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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2012年07月18日

自己満足な393日の物語が終わった日

今の観戦者には信じられないかもしれないが、
元々、長崎の選手はゴール後にスタンドにアピールする事が異様に少なかった。
年に1回か2回アピールする程度、基本、スタンドに家族や友人が座っていた時で、
それ以外はピッチ上の人間としか喜ばなかった。ファン、スポンサー、メディアの評判も悪かった。

当時、ゴール裏で応援していた身として何とかしたいと思っていたが、
「ゴール後にファンサービスしろ」「スタンドにアピールしろ」
と応援を率先している自分が言うのは応援の対価を選手に求めているようで嫌だった。
だから何も言わなかった。2010シーズン後にULTRAを退団した事でその枷は取れた。

2011年の6月18日にスタンドから神崎に
「神崎―!得点したら俺の所に走ってこーい」と叫んだ。

神崎を選んだのは熱いハートがある選手にも関わらず、
多くのファンが「ファンに余りアピールしない」と思っていたからだ。
実際に色んな人に「ハードル高い」「神崎が来る所を想像出来ん」と言われた。
でも以後、叫び続けた。真似して同じように叫ぶ人も増えだした。
それでも中々、選手は来なかった。でも翔馬が来て、雄大が手を挙げてと徐々になり・・
今年は中山や松橋もアピールするようになった。
その後も俺は神崎に会うたびに「俺は待ってるぞ」と言い続けてきた。

そして、日曜。神崎が得点を挙げるとメインに向かって手を挙げた。
そして2点目が決まるとバックスタンドへ走り、神崎のゲーフラを掲げた子供に手を広げてみせた。
俺は今、メインにいるので、神崎は結局俺の所には来る事はなかった。
ここにも書いたように、俺の所へ呼ぶのが目的じゃなない。
「難しい」とあれだけ周囲が言っていた神崎が当然のようにアピールした。

別に俺がやってきたからそうなった訳でも何でもなく、
スタジアム自体がそういう空気になってきたのが1番の理由だと思う。
でも、俺は自分勝手に「俺が始めた事が報われた」と自己満足を味わいたい。
俺は変えた!
別に人にそう思えと言ってないんだから、そう俺が思い込むくらい良いだろう(笑)

横で一緒に観戦していたナベさんに「次は誰に叫んだら良いと思います?」と訊いた。
何人か名前が出たが2年前の神崎ほどハードルが高くない気がした。
2011年6月18日から393日目。神崎大輔はスタンドへ走った。
多分、長崎で今まで1番スタンドへ向けてアピールした。
393日の物語・・自分勝手に自己満足で始めた物語が、自分勝手な自己満足を感じながら終わる。

そうして俺は次にやりたい事をまた探す。
フットボールはいつだって俺を幸せにしてくれる。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 16:30Comments(1)V・V長崎