2011年12月09日

俺が今年”走って来い”と叫んだ訳

ウチのファンの間で・・
「V・ファーレン長崎の選手は得点後ファンへ向けてアピールをしない」
というのはもう何年もの間の定番だ。彼らがメインやバックにアピールする時は100%・・そこに友人か家族がいる時だけ。ピッチ上の選手、ベンチとしか喜ばない。去年、町田が長崎と試合して3点取った時、町田の選手は脇目も振らずサポーターに向けてアピールした。今年、長崎が佐川印刷から6点を取った時、長崎の選手は一度もサポーターにアピールしなかった。

プロの仕事とはファンを歓喜・感動させる事だ。その対価として生きていく為の報酬を得る。
見て面白いサッカーも勝利もその為のものだ。選手が上手くなるように努力するのも、上手くなってより面白いサッカーや勝利を上げる為のものだ。もし、ファンの歓喜や感動に応えずに、練習が自分の仕事などという選手がいれば、それはその選手の自己満足のスキルアップに過ぎない。そういう意味で真摯に自分とフットボールだけに向き合って生きていくのはタニマチでもつけないと無理であって、プロですらフットボール一筋という訳ではいけない。

だが、長崎で選手がファンの所にアピールしにくる光景はとても稀だ。
これは俺自身前々から凄く問題視していたし、何とかしなければとも思っていた。だが俺は当時ULTRAだったので、点取ったらファン目掛けて走って来いと言えば、応援の対価にサービスを求めていると誤解されるので何も言わず耐えていた。前にクラブ主催で「応援について話そう」という会の時もそれが大きな問題になり、ファンだけでなくスポンサーにも問題視されていた。

(ただ、これは応援している自分の側にも問題があるのかもしれない?)

そう思って・・去年でULTRAを卒団した事もあったのでやり方を代える事にした。

露骨に声に出して叫ぶ事にした。
「●●ー!得点したら、俺の所に走ってこーい!」

周囲から大してやり方変わってねーじゃんと言われたが・・声に出す点が違う。
ある意味で「好きですー」と叫んでいるようなものだ。

6月から声をかけたが・・声をかけた時に手を上げて返事くれる選手ははいたが・・
唯一、翔馬が得点した時に来てくれただけで・・実際に俺が声をかけた選手で来た事はない。

ぶっちゃけて言うと・・実際は俺の所に来なくても構わないと思ってる。つか・・こんなスタンドでデカイ顔して「来い」なんて叫んでいる奴の所に本気で行こうなんて選手はそういないと思う(笑)
ただ、俺が言い続けていれば、彼らの頭の中にゴール後にファンの所に走るという事が少しは残る。そうすれば、俺の所に来なくても選手は走るかもしれない。嫌がらせで、あえて俺の所に来ないでメインに行くかもしれない。それを繰りえす内に得点後に普通にファンにアピールするように選手がなるかもしれない。

俺の目的は得点の喜びをファンへ届ける選手たちであって欲しい事であって、俺を満足させて欲しい訳ではない。

日曜の試合・・俺はゲーフラ祭りの準備と運営をやっている。
多分・・ロクに暇はない。「走ってこーい」は言えるか判らない。

だから、今言う!

「走っていけ!お前らを応援してくれた者の所へ!」
「胸張って走っていけ!」


彼らがゴール後に家族や友人やベンチ以上にどこに喜びを届けるか・・期待したい。


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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:29 │Comments(2)V・V長崎

この記事へのコメント
得点後の喜びの共有は、当たり前だけど選手と応援してる人の信頼関係がないと成り立たない。感謝の気持ちもね。

だからウチの選手はほかのチームと比較すると、サポーターを信頼していなし、感謝をしていないと思われてもしょうがないと思う。

少なくとも選手はそれをスタジアムで表現しようとしたり
ともに喜ぼうと言うところまでの意識はないと思う。

だからウチのクラブの選手の中で応援は求めるものとして
優先的な順位として位置づけられていないと考えられます。

たぶんナイーブな方が多いので応援する人は
「何を考えているかわからないから、近づきにくい」と
ご自身の中で回答を見つけて、その距離間で
ずっとそのままなのではないでしょうか。

このさい、それを確認するために
ウルトラは来季の開幕で
応援をやめてみてはどうでしょう。
いろんなことがわかるかもしれませんよ。
迷惑なら応援しないというのもチームのためですから。

つまり好きって言ったら、すきって答えるなり、嫌いとそっぽ向くなり
黙ってちゃわからんから何か返事してくれと言うことですよねww
好きな子にアプローチかけても、そんなことが続くと
ああ、ダメだなっと思ってあきらめますもんねw
だからファンが減るのですが
フロントはそこまで教育できてないでしょうし、必要性は感じてないでしょう
選手も槇野みたいに意識は高くないでしょうしね。
つまり、毎日送っていたメールをちょっとやめてみる作戦です。
開幕戦は大事な日。いわば誕生日。
そんな大切な日に今まで送ってきたメールをやめたら相手はなんと思うでしょう。

「ああ、そういえば来てないな」とか「あれ、嫌いになったのかな」など何かしらあるでしょう。 「全く気づかなかった」かもしれません。それならやらないほうがいいかもw

まあ、互いに人間と人間のちゃんとしたコミュニケーションとして考えなければなければね。

最近、ブラジルの野球選手や、三浦知良選手やネイマール選手と仕事でお話しする機会があったのですが、やはり全てがプロ。
その立ち振る舞いには魅了されましたので、一筆献上させていただきました。
Posted by 植木修平 at 2011年12月10日 09:05
プロフェッショナルと話していると
(自分をもっと高めないと!)って気持ちにさせるよね。

逆になんちゃってプロと話していると
(この程度か・・)ってガックリくる。

プロに会いたい。
Posted by ひろ@管理人 at 2011年12月10日 22:54
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