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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2008年09月01日

県選手権の戦術

昨日の試合の戦術とかフォーメーションとか。
以下が昨日の布陣。重工=、V・V長崎=V
長崎が4-4-2の中盤ボックス。重工が3-4-2-1。



F01_4
この時点で長崎は2つのミスを犯してる。
一つ目は元気(赤丸内)を通常よりゴールへ遠い位置で起用した事。
元気がゴールに近い位置でこそ真価を発揮するのは、これまでのリーグ戦で証明されている。



2つ目はサイド攻撃を軸にするとしながら、「ショートパスの交換には優れるが、サイド攻撃が手薄になりがちで、攻撃が中央に隔たりやすい」中盤ボックスの4-4-2を採用した事。恐らく竹と元気にサイドもケアっと考えたんだろうけど、両者のタイプ的に機能するには難しい。



F02_2
縦と横に線を引くと良く判るけど、
現代サッカーではサイドの5~8mのエリアに多くの選手がいる方がサイドを制する。
このフォーメーションを採用した時点でサイドで優位に立ちにくいのは明らかだった。



重工の戦術は「引いて守ってカウンター」。カウンターとポゼッションサッカーではポゼッションサッカーの相性が悪いのは有名。にも関わらずショートパス交換のしやすい4-4-2の中盤ボックスを採用して、ますますポゼッションサッカー(もどき)になり、ドツボにハマッた。この時点で重工の根橋監督の策に東川監督は遅れを取った。



F03_2



重工は守備の時は上図のようになって7バックになる。
基本前の3人でカウンターを狙う。



F04_2 
両チーム一緒に書くと判りやすい。
長崎の2トップが重工DFに常に数的不利に追いやられている。
元気、竹の所もすぐ前に2人ずつの重工の選手。武男さんと幸野屋はフリー。だから、武男さんは比較的自由に動けてボールを持てた。幸野屋は前半は引いていたので、この自由に動けるスペースを使えなかったけどね。長崎の両サイドバックは左右に一人ずつなので、前に後ろに広大なスペースを走らなければならなくなる。その攻撃参加して出来たスペースへは重工の2列目がドンドン飛び込んで、益々カウンターは冴えた。



3バックという戦術は相手が2トップなのを想定した守備だ。常に3対2で有利に立てる。
カウンターへの対策としてはサイド攻撃が有効なのは常識だ。サイドが起点となる事でカウンターのリスクを減らす事が出来る。しかし、長崎はサイド攻撃の機能しにくい中盤ボックス型4-4-2・・。



・3バック>2トップ
・カウンター>ポゼッション

不利になる要素だらけ・・。



F05_2



対策としては・・



・サイドハーフの選手一人を入れて中盤をダイヤモンドにする。
・元気にFWの間にドンドン入って3トップ気味にする。

要するに第16節の大分戦に近い形にすれば良い。
この2つが出来れば全て解決だった。不利を全部ひっくり返せた。

3トップになればFWは横に広がりやすくなりピッチをワイドに使える。
また両サイドが常に2~3名になる事でサイドを完全に制圧出来る。
中盤でのつなぎを減らすカウンターで相手が来る以上中央は人数をかける必要がない。
上の図のようになれば・・・結果はどうなったろうか。

選手の能力で負けたのではない。
選手の力で劣る重工の戦術に長崎は完敗した。
戦術において長崎は重工に完敗だったっと言うのが俺の結論。

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 19:28Comments(4)V・V長崎