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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2013年09月05日

ベストメンバー規定

Jリーグには「最強メンバーで挑め」という趣旨の元、先発メンバー11名の内6人以上は
その試合の前5試合中で1試合は先発に出てなきゃNGというベストメンバー規定がある。

規定に照らしてみると、週末のヴェルディ戦でV・VARENは
金山、岡本、山口、高杉、岩間、井上、金久保、古部、洸一、奥埜、志有人、前田、趙
の13名の中から必ず6名は出場させなければならない。

当然、この規定については異論・反論も強いのだが、
リーグスポンサーや観客への配慮。totoの事を考えると一概に悪とばかりは言えない。
熱心なファンは選手ではなくチームを応援しているので”ベストメンバー規定は不用”となるが、
選手を追っかけていたり、初めて見に来たファンにとって試合がサブ主体であるというのは・・。

長崎で行われたJ2第30節の横浜FC戦では横浜FC戦が3人の交代枠を使い切って
三浦知良選手が出ない事が確定した時にスタンドから落胆の声があがった。
3月のガンバ戦前には「代表の合宿とかぶって遠藤選手が来れないと嫌だ」とか言う人は大勢いた。

フットボールクラブをレストランに例えるとメインディッシュは試合だ。
だが、このメインディッシュの出来は毎回保証されない。
片方が良い試合をしようとしても、相手が0−0の引き分け狙いを徹底すれば良い試合にはなり難い。
そういった中身がギャンブルなメインディッシュを補うために
イベントなどのサイドディッシュの充実で興行のクオリティを保つのだけどね。

ベストメンバー規定はピッチ上の論理から言えば悪法だ。だが、経営上から言えば
ベストメンバー規定はメインディッシュの質をある程度保つ必要性から生まれた規定と言って良い。
選手が行きていくための報酬も経営によって稼ぎ出されているのだから。
なのでベストメンバー規定についてはピッチ以外の点からも考えないと議論は噛み合わない。

ベストメンバー規定の諸悪の根源は過密日程だ。日程を見直すべきと言う人もいるが、
一定の試合数がなければクラブの収益は落ち込む。
試合数減=収入減の事実が存在する事を忘れてはならない。

サッカークラブはサッカーをしてお金を稼いでいるのではない。
クラブはサッカーの試合を販売する事で収益をあげているのだ。
良いサッカーをすればお客は来てくれる?それはチーム(現場)に出来る事であって、
クラブがやるべき事は、悪いサッカーであっても集客できるものを提供する事だ。

ベストメンバー規定もクラブ・JFA・Jなどの収益構造の問題点から考えないと議論の答えは出ないと思う。
そして、チームを愛する人が増えて観戦する側も成熟していく事でしか現状では解決しないだろうな。

個人的にはベストメンバー規定は嫌いなのだけど、そんな自分でも
(宇佐美と森本は長崎での試合前にJに復帰してれば良かったのに・・)などと夢想してしまったりする。

クラブ経営ってむつかしいね。
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 18:08Comments(2)その他フットボール