2010年02月04日
目的と手段を履き違えている
かなり挑発的に取る人もいるようだけど、行間からファジアーノ側の怒りと言うか不満がにじみ出ている気がする。
要は
「先般、Jリーグよりアクチュアルプレーイングタイム(実際にプレーが行われているプレー時間)増加の重要性と、2009シーズンのワースト2ゲームがいずれも弊クラブのゲームであったことを指摘されました。」
この部分で相当Jからカチンと来る事を言われたんだろう。
それは
「特に、選手がピッチに倒れている際であってもボールを外に蹴り出さずプレーを継続したいと考えています。」
の一文に滲み出ている。^^
アクチュアルプレーイングタイムを長くっと言うのは、去年かその前くらいからJが取り組んでいる事だ。確かスペインあたりとJを比べると数字でハッキリ違いが出ていたと記憶している。しかし問題なのはアクチュアルプレーイングタイムを長くするという事にJ側がノルマ的なものを持ち込んでる点だ。
今のJ、日本サッカー協会はこの辺を間違え過ぎていると思う。
単純に言うと目的と手段を間違えてしまっている。
例えば・・アクチュアルプレーイングタイムを長くしようと言うのは何故か?簡単にプレーが途切れない面白いゲーム、質の高いゲームをしようとする為だ。何故、面白い、質の高いゲームをしようとするのか?フットボールの魅力を発信する為だ。
つまり、
目的:フットボールの魅力を伝える質の高いゲームの実践
方法:アクチュアルプレーイングタイムを長くする
の筈なのだ。
しかし、アクチュアルプレーイングタイムを長くする事をノルマ化して、注意と言う名の指導を行った時点で目的がアクチュアルプレーイングタイムを長くする事になってしまう。
発想や対応が実に大人気ないが、そんな方法と目的を違えたノルマを課せられては
「ファジアーノ岡山はクラブの方針として選手がピッチに倒れている場合であってもボールを外に蹴り出しません。また上記の趣旨に則り、仮に対戦相手のチームが善意でボールを蹴り出した場合であっても、ボールを相手に返さずプレーを継続したいと思います。」
っと岡山が逆切れするのも理解出来る。
目的と手段を取り違えて、完全に目的を見失っている上役に憤怒する部下・・みたいな構図。
難しい事はよく分かりませんが、この岡山が出した文章、以前にもどこかで読んだ気がします。
この内容を読んだ時、私は、欧州の某有名サッカークラブがこれと似た内容を発表したことを思い出しました。
ただ、岡山とは違い、「態と転けたり、滅茶苦茶痛がったりして、プレーを止めようとする行為が常態化している為」が、理由だったと思います(うろ覚えですいません)。
欧州の場合はまさに
「質の低いプレイ」「フェアプレイ精神を逆手に取って質を低下させるプレイ」に対しての対抗処置として宣言をしてましたね。
したがって質の高いゲームを守る為の宣言なので目的が違ってないのがやはり欧州だなっと。^^