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Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2008年07月19日

国体②

長崎国体代表 3-3(PK2-4) 宮崎国体代表。



702 (写真:諫早運動公園サッカー場)



諫早の陸上競技場での練習には沢山の人が来る事が多かったが、一番、チームの生の感情や状態が見れたのは諫早のサッカー場だった。



7月1日に諫早のサッカー場で遭った時、岩本さんは
初戦はほとんどロックの宮崎。見とってください。やってやりますよ。
俺が「優勝しましょうよ。日本1になりましょうよ」と言うと笑って頷いた。
それから「やっぱ、スーツよりジャージが似合いますよ、イキイキしてます」と言うと笑いながら「久々に引っ張り出したから着るのがなくて」とまた笑った。



合流当初の持久走。
堀川が以前と大差のないタイムだったのに対して、税所や八戸のコンディションは落ちていた。ボールを扱う感覚も鈍っていた税所は特に辛そうだった。
汗だらけで走ってきた八戸が「アー!!!!」と叫んで座り込もうとすると、岩本さんの「ボール蹴っとけ!」の指示。



702b  (写真:諫早運動公園サッカー場)



702c  (写真:諫早運動公園サッカー場)



特に最初の1週間頃は走らせた後はアレコレやらせずに、選手に語りかける事が多かった。長いときで30分以上、選手に話しかけていた。話の内容は戦うハートを思い起こさせる為のもので・・「お前らの中でどうせ試合に出られんて諦めとる部分はないか!」とか重工の選手には「俺は今はこのチームの為に全力を注いどるぞ、今度のV・V長崎との練習試合でも俺は本気でお前達と勝ちに行くぞ」・・そういう類だった。



715 (写真:真城中)



ある時、久留が練習に顔を出した。KYUの大隅戦直前。
プロ契約である久留は国体には参加出来ない。ペットボトルの片付けなんかを手伝いに来ていて、持久走で苦しむ税所や出口に声をかけていた。
その日の最後のミーティングで岩本さんは
去年一緒に国体出た久留が、明日は志布志で九州リーグを戦う為に出発する。お前達は明日どこよ?長崎の遊学で練習やろ。この違いは何だよ。悔しいやろ!俺も悔しいよ。
福田涼も何度か顔を出していた。

716a (写真:県総陸上競技場)



716b (写真:県総陸上競技場)



716c (写真:県総陸上競技場)



失礼な話だけど・・最初の頃は個人的に国体代表に活躍して欲しい気持ちとは別に、V・VAREN長崎のBチーム的な目線を持って見ていた。サブ組主体で臨む大会が少ない事、メンバーが固定化されつつある現状。サブ組の活性化無しにV・V長崎のJFL昇格は絶対無いと思っているので国体代表はうってつけのチームだった。

例えば、加藤を主将にと聞いた時に、「今季CBとして公式戦にまったく起用されない加藤の自信回復?」っとチラっと思ったし、初戦のロック戦にV・V長崎のサブ組主体+重工のメンバーでアウェイで勝てば、互角の戦いを見せれば、東川さんへの刺激になるし、V・V長崎の選手への刺激にもなると1人で目論んでいた。



でも、練習を見ている内に考えが変わった。
面白かった。サイドからこれでもかと攻めるサッカーと、点を奪いに行くサッカーが。
決してボール扱いの秀でた選手ばかりではないが、その分一芸型の選手を集めて個性を前面に出すサッカー、そして選手達の出す「勝つ」と言う意識が楽しかった。



だから、見たかった。公式戦を生で。出来るだけ長くこのチームを見たかった。
もし、V・V長崎の主力がもっと参加していたら怪我はやめて欲しいとか、無理をしないとかもう少し思ったのかもだけど、今年のチーム編成を見ると本気で活躍を願った。

土曜が仕事の身の上では公式戦に行けない。だから、堀川に遭った時に「必ず日曜行くから土曜勝とう!信じてるぜ!」と声をかけた。ロック戦はIsetta君と連絡を取りながら長崎にいた。電話口の向うから岩本さんの声が聞こえた。



長崎はロックのホームで気持ちのこもった試合を見せたそうだ。
試合は敗れたが彼らは敗者ではないと思う。

今回の国体には選手や岩本さんだけでなく、色んな人が協力してくれた。
県やサッカー協会の人もそうだし、厳しいリーグ戦の中で主力を気持ちよく送り出してくれた重工、根橋さん。同じくMD長崎、国見高校。ボランティアでスタッフの役割を行ってくれた全ての人達・・そういった人全てに胸を張って報告してほしい。



そして、それぞれのチームに戻って今回の事を役立ててもらいたい。



719



夕方から即効で宮崎へ向かうつもりだった俺の荷物。
シーツダンマクと太鼓と、岩本さんが一番好きだった断幕を持っていくつもりだった。
(注:今回の応援・主張はULTRAと一切関係はありません。俺の個人的な事です。)



  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 22:02Comments(1)その他フットボール

2008年07月19日

国体その①

国体長崎代表が始動したのは7月に入ってからだった。
監督を岩本文昭現V・VAREN長崎事業部長がやる事は早くから決まっていたし、基本的にV・VAREN長崎のアマチュア契約選手は全員国体出場も念頭に置くように契約時に通達されている。実際にはスケジュール的な兼ね合いもありV・VAREN長崎のアマチュア契約選手でも出場が見合わされた選手もいた。



招集メンバーは



吉本(哲)、出口、堀川、税所、加藤、八戸、小田、鶉野、幸野屋、阿部(V・V長崎)



安部、佐藤、桑井、平田(三菱重工)



西尾(MD長崎)、高橋(国見高校)



主将は加藤、副将は小田。



練習は火曜から金曜の夜20:00から諫早の県総サッカー場。木曜は陸上競技場。一度だけ真城中学でも練習はあった。
国見の高橋君はプリンスリーグの兼ね合いもあり合流するのは国体1週間前だった。
重工の選手が参加するのは火曜と木曜。その為に水曜と金曜は堀川、税所、八戸らを中心に徹底的な走り込みでフィジカルと上げる事に専念していた。

「あいつ等を徹底的に上げてトップチームの選手に負けないくらいにして見せます」
岩本さんはそう語っていた。怪我で1年以上戦列を離れていた税所は勘もフィジカルも戻っておらず、練習当初は苦しそうだった。



徹底的に勝ちに行っていた。ロックとの対戦を本気で倒す気で燃えていた。

ちなみに木曜の陸上競技場の練習には東川監督も見に来ていた。
阿部はこの練習で動きの良さをアピールしメンバー入りを考えていた東川さんにメンバー入りが間違って無い事を確信させた。試合に出ていない選手達にとって格好のアピールの場でもあった。



フォーメーションは3-4-3。
岩本さんの好みと選手の顔ぶれを見ると最適に近いフォーメーションだった。
いつ頃から考えていたのかと見た瞬間に感心した。
重工の平田、安部を軸に据えつつ、小田、阿部、幸野屋、桑井の良さを引き出す事を狙っていた。特に今季苦しんでいる平田には国体を復活の起爆剤にする事を狙ってエースとして徹頭徹尾信頼を置いていた。同じく、守備では加藤に復活の起爆剤を与えようとしていた。



元々、優れたモチベーターである岩本さんの元でシンプルだが、かなり攻撃的な意識をもったチームになった。

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 10:00Comments(0)その他フットボール