2007年10月26日
本当に大事な物は目に見えない
練習が終って、居残りでFW陣がシュート練習をやっていた。
岩本さんはFW目掛けて何本もクロスあげていた。
誰も帰らずにその様子をジッと見ていた。
岩本さんが、またクロスを上げようとした瞬間に時計は21:30になって練習場の照明が落ちた。文字通りの闇になった。
満月だから少し目が馴れれば見えるんだろうけど、それまで明るい照明の下だったから真っ暗で・・それまで目の前にいた裕哉も啓祐もアリも・・岩本さんも見えなくなった。
その真っ暗な中で岩本さんの声がした。岩本さんはいた。
サポーターに向かって「やりましょう!」と声をかけていた。
岩本さんは見えなくなっても変らずそこにいた。
同じ事なんだと思う。
例え、4年目の長崎に岩本さんの姿が無くても、明日の大分の試合で長崎の3年目が終っても、岩本さんはどこにも消えなくて、岩本長崎の3年間は残ってて、ずっと続いて行く。
真っ暗で見えないかもしれなくても、ちゃんとそこにいるんだと思う。
ずっと、そこに居るんだと思う。
それに俺らがちゃんと気付くか、忘れないか・・
去年の地域決勝の時に余りに傍にあって、手の平にあったから・・見失ってしまった物がある。
もう、忘れんよ。何が大事か判ってる。