2011年12月29日

長崎の失敗、そして・・再生 その④

今年、クラブが全力を注いだ増資を含む財務改善は、
予定より時間を費やしたが10月には予想以上の成果を上げようとしていた。それはクラブ史に残る快挙ではあったが、社長らがそれに傾注した結果、現場レベルの変革が手付かずとなった。

「社長が代わり、クラブが変わる」
そう思っていたファンや関係者にとって以前と変わらない対応や体質への失望は大きい。連絡の遅れ、返答なし、デリカシーを欠く発言、クラブ内情報共有不足、「選手マネージャー部」と揶揄される過保護な姿勢とホームイベント参加姿勢。監督依存の強化方針・・。

断っておくが、スタッフ各人は本当によくやっていた。
大変な環境で、情熱を失わない彼らは本当に凄い。だが、ズサンな運営への慣れがあった。そして、社内整備の出来る社員を多く入れたがクラブ内の情報共有不備では誤解を招く。結果、各スタッフや部署は連動して動けずそれぞれ孤立する。フロントがそういう状態では、ファン・ピッチ内・フロントが一つになりきれる訳はない。

例えば・・1回目のラッピングトレインツアーは選手が参加していない。理由は監督の「当日、サブも練習」。結果次第で解雇もある監督がピッチ内の都合を主張するのは当然だ。だが、ファンの要望は「選手も乗って欲しい」だった。

2回目のツアーでは監督を説得し「勝った場合は選手乗車」が決まった。ところが、監督の「サプライズだから内密に」と言う意見で告知が不可となった。監督の遊び心だったのかもしれないが、ファンのニーズとずれていた。

そして、2回目のツアーは負けたにも関わらず選手が乗車する。これは試合後に突然監督が決めたそうだ。クラブのイベントならば、1個人に振り回されるべきではない筈なのだが・・。

佐野監督は気分のムラが大きいという評判はよく聞く。予定されていた試合後のインタビューも土壇場キャンセルが多く、憤慨しているメディアもある。無論、話せる状態じゃない時や話せない時もあるだろう。こういう時こそフロントが双方面目が立つ対応しなければならない。だが、今のクラブには徹底的にそれが欠けている。結果、互いのニーズが噛み合わない。

 更に7月にクラブが「応援について話そう」という会で見せた対応や発言もファンの気持ちを逆撫でした。出席していた元選手である竹村の言葉が全てを表している。「話を聞いて、お門違いだった(クラブの姿勢が間違っていた)と思っています。出直してきます。」ファンと対話しようという姿勢は間違っていないが、事ここに及んでファンを理解していなかった事は不信を大きくしただけだった。

「一つになろう」
震災後に選手が書いたの横断幕の言葉に対し実体は程遠く、今年、ファンを支えていたのはもうクラブへの信頼ではなかった。ファン互いの支えあいや竹村、加藤、原田らOBの存在である。フロントとしての手腕より、功労者である彼らにクラブが報いるという事実と、彼らがいつか経験を積んでクラブの未来を担うという希望、そして彼らの人柄がファンの気持ちを支えた。

そんな状態のままシーズンは進み、終盤を迎える。

(つづく 次回、最終回)


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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 17:59 │Comments(0)V・V長崎

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