2008年06月26日

距離感

選手との距離感を何よりも気をつけたいと思っている。

嫌われたくはないし、出来れば好かれたいが^^、自分の今現在の立場上、「応援しています」と好意前面に出して近づいていく真似だけはしたくない。
それは好意の押し売りで、好意を選手に押し付けて選手から何かを貰おうとする行為だと思っているから。



一体感や絆は必要だが、それは「仲良くする事」とは違う。



選手達は究極のサービス業だ。
彼らは心の底から嫌いなタイプの人でも「ファンなんです。写真撮ってください」と言われれば笑顔で写真を撮らなければならないし、サインをしなければいけない。

俺らは一緒に戦っている一つのチームの仲間だと思ってはいるが、同時に「客」という立場に本来属している。そういう意味では、選手にサービスを受ける側でもある。



客でありながら、仲間であろうとすれば、そこには互いの立場を考える「線引き」が必要だ。



選手が例え、嫌いな相手にでも笑顔でサインをするように、こちら側(ファン、サポーター)も選手を気遣って近づきすぎないようにしなければならない。選手にはプライベートな部分や、選手としてサポーターが関わってはいけない領域がある。そこには選手側が招き入れない限り入ってはならないし。特に選手に良かれと思って何かをしようとして、結果的にその領域に無理やり割り込んでしまう人も多い。中にはその領域に入りたくて「応援」「好意」の押し売りをしてくる者もいる。



応援や好意を後ろ盾にして選手に近づいて、そういった選手の外側でなく内側に入ろうとする事は、笑顔で無理やりに物を売りつけて代金も受け取るようなものだ。応援している側は絶対に応援してやっていると思ってはならない。

基本的に選手とファン・サポーターは試合の時にフットボールを通じて互いを理解すれば良い。それが1番健全だし、1番理解出来る。



選手を自立させ、サポーターを自立させ、大人の関係で・・。
互いにプロとしての応援人(この場合のプロは金銭ではなく、職人的な意味)と、プロのアスリートとしてのプロフェッショナルな関係になりたい。
馴れ合わず、金銭の交換ではなく、最高の応援と、素晴らしいプレイでの等価交換の関係。その上での信頼。互いが職人的意味でのプロフェッショナルな高いレベルでの信頼感と理解。



馴れ合わず、線を引きながらそういった関係を作るのはとても難しい。時間もかかる。
それでも、そういった関係をキッチリ筋を通して、線を引いて作って行きたい。



実は案外難しくないかもしれない。
そういう人が長崎にはいるから。そういう関係を築けてる人がいるから。
3年で、そういう風になれてるんだから^^



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Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 22:15 │Comments(0)応援とか

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