6日の高総体サッカー2回戦

藤原 裕久(KLM)

2010年06月08日 23:12

毎日あれやこれやが忙しく中々ブログやらに時間をかけれないのだが・・今日は6日に行われた高総体2回戦を見た感想などを。



朝からどの会場にしようかを考える。平成町の日大-瓊浦にかなり惹かれたが、鎮西と海星が激突するのが見たくて・・遊学へ行く。



遊学での第1戦は「国見vs鹿町」




国見は中盤から前の圧力はこの年代の長崎ではやはり抜けているかなと。
戦術的には新人戦の頃より安定していたけど途上という感じ。ただ、前半で勝負が決まった後半にかなりダレてしまったのが残念。単純に個人だけで戦っていた。鹿町が気持ちを切らさずに徹底カウンターに徹していたら1点は返せたと思う。
正直、力の差が大きかったので選手個々は何とも言えない。
鹿町は本当は丁寧なサッカーのチームなのだろうなと思った。

その後、海星-鎮西


海星が4-2-2-2。鎮西が4-2-3-1気味の4-2-2-2。



前半は鎮西がプレス早めのハーフカウンター気味な形でよく攻める。サイドを広く使うのも徹底していた。ただ気になったのはサイドが深くまで切れ込まない事。ペナルティエリアの所までくると中央にすぐ折り返して弾き返されてたし、サイドの深い位置を狙える所に味方が走りこんでも使えないでいたのが気になった。海星は鎮西のサイドに押されてカウンター気味に中央突破しか出来なかった。



後半は海星が対策を打ってきた。
サイドを使う意識を立ち上がりに見せ攻める。鎮西は動きが落ちてきた事もあって逆にサイドが段々狭まっていく。前半と逆にサイドを海星、中央からの鎮西の形。戦術的にはサイド攻撃は中央突破に対してより優位だ。当然、海星ペースになり、海星が先制。

この後、海星が退場者を出して鎮西が攻める時間は増えるのだが・・この時点の動きで勝敗が大きく別れたと思う。
1点リード、1人少ないという状況のお陰で海星は「逃げ切り」と意思統一が出来た。海星は前線にFWを1人残す。
これに対して鎮西は数的優位を生かせなかった。前線へ残ったFW1人にCB2人がマークについたからだ。確かに11対11のセオリーならそれで良い。だが、10人対11人でリードされて、残り時間少ないなら残すCBは1人で良かったと思う。

海星はフィールドプレーヤー10人。前線にFW1人残すので守備は9人。
鎮西はフィールドプレーヤー11人。海星FW1人に2人のCBなので攻撃は9人。
9人対9人。数的優位はない。

この場合、CB1人をマークにつけて、もう1人はやや中盤の位置にいたボランチにケアさせるやり方が1番効率良かったと思う。



この辺の駆け引きというかFWまで後に下げなかったのはやはり海星がプリンス2部含めて積んできた経験値なんだろうと思う。鎮西はその僅かな差で敗れたんじゃないだろうか?でも、これで鎮西は本当に経験を積めたと思う。
この試合のレベルは2回戦レベルではなかった。選手権の頃には差は縮まりそうだ。
良い試合だった。



その後、国見高校へ移動し


諫早ー西海を少し見て帰宅した。

1回戦で総附をPKで辛くも下した諫早だが、そのまま今日は海星もやぶっていた。日大-南山も大接戦。去年より更に混戦の度合いが強い長崎の高校サッカー界だ。




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