2012年08月08日

五輪代表の話題などもポツリと・・

このブログを読む人はV・VARENの話題が目当てなのだろうから自粛しているのだけど・・
今回はちょっと五輪の話。

昨日、男子はメキシコに敗れ決勝進出を逃した。
大会前は「全敗もありえる」という評判だった事を考えると4強入りは物凄い結果だ。
チームとして見ても大会前の起用や戦術の迷いみたいなのが消え、
「前から鬼プレス」をベースにして貫いていた。

初戦が優勝候補(と目された)スペインだった事で
開き直ってチームの意思統一が出来たのも大きかったのだと思う。
また、OAが加わった最終ラインの安定感が際立っていた。
OAが機能した時の五輪は好調という近年のお約束を綺麗に踏襲したチームだった。

ただ、あの鬼プレスをかけ続ける戦い方は消耗が激しいので、
メキシコ戦では力尽きた感が出てしまった。
あと1戦・・3位決定戦では最後の力を振り絞ってもらいたい。
ここまでで言えば、大津、山口あたりは今大会で確実にレベルを上げたと思う。
大津のメキシコ戦のミドルなど判断のスピードが上がっているのだと思う。

さて、スペイン戦でスピードと鬼プレスで海外の高評価を集めた永井。
無論、彼がかなり良い働きをしていたのは事実だが、
決定機を3度は逸していた事を考えると「買いかぶり」ではないかと当初思った。
しかし、よくよく考えてみると、
過去、日本が世界に出た時の代表は圧倒的な武器(特徴)を持つタイプより総合力が高く、
当時の日本の最大の武器である「中盤の良さ」を引き出すタイプのFWが多かった。
柳沢などは典型例だろう。

そんな日本人FWの印象がある海外から見れば、“スピード”があり、あそこまで献身的に
「プレス」という守備の肉体労働をするタイプは珍しかったのではないだろうか?
その辺が海外での永井ウケの訳かもしれない。

さて、次は韓国戦だ。五輪の3位決定戦で日韓戦というのも剛毅な話題だ(笑)
韓国はブラジルにこそ大敗したが、地元イギリスを破っており、韓国内では史上最強とも言われている。
監督は日本でもお馴染み洪明甫。
4-2-3-1のフォーメーションで守備が安定しており、前線からのプレス・・
っとベースは日本と共通している。
あえて言えば永井のハイスピードプレスやOAが機能している日本が守備においては上だろう。

気になるのはメキシコ戦で限界を迎えていた日本の疲労と、決定力だろうか。
韓国はCBにやや難がある。
それだけに、永井、大津への当たりはかなり激しいものだろう。
起点となれる清武へも厳しさも予想がつく。彼らがそれを乗り越える事が出来るか・・。

あと、日本の攻撃は永井というスピード型長距離走弾が大きなウェイトを占めている為に、
攻撃に緩急のリズムが乏しいように感じる。
ここに宇佐美あたりが機能すると緩急がついてかなり期待出来るのだけれど。

ちなみに韓国五輪代表は多くのJリーガーが所属しており、
監督の洪明甫も自身の経験から「良い物はJ、日本からでもドンドン取り入れる」
と公言してはばからない。
その線で、日本フィジコ界最高峰の一人である池田誠剛氏がフィジカルコーチを務めている。

兵役免除だとかの余計なフィルターを外して、
純粋にアジア最強国である2国がフットボールの母国で戦うというドラマチックな試合を堪能したい。


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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 14:52 │Comments(0)その他フットボール

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