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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2013年10月31日

週間サッカーマガジン月間化に思う

 週間サッカーマガジンが最新号の1483号で20年に及ぶ週間化にピリオドを打ち月間化する。
サッカーマガジンは現存するサッカー雑誌としては国内最古で長い伝統を誇る。

 サッカーマガジンの週間化は1993年でその前は隔週間化が1年あり、
その更に前は月間サッカーマガジンだった。
当時はJリーグ開幕前で携帯電話もなくDVDも無く、ケーブルテレビも普及しておらず、
テレビでサッカーが流れるのは高校サッカーの選手権と天皇杯の決勝のみ。
ワールドカップが4年に1度、深夜に放送されるだけ・・という時代だ。

 まだサッカー専門誌も多くなく、月間のサッカーマガジンとサッカーダイジェストを買って、
次の号が出るまでの1ヶ月間を何度も何度も読み返しながら待っているような時代。
特に海外の情報は本だけが頼りだった。
ラッツィオにガスコインが居て、J・P・パパンがバロンドールを獲った直後くらいで、
ACミランのオランダトリオが全盛期。バルサがクライフに率いられて輝いていた時代。
当時のサッカーマガジンでは漫画家の望月三起也さんのエッセイなどもあって、
そのコラムの中で当時日本代表FWだった高木琢也現V・ファーレン監督の事が書かれていたりしたものだ。

 今年からV・ファーレンがJ2入りし、サッカーマガジンにも寄稿する事になった。
かつて1読者だった本に寄稿すると言うのは不思議な感覚と嬉しさを感じていた。
何より、フリーライターの端くれの端くれ・・切れっぱしとでも言うべき身がサッカーマガジンで
原稿を書くというのは実に影響が大きく心強いものだった。

 週間化を終え、月間化へ移行するのは時代の流れであるとか、紙媒体のおかれた状況とか色々あると思うが、
週間サッカーマガジン20年の歴史の最後に関われたというのは今後の自分にとって本当に大きい。
物書きの切れっぱしとして「間に合った!」という想いがある。実に幸運だったと思う。

 ちなみに月間J2マガジンの方は今後も続くし、
週間サッカーマガジンで書いていた試合の採点なども続く予定なので、
自分としては声が掛からなくなる時まで誠心誠意、長崎の原稿を書き続けていきたい。

 今後サッカーマガジンは”サッカーマガジンZONE”として今までと別の視点からの雑誌になると言う。
新しいサッカーマガジンがどんな雑誌になるか楽しみにしたい。
かつての月間化時代のように、次の号が出るまでのワクワク感を味わえるように・・。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 19:05Comments(1)書籍・雑誌