2009年02月02日
全否定された柿泊まり
サッカー専用を作れとか、V・V長崎のホームは長崎市とか言いたいのではなく、俺の住んでいる市のスポーツへの姿勢の話。
1月30日のJ準加盟視察でVVN側が県総使用不可期間のJ2会場として想定している「かきどまり」が酷評された。ほぼあらゆる面での全否定といっても良い程の評価だった。
「かきどまり」は正式名を長崎市総合運動公園と言い2003年の高総体会場の為に建設された。わずか7年前の新品だ。だが、設備は「築20年以上です」と言われても納得するようなレベルだ。
しかも、陸上競技場の芝は夏でもハゲているどころではなく、えぐれて、穴が空いていると言っても過言ではないピッチ状態。冬は見られたもんじゃない。
メインのみ席が設置され、屋根もついているが、雨漏りをしてるような有様。徒歩はご近所に住む人意外は事実上不可能に近く、そのご近所さんもまばらにしか家はない。他の交通アクセスもバス以外になく、長崎駅あたりまでこないと乗り換えをしなければならない。車を持たない人を一切無視している。
これが、県都の名を冠した競技場なのかと思うと情けなくなってくる程の有様だ。Jの準加盟でなくても全否定の酷評は当然なのだ。
それでも他に競技場が少ない長崎市では貴重ではあるが、それは「他にないから!」であって使い勝手が良いからではない!
長崎市のスポーツ行政に対する無関心ぶり、興味の無さ、理解の無さは神がかり的で、VVNも長崎市にホームタウンとしての支援を要請した日に同じく「市東部地区連合自治会」が「サッカー場建設」の陳情を申し入れた。
どちらへの田上市長の回答も
「気持ちはあるが予算がない」だ。
個人的にだが、「予算がない」「予算が問題」とだけ答弁する政治家は、その問題に興味がないか、考える気がないと思っている。要はヤル気無し。
「予算があった」「予算が余ってる」なんて事態は絶対にないからだ。
議会における予算では基金以外では全ての予算を振り分けたあと、全消化させる。消化出来ないと翌年に「あんたの所は余ったけん、余った分の予算を減らして他に回す」となって振り分けられる予算が減るからだ。だから、意地でも予算を消化する。
年末に地面を掘り返す工事も根本原因がコレだ。
使い切るように振り分けておいて余る訳はない。
「予算がない中でどう作るか?」
「予算がないからこそ、作る時に徹底的に先まで想定して作るか?」
が物凄く大事な筈だ。
数年前にUNWEの代表が「かきどまり」を作る際に市側に「野球場に照明ではなく、陸上競技場側に作るべき。その方が使いまわしが効く」と言ったら市側は「野球の方が需要はある」と言い切ったそうだ。
「長崎にJチームが出来たらどうするんですか?」と聞いたら笑われたそうだ。
野球場は正式には「野球専用競技場」だ。長崎市にはナイター付きの野球場はいくつあるだろう。長崎市に芝+照明の設備は陸上競技場、多目的広場、サッカー場、ラグビー場全部合わせて1つもない。
もう一度言う、
県都の名を冠する競技場がJ1どころかJ2開催の暫定会場としてすら全否定される。
市長や議会は「予算がない」と言う。
それは判っている。その中でどうするか?の話だ。
JFAのフットボールセンター構想や緊急時の災害拠点化する事が総工費の3割~半額の援助が受けられる事も考えているのか?
(ちなみに、前に県の国体準備課の方にフットボールセンターの話をしたら「こんな制度があるのか??」と驚かれた・・。)
市長や議会は実は偉くもなんともない。彼らは市民の代弁者に過ぎない。
長崎市に住んでいる人にお聞きします。
あのスタジアムで充分ですか?
充分だという方はこれからも大事に柿泊まりを利用してください。
そうでない方は
市に直接声を届けてみてはどうでしょう?
これは島原の平成町多目的広場。島原市営です。
そして、これが長崎市の柿泊まり。
ワザとヒドイのを選んでません。これでもまだマシな写真です。