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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2013年01月22日

2012VVN総括 ~終わりの始まり、始まりの終わり⑤~

さて、いよいよ総括シリーズ最終回だ。

 JFL優勝を達成から僅か1日後、監督へ契約満了と来年の契約を更新しない旨が告げられる。だが、
①解任理由をしっかり言語化する作業がなく役員レベルでも解釈や説明が曖昧であった事
②強化部が事実上、佐野監督だった為に責任の所在がない状態だった事
③コミュニケーションに失敗し誤解を招く説明を選手、監督に繰り返した事
などがあり、大きな問題を生み、更に反発を目の当たりにしてパニックとなった。

ちなみに佐野さんを解任する方針の大きな柱は以下の通り・・

①佐野さんのスタイルをチームは強者のスタイルと定義していた。
 佐野スタイルはリーグ中で高い戦力を有しているから実現可能なスタイルであり、J2に入ってしまえば
 長崎が高い戦力を有する事は難しくスタイル転換の必要性を感じていた。
②現チームが転換点に来ていた。
 現在のチームは佐野さんが2年かけて作ったチームであり、同じスタイルでは伸びシロの部分が少ない。
 同じチームで戦えるのは3年と言われ、降格があるJ2で戦うには不安があった。
③J2での1年目は何が何でも降格出来ない。
 J2になったばかりの長崎にとって最も怖いのは1年での降格だ。
 恐らく降格したら町田以上に深刻な事態になる。その中で守備より攻撃を実践する佐野スタイルは不安。
 J2でチームが安定するまでは守備を重視した方が安全である。
④チームの立ち位置の大転換
 これまでKYUでもJFLでも長崎は予算的、戦力的に強者であった。しかしJ2では弱者となる。
 弱者には弱者なりの戦い方がある。

他にもチーム強化に熱心な余りに監督がホーム密着事業等への対応が乏しかった反発もあった事は記しておく。
ただし、この件は監督だけの問題ではなく、チーム側にも大いに問題があり、
特にチームとフロント間の連携において問題を増長させる事が大きかったと思う。
更に佐野さん自身、予定されていた取材をドタキャンしたり、
大人の対応が求められる場面で露骨な態度を見せ、善意の協力者を遠ざける事もあった。
フロントも優勝、昇格を考える余りに現場・・特に佐野さんを腫れ物を扱うように遇して問題を増長した点がある。
適切な注意やフォローは行われず、また佐野さんの耳に入る事もなかった為に
佐野さんは本当に孤独だったと思う。
その為に愛すべき好漢”佐野達”の良さは長崎では近しい選手やスタッフ以外知る事もない。
佐野さんにも長崎にも・・互いにとって本当に不幸な事だったと思う。

さて、そろそろこの話題を〆る。

かつての長崎は行き詰っていた。身内だけでの運営に限界が来ていた。
だから佐野達という新しい血を必要とした。その延長線上に社長交代もある。
こうして新しい血を入れた長崎はどうにかJ2に辿り着いた。
だが、今までに無かった血だから戸惑いも反発も上手く行かない事もあった。
それでも佐野達という新しい血は絶対に当時の長崎に必要だった。それは間違いない。
佐野達はJ2昇格という長崎の歴史的偉業をやってのけた大功労者で永遠に讃えて行くべき監督だろう。

そして、長崎はJFL仕様からJ2仕様へ向けて更なる変化を欲し佐野監督は契約満了となった。
その方針は間違っていない。だが、稚拙で幼稚な対応をして方針の正しさを自ら貶めた。
これはもう完全にクラブの失態だ。猛反省して欲しい。

チームがJ2仕様になるように、今後はフロントもJ仕様にならねばならない。
これまでは平均観客3,000人クリアの為に言葉は悪いが人を集めるだけで良かった。
だが、これからは集った人にどれだけのお金を使ってもらうかが大事になる。
極端な話で言えば1万人が来て1人100円しか使わないより、
3,000人でも1人500円使ってくれる方がチームにとって良くなるのだ。
これまでは数が大事だった、しかし・・これからは中身が問われる。

フロントの変革はチーム以上に重要なのだ。

長崎の「Jを目指す時代」は終わった。「Jリーグのチーム」としての時代が始まった。
強者だった長崎の時代は終わった。J2最下位からの長崎が始まる。
誰にでも判りやすい「Jを目指す」と夢は終わった。新しい夢を追わねばならない。
誰もが感情移入出来る夢を作らねばならない。

だが、まだ変わりきっていない長崎は全ての途上にある。
「フットボールは子供大人に、大人を紳士にする(D・クラマー)」
少年と言う始まりの時代は終わる。
だが、長崎はまだ少年時代の終わりを始めたばかりに過ぎない。


(おわり)
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 19:00Comments(0)V・V長崎