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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2012年05月02日

世界の書評から ~ブロッケンマンは欧州では規制対象~

俺が読んだフットボール関連本を適当に紹介するシリーズ。副題には何の意味もない。
今回紹介する本の内2冊は2ヶ月近く前に読了していたのだが、
多忙で紹介してなかったもの。時期を逸した感もあるが簡便してほしい。、

まず、最初の1冊は



「争うは本意ならねど」木村元彦
 いわゆる「我那覇冤罪事件」をおった至高の一冊。
著者は徹底的で時間をかけた取材をして書き上げた本に外れがないライターさんで、
あくまでジャーナリスト的な姿勢を貫いている。

内容は、サンケイ新聞がまともな取材も行わぬまま流した誤報から、
川崎側ドクターの説明もロクに理解せずJが「ドーピング」認定。
冤罪を着せられた我那覇と協力者達が冤罪を晴らすまでを追った物。
この事件には常にある疑問があった。
それは当時のチームでも代表でも高い価値を持っていた我那覇を
どうして川崎は徹底的に守らなかったのだろうか??と言う事だ。

これに対して木村氏は確証はないとしながら・・
当時のチェアマンと川崎の社長の個人的な関係のある点に注目している。
それは余りに幼稚で前時代的な古い慣習だったりする。
それが何かは是非、実際に読んで知って欲しい。

続いて・・



「フットボールサミット 第5回 拝啓、浦和レッズ様」
 J最大クラブの一つでありながら迷走を続けている浦和というクラブの問題の根を探る本。
福田正博やら犬飼基昭元社長らのインタビューは結構本音ぽくて面白い。

心に残った1文は犬飼元社長の
「プロクラブにとってもっとも危険なのは変にアマチュアスポーツをかじった人間ね。
アマチュアスポーツとプロのスポーツ興行というのはまったくかけ離れたものなんだよ」。
浦和に興味がある人はどうぞ。それ以外は読まなくてもOKかと思う。


最後は・・



「サッカーダイジェスト 5/8 2012年版 サッカーとお金の話」
 特集の「サッカーとお金の話」は最低、フロントは知っておかないとならない事が書かれている。
Jのビジネス制度設計をした広瀬一郎氏の
「サッカービジネスと時代の潮流」の記事は最早フロントのたしなみと言えるだろうなぁ。
Jクラブライセンス制度の影響で最近はこういうビジネスとしてのクラブの記事を良く見かける。
興味があるけれど・・と言う人は入門用に読んでみてはどうだろうか??
  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 19:35Comments(0)書籍・雑誌