スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by のらんば長崎運営事務局  at 

2007年03月25日

監督解任

新監督として招聘されていた大渕龍介氏が解任された。
これまでも散々、今回の問題について書いてきたが
事の顛末をほぼ最初から見て、実際関わった人間として
一部だけだが、心境を書いておこうと思う。



大渕氏が上手く行かなかった原因は
「信頼関係を築けなかった事」に尽きると思う。
大渕氏の人間性やサッカーに対する情熱、知識について否定するつもりはない。
合流当初に、キチンと選手のデータを集めていたし、
個人的に疑問を感じる事もあったが
練習方法もそれなりに考えてはいたんだと思う。

ただ、彼はそれを選手にフィードバックする能力が著しく劣っていた。
それは選手に対してだけではなく、他のスタッフ、マスコミ、ファン・・
全ての人に対して彼は「彼の言う真意」を伝える事が出来なかった。
10の価値のある練習であっても、彼は1か2の意味しか伝えずに練習させては
残りの9や8を選手が理解出来ない事に不満を感じていた。

自分は不器用と公言していながら、改善しようとしなかった。
正直、都合の悪い事を「不器用」と言い訳してるようにしか見えなかった。
彼の傍には信頼関係を構築する事に優れる人間がいたが、
彼は理由をつけて遠ざけてしまった。
その人が傍にいれば信頼関係を構築する事もグッと楽になったし、
彼自身の盾となって彼を守ってくれたかもしれない人だったのに・・



例の「佐野、俺と来年、上のチームへ行こうぜ」発言。
「長崎が俺を要らないというまでいたい」
「岩本文昭をJに連れて行くまで億の金を積まれても出て行かない」
そう話した佐野裕哉の心を知っていれば言えない台詞だった。



ウチに来る時に
「どこまでやれるか判らないけど・・倒れるまで走ろうと思う」
と語った武男さんに、INAXとのTM後、INAX関係者と談笑した後で
「原田、お前の次のプレイ先が決まったぞ」
冗談でも言ってはならない台詞だった。



彼の真意は別にあったのだろう。額面通りの意味ではないだろう。
彼にしてみればジョークだったのだろう。
彼もまた、長崎の為に全てを賭ける気だったのかもしれない。
だが、信頼関係の出来てない所で通じる言葉ではなかった。



彼自身の情熱や知識を彼自身が縛ってしまったんだと思う。



勿論、彼には彼の言い分があり、真意があり、彼の考え、ポリシー、反論あるんだと思う。
だが、チームが彼を残留させるマイナスと、彼を解任するマイナスを比較した結果、
解任する方法が取られた事は彼の合流以来の仕事の評価でもある。
この評価が正しいかどうかは今シーズンの戦いにかかっているし、
後任の岩本さんには、また頑張ってもらうだけである。
少なくとも現状に異論を唱え、反対し、実際に彼とマンツーマンで議論も
した人間として、この評価は正しいと思う。



彼を招聘した経緯や事情については色々理解しているし、
そこから感じた疑問点、問題点はキチンとチームにも伝えている。
大渕氏の解任理由含めてフロントの仕事はここからが正念場だと思う。



まだ本当の意味での根をはったクラブチーム化していないV・VAREN長崎に
とって、この問題をどう処理するかが・・大きな試金石となる。



ただ、今回問題を先送りしたり、曖昧なまま放置せず、
「とりあえずリーグ戦を見て」等と解任理由を転嫁出来る理由探しせずに
自らで判断した迅速な決定は素晴らしいと思う。



自分で判断する。
失敗の時は責任を取る。



これは全ての最も大事な根源だと思う。



あとは、この決定が正しかったと証明する為に各々がやるだけ!



さぁて、やろうか、KYU。



それから・・栄二、あとはお前だ。待ってるぜ。

  

Posted by 藤原 裕久(KLM)  at 15:09Comments(0)V・V長崎