2011年06月07日
しうまつに見た高総体1回戦 創成館vs明誠のこと
掲載が遅れたが・・先週の土曜は高総体の「創成館vs明誠」を見に行く。
創成館の監督は元V・VAREN長崎の8番、「たー」こと久留貴昭だ。
ちなみに創成館は率直に言えば強豪とは逆の部類の方に入る。たーが監督になって最初に頭を痛めたのが経験問わず部員を集める事。この試合の選手達で高校に入って始めたという子は少なくない。一方の明誠は県高校リーグ3部所属。普通に戦えば明誠が数段上。
先週、たーと話した時も「普通にやったら大敗する相手。どういう戦いをしたものか・・」と色々と考えていた。この試合だけじゃなく、この試合をどう戦えば今度、生徒達の身になるか等、部活指導者としての大きな悩みだ。
結果的にたーが選んだのは戦力差を率直に認めて、僅かでも勝つ可能性を上げる作戦。
布陣は3-2-3-1と言ってよく、守る時は人数をかけてリトリートしてでもしっかり守る。ボールを奪えば1トップでカウンターを狙う。そして、創成館の子はそれをしっかり履行した。個人技で上回る明誠に対して徹底して人数で守る。玉際で粘る。予想以上に明清をてこずらせた。
だが、前半終了間際にセットプレイから失点。後半も失点。終盤に前目に上がらせ1点を奪いに行きスタンドを湧かせたが・・後半終了間際に再び明誠が得点し3-0で敗戦。
ほぼやれる事をやった上で試合は終わった。
唯一勝てる可能性のある戦い方を選択しそれでも敗れた。勝ちたければ総合的にレベルアップしていくしかないと子供は理解したと思うし、レベルとか関係なく、とても高総体らしい試合だったと思う。
明誠の子も普通、個人技で上回る格上チームは、人数で守ってくる相手に中々得点出来ないとプレイが雑になったり、荒くなったりするのだが、最後まで冷静に、紳士的にプレーをしていた。
現役の頃を知っている選手が指導者になり、指導者としてぶつかる様はワクワクする。
あと・・やはり、たーは大人気で・・この試合を見にファンだけで10人以上、同日午前に諫早で練習があったので、V・VARENの選手もチラホラ、V・VARENでトレーナーをやっていた有川さんやら、マスコミの人やら・・現総化大サッカー部監督の八戸寿憲神も、下界の様子を・・試合を見にきていた。たーだけで総勢30名近くは集めていたろう。
すげぇぜ、たー。