りにも短絡的で小嶺先生という人を知らない、言うまま記事にしただけの物だと思う。

小嶺忠敏という勝負師はそんな生易しい御仁ではない。

小嶺先生と言う人の勝負に賭ける本気度や執念は生半可なものではなく、
教育者小嶺忠敏とは別人と考えて良いくらいだ。

だいたい、卒業するのを待って云々と言うのは、
その間に総附にいた子に余りに失礼だし、
同じく日大や島商の選手権などでの栄冠を貶める物だ。

かつてと違い、近年の長崎のユース年代は大変な状態となっている。
かつて国体少年の部で優勝した長崎少年男子はここ数年、九州国体を突破出来ていない。
中学時代から有名な選手の大半は県外のJユースなどに進学する。
実際、V・VARENU-15の主力も県外へ流出する事が確定的だ。
県内の有力選手を長崎県内につなぎとめる事が出来ない状態なのだ。

そんな中で高校として実績がない総附が県最強になる為には、
小嶺先生だけでなく定方さんら多くの関係者がどれ程の苦労があった事か・・。
その偉業を小嶺先生は凄いだけで片付けて欲しくない。

ちと話が逸れた。

個人的には今回、選手権初戦が静岡と聞いて(厳しいな)っと思った。
王国静岡の底力はやはり高い。多分、個勝負なら常葉橘が総附より上だろう。

そんな話を小嶺先生の島商時代の教え子で、小嶺先生をもっとも良く知る人の一人であり、
自身も少年サッカーチームの指導をしている大山さんにしたら
「1回戦はイケると思うよ。」と言われた。

「総附のやっている(小嶺先生の)スタイルはそういう静岡勢を倒してきた実績があるから。
 そういう相手をどう崩すかを知ってる。
 だから、僕は相手が静岡と聞いた時点で、これはイケるかなと思った。」

そしてその通りだった。
定方監督らも上手く選手をノセたのだろう・・選手がよく集中していた。
PKでの勝利だし、ボールを保持していたのは常葉橘だけど、総附は崩れなかった。

PK戦の勝利で立役者となった総附のGK田中祐昌君だが、
彼は島原一中時代に全中で準優勝した時のメンバーで県内屈指の逸材だったりする。

2010年。俺がまだULTRAでバスドラ叩いて応援していた時に、
総附の1年生が俺らの後に並んで何度か応援した事がある。

その時に、彼らをリラックスさせがてらに話しかけた際に、
彼らが「こい、上手で有名やった奴ばい。」と言うので、
その子の名前を聞いたら実際に有名だった前川聖也君で「知っとるぞ!」と答えた。
その後、「じゃぁ、こいは?」と言われた子が・・このGK・・田中祐昌君だったりする。

ピッチの外から一緒に応援してから3年、
彼らは選手権のピッチで今度は輝いた。とても素敵な事だと思う。

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