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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2012年06月27日

有光亮太という男

ずっとゴール裏とかに居て、メインに居る事の少なかった身として
メインスタンドに居て驚く事が幾つかある。

その一つは有光亮太の半端ない愛され方と、物凄い信頼だ。
勿論、ゴール裏何かでもアリは愛されているし、頼りにされている。
だが、メインではそれを上回る愛され方をしている。
もはやそれは崇拝に近い。・・それをヒシヒシ感じる。

アリは2007年にV・VARENに加入した。
以来、長崎に所属して170試合に出場し82得点。
この数字を見ると異様なレベルの活躍で、
過去に何度かブログでも書いて来たように確実に後に長崎を振り返った時に
「有光亮太の時代」と呼ばれる時代が存在する至宝の選手だろう。

だが、今年のアリは苦しんでいる。
負傷に悩まされ、相手のマークに苦しみ中々得点出来ずにいる。
今年、PKを外し、決定機を逸し、何度アリが頭を抱えるシーンを見た事だろう。
沢山の人が「アリはどうしたんだろう?」「アリが良くない」とも囁いている。
本来であれば・・ここまでの出来は確実に批判対象としてバッシングされているレベルだ。
確実に不要論とか限界論が囁かれ、起用への批判も噴出する頃合だろう。

でも、監督や選手は無論・・メインスタンドでもそんな空気は微塵もない。
それどころかアリが苦しめば苦しむ程、スタンド中が
「アリ頑張れ!」
「アリなら出来る!」
「アリ、落ち込むな!俺達がついているぞ」
という空気に満ち満ちている。

物凄く甘い。サッカリンより甘い。とろけるように甘い。プロと程遠い!
でも、そんな長崎である事が何故か嬉しい。
そして、それはそのままアリが今まで見せたプレイ、得点、姿勢への長崎の答えなのだと思う。

決して良い長崎での選手生活では無かった筈だ。
2回もJ加盟を断念し、何度も選手の気持ちを裏切ってもきた。
憤る事は多かったろう。不信の念に陥る事も多かったろう。
まだ心の中でその怒りは納まっていなかったかもしれない。
でも、長崎に残り、今までアリが見せてくれた事へのチームやスタンドの答えなのだろう。

応援とは読んで字の如く、「何かに“応”えて“援”助する事。」
アリのやってきた事に“応”えて、スタンドはピッチの仲間はアリを“援”助している。
早い内に今度はアリが、そんな仲間やスタンドに向かって応えてくれる事を待ちたい。

メインスタンドで皆と共にアリへ拍手と声援を送りながら・・。


  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 17:00Comments(1)V・V長崎